文档:久石讓官網日誌/2000年10月

出自宫崎骏与久石让中文百科
跳至導覽 跳至搜尋
 主頁面 久石讓官網日誌 文檔 
 9月 2000年10月 11月
2000/10:Oct
2000年10月
10月1日(日)
久石さん、ついに体力の限界にくる!今までの蓄積疲労と風邪が合わさって立つこともままならないとか…。とりあえず大事をとって自宅療養ということになる。
10月1日(日)
久石先生終於體力不支了!長期積累的疲勞加上感冒,連站立都變得困難……為了慎重起見,決定在家休養。
10月2日(月)
引き続き自宅療養。しかし編集ヴィデオを見たり作曲の構想を練ったり、自宅でも仕事を続けている様子。
10月2日(周一)
繼續在家休養。不過,他仍然在家中觀看編輯視頻、構思作曲,似乎還在繼續工作。
10月3日(火)
体調は万全ではないが、だいぶ楽になった様子の久石さん。今日はかなりの厚着をして編集ラッシュに向かう。実はラッシュを見る試写室、空調が効き過ぎていて異常なほど寒いのである。試写後、鼻をグズつかせながら出てきたスタッフ一同、昼食もそこそこに打ち合わせに入る。編集もすでに秒・フレーム単位の世界に入りつつあり、全体像がほぼ決定した様子。
10月3日(星期二)
久石先生的健康狀況雖然還未完全恢復,但似乎已經輕鬆了許多。今天他穿得相當厚實,前往進行剪輯衝刺。實際上,觀看樣片的試映室空調開得太大,異常寒冷。試映結束後,工作人員們一邊擤着鼻涕一邊出來,匆匆吃完午餐後便開始了討論。剪輯工作已經進入了以秒和幀為單位的精細階段,整體框架幾乎已經確定。
10月4日(水)
音楽アフレコ。1ヶ月に及ぶ撮影期間中つねに立ち会って頂いた演奏家だけに、画のリズムに合わせるのは順調だったのだが、「あまりうまく弾かないように」とのリクエストが出ると…演奏家の方々困惑していらっしゃる。うまく弾けてなんぼの演奏家に対して酷な要求ではあるのだが、徐々に上達していくシーンには「下手な演奏」が必要なのである。この他、演奏中の「激しい息遣い」もレコーディングし、四苦八苦しながらも無事音楽アフレコを終了する。
10月4日(周三)
音樂後期錄音。在整個長達一個月的拍攝期間,一直有演奏家在場,因此配合畫面的節奏進行得非常順利。然而,當提出「不要彈得太好」的要求時……演奏家們顯得有些困惑。對於以演奏出色為榮的演奏家來說,這無疑是一個殘酷的要求,但在表現逐漸進步的劇情中,確實需要「不太熟練的演奏」。此外,還錄製了演奏中的「急促呼吸聲」,雖然經歷了不少困難,但最終還是順利完成了音樂後期錄音。
10月5日(木)
セミオールラッシュ。コンピューターで編集したオーケストラシーンを含め、ほぼ大枠が完成する。今日が最後の手直しとなるため、監督の表情も真剣そのもの。ラッシュ後の打ち合わせではコマ単位の調整がメインとなり、完成まであと一歩まできたことを実感する。
10月5日(星期四)
今天進行了半成品試映。包括用電腦編輯的管弦樂場景在內,整體框架基本完成。今天是最後的修改,導演的表情也顯得非常嚴肅。試映後的會議主要以逐幀調整為主,我們真切地感受到離完成只有一步之遙了。
10月6日(金)
オールラッシュ。制作に参加した主要スタッフをはじめ、制作委員会からもスタッフが駆けつける。試写後、「演奏シーンは迫力ありますね!」と上々の評価を頂き、日本初の音楽映画としての期待が大いに高まる。昨晩を遅くまでヴィデオでチェックをしていた様子の久石監督、何ヵ所か気になるところがあったのだが、これはファイナルダビング時に効果音などをつけながら調整していくことになる。
10月6日(周五)
全體衝刺。參與製作的主要工作人員以及製作委員會的成員都紛紛趕來。試映結束後,得到了「演奏場景非常有震撼力!」的高度評價,作為日本首部音樂電影,期待值大幅提升。久石導演昨晚一直通過視頻檢查到很晚,似乎有幾處地方讓他感到在意,不過這些將在最終混音時通過添加音效等方式進行調整。
10月7日(土)
スタジオに入る久石さん。久しぶりと言っては失礼(?)かもしれないが今日は完全に音楽家の顔である。エスニックなリズム聴こえたと思えば荘厳な弦のメロディが聴こえたり…。う~ん、一体どんな曲が創られているのか!!
10月7日(周六)
久石先生走進錄音室。雖然這麼說可能有些失禮(?),但今天他完全展現出了音樂家的風采。時而能聽到民族風情的節奏,時而又能聽到莊嚴的弦樂旋律……嗯,到底在創作什麼樣的曲子呢!!
10月8日(土)
映画「カルテット」・エンディングテーマのベーシックレコーディング。メインテーマをアレンジする予定だったのだが、すでに弦楽四重奏曲として完成されているだけに作業は難航。シンセの前で半日悩み続けた久石さんだが、どうやら突破口を見つけた様子。
10月8日(周六)
電影《四重奏》片尾曲的基礎錄音。原本計劃對主題曲進行改編,但由於已經作為弦樂四重奏曲完成,工作進展艱難。久石先生在合成器前苦惱了半日,但似乎終於找到了突破口。
10月9日(日)
自宅にて構想を練る。いくつかの仕事が同時進行しているため、落ち着いて考える暇もない久石さんにとっては大切な一日。
10月9日(星期日)
在家中構思。對於同時進行多項工作、幾乎沒有時間靜下心來思考的久石先生來說,這是非常重要的一天。
10月10日(火)
映画「カルテット」のベーシックレコーディング。もともとが音楽映画なので曲数の少なさがせめてもの救い。映画スタッフから「お客さんはこのシーンわかるかな?」と疑問視されていた部分。弦とピアノの曲がつくと誰が見ても「なるほどね!」と納得いくものに仕上がる。音楽のもつ力はスゴイのだ!
10月10日(周二)
電影《四重奏》的基礎錄音。原本就是一部音樂電影,所以曲目數量少算是唯一的安慰。電影工作人員曾對某部分提出疑問:「觀眾能理解這個場景嗎?」但當加入弦樂和鋼琴的曲目後,任何人看了都會感嘆:「原來如此!」音樂的力量真是強大!
10月11日(水)
譜面書き。曲数も少なく編成も弦楽アンサンブルということで、全曲を半日で書き終えてしまう。譜面を書いている間も、頭の中は映画のことがチラホラしていたとのこと。編集でいまだに気になる個所があるらしい。譜面書き後、充血した目をこすりながら、休む間も無く編集ヴィデオを何度も繰り返し見ていた。
10月11日(周三)
今天寫了樂譜。由於曲目數量不多,且編曲是弦樂合奏,所以只用了半天時間就完成了所有曲目的樂譜。在寫樂譜的過程中,腦海中時不時浮現出電影的畫面。似乎還有一些在剪輯中仍然讓他感到在意的部分。寫完樂譜後,他揉着充血的眼睛,沒有休息,反覆觀看了剪輯視頻多次。
10月12日(木)
アフリカ用予防接種の注射を受ける。スタッフの中には注射後、体調不調を訴える者もいたとかいなかったとか・・・。ピアノレコーディングを控えているだけに気になるものの、スケジュールの空きがこの日しかないということで決行されたのだが・・・
10月12日(星期四)
接受了針對非洲的預防接種。據說工作人員中有人在注射後感到身體不適,也有人沒有反應……由於即將進行鋼琴錄音,這讓我有些擔心,但只有這一天有空閒時間,所以還是決定進行了……
10月13日(金)
映画「カルテット」BGMのレコーディング。映画生活に慣れてしまったせいか、異例の午前スタートになる。ツアーで御一緒したヴァイオリニストの後藤勇一郎さんが参加して下さり、いつもながらの魅力あるテイストを発揮してくれる。レコーディング終了後、ラフにミキシングをした音源とともに日活撮影所まで。来週から始まるファイナルダビングに備え、音質のチェックを行う。
10月13日(周五)
今天進行了電影《四重奏》背景音樂的錄音。可能是因為已經習慣了電影生活,今天罕見地從上午就開始了。曾一起巡演的小提琴家後藤勇一郎先生也參與了錄製,他展現了一如既往的迷人風格。錄音結束後,帶着初步混音的音頻前往日活攝影所。為了下周即將開始的最終混音,進行了音質檢查。
10月14日(土)
トラックダウン。音楽映画なので曲数が多いのは仕方がないが、なんとトータルで47曲も!「2日間あるから大丈夫。1曲1時間でやれば1時間お釣がくるじゃないか」と久石さん。え!?それって2日間徹夜ってことじゃ・・・映画を1本撮ると恐いものなんか無くなってしまうようだ。この日はラストシーンのメインテーマから始まり、オープニングやサブテーマなど、主要な曲を12曲ほどミキシング。スタジオから出ると空の向こうは明るくなりつつあった。
10月14日(周六)
今天是音樂電影《トラックダウン》的錄音日。因為是音樂電影,所以曲目數量多也是沒辦法的事,但總共有47首曲子!久石先生說:「因為有兩天的錄音時間,所以沒問題。如果每首曲子花1小時,那還能剩下1小時呢。」咦!?那不是意味着要連續兩天熬夜嗎……拍完一部電影後,似乎就沒什麼可怕的了。今天從最後一幕的主題曲開始,包括開場曲和副主題曲等,總共混音了大約12首主要曲目。從錄音室出來時,天空已經開始微微發亮了。
10月15日(日)
トラックダウン2日目。残り35曲という数字に同席していた映画スタッフからはため息が漏れるものの・・・。基本的には昨日バランスを決めたテーマのバリエーションなので、それをもとにミキシングしていけばいい。うまくいけば日付が変わる前に終わるかも!結果は、残念なことに午前様にはなってしまったが、非常に順調な流れで作業を終える。
10月15日(周日)
追蹤製作的第二天。雖然在場的電影工作人員對剩下的35首曲子發出了嘆息……但基本上都是昨天已經確定了主題的變奏曲,所以只要以此為基礎進行混音就可以了。如果順利的話,或許在日期變更之前就能完成!遺憾的是,結果還是熬到了凌晨,但整個工作流程非常順利,最終完成了任務。
10月16日(月)
徳間社長のお別れ会に出席。彼の訃報を知ったのはセットでの撮影中のこと。永年お世話になったとのことで久石さんも非常に残念がっていた。その後事務所に戻って打ち合わせ。ワンダーの事務所に新しく設けられたミーティングルームからは・・・ん!新たな仕事の依頼か!?
10月16日(周一)
參加了德間社長的告別會。得知他去世的消息時,我正在片場拍攝。久石先生也感到非常遺憾,因為多年來一直受到他的關照。之後回到事務所開會。從Wonder事務所新設立的會議室傳來消息……嗯!是新的工作委託嗎!?
10月17日(火)
映画「カルテット」ファイナルダビング(FDB)初日。2時間弱の本編を15~20分ほどのロールに区切り、効果音と映像のバランスを調整する。今回は音楽映画ということもあり、ドルビーサラウンドの音質には厳しいチェックを行う。効果音やセリフとの微妙なバランス調整が一番の苦労。
10月17日(周二)
電影《四重奏》最終混音(FDB)首日。將不到兩小時的正片分成15到20分鐘左右的片段,調整音效和影像的平衡。由於這是一部音樂電影,對杜比環繞聲的音質進行了嚴格的檢查。最費勁的是音效和台詞之間微妙的平衡調整。
10月18日(水)
FDB2日目。1日分のロールを見た後、監督と録音担当さんが効果音の付ける場所や、音の種類、音の大きさや長さなどを打ち合わせ、それを再び映像に当てはめるというのが基本的な流れ。デジタルの音が鳴り響くスタジオにこもり、この作業を1日に何度も繰り返すわけだから、集中力を持続させるのが大変である。録音さんが効果音を付け直している間を見計らって、スタジオから抜け出る久石さん。チョッとした空き時間を利用して耳を休めるのだが・・・「監督、お願いしま~す!」とすぐにお呼びがかかってしまう。最後の最後まで落ち着くヒマすら無い久石さんである。
10月18日(周三)
FDB第二天。基本流程是看完一天的鏡頭後,導演和錄音負責人討論需要添加音效的地方、音效的種類、音量大小和長度等,然後再將這些音效應用到影像中。在充滿數字音效的錄音棚里,這項工作一天要重複多次,因此保持專注力非常困難。久石先生在錄音師重新添加音效的間隙,悄悄溜出錄音棚。他利用這短暫的休息時間讓耳朵放鬆一下,但很快就被叫了回去:「導演,拜託了!」久石先生直到最後一刻都沒有片刻的安寧。
10月19日(木)
FDB3日目。なんとか頑張って2日分・2ロールを仕上げる。トータルタイムは40分弱だが、その中に含まれる音楽・BGM・効果音・セリフを一つずつチェックしていくと・・・気が付けば日付が変わっている!内容も濃く、物理的な時間の長さもあってか、スタッフ全員の聴力がすでに限界・・・。「オレも自信がもてないな~」と久石さん。最終チェックを翌日に持ち越すこととなる。
10月19日(星期四)
FDB第三天。總算努力完成了兩天的內容,共兩卷。總時長不到40分鐘,但其中包含的音樂、背景音樂、音效和台詞逐一檢查下來……不知不覺日期已經變了!內容非常豐富,物理時間也很長,導致全體工作人員的聽力已經達到極限……久石先生也說:「我也沒什麼自信了~」最終檢查被推遲到了第二天。
10月20日(金)
FDB4日目。リフレッシュした耳で昨日分の最終チェックを行う。デジタルの音は侮れないもので、スタジオ内で長時間聴いていると聴覚の感覚も麻痺してくるもの。昨日は気付かなかった問題点がいくつか見つかり、修正の作業を行うこととなる。その後は、適度に休憩を入れながら1日分のFDB作業に没頭する。
10月20日(星期五)
FDB第四天。用煥然一新的耳朵對昨天的內容進行最終檢查。數字音效不容小覷,長時間在錄音室里聽,聽覺也會變得麻木。昨天沒有注意到的一些問題被發現,需要進行修正。之後,適當休息,全身心投入到一天的FDB工作中。
10月21日(土)
FDB最終日。煮ても焼いても今日が最後である。ラストロールは見せ場の演奏シーンもあるため、結構てこずるかと思いきや・・・ほとんどが音楽シーンなので「いじりようがない」とのこと。音楽の全体的なバランスが調整できると、ほぼ完成してしまう。最終チェック後、頭から通しで本編を見る。監督から「うん、いいと思いますよ。これでいきましょう!」との声が上がるとスタジオには拍手が起こり、「お疲れ様でした!」の大合唱。久石さんの初監督作品「カルテット」がついに完成する。
10月21日(周六)
FDB的最後一天。無論如何,今天都是最後一天了。本以為最後的演奏場景會是一個難點,但沒想到……大部分都是音樂場景,所以「沒什麼可調整的」。只要調整好音樂的整體平衡,基本上就完成了。最終檢查後,從頭到尾看了一遍正片。導演說:「嗯,我覺得很好。就這樣吧!」工作室里響起了掌聲,大家齊聲高喊:「辛苦了!」久石先生的導演處女作《四重奏》終於完成了。
10月22日(日)
映画制作始まって以来、何ヶ月ぶりかのオフ。しかし・・・月曜日からの海外出張のため荷造りをしなくては!結局休みらしい休みのない久石さん。荷造りしながらも、今後の作品の構想を練っていたとか。
10月22日(周日)
自從電影製作開始以來,久違的休息日。然而……由於周一要出國出差,必須打包行李!結果,久石先生並沒有真正意義上的休息。據說他在打包行李的同時,還在構思未來的作品。
10月23日(月)
今日から2週間、久石さんは海外出張。ヴァカンスではない!TBSの番組出演ということで西アフリカへ出発するのである。永年求めてきた「アフリカ音楽の源流」を探しに、目指すのはガーナ共和国とマリ共和国。しかも!!帰りにはフランス映画の音楽制作打ち合わせということで、パリに立ち寄るという強行軍。何事もなければいいのだが・・・スタッフの心配をよそに、ニコニコ顔で出発ロビーへ消えて行った久石さんであった。
10月23日(星期一)
從今天開始的兩周內,久石先生將前往海外出差。這並非度假!他因參加TBS的節目而啟程前往西非。他長期追尋的「非洲音樂的源頭」將引領他前往加納共和國和馬里共和國。而且!!在回程中,他還將在巴黎停留,進行法國電影音樂製作的討論,這是一次緊張的行程。希望一切順利……儘管工作人員有些擔心,但久石先生還是帶着微笑消失在出發大廳。
スタッフより:
ということで、本日より2週間ほどダイアリーはお休みいたします。11月7日より再開予定ですが、アフリカから連絡が入り次第、情報はアップしようと思っていますので、どうぞお楽しみに!
來自工作人員的通知:
因此,從今天開始,日記將暫停約兩周。預計將於11月7日恢復更新,但一旦從非洲傳來消息,我們將立即發布信息,敬請期待!
10月25日(水)
ロンドン経由で無事にガーナへ到着したとの一報が、同行スタッフより入る。とりあえずは順調とのことで、スタッフからは安堵のため息が漏れる。
10月25日(周三)
從隨行工作人員那裡傳來消息,他們已順利經由倫敦抵達加納。目前一切順利,工作人員也鬆了一口氣。
10月27日(金)
日本とアフリカの間でスケジュールなどの調整が行われる。現地の通信状況があまり良くないので、FAXがメイン。久石さんも体調を壊さず、撮影も順調とのことだが、さすがはアフリカ、スケジュール通りにいかないこともしばしばだとか・・・週末にはマリへ移動するとのこと。
10月27日(星期五)
日本和非洲之間正在進行日程等方面的調整。由於當地的通信狀況不太好,主要使用傳真。久石先生身體狀況良好,拍攝也進展順利,但畢竟是非洲,經常會有不按計劃進行的情況……據說周末將前往馬里。