文档:龙猫 印象歌集/专辑解说

来自宫崎骏与久石让中文百科
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「となりのトトロ」イメージ・ソング集について
「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」などのアニメ映画で、アニメ界のみならず、日本映画界の屈指の演出家と評価された宮崎駿監督。氏の新作アニメ映画「となりのトトロ」が’88年春、東宝洋画系で公開される。物語の舞台は昭和30年代の自然と四季の美しい日本。とある田舎に越してきた、小学校6年のサツキと5歳のメイのふたりの女の子と、昔からそこに住むオバケ達(トトロ)との心暖まるふれあいが、日常のエピソードを積み重ねながら、のどかに描かれる。その企画当初より宮崎駿監督から音楽を重視したいとの提案があった。そこで、映画のサントラに先がけて制作されたのがこのイメージアルバムだ。
『この作品には二つの歌が必要です。オープニングにふさわしい快活でシンプルな歌と、口ずさめる歌の二つです。往々にして、アニメーションの主題歌はアイドルの売り出しに使われたりしていますが、流行したとしても、結局声が出ず音域の狭い今様の歌は、子供達の心をとらえていません。せいいっぱい口を開き、声を張りあげて唱える歌こそ、子供達が望んでいる歌です。快活に合唱できる歌こそ、この映画にふさわしいと思います。もうひとつの歌は、挿入歌です。淡い物語を彩る歌ですが、劇中で子供達が唱歌のように唱える歌にしたいと考えます』(宮崎駿氏の企画書より、原文のまま)
この困難な音楽作りをお願いできるのは、「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」で見事な音楽を生み出し、作品を支えてくれた久石譲さん以外考えられない。そんな宮崎監督の依頼に、久石さんは「全曲、ボーカル曲のイメージアルバムを作りましょう。」と大きな意気込みをもって答えてくれた。
作詞は、これも宮崎監督のたっての希望から、監督がかつて「目からウロコが落ちる」ような衝撃を得たという童話「いやいやえん」(福音館書店刊)を書いた児童文学者、中川李枝子さんにお願いすることになった。中川さんはトトロのために10本の詩を書いて下さり、それらはディスカッションの末6曲に昇華された。
そして「ラピュタ」の挿入歌、「君をのせて」でも作詞の才能を発揮してくれた、宮崎監督にも詩を書いてもらおうと言う、久石さんの提案から3曲の詩ができた。
歌い手には、「君をのせて」でその歌唱力を評価された井上あずみ。特撮番組や映画の主題歌、最近ではニュー・ミュージックのグループ「チューリップ」のサポートメンバーとしても活躍している北原拓。クラシックの素養を持ち、かつロックボーカリスト張りの迫力ある歌声の森公美子。そして杉並児童合唱団。と、いずれも実力本位での起用を行った。そしてアルバムの中の「小さな写真」で作曲家の久石さんが自ら歌っているのは、曲の検討用のテープで歌っている久石さんの声の良さを宮崎さんが耳に留め、歌うことをすすめたことによる。
サントラ制作の前に10曲の歌を作るという、かつてない企画のアルバムが完成した。このアルバムの本当の成果は、映画で実を結ぶことと思う。期待してほしい。
(渡辺)