文档:野中君发吉卜力新闻/2012年

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 2011年 2012年 2013年
「野中くん発 ジブリだより」1月号
「野中君发 吉卜力新闻」1月号
皆様、新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。
 さて、スタジオジブリではいつも年末に、割ときちんとお正月に向けて準備をします。最終日は1日がかりで大掃除をし、その後に納会(又は忘年会)を行います。その際、第1スタジオの玄関にはちゃんと門松を立てますし、社内の各所にお正月用の飾りつけを施し、鏡餅ももちろん供えます。例年、年末年始の休暇は12月30日から1月4日までと決まっており、5日の初出社の日に門松の飾られた玄関を入ると、ちょっと気持ちが改まる気がします。年賀状も会社で毎年作っており、宮崎駿監督がその年の干支にちなんだ絵を描き下ろします。今年は龍の絵柄で2種類。また、鏡開きでぜんざいを作るのも定例です。あまり普通の会社っぽくないスタジオジブリですが、社員旅行とか入社式をまめに行っているのと同様に、年末年始のふるまいもこのように結構オーソドックスなところがあります。ジブリ美術館も最終日に大掃除と忘年会を実施して、門松や鏡餅などを飾るのは同じです(休みの期間はスタジオとずれていて、少し早く始まり1月3日から営業開始)。美術館の忘年会は毎年、自分たちで用意する出し物の凝り方がすごく、歌や踊り、特製ビデオの上映と内容も多彩。スタッフ全員が1年の最後にまた一丸となって会を盛り上げ、互いを慰労しつつ新しい年に向けて気持ちを切り替えます。誠に残念ながら、今回は山﨑文雄さんのいない忘年会となりましたが、それでもきっと盛り上がったことと思います。
 さて、スタジオジブリにとって去年は何と言っても「コクリコ坂から」完成と公開の年でした。お陰様で沢山のお客さんに観ていただき、2011年の邦画No.1となることが出来ました。改めまして御礼申し上げます。今年は恐らくひたすら次回作を作り続ける年になりそうで、複数の作品を現在制作中ですが、詳細を発表出来るのはもう少し先になりそうです。ただ、昨年末には高畑勲監督作品の監督助手と制作進行を募集し、400人を超える応募がありました。
 最後になりましたが、ジブリの海外部門の責任者スティーブン・アルパートさんが、昨年一杯で退職しました。徳間インターナショナルの頃から15年の長きに亘り、ジブリの海外展開を進めてきた立役者です。宮崎駿監督の代理でオスカー像を受け取ってきたのもアルパートさんでした。本当にお世話になりました。
 新年快乐!今年也请多多关照!
 首先吉卜力工作室在年末都会好好地为正月做准备。在一年的最后一天进行大扫除,之后举办忘年会。在这个时候第一工作室的玄关都会摆上门松,公司内各处都挂好正月里的装饰,当然也贡上了镜饼。历年来年末年初的休假是从12月30日起至1月4日结束, 5日上班这天从摆放了门松的玄关进入公司,心情都是不一样的。公司每年都会制作贺年卡,宫崎骏监督就将这年的生肖画出来。今年龙的图案有2种。另外制作吃镜饼的汤汁也是惯例。不怎么有一般公司感觉的吉卜力工作室,与正规的职员旅行呀入司仪式相同,年末年初的仪式也很正规。吉卜力美术馆也是在最后一天大扫除、举办忘年会,摆放门松与镜饼等(休息的期间与工作室有所不同,稍早一点,于1月3日开始营业)。美术馆的忘年会的节目每年都是自己精心准备的,唱歌舞蹈,特制视频的内容丰富多彩。职员们在一年的最后一天打成一片,互相慰劳,以新的面貌迎接新的一年。非常遗憾的是,这次山崎文雄桑没能参加忘年会,尽管如此我想他肯定也很想参加。
 接着对于吉卜力工作室来说去年是《来自虞美人之坡》的公映年,托广大观众的福,本影片成为2011年影片中的No.1。再次表示感谢。今年恐怕也是集中精力制作下部作品的一年,虽然现在在制作中的就有几部作品,但具体能发表出来的只有一点点。去年年末招聘高畑勋监督作品的监督助手与制作,已经有400多人前来应征。
 最后吉卜力海外部门的负责人斯蒂芬·阿尔伯特去年离职了,他是从德间国际时期起经历了漫长的15年时间,吉卜力海外开发的主导者。代替宫崎骏监督领取奥斯卡奖的也是他。感谢您所作出的贡献。
「野中くん発 ジブリだより」2月号
「野中君发 吉卜力新闻」2月号
 スタジオジブリでは、毎年1月に健康診断を行っています。どこの会社も年に1回は実施しているはずですが、ジブリの場合はどこかに出向くのではなく、社内に臨時の検診会場を設け、医師や検診の係員にスタジオまで来ていただいて、そこでスタッフほぼ全員が朝から夕方までかけて順番に受診します。検診のためには薄着になる必要がありますし、1月は年末年始の飲み過ぎ食べ過ぎからまだ回復していなかったりしますので、暖かくなってからやって欲しい、という声は以前からあるのですが、結局今年も1月17日(火)に実施されました。
 健康診断は単に検診を受けるだけのこと、何でこのコーナーでわざわざ採り上げるんだろうと思われそうですが、ジブリでは仕事の性質上かそれとも日頃の不摂生が祟ってか、結構数値が引っ掛かる人も多く(かく言う私もここのところは再検診の常連になってしまっています。イカンですね)、検診の日が近づくにつれ何かと社内で話題になることが多いです。この日に備えていろいろ対策をしたりしなかったり、それをまたお互いに報告しあったり、又、実施の日は1日中何となく社内がざわつき高揚した雰囲気が漂い、「バリウムがまずい」とか「体重が増えた」とか「早くご飯が食べたい」とかの会話が頻繁に交わされます。要するにジブリでは、かなりの人が無意識のうちに、健康診断を年に一度の社内イベントのように捉えて、非日常のハレの日として結構楽しんでいるのではないか(楽しむ、は言い過ぎかもしれませんが)という気がして、今回採り上げました。ともあれ、今年も健康診断は無事終了し、現在、一部の人が再検査を心配しながら過ごしています。
 さて、話は変わりますが、2月17日(金)よりいよいよ「借りぐらしのアリエッティ」がディズニーの配給で全米で公開されます。スクリーン数は約1300。ディズニーの系列でジブリ作品が最初に北米で公開されたのは1999年の「もののけ姫」でしたが、あれから13年、今回の「アリエッティ」はジブリ作品では過去最大の規模であり、鈴木敏夫プロデューサーのところにもアメリカ在住の知人から「ポスターを見た」「予告編を見た」というメールがいつになく多く届いているそうで、宣伝量も恐らく最大だと思われます。タイトルは「The Secret World of Arrietty」。沢山の人に観てもらえると嬉しいですね。
 
「野中くん発 ジブリだより」3月号
「野中君发 吉卜力新闻」3月号
 先月お伝えしたとおり、全米で「借りぐらしのアリエッティ」が2月17日(金)に封切られ現在公開中です。この原稿を書いているのは公開直前なので成績はまだ分かりませんが、スクリーン数については先月書いた約1300から直前になって大幅に増え、1500スクリーン以上になりました。
 これはジブリ作品としては過去最大。直前になってここまで増えたのは、映画の評価が高く、現地の関係者がもっと沢山上映するべきだと判断したからです。
 今回も北米での配給はディズニーですが、初期の試写の段階から「アリエッティ」は好評で、しかも"恐らく今までのジブリ作品の中で一番アメリカで受け入れられやすいだろう"という評価でした。そこで今回は宣伝を基本的に現地にお任せしました。そのため、本編はいつも通り一切改変していませんが、宣伝は今まで以上にアメリカ的なアプローチで実施されたように思います。予告編やポスターは随分日本版と違います。また、英語吹替版キャストはディズニーチャンネルの人気若手俳優とお茶の間の人気俳優を起用、親しみやすさと宣伝展開のしやすさがとても高かったようです。また、短い宣伝用映像をディズニーチャンネルやネットの動画サイトでいくつも流すなど、テレビとネットに重点を置いた展開が行われました。日本の公開から1年半以上遅らせたのも、この時期がベスト、という今回の配給スタッフの判断があったからです。また、「崖の上のポニョ」の時と同様に、スピルバーグ作品で有名なキャスリーン・ケネディとフランク・マーシャルのお2人に今回も北米公開のプロデュースをお願いし、素晴らしい働きをしていただきました。
 ジブリ作品は「千と千尋の神隠し」がアカデミー賞を受賞したように、作品自体は高い評価をアメリカ国内でもすでに受けてきたと思います。しかし、ヨーロッパやアジアの国々と違い、興行成績は高いとは言えませんでした。今回、沢山のお客さんに観てもらえたら本当に嬉しいところですが、果たして。
 最後に緊急のお知らせを。三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーはミッシェル・オスロ監督の新作「夜のとばりの物語」を今年6月に公開予定(3D&2D)ですが、3月25日(日)、東京国際アニメフェアの中で日本初の特別上映が行われます(2D吹替版)。監督も参加します。詳しくは下記のホームページで。
http://www.ghibli-museum.jp/yorutoba/}-
 正如上个月所说2月17日(星期五)在全美初次公映《借东西的小人阿莉埃蒂》。原稿写的:因为是放映前并不知道票房成绩怎样,但放映场次从上月预定的1300场大幅增加到了1500场以上。
 这是吉卜力作品中历史规模最大的,从之前预定场数增加到如此之多,是因为大家对电影的评价很高,当地的相关人员判断说应该要增加更多上映场次。
 本次在北美的发行商是迪斯尼,但从初期试映阶段起《阿莉埃蒂》就得到好评, “恐怕是现今为止最容易被美国人接受的吉卜力作品”。所以本次的宣传基本上都交给了当地人员负责。为此虽然故事本身并没有任何改变,但采用了更接近美国的宣传方式。预告片与海报均与日本版非常不同。英文配音版起用了迪斯尼频道的人气年轻演员与茶间的人气演员,形象亲切,最易顺利地开展宣传活动。而且宣传用的短片在迪斯尼频道与网络的动画网站上发表了数个,把宣传重点放在了电视与网络上面。虽然距日本公映已经迟了一年半以上的时间,但这个时期是最好的,跟本次发行人员的判断相符。与《悬崖上的金鱼姬》相同,斯皮尔伯格(Steven Spielberg)作品中有名的制作人凯瑟琳·肯尼迪(Kathleen Kennedy)与名导弗兰克·马歇尔(Frank Marshall),本次这两位也应邀参与了北美公开的制作。
 就如吉卜力作品《千与千寻》获得了奥斯卡奖,是因作品本身在美国国内受到的极高的评价。然而在欧洲与亚洲各国却不同,票房成绩并不算高。不过这次最终还是有很多观众前来观看,真的是非常高兴。
 最后紧急通知,三鹰之森吉卜力美术馆图书馆预定于今年6月上映(3D&2D)米歇尔·奥斯洛监督的新作《夜幕物语》,在3月25日(星期日)的东京国际动漫博览会中首次在日本特别上映(2D配音版)。监督也参加哦。详见下列主页。
http://www.ghibli-museum.jp/yorutoba/
「野中くん発 ジブリだより」4月号
「野中君发 吉卜力新闻」4月号
 あの猫のキャラクター・コニャラがテレビに帰ってきました。今度は子猫と一緒に登場です。
 コニャラは、もとはと言えば鈴木敏夫プロデューサーが描き下ろした、可愛らしいけどちょっと無愛想な感じの猫の絵が原点です。この猫が2010年から日清製粉グループ110周年記念の広告キャラクターとなり、コニャラと命名されました。そして筆ペンで描かれた優しいタッチのアニメーションでCMとなって好評を博し、その後も日清製粉グループのキャラクターとしていろいろ活躍してきたのですが、今回、ジブリが新たに2本目のCMを制作したものです。
 コニャラと一緒に登場する子猫の名前は「子コニャラ」。ネーミングの仕方は「パンダコパンダ」の「コパンダ」と似ていますが、コニャラと子コニャラがさりげなく触れ合う様子が今回も筆のタッチで優しく描かれ、見るととても温かい気持ちになるCMです。作画も前回同様に近藤勝也くんが担当し、何でもないようでいてすごく感じの出ているアニメーションを描いています。音楽は矢野顕子さん。今回はこのCMのための新曲で、タイトルは「コニャラの歌」。矢野さんらしい純粋で温かいこの曲を、矢野さん自身が気持ち良く歌っています。コピーは「ずっと一緒。」。日清製粉グループの〝ずっと消費者の皆様に寄り添っていく〞という想いが込められています。
 放映は3月中旬から始まりましたが(日清製粉のホームページでも見られます。街頭ビジョンでも上映中)、「コニャラの歌」の音楽配信も同時に始まりました。30秒と短いですが、何度も口ずさみたくなるとても印象的な曲です。どうか宜しくお願い申し上げます。
 さて、「コクリコ坂から」ですが、お蔭様でアニメアワードのアニメーション オブ ザ イヤー、国内劇場映画部門優秀作品賞、音楽賞(武部聡志さん)、そして日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞しました。有難うございました。そしていよいよ6月20日(水)には、DVDとブルーレイディスクが発売になります(発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン)。今回はどちらも通常版の他に「横浜特別版」という限定版が発売されます。映画の舞台が横浜ということで、この「横浜特別版」は通常版のディスクに加えて、横浜にちなんだ特典を収録した特典ディスクがさらに1枚付きます。映画をすでにご覧下さった方も、まだの方も、どうか宜しくお願い申し上げます。
 
「野中くん発 ジブリだより」5月号
「野中君发 吉卜力新闻」5月号
 6月2日(土)から、三鷹の森ジブリ美術館では新企画展示「挿絵が僕らにくれたもの」展│通俗文化の源流│が始まります。宮崎駿監督は、自分たちの作品は通俗文化だと日頃から言ってきました。これは特に卑下しているわけではなく、高尚ではないけれど、広く沢山の人が観てくれるものであり、それゆえのエネルギーと魅力がある、ということなのだと思います。その通俗文化たるアニメーション映画の源流はどこか。ある童話集に出会ったとき、それが見えてきました。それは、19世紀末から20世紀初頭にイギリスの詩人・民俗学者のアンドルー・ラングが編集した童話集です。その本の挿絵の多くはヘンリー・J・フォードという挿絵画家が描いていますが、この絵を見た時、宮崎監督は〝ここに自分たちの原点がある〞と感じたそうです。今回はその挿絵を中心に展示しています。
 企画展示室には本棚が並び、そこにフォードらの挿絵が拡大複製されて展示され、物語の世界に見る者を誘います。通俗文化の特徴のひとつは物語性にあります。これらの挿絵は、優れた画力で緻密に、見たこともないような様々な世界、様々な物語を描いています。日本のアニメーション制作者が、フォードらの絵を直接参照しながら作品を作ってきたわけではないでしょう。しかし、これらの挿絵は間違いなく、その後の通俗文化、特にファンタジーのジャンルに多大な影響を与えてきました。先行する作品を存分に受け継いで(言葉を換えれば利用して)新たな作品が生まれ続ける、これも通俗文化の特徴です。宮崎監督はよくバトンを受け継ぐことにたとえますが、今回の展示はこの点が主題のひとつです。関連して、ロシアの絵本画家イワン・ビリービンの絵が、アニメーションの技法を挿絵の中で実現させていた例として展示されます。
 また、ラングが童話集を刊行していた頃、日本は「西洋」を受容することに懸命でした。夏目漱石がロンドンに留学し、テート・ギャラリーで様々な絵を見たのもこの頃のこと。西洋絵画を日本ではどのように受け止めたのか、ここにも先人たちの様々な苦闘がありました。それは現在にもつながっています。この点も、今回の展示では採り上げて行きます。
 何やら難しげな書き方になってしまいましたが、実際の展示は、こうした挿絵の魅力、そしてアニメーションとのつながりを宮崎監督自身の解説で存分に感じて頂けるものになるはずです。どうかご期待下さい。
 
「野中くん発 ジブリだより」6月号
「野中君发 吉卜力新闻」6月号
 東京都現代美術館の今夏の企画展は、「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」です。つまり特撮の展覧会。「エヴァンゲリオン」等でおなじみの庵野秀明監督が館長となり、現代美術館の中に特撮の博物館をこしらえてしまおうという企画です。ジブリは今回も企画制作協力で参加します。
 そもそもは、今から2年以上前に、庵野監督が鈴木敏夫プロデューサーに〝特撮の博物館を作れないだろうか〞と相談したことが始まりです。庵野監督は以前から鈴木プロデューサーと懇意でしたし、ジブリはジブリ美術館の実績がありますので、それでそういう相談をしたわけです。なぜ特撮か、については今さら説明の必要もないでしょう。庵野監督は大の特撮ファンであり、様々な特撮作品とアニメーション作品を観て育ってきた人です。作品にも過去の特撮物の影響は明らか。しかし、CGの発展のせいで、昔ながらのミニチュアを中心とした特撮は今、顧みられなくなっており、撮影に使った色々な素材も散逸の危機にあります。庵野監督は、特撮に関する貴重な文化遺産を保存するには今が最後のチャンスではないか、と危機感を募らせました。相談を受けた鈴木プロデューサーは〝それならまず特撮の展示会をやろう〞と提案しました。いきなり実際の博物館を作るのは大変だ、まず展示会をやることで現状が把握できる、そしてその実績が博物館へのステップになる、と考えたからです。
 そうなると、展示会を夏の現代美術館で行うのは自然な流れでした。毎夏、ジブリは現代美術館と日本テレビが主催するアニメーションに関連した展示会に関わってきていますので。こうして今回の企画展「特撮博物館」が実現の運びとなりました。
 日本の特撮には長い歴史があり、その全体像についても展示では触れますが、何せ「館長 庵野秀明」なので、庵野監督がこれを見て欲しい、という作品が中心になります。ですから、特撮の展示であると同時に〝庵野秀明ワールド〞の展示でもあり、ファンにとってはたまらないものになりそうです。
 そして、この企画展のために、新たに特撮短編映画「巨神兵東京に現わる」が製作されます。あの巨神兵を、ミニチュアや特殊造型を駆使した伝統的な技法で実写映像化。企画: 庵野秀明、巨神兵: 宮崎駿、監督: 樋口真嗣、そして製作はスタジオジブリです。
 開催は7月10日(火)から。どうかご期待下さい。
 今年夏天,东京都现代美术馆的“特别摄影博物馆”将以昭和平成的特色模型画为主题,兴办特色摄影展览会,其馆长就是大家所熟识的《新世纪福音战士》的导演庵野秀明,此次展会吉卜力工作室也将参与制作。
 早在2年以前,庵野导演就开始与铃木制作探讨要不要建立特别摄影博物馆,两人本是旧识,吉卜力美术馆也取得了相当的成绩,所以二人对设立博物馆的事都很感兴趣。至于为什么会是特别摄影呢?关于这一点更是没有说明的必要了吧。庵野导演是特色摄影的忠实粉丝,曾观赏并学习了各色各样的特色摄影作品,其作品更是深受特色摄影的影响。但是由于CG的日益发展,从前以模型为中心特色摄影没得被顾及到,特色摄影所使用的各种素材也面临着失传的危机。庵野导演认为,现在是我们保存好特色摄影有关的各项文化遗产的最后一次机会。在与铃木制作的讨论过程中,他向铃木制作传达了自己对该项文化即将消失的危机感 ,于是铃木制作提议道 “那么我们首先就举办一个特色摄影的展览会吧!”突然做出这样的决定,建立特别摄影博物馆可谓是大费周张,首先要能把握展览场地的现状,其次就是要把取得成绩的作品安放于博物馆中。然后才能在今年夏天在现代美术馆举办展会。每年夏天,吉卜力都会参与到现代美术馆和日本节目组主办的与动漫要关的展会中。这次的“特别摄影博物馆”也是由于大家的合作才得以实现。
 日本的特色摄影有很长的历史了,这次的展览可以让大家对该项文化有更加全面的认识。因为馆长是庵野秀明,因此庵野导演最想看到,最欣赏的作品会在展会中心展览。因此这次的特色摄影展也是庵野秀明内心世界的展示。粉丝们一定不容错过哦!
 除此之外,此次展会还制作了最新的特别摄影短编电影“世神兵现身东京!”这个世神兵就是运用模型及特殊造型的传统技法制作出来的实写映像。策划:庵野秀明,巨神兵:宫崎骏,导演:樋口真嗣,制片:吉卜力工作室。
 展会将于7月10日举办,敬请期待!
「野中くん発 ジブリだより」7月号
「野中君发 吉卜力新闻」7月号
 今、スタジオジブリでは次回作をひたすら制作中。ですのでこの夏、新作の公開はありません。その代わりというわけではありませんが、7月18日(水)、とても重要な2つのジブリ作品のブルーレイディスクが同時発売されます。「となりのトトロ」と「火垂るの墓」。そうです、24年前に2本立てで同時公開されたこの2作が、今回も同時に発売されることになりました。
 作品についてはもう皆様ご存知のことと思います。どちらも高畑勲監督と宮崎駿監督の代表作のひとつであり、日本を舞台にしている点が共通しています。この2作が2本立てで公開されたというのは、今から思えばとても贅沢なことでした。公開時の興行成績はそれほど良くありませんでしたが、しかしどちらの作品も極めて高い評価を得ることが出来、この2作品の内容面での成功が、世間におけるジブリ作品への信頼と期待感を高め、以後の作品の高動員につながっていったのは確かでしょう。トトロはジブリのマークにもなりました。この2作のブルーレイを、劇場公開と同様に同時発売するというのは、とても意義深いことに思えます。今回の宣伝コピーも、公開時と同じく「忘れものを、届けにきました。」です。
 ブルーレイ化に際しては、今回もオリジナルネガフィルムにまで遡り、これを改めてスキャン。ここ十数年のデジタル撮影作品と違い、フィルム撮影の両作品はデジタル変換の手間が大変ですが、きめ細かい作業を重ね、公開時のフィルムの風合いを出来る限り再現するべくマスターを制作しました。ですので、すでにDVD等をお持ちであっても、ブルーレイで観る「トトロ」「火垂る」には、次元の違う、よりオリジナルに近い感動があると思います。発売元はウォルト・ディスニー・スタジオ・ジャパン。各々の単品商品と共に、2作品がセットになった2本立て特別セットも発売。このセットには、製作当時の、企画書を兼ねた関係者向け特別パンフレットの限定復刻版が付いています。先月発売の最新作「コクリコ坂から」DVD&ブルーレイともども、どうかよろしくお願い申し上げます。
 最後になりましたが、いよいよ東京都現代美術館では「館長庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」が始まりました。こちらも力の入った展示会になっています。また、ジブリ美術館ライブラリー最新作「夜のとばりの物語」(ミッシェル・オスロ監督)も各地で上映中。何卒よろしくお願い申し上げます。
 现在,吉卜力工作室正在一心一意制作下一部作品,这个夏天不会有新作上映了。虽说不是为了弥补新作的空缺,但7月18日(周三)将上市两部重要作品《龙猫》、《萤火虫之墓》的蓝光光碟。24年前同时上映的两部电影作品在此次也将同时开始出售蓝光光碟。
 这两部作品的内容想必大家都有所知晓。两者分别是高畑勋导演和宫崎骏导演的代表作之一,并且都是以日本作为舞台的。同时上映这件事在现在看来都是十分难得的。虽然上映时的票房成绩都不是特别理想,但两者都受到了极高的评价,其内容上的成功极大提高了人们对吉卜力作品的信赖和期待感,为以后作品的关注度奠定了基础。龙猫更是成为了吉卜力的标志。两部作品蓝光光碟有如剧场公映一样同时上市,是一件意义深远的事。此次的宣传册上也使用了当年电影公映时同样的标语——“为您献上被遗忘的故事”。
 蓝光化过程中,连最原始的反色胶片也会被重新扫描,这与近十几年来电子化的摄影作品有所不同。虽然胶片摄影的电子化也是很艰难的工作,但是相比而言,蓝光化作业更细致,能够最大程度再现当年公映时胶片电影的质感。因此,即便是已经拥有了《龙猫》与《萤火虫之墓》DVD的观众也不妨购买蓝光光碟,从它们身上可以体验到最初作品的那份感动。此次的出版商是沃尔特·迪士尼·日本工作室。包含两件作品的套装将同其他各式单品一同销售。在这个套装还附赠当年为相关人员特别制作的、同时兼为企划书的手册的限量复刻版。另外,上个月发行了最新作品《来自虞美人之坡》DVD和蓝光光碟,也大家请多多关照。
 最后要说的是,东京都现代美术馆差不多要开始展出“馆长庵野秀明 特别摄影博物馆缩影中见到的昭和平成的技能”。这也是我们着力准备的展览。另外,吉卜力美术馆图书馆的最新作品《夜幕下的物语》(米歇尔·奥瑟罗导演)也将在各地上映。请多多关照!
「野中くん発 ジブリだより」8月号
「野中君发 吉卜力新闻」8月号
 ここ10年、東京都現代美術館で夏に行われる企画展示は、ずっとジブリが関わってきました。「男鹿和雄展」「スタジオジブリ・レイアウト展」「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」など、ジブリ作品が展示の柱になる企画もあれば「ディズニー・アート展」「メアリー・ブレア展」「フレデリック・バック展」など、そうでないものもありましたが、その流れで今回も企画制作協力として参加しているのが、現在開催中の「館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」(主催:東京都現代美術館、日本テレビ等)です。この10年、担当のイベント事業室も、経験を重ねて技量を向上させてきました。もちろんいろんな方々の協力があってのことですが、ともかく、今回は10回目を飾るにふさわしい、一段と見応えのある展示になっていると思います。展示品は500点以上。
 実際にこの「特撮博物館」を見て強く感じたのが、何と言いましょうか、〝熱気〞です。館長の庵野さんの熱い思いを受け止めて、スタッフが本当に精魂込めて展示を作りあげているのが伝わってきます。加えて、展示してあるのは有名特撮作品ゆかりの品々のオンパレード。そうした特撮作品の制作に携わった当時のスタッフの熱気も、併せてこちらに伝わってきます。実際に使われたミニチュアの実物が、今、目の前にある。実物の持つ力は、やはり相当なものです。
 また、ミニチュアの展示だけでなく、特撮の現場を体験出来るというのも、今回の展示の大きな特徴でしょう。撮影現場を再現した特撮スタジオ・ミニチュアセットは現場の熱気を疑似体験出来ますし、気分を切り替えれば、自分自身が特撮映画の主人公になったような感覚も味わえます。このコーナーは写真撮影も可能なので、楽しみはますます膨らみます。特撮美術倉庫も凝っています。撮影所の倉庫を再現したコーナーで、ここでもまるで自分が特撮映画のスタジオにいるかのような気持ちに浸れます。
 そして9分の新作特撮短編映画「巨神兵東京に現わる」。この会場でのみ観られるスペシャル映画ですが、鑑賞後にはメイキングも詳しく紹介されており、特撮技術の秘密が分かってますます興味は深まります。
 今回の展示は、どんな人でも必ず楽しめる、おもちゃ箱のような楽しさがあり、お陰様で評判も上々のようです。会期は10月8日(月・祝)まで。皆様、どうかお誘いあわせの上、会場にお越し下さい。
 近十年东京都现代美术馆夏季举行的企划展出都是与吉卜力相关的。有《男鹿和雄展》、《吉卜力工作室陈列展》、《借东西的小人阿莉埃蒂×种田阳平展》等等吉卜力作品作为主要内容展出的展览,也有《迪士尼艺术站》、《玛丽·布莱尔展》、《弗莱德里克·贝克展》等非吉卜力为中心的展览。这次作为企划制作合作参展的是正在举行中的《馆长庵野秀明特摄(特殊摄影)博物馆从微缩模型看昭和平成的技能》(主办:东京都现代美术馆、日本电视台等)。十年来,承担展出事物的活动事业室在经验和技术上也得到了进步。当然,这要感谢各方的支持合作。作为第十回的展览,此次展出将更加值得一看。展示品数量在500件以上。
 这次《特摄博物馆》展览给我最强烈的感受是“热情”。从展览中不仅能感受到馆长庵野先生的热情,还能体会到工作人员们在准备制作中的全身心投入。此次展览展示了有名的特摄作品、各式各样的微缩模型。从这些特摄作品中呈现的、制作当时员工的热情也能一并感受得到。实际使用过的微缩模型的实物现在就摆在眼前。果然实物本身携带的力量是相当震撼的。
 除了微缩模型展示之外,特摄现场体验也是本次展出的一大看点。再现了摄影现场的特摄工作室、微缩模型组合能够模拟体验现场的热情,观展者自身仿佛能够体验成为特摄电影的主人公的感受。加上这个展区可以拍照,真是乐趣不断。特摄美术仓库也是别具匠心的。在这个再现了摄影所仓库的展区,观展者仿佛能够成为特摄电影的工作人员。
 另外,展出还播放了时常为9分钟的短篇电影《巨神兵出现东京》。这是仅限会场参观者的特殊电影。播放之后还能够具体了解到影片制作过程、特摄技术的秘密,十分有趣。
 不论怎样的人,一定都会觉得此次展览妙趣横生。参观者对本展也是好评如潮。展出到10月8日(周一·节假日)结束。欢迎各位参观。
「野中くん発 ジブリだより」9月号
「野中君发 吉卜力新闻」9月号
 今年は鴨長明が『方丈記』を執筆してから800年とのことで、ゆかりの地である京都の下鴨神社では『方丈記』800年記念「鴨長明『方丈記』と賀茂御祖神社式年遷宮資料展」という催しが10月1日(月)から始まりますが、その一環として、「『定家と長明』展 スタジオジブリが描く乱世。」が開催されます。
 このタイトルを聞いて、そういえば......と思い出す人もいらっしゃると思いますが、この「定家と長明」は、もともとは2008年に神奈川近代文学館で開かれた「堀田善衞展 スタジオジブリが描く乱世。」で展示された、架空のアニメーション映画企画の1つです。
 宮崎駿監督と鈴木敏夫プロデューサーは、若いころから作家・堀田善衞(1918〜1998)の大ファンでした。後には親交も生まれ、堀田さんが亡くなるまで交流は続きました。そうしたつながりがあったので、堀田さんの展示会が開かれることになったとき、展示の中でジブリ担当のパートが設けられ、「もしスタジオジブリが堀田さんの作品をアニメーション映画化したら」という発想のもと、架空のアニメーション映画の企画を作り絵で展示することとなりました。そして、宮崎吾朗監督が中心スタッフとなり、『方丈記私記』『定家明月記私抄』を原作とした「定家と長明」と、「路上の人」(同名作品が原作)の2つの企画が作られました。イメージボードとキャラクター設定を吾朗監督が、美術ボードを美術スタッフがそれぞれ多数描き、物語の世界を構築。その後、「堀田善衞展」は2010年に堀田さんの故郷・高岡市でも開催されました。
 そして今回、「定家と長明」のパートについて、題材が鴨長明と『方丈記』と深い関わりがあるということで下鴨神社よりご依頼があり、『方丈記』800年の記念すべき年に京都でこの展示が甦ることになったわけです。今回は下鴨神社内の重要文化財・神服殿で行われることが大きな特徴です。そのため、空間に合わせて和風の素材も使用し、展示スタイルを一新しています。空間プロデュースはジブリが手掛けました。
「定家と長明」の主人公は鴨長明と藤原定家。企画・監修の宮崎吾朗監督は、二人が青年だった頃に時代を設定し、彼らが何を見、何を考えたかを、堀田さんの乱世を見つめるまなざしを通して描きます。そして、私たちはどう生きるのかを問いかけます。
 開催は10月1日(月)より12月16日(日)まで。皆様、機会がありましたら、どうかご覧下さい。
 800年前,鸭长明执笔写下了《方丈记》,与鸭长明有不解之缘的京都下鸭神社,于10月1日举行了纪念《方丈记》800周年的资料展。“定家与长明展 吉卜力描写的乱世”也作为其中的一部分参与了展出。
 听到这个标题,肯定有很多人会想:“这么说的话……”。这个“定家与长明”原本是在2008年时在神奈川近代文学馆举行的“堀田善卫展 吉卜力描写的乱世”里展出的,一个架空动画的企划。
 宫崎骏导演与铃木敏夫两人从年轻时候开始就是作家堀田善卫(1918-1998)的粉丝。后来两人与堀田善卫一直都有往来,直到堀田去世。由于有这一层联系,堀田展示会中开辟了吉卜力的部分,如果将堀田的作品动画化的这个想法,也用动画制作的手稿的形式展示了出来。以宫崎吾朗导演为主的工作人员,以《方丈记私记》、《定家明月记私抄》为原型制作了《定家和长明》、《路上的人》两个企划。宫崎吾朗负责故事设定、角色设定等,美术组工作人员负责美术制作,构筑了一个多彩的故事世界。在这之后,“堀田善卫展”于2010年在堀田的故乡高岗县举办了。
 然后这一次,有关《定家与长明》取材的部分,拜托了与鸭长明和《方丈记》都有很深联系的下鸭神社。由于这次展览在下鸭神社的重要文化产——神服殿举行,这次的展览配合场地空间使用了很多和风元素,展示的风格也让人觉得耳目一新。空间设计是由吉卜力负责的。
 《定家与长明》的主人公室鸭长明和藤原定家。负责企划的宫崎吾朗将两人角色设定在青年时代,通过堀田眼见的乱世,描写了两人在当时的所见所想,同时也让我们思考该如何生活下去。
 举办时间为10月1日-12月16日。大家有机会,还请前往参观看看。
「野中くん発 ジブリだより」10月号
「野中君发 吉卜力新闻」10月号
 10月になりました。この間、スタジオジブリではずっと新作を作り続けてきましたが、発表はもう少し先ですので、すみませんがいま少しお待ち下さい。他に最近あったことと言えば、9月28日(金)の防災訓練くらいですが、とはいえ、実はこの原稿を書いているのはまだ9月半ば。暦の上ではすでに秋ですが、30度を超す厳しい残暑が続き、なかなか秋を実感しづらい日々です。でも、先日たまたま、宮崎駿監督のアトリエに大量の薪が運び込まれるところに居合わせ(とても趣のある薪ストーブがアトリエの暖房装置なのです)、ああ、もう冬の準備が始まっているのだなあ、そういえば毎秋恒例の社員旅行の日程も社内で発表されたなあ、と、季節の変化を少し感じました。
 一方、三鷹の森ジブリ美術館ですが、10月1日(水)で開館から丸11年が経過、12年目に入りました。中島清文館長に様子を聞いたところ、「おかげさまで連日満員状態です。多くの方々に支持されていることをうれしく思っています。8月には子ども連れのご家族が全国から訪れてくれました。館内に子どもたちの声が響き渡り、賑やかな夏でした。9月になると一転して大学生を中心に若い人たちであふれています。彼ら彼女らは思い思いに好きなポイントを見つけて楽しんでくれているようです。季節によって、緑の色合い、差し込む光が変化して、雰囲気の変わるジブリ美術館ですが、お客さまの変化を見ていても季節感を感じますね」と近況報告をしてくれました。通常、ジブリの新作公開がない年は入館者数が若干減るのですが、今年はそういうこともなく、沢山のお客さんにお越しいただいており、本当に有難いことです。現在は企画展示「挿絵が僕らにくれたもの」展│通俗文化の源流│を展示中。また、隣の井之頭恩賜公園では全国都市緑化フェアTOKYOが10月28日(日)まで開催中。秋と言えば、月並みですが文化の秋、行楽の秋。宜しければ秋のジブリ美術館を訪ねてみてはいかがでしょう。
 最後に新商品のお知らせを。「となりのトトロ」「魔女の宅急便」「紅の豚」の絵入り年賀状が発売されます。注文を受け住所氏名を入れて印刷する方式で(写真使用タイプもあり)、ローソンやどんぐり共和国、一部量販店で予約受付中。発売はマイプリント社。「トトロ」「魔女」については、絵柄を印刷したお年玉付き年賀はがき3枚セットも11月に同店舗で発売予定で、こちらはジブリ美術館でも扱います。どうぞよろしく。
 到十月了。这段时间吉卜力工作室一直在致力于新片的制作。新作品的信息发布还稍有一段时间,劳烦大家稍稍等候一下。虽然最近发生的其他事情还有9月28日(周五)的消防训练之类的……其实这篇稿子九月半的时候就写了。日历上已然入秋,但超过30度的酷暑仍然持续,几乎感觉不到秋天的气息。不过,前几天偶尔在宫崎骏导演的画室看到刚运进来的柴火(画室装了很有意思的壁炉),稍稍感觉到了季节的变化,“啊!已经开始准备过冬了啊。这么说来每年秋天惯例的员工旅游日程也已经发表了呐。”
 另一方面,三鹰之森吉卜力美术馆在10月1日(周三)就开馆整整11周年、进入第12个年头了。我向中道清文馆长询问美术馆的近况,他答复道“托您的福,连日都是满员。得到那么多人的支持我很高兴。8月我们接待了来自全国各地的带小孩的家庭。整个夏天,馆内都充满了孩子们的声音。进入9月之后,参观者主要是一大学生为主的年轻人。他们在馆内寻找各自的喜爱之处,显得特别开心。当然,随着不同季节植被色调、光线明暗的变化,美术馆的氛围也跟着变化,不过从游客的变化中也能体会到季节感呢。”通常,在吉卜力不发表新作的年份参观者也会有些减少,今年却不是这样,有非常多的游客来参观,真是十分感谢大家。现在展出的是“插画给我们带来的——通俗文化的源流”展。另外,美术馆旁边的井之头恩赐公园正在举行全国都市绿化展TOKYO,到10月28日结束。秋天是文化的季节、游乐的季节。可以的话请来参观秋天的吉卜力美术馆吧!
 最后,发布新产品的通知。绘有《龙猫》、《魔女宅急便》、《红猪》的年贺状已开始贩卖,采取在明信片上印刷住所姓名(包括使用照片)的订购方式,罗森、橡果共和国部分分店正在进行预约受理。发售则是在My Print公司。印有《龙猫》、《魔女宅急便》图案的有奖新年明信片(3张)套装也将在11月在同店铺发售。请多多关照!
「野中くん発 ジブリだより」11月号
「野中君发 吉卜力新闻」11月号
 去る10月13日(土)、日本航空とスタジオジブリのプロジェクト「空を飛ぶ。」の一環として行われた、787型機に子供たちの絵を描く企画の成果をご披露するイベントがありました。2007年8月から2008年1月の期間、国内外の小学生を対象に「あなたが乗って旅してみたい、空飛ぶ乗り物」を公募し、ジブリのバーで絵を並べて宮崎駿監督や鈴木敏夫プロデューサーも加わって選考を行い、7点の絵を選出したのが2008年3月のこと。本当はその年に、それらの絵を描いた機体が飛ぶはずだったのですが、787の導入が遅れに遅れ、やっと今年になってボーイング社から日本航空への納入が開始。この度、子供たちの絵をデカールで描いた機体がついに完成したので、今回のお披露目式となったわけです。
 この日、イベントが行われたのは羽田の格納庫。受賞者の7人の子供たちもほとんどが小学生から中高生に成長していましたが、皆さんご家族と共に参加され、自分たちの絵が描かれた機体と対面しました。ジブリからは鈴木プロデューサーが出席。日本航空の植木義晴社長に続きご挨拶し、"機体に絵を描くと、ともすれば品がなくなりますが子供たちの絵は品を保っていて嬉しいです"と話し、特別デカール機の完成を祝いました。
 受賞者への記念品贈呈、787型機内覧会と続いてイベントは終了しましたが、その後、サプライズ企画として受賞者の子供たちはご家族と共にバスで小金井まで移動。受賞者は宮崎駿監督の案内で、特別にジブリのスタジオ内を見学しました。子供たちにとって、きっと記憶に残る1日となったことでしょう。
 特別デカール機は翌日から運航開始。初フライトは羽田発の北京行きでしたが、この後来年3月頃まで、シンガポール、モスクワ、ボストン、サンディエゴ便等での飛行が予定されています。当初の予定から4年も経過し、本当に飛行機は来るのだろうか、とさえ一時は思ったこの企画ですが、無事に飛行が開始され、本当に良かったです。
 さて、本誌に連載された『昭和という時代を生きて』(著者:氏家齊一郎 聞き書き:塩野米松)が単行本になります。昨年3月に逝去された氏家氏は、メディア界に大きな足跡を残した方ですが、ここ10年ほど、ジブリを支えてくれた人でもありました。飾らない語り口で明かされる、あの時代の証言の数々。岩波書店より11月15日(木)発売予定。どうぞよろしく。
 作为日本航空与吉卜力“在空中翱翔”企划的一部分,10月13日在羽田机场举办了机身图画印制完成的成果展示会。从2007年8月开始,到2008年1月,吉卜力与日本航空面对国内外的小学生进行了“想搭乘它去旅行,空中飞行物”的公开招募,并且也从宫崎骏导演以及铃木敏夫制作人等人中选择部分画作。原定于2008年3月将画作选出来描绘在机身上的,但由于787型客机的推迟导入的原因,终于在今年完成这项企划。这一次孩子们的画终于被印在了机身上,于是也终于有了这次发表会。
 发表会在羽田机场的飞机库里举行,当年获奖的7个孩子已经从小学生成长为高中生了,大家都与家人站在一起一同欣赏飞机机身上当年自己的画作。吉卜力的铃木制作人也出席了这次发表会。日本航空植木义晴社长在发表会上说,很高兴孩子们的画能在飞机机身上保存下来,也很高兴这款飞机机身图案能够制作完成。
 获奖的孩子每人都收到了纪念品,发表会在大家参观完787型客机内部之后就结束了。但令人惊喜的是,孩子们以及家人随后被带往了小金井。获奖的孩子在宫崎骏的带领下参观了吉卜力工作室。这对孩子们来说,一定是非常难忘的一天吧。
 该款特别订制的飞机从第二天开始就投入进了飞行当中。第一站是北京,预计到明年3月前会飞往新加坡、莫斯科、波士顿、圣地亚哥等地。虽然距当时的计划已经过去4年了,但这次看到飞机能顺利的投入进飞行中,真的感到非常高兴。
「野中くん発 ジブリだより」12月号
「野中君发 吉卜力新闻」12月号
 11月6日(火)から8日(木)にかけて、ジブリでは恒例の社員旅行が行われました。目的地は京都。京都はこれで3回目ですが、今回は従来と違い、宿泊地が琵琶湖畔の雄琴でした。修学旅行シーズンに総勢約270人分の宿を確保するのは結構大変で、それで今回は趣向を変えて、京都市外の宿となったものです。
 初日はみんなで新幹線に乗り、まず京都へ。この日は朝から結構強い雨が降っていたのですが、幸いなことに途中で雨は上がり、以後、旅行中はずっと傘いらずでした。13時過ぎに京都駅に到着後は、いつもどおり自由行動となります。毎回書いていますが、ジブリの社員旅行は行き帰りの移動、朝晩の食事と宿泊以外はすべて自由行動が原則です。もっとも、今回は下鴨神社で「『定家と長明』展 スタジオジブリが描く乱世。」が開催中でしたので、ある程度の人数が、京都駅からバスでまとまって下鴨神社に向かいました。
 下鴨神社では神社の方に境内を丁寧にご案内いただき、十二単の着付けを見せていただくなど充実した時間を過ごすことが出来ました。「定家と長明」展も、実際に重要文化財の神服殿の中で見ると、非常に趣深く感じられました(12月16日まで開催中です)。
 さて、19時までには宿に戻り、全員揃っての夕食です。今回は特に出し物等は企画されていなかったので、ひたすらみんなで晩御飯を食べ、その後は用意された飲み部屋で遅くまで語り合う人、卓球をする人、風呂に入ってゆったりする人、寝る人など様々でした。
 翌日も自由行動。朝食の後、皆それぞれ目的地に向かいましたが、宿泊場所に合わせて、今回は比叡山や琵琶湖、彦根市などに行った人も多かったようです。
 最終日の8日(木)は多くの人が京都市内を巡ったようです。それぞれが京の秋を味わった後、15時に京都駅に集合し、再び揃って新幹線で帰京しました。
 今回は新作制作の真っ只中という事で、スタジオのメインスタッフの多くは残念ながら不参加でしたが、参加者は大いにリフレッシュ出来たことでしょう。
 さて、最後になりましたが、現在公開中の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」上映劇場ではスタジオジブリ製作の「巨神兵東京に現わる 劇場版」を同時上映中。東京都現代美術館でこの夏行われた「館長庵野秀明 特撮博物館」で上映され話題を呼んだ樋口真嗣監督の特撮短編映画を、映像・音声に新たに調整を加えた「劇場版」で上映しています。こちらもどうかよろしく。
 11月6日(星期三)到8日(星期五)这几天,是吉卜力恒定的进行社员旅行日子。这次的目的地是京都。虽然算上这次已经去过三次了,但是这次可跟以前的不一样,我们住宿的地方在琵琶湖畔的雄琴。在修学旅行的季节保证270人有住的地方可是很难的,所以这次就选在京都市外住啦。
 第一天,大家坐着新干线向着京都出发。这天从早上就开始下雨,但是幸运的是,在乘车途中雨就停了,游玩的时候没有撑伞。下午1点到达京都站,然后就是自由行动啦。吉卜力的社员旅行除了集体乘车、早晚饭、和住宿之外,都是自由行动的。“《定家和长明》展 吉卜力绘制的乱世”的这个展览正在下鸭神社进行展览,所以很多人就从京都站乘公交去下鸭神社了。
 神社给我们就这境内做了很详细的介绍,看了穿12单衣等等,过得很充实。在神服殿里看的《定家和长明》展,非常有感觉。(此展一直到12月16日才闭展)
 晚上7点钟的时候就回了旅馆,大家一起吃了晚饭。这次也没计划什么晚上的表演节目,所以大家吃过晚饭后,有的人就去喝酒专用屋聊天去了,有的人就打打乒乓,有的就去洗澡,去睡觉的也有。
 第二天也是自由行动。吃过早饭后,大家就各自奔向自己的目的地了,然后在旅馆处集合,今天去比叡山、琵琶湖、彦根市的人很多。
 最后一天,好多人都去逛京都市内了。大家在各自领略了京都的秋之美后,15点的时候
 在京都站集合,乘新干线回京。
 因为新作还在之中,所以吉卜力的一些主力就很遗憾地没有参见这次旅行,但是参加的人都轻松愉快。
 最后,现在,正在上映的《EVA Q》的电影院里,吉卜力制作的《巨神兵现身东京 剧场版》也正在上映。这个夏天在东京现代美术馆举行的《馆长庵野秀明 特摄博物馆》中,樋口真嗣导演的特摄短片引起了不小的反响,在对其进行影像和声音的调整之后,也会出现在“剧场版”中。请多多关照。