文档:WORKS IV/专辑解说

来自宫崎骏与久石让中文百科
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久石让的“WORKS IV”-“久石组”的“真正艺术娱乐”
  久石让睽违9年的“WORKS”系列的最新作“WORKS IV”完成了。这究竟有什么特别的含意昵?
  就笔者所知,“WORKS”系列是由技术高超的完整编制交响乐团所演奏的最新作品,以这样的概念所打造出的专辑。跟9年前的“WORKS III”同样是由新日本爱乐世界梦幻交响乐团(W.D.O.)所演奏的。这意思是这次也承袭系列的一贯性,但其中有值得一听的三大要素。意即是①完整编制交响乐圈、②最新作、③W.D.O.可以说是具有跟之前无法比拟的重要意义。
  首先就①的完整编制交响乐团来说。
  1997年的“WORKS I”专辑的发行,是首次起用一般的交响乐团在电影配乐演奏,距离“魔法公主”的电影上片也才3个月之后,现在回想起来,这是非常惊人的象征性的事实。偶然的笔者也在“WORKS I”发行时获得访问久石让的机会,那时他就很热烈的表示“差不多这2年来,一直与交响乐团缠斗著,所以务必请一定要听听看”,让人印象深刻。之后,他的音乐活动-不仅在作曲家,还有身为演奏家-,完整编制交响乐团所占的比率明显大增,只要是久石让的乐迷应该都很清楚。那理论性的总结是,从2000年开始的自己作品的指挥活动与从2009年正式开始了古典指挥家的活动。
  开始指挥活动的契机是久石让重新学习了从巴哈、维也纳古典派到现代的John Coolidge Adams约300年的古典作品。当然从其中所获得的成果及方法论也回馈到身为作曲家的久石让的音乐上,久石让也将这些古典作品在演奏时的判断基准尺度用在他指挥完整编制交响乐团演奏自己的作品时。
  电影配乐这门娱乐,因为需要配合台词、效果音、音乐所要求的长度,有许多的限制,所以一定需要和古典作品同样的方法论来作曲才行。但是,但若是在演奏会这空间来演奏这音乐的话,要能够跟经典的古典乐曲相同等钑的演奏,并且能提高到毫无逊色的完成度,就是久石让现在目前的状况。在这点,久石让无法和9年前的“WORKS IIII”的时候相比较,现在他在自己作品的交响乐上要求更高的完成度,换句话说,在保持演奏会用作品的艺术品质的同时,去演奏电影配乐这门娱栾。久石让自己称作此为“Artenment”(=Art+Entertainment)艺术娱乐,“WORKS IV”是高声宣言今后久石让的音乐活动之中,占有极重要位霣的“艺术娱乐”方法论的专辑。
  
  接下来就②最新作来说。
  在这张专辑,包括久石让在2013年负责宫崎骏导演的“风起”,以及高畑勋导演的“辉耀姬物语”的音乐。至今的历程,也就是从吉卜力工作室的前身TOP CRAFT时代所制作的“风之谷”数来其实已经经过了30年的时间了,那段时间对4岁开始学小提琴的久石让的音乐人生整体占了约一半时间,对我们这些同时在享受他的音乐的听众来说,具有非常大的意义。说的比较艰深一点,久石让为吉卜力工作室作品写创作的音乐与我们自身所走过的同时代性,甚至已经是两者无法分开思考的事,具有相当紧密的连结关系。从这样的观点来看,再次聆听“风起”和“辉耀姬物语”,将会超越两大巨匠所合作的最新音乐作品这一点,可以让你重新感受到某种“历史的重量”。这份重量感透过相衬的交响乐团所演奏的音乐。可以说是只有在本张专辑才能听得到的“风起”和“辉耀姬物语”的组曲。
  
  除了这两张吉卜力作品外,专辑也收录日本电影界的至宝山田洋次导演的“东京小屋的回忆”的音乐。在2013年这一年间,久石让接连的为这3巨匠的导演作品作曲的本身,只是说是令人十分惊讶的事,但从另一俪角度来看,那就是现在久石让所存在的地位,也即明显表示他立于日本整应的电影界,不可或缺的最重要作曲家的地位。而且更有趣的事,这三位巨匠的作品-即使作品本身具有的世界观和故事是不一样的-都是日本人在历史之中如何活到现在,也就是都以描写“生存”为共通的主题。
  在发觉到这样的事之后,可以了解到,不管是在描写战犯死囚与他的妻子如何努力活下去的“我想变成贝壳”,还是描写魔女实习生的KiKi如何在大都市中独立生活的“魔女宅急便”,和以上三部电影作品都同样的,共有“生存”的主题。而“WORKS IV”就是以那“生存”为主题,变奏成5款的变奏曲集。甚至可以说是借由“生存”这循环的主题,组成了5篇乐章形式的交响曲。而要将此表现出来不可或缺的就是交响乐团这演奏者的存在了。
  
  还有就③W.D.O.来说。
  与本专辑的录音齐头并进的形式所举行的“久石让&World Dream Orchestra 2014”是久石让和W.D.O.睽违3年的共演。而新日本爱乐则是继2012年“Pension Fund Concert “AmericanMusicHistory””之后2年的再度合作。从W.D.O.组成之后刚好10年这纪念之年的共演,久石让与W.D.O.所达到的演奏完成度之高,已经是令人惊异的压倒性表现。久石让本身也称此为“连细胞都为之喜悦的交响乐团”,某位团员更展现了“没有一个交响乐团会有如此的自发性与喜悦,来演奏久石让的音乐”自信,真的应该说是—期一会的合奏。
  10年前还不知道古典乐界会面临现在如此严苛的环境,大编制的古典作品要在录音室录音,在全世界都变得非常的困难,现在不管是商业发行或者是数位发行的完整编制交响乐团录音多采用现场演奏录音的形态,正是这样的原因。在这样严苛的状况之下,久石让为追求导辑最佳完整呈现度从彩排到两次的真正演奏会中挑选出最佳演出曲目,收录在这次“WORKS IV”专辑里的做法。一般来说,古典乐的常设交响乐团不喜欢从彩排阶段就被要求有专辑品质的演奏。因为光是在正式演奏会上会尽全力演出,就已经是很大的负担了。可是W.D.O.对于久石让所要求的“真正”的交响乐音收录在“WORKS IV”,至少不畏会成为正式演奏会的负担,尽全力去演奏完成录音。借用一位团员的话,“在这样的作曲家面前演奏,怎么能不尽全力呢”,这也是W.D.O.拥有热烈的心意才使然。而那份有热烈的心意不只是交响乐团,可以说是从彩排阶段就开始为收录最佳乐曲而奋斗的录音组,以及舞台背后支持演奏的全部工作人员都拥有。
  在这些人,也就是“久石组”,大家同心协力合而为一,倾全力去完成了那追求“真正”的“艺术娱乐”的目标,也就是“WORKS IV”这张专辑。包括久石让最新作品三曲的音乐的这张专辑,将成为今后谈论到久石让的音乐活动时应该一定会被拿出来讨论的重要里程碑吧。
バラライカ、バヤン、ギターと小オーケストラのための「風立ちぬ」第2組曲
巴拉拉卡琴、手风琴、吉他和小型管弦乐团所共同演出
风起 第2组曲
宮崎駿監督と久石がタッグを組んだ10本目の長編映画『風立ちぬ』は、ゼロ戦開発に従事した実在の設計者・堀越二郎の半生と、小説『風立ちぬ』の作者・堀辰雄の世界観を融合させ、「美しい風のような飛行機を造りたいと夢見る」主人公・二郎の夢と狂気、そして肺結核に冒された妻・菜穂子と二郎の夫婦愛を描いた作品。本盤に収録された《第2組曲》は、2013年12月に東京と大阪で世界初演された《小組曲》と異なり、本編のストーリーの流れに縛られることなく主要曲を音楽的に再構成している。『風立ちぬ』は、宮崎監督の意向で音声がモノラル制作されたこともあり、本編用のスコアは慎ましい小編成で演奏されていたが、《第2組曲》では原曲の持つ室内楽的な味わいを残しつつも、音響上の制約を一切受けることなく、壮大なオーケストラ・サウンドが展開している。
  宫崎骏导演与久石让合作的第十部长篇电影“风起”,融合从事零式战开发的真实设计者堀越二郎的半生与小说“风起”的作者堀辰雄的世界观,描写梦想要打造如美丽风儿般的飞机的主人翁,二郎的梦想与疯狂,还有罹患肺结核的妻子,菜穗子与二郎之间鹣鲽情深的作品。在本专辑中收录的《第2组曲》是和2013年12月东京与大阪的世界初演《小组曲》不同,不受本来故事的铺陈,将重新构成主要的曲子的音乐。“风起”是依宫崎骏导演的意向,以单声道来制作音声,在这张专辑中虽然所用的配乐是以简约小编制来演奏,但也残留了在《第2组曲》中原曲所具有的室内乐的感觉,不会受到音响上的制约,展开了壮阔的交响乐团乐音。
全曲の中心となるのは、バラライカ、バヤン(ロシアのアコーディオン)、ギターの3つの特殊楽器で主人公の遙かなる旅情を表現した「旅路のテーマ」と、久石らしい叙情的なピアノが凛としたヒロイン像を表現した「菜穂子のテーマ」の2つのテーマ。最初の〈旅路(夢中飛行)〉で3つの特殊楽器とノスタルジックなジンタ(軍楽)が「旅路のテーマ」を導入し、続く〈菜穂子(出会い)〉では久石のソロ・ピアノが「菜穂子のテーマ」をしっとりと演奏する。
  用巴拉拉卡琴、手风琴、吉他三种特殊乐器成为全曲中心,表现出主人翁遥远旅情的“旅途的主题”与久石让式的抒情的钢琴,表现女主角凛凛风范之貌的“菜穗子的主题”,这两篇主题曲。在最初的“旅途(梦中飞行)”中,导入三个特殊乐器和乡愁式军乐的“旅途的主题”,接著在“菜穗子(重逢)”中,久石让沉稳的演奏“菜穗子的主题”的钢琴独奏。
次の3つの音楽、すなわち勇壮な行進曲の〈カプローニ(設計家の夢)〉、ミニマル的な推進力に溢れた〈隼班〉と〈隼〉は、いずれも二郎の飛行機への憧れと情熱を表現したセクションと見ることが出来るだろう。
  接下来的三首音乐,即是雄壮的进行曲的“卡普罗尼(设计师之梦)”,满溢极简旋律式的推进力“猎鹰团队”与“猎鹰”,全都表现出了对二郎对飞机的憧憬与热情。
3つの特殊楽器がしみじみと「旅路のテーマ」を演奏する〈旅路(結婚)〉が間奏曲的に登場した後、関東大震災の被災シーンのために書かれた〈避難〉では、オーケストラが凶暴なミニマルの牙を剥く。
  三个特殊乐器深切的演奏出“旅途的主题”,在“旅途(结婚)”间奏曲的登场之后,为了关东大地震的受灾场景所写的“避难”,交响乐显出极简旋律的凶暴氛园。
続く3つの音楽、すなわち吐血した菜穂子の許に二郎が駆けつける場面の〈菜穂子(会いたくて)〉、二郎の許に菜穂子発熱の報が届く場面の〈カストルプ(魔の山)〉、療養所を飛び出した菜穂子が二郎と再会する場面の〈菜穂子(めぐりあい)〉は、「菜穂子のテーマ」を中心とした夫婦愛の音楽のセクションと捉えることも可能である。
  再之后的三首音乐,也就是二郎飞奔到吐血的菜穗子身边的场面“菜穗子(想见你)”,菜穗子发烧的通知传达到二郎那里的“卡斯特鲁普)”、离开疗养院的菜穗子与二郎再度相见的场面“菜穗子(重逢)”,也可以感受到“菜穗子的主题”中,最主要的夫妻爱的音乐乐章。
フィナーレは、ラストシーンの〈旅路(夢の王国)〉。3つの特殊楽器と久石のピアノも加わり、万感の想いを込めて「旅路のテーマ」を演奏する。
  最后是终幕的“旅途(梦之王国)”。三种特殊乐器加上久石让的钢琴,演奏出蕴含了百感交集的“旅途的主题”。
Kiki’s Delivery Service for Orchestra (2014)
魔女宅急便 for Orchestra (2014)
魔女の見習い・キキが宅急便で生計を立てながら、逞しく成長していく姿を描いた宮崎駿監督『魔女の宅急便』から、キキが大都会コリコを初めて訪れるシーンの音楽〈海の見える街〉を演奏会用に作品化したもの。今回の2014年版では、スパニッシュ・ミュージックの要素が印象的だった後半部のセクションもすべてオーケストラの楽器で音色が統一され、よりクラシカルな味わいを深めたオーケストレーションを施すことで、ふくよかで温かみのあるヨーロッパ的な世界観を描き出している。
  宫崎骏导演的“魔女宅急便”是描写魔女的实习生KiKi以宅急便为生的同时,坚强的成长姿态,将KiKi第一次造访大城市克里克的音乐(可以看见大海的街道)在演奏会上演出的音乐作品化。在这次2014年版本,西班牙音乐要素令人印象深刻的后半部乐章也使用了交响乐团的乐器来统一音色,更加让人感受到古典风味的交响乐音,描绘出弥漫著温馨欧洲风的世界观。
ヴァイオリンとオーケストラのための「私は貝になりたい」
小提琴与管弦乐团所共同演出
我想成为贝壳
太平洋戦争に従軍した心優しい理髪師・清水豊松が米軍捕虜殺害の容疑で逮捕され、BC級戦犯として死刑に処せられる不条理の悲劇を描いた『私は貝になりたい』は、日本のテレビドラマ史を語る上で欠かせない橋本忍脚本の反戦ドラマ。橋本自身が脚本をリライトした2008年の映画版では、物語後半、豊松の妻・房江が夫の助命嘆願の署名を集めるために奔走する”道行き”のシークエンスが大変に印象的だったが、上映時間にして実に15分近くを占める”道行き”のシークエンスのために、久石は格調高い独奏ヴァイオリンを用いたワルツを作曲し、四季折々の美しい風景の中でじっくり描かれる夫婦愛を見事に表現していた。本盤では、そのシークエンスの音楽〈汐見岬~愛しさ~〉と〈メインテーマ〉を中心に、ヴァイオリンとオーケストラのためのコンチェルティーノ(小協奏曲)として発展させたもの。ヴァイオリンがワルツ主題を導入する主部と、ヴァイオリンが重音奏法を駆使する〈判決〉の激しい中間部、そしてワルツ主題が回帰する再現部の三部形式で構成されている。
  描述到太平洋战争去从军的温柔理发师清水丰松,因为涉嫌杀害美军俘虏而被逮捕,以BC级的战犯被判处以死刑的毫无天理的悲剧“我想成为贝壳”,是由日本电视剧史上不可或缺的桥本忍所写的反战戏剧。桥本本身重新改写脚本的2008年电影版,在故事的后半,丰松的妻子房江为了帮助丈夫请命,到处奔走搜集连署的请愿书,在那“路上奔走”的连续镜头画面令人印象深刻,为了整部片的播出时间占了近15分钟的“路上奔走”的连续镜头画面,久石让创作了格调高雅的小提琴独奏华尔滋,在四季分明的美丽风景中,将深刻描写出的夫妻爱,完美而精彩的表现出来。在本张专辑中,以〈汐见岬~心爱的~〉与〈主题音乐〉为那几幕镜头画面的音乐中心,发展出了为小提琴与交响乐团共演的小协奏曲。将小提琴导入华尔滋主题的主部与小提琴使用重音奏法的〈判决〉的激烈中间部,还有回归华尔滋主题的再现部的三部形式所构成。
交響幻想曲「かぐや姫の物語」
交响幻想曲
辉耀姬物语
『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『魔女の宅急便』で音楽演出を務めた高畑勲監督が、久石に初めてスコアを依頼した『かぐや姫の物語』は、実に12年もの製作期間を費やした高畑監督のライフワークというべき大作。言わずと知れた日本最古の文学『竹取物語』を高畑監督独自の解釈で映画化しているが、久石は五音音階を基調とする音楽をはじめ、前衛的なクラスター音、西洋の楽器で東洋的な世界観を表現するマーラー流の方法論、さらには久石の真骨頂というべき、エスニック・サウンドまで多種多様な音楽語法を投入し、高畑監督の世界観を見事に表現してみせた。古来より”赫映姫”とも”輝夜姫”とも記されてきたヒロインの光り輝く姿を表現するため、チェレスタやグロッケンシュピールといった金属系の楽器を多用しているのも本作の大きな特長のひとつで、今回の組曲版ではそうした楽器のメタリカルな響きが、よりいっそう有機的な形でオーケストラの中に溶け込んでいる。組曲としての音楽性を優先させるため、本編のストーリーの順序に縛られない構成となっているのは、『風立ちぬ』の《第2組曲》と同様である。
  担任“风之谷”、“天空之城”、“魔女宅急便”音乐演出的高畑勋导演第一次拜托久石让配乐的“辉耀姬物语”,其实可以说是高畑勋导演耗费12年的制作时间的生平大作。这是高畑勋导演独自的诠释出众所皆知的日本最古老的文学“竹取物语”,搬上大银幕,而久石让以五音音阶为基调、前卫性的音堆、用西洋乐器来表现东洋世界观的马勒流的方法论,再加上久石让最闻名的民族乐音等多种多样音乐语法投入之后,完美的呈现高畑勋导演的世界观。为了表现出自古以来所记载形容的“赫映姬”和“辉耀姬”的光芒闪耀模样,大屋使用钢片琴、铁琴等金属系乐器也是本作最大的特长之一,这次的组曲版也有这些乐器的金属声响,更加以有机性的形态融入交响乐音中。为了让组曲的音乐性为优先,不拘泥于故事本篇的顺序所构成的乐音跟“风起”的(第2组曲)是一样的。
最初の〈はじまり〉ではピッコロが「なよたけのテーマ」を、チェレスタが高畑監督作曲の「わらべ唄」をそれぞれ導入し、きらびやかな〈月の不思議〉のセクションをはさんだ後、マーラー風の〈生きる喜び〉が東洋的な生命賛歌を歌い上げる。その後、〈春のめぐり〉の8分の6拍子の音楽となり、永遠に繰り返しを続けるようなピアノの三和音の上で、チェロが心に沁み入る旋律を歌う。
  在最初的“序幕”中,短笛在“竹取物语的主题”,钢片琴在高畑勋导演所作曲的“童歌”演奏,在耀眼华丽的“月之不可思议”乐章之后,马勒风的“活著的喜悦”歌颂东洋式的生命讴歌演绎,接下来是“春之巡礼”的8分之6拍的音乐,在永远不断重复般的钢琴三和音上,大提琴奏出深入人心的旋律。
曲想が一転すると、怒りと悲しみを込めた衝撃的な不協和音が響き渡る〈絶望〉となるが、今回の組曲版ではミニマル的な展開部分が新たに加わり、重厚かつエモーショナルなオーケストラが壮大なクライマックスを築き上げる。
  曲调一转,愤怒与悲伤交错冲击的不协和音响起“绝望”,在这次的组曲版中,加入了新的极简旋律展开,沉穏又充满情感的交响乐音,构筑了壮阔的最高潮。
〈絶望〉の激しい感情が鎮まると、かぐや姫と捨丸が手を携えて飛行する場面の〈飛翔〉となり、幸福感に満ち溢れたオーケストラが〈生きる喜び〉のテーマを美しく展開する。そしてサンバを元に発想したという〈天人の音楽〉となるが、ここで久石はケルト、アジア、アフリカなど様々な民族音楽の要素を掛け合わせ、いわば”究極のエスニック”と呼ぶべき彼岸の音楽を書き上げているが、それをスタンダードなオーケストラで見事に表現している。
  在“绝望”的激情稳定下来后,进入辉耀姬与舍丸携手飞翔的场景“飞翔”,并美丽的展开充满幸福感的交响乐音“活著的喜悦”的主题由原始发想的森巴巡旋律“天人的音乐”,这也是久石让搭配了居尔特(Celtic)、亚洲、非洲等各种民俗音乐要素,也就是所谓称之为“极致的民俗”,所创作出的彼岸音乐,完美的呈现了一流的交响乐章。
最後の〈月〉では「なよたけのテーマ」や「わらべ唄」など主要テーマが再現され、後ろ髪を引かれるようにコーダで全曲が閉じられる。
  最后在“月”的乐章,再现“竹取物语的主题”及“童歌”等重要主题,在最后依依不舍的终曲来完结全曲。
小さいおうち
东京小屋的回忆
『東京家族』に続き、久石が山田洋次監督作のスコアを担当した第2作。激動の昭和を生き抜いた元女中・タキの回想録に綴られた、中流家庭の奥方・時子の道ならぬ恋。その彼女たちが暮らした”小さいおうち”の人間模様と迫り来る戦争の足音、そして彼女たちを襲った東京大空襲の悲劇を描いた作品である。久石は、セリフを重視する山田監督の演出に配慮するため、本編用のスコアでは特徴的な音色を持つ楽器(ダルシマーなど)を効果的に用いていたが、本盤に聴かれる演奏はギター、アコーディオン、マンドリンを用いた新しいオーケストレーションを施し、同じ昭和という時代を描いた『風立ちぬ』と世界観の統一を図っている。
  继“东京家族”之后,久石让再度为山田洋次导演的作品配乐,点缀于活过动荡的昭和年代的前帮佣多喜的回忆录,描写中产阶级家庭的太太时子的不伦之恋。是描写在她们所生活的“东京小屋”的形形色色之人与接近的战争脚步,以及面临东京大空袭的悲剧的作品。久石让为了顾及重视台词的山田导演的执导手法,在电影中使用的配乐是使用具有特色的乐器(扬琴等)为效果,但是在造张专辑中听到的是使用吉他、手风琴、曼陀铃的全新交响乐版本,要跟同样是描写昭和时代的“风起”统一的世界观。
全体の構成は、久石のソロ・ピアノによる序奏に続き、タキが象徴する激動の昭和を表現した「運命のテーマ」、そして時子が象徴する昭和ロマンを表現した「時子のワルツ」となっている。
  整体的构成是由久石让的独奏钢琴序奏开始,接著是表现出象征多喜的动荡的昭和时代“命运的主题”以及表现出象征时子的浪漫的昭和时代“时子的华尔滋”。
前島秀国 Hidekuni Maejima
サウンド&ヴィジュアル・ライター
2014/08/28
前岛秀国 Hidekuni Maejima
Sound & Visual writer
2014/08/28