文档:龍貓 原聲帶/久石讓訪談

出自宫崎骏与久石让中文百科
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 主頁面 Animage 1988年4月號 文檔 
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宮崎作品はぼくの修行の場
-久石 譲-
宮崎作品是我的修行場所
-久石讓-
-久石さんは10代から20代にかけては超前衛の現代音楽に属していたしたとお聞きしましたが。
久石 「10代の頃にミニマル・ミュージックを始めてね、テリー=ライリーとか、フィリップ=グラスとか、スティーブ=ライヒとか、それにシュトックハウゼンとか、ジョン=ケージとか、ほとんど現代音楽の人から影響を受けていました。あと学生時代は、勉強として、日本の人でいうと、武満徹さんや三善晃さんであったり-そういう人たちの譜面の分析とかをやっていましたから。」

-もともとはクラシックから出発されたんですね。
久石 「そうですね。もっと最初から言うと、4歳の時からヴァイオリンをやっていた蓄積になっちゃうんでしょうね。クラシックって短期間に身につけようとしても、なかなかむずかしいんです。例えば、ピアニストにしても、みんな4歳や5歳の頃からレッスンを始めているでしょ。ヴァイオリンもそうだし。そうして、ずっとやっていても、なかなか芽の出ない世界ですから(笑)。わりと時間がかかる世界なんですよ。」

-それとは逆に、映画音楽はいかに時間をかけずに仕上げるかが勝負なんじゃないかと思うんですけど。
久石 「あ、それは分かります。ただぼくの場合は吉野家の牛丼みたいな、”早い、安い、うまい”仕事は一切断る。
 つまり1日で音楽を収録してしまうような仕事はやらずに、フェアライト(生の弦音やヴォーカルを加工して使うコンピューターによるサンプリング・キーボード)など、いろんな機械を使いますから、そのための時間がすごくかかるんですよ。当然それに付随して、費用もかかるし、スタジオにも何日間かカンヅメにならなくちゃいけない。それで最後の仕上げにフルオーケストラも使うから、大変なんですよ。
 ただ20代のかけ出しの頃は、そんな仕事なんて来ないし、それこそ、3日で70曲近く書くような仕事もやりましたから、早く書くこと自体は、そんなに問題じゃないんですが、あんまり”早い、安い、うまい”仕事ばかりやっていくと、どんどん状況が悪くなっていきますから。だから、例えば、制作期間に2週間、それに、その期間を支えるだけの予算、そういう条件をクリアできない仕事は、今、全部お断りしている状況なんです。」

-宮崎さんの映画の場合、イメージアルバムから、ひっくるめると、相当な時間が・・・・・。
久石 「かかりますよ。もう・・・・・大変ですね(笑)。ただ、宮崎さんの仕事は内容的にも非常に素晴らしいものだし、共感できますから、ぼくはとても大切にしているし。宮崎さんの映画をやる場合は、それを優先的にしてスケジュールを空けて、そこからやるしかないと思ってます。」
——我聽說久石先生從10幾歲到20多歲之間是屬於超前衛現代音樂派的。
久石 我十多歲的時候是從極簡音樂(minimal music)開始做起的,幾乎都是受到泰瑞萊里(Terry·Riley)、菲利浦·葛拉斯(Philip Glass)、史提夫·萊許(Steve Reich)、還有史托克豪森(Karlheinz Stockhausen)、約翰·凱吉(John·Cage)等這些現代音樂作家的影響。還有在學生時代為了學習音樂,我也曾分析過日本作曲家武滿徹先生以及三善晃先生等人的樂譜。

——請問你原本是從古典音樂開始接觸的嗎?
久石 是的。要說更早的話,是從4歲開始拉小提琴一路累積起來的吧!想要在短期間內練就古典音樂的功力是非常困難的。例如:鋼琴家幾乎都是從4、5歲就開始練琴了,小提琴也是一樣。但是就算從小就一直苦練小提琴,在這一行也不見得就會有什麼成果(笑),這可以說是很耗時的領域。

——相反的,我認為電影配樂則是如何在短時間內完成作品才是致勝關鍵不是嗎?
久石 噢,這我能了解!不過,我會一概拒絕像吉野家牛肉蓋飯的口號那樣,要求迅速、便宜、又好吃的案子。換句話說,我不從事一天就要把音樂收錄完的工作,因為要用到Fairlight合成器(一種將原音及歌聲以電腦加工並採樣的電子鍵盤樂器)等各式器材,所以是相當費時的。想當然爾,所需製作成本也不會少,同時還必須在錄音室裏關好幾天,然後再動員整個交響樂團來做最後修飾,是很不容易的工作。
  不過,我在20多歲還是個新人時,像現在這樣的案子是不可能接得到的,因此那時候我曾經接過三天寫70首曲子的工作。快速作曲對我本身來說並不構成問題,但如果都只接那種要求〝迅速、便宜、效果好〞的案子,只會每況愈下。所以說,如果製作期間需要兩週,而預算不足以支撐製作期間所需費用的案子,我現在全部都會回絕。

——宮崎導演的動畫電影,包含印象音樂在內,綜合來說是相當耗費時間的作業……
久石 是很費時!老實說……實在是非常辛苦(笑)。不過,宮崎導演的工作內容非常了不起,讓我很有共鳴,我非常珍惜跟他合作的機會!跟宮崎導演合作電影作品前,我一定會把時間先騰出來,而且我也只能這麼做了。
直感的に入ってゆきたい「トトロ」の世界
直覺的的想要進入「龍貓」的世界
-前回の「天空の城ラピュタ」は、アイルランド民謡を頭において作曲されたそうですが、「となりのトトロ」で、ベースに考えていらっしゃるのは、どんな音楽ですか?
久石 「いやぁ・・・・・。むずかしいんですよね。実は「ラピュタ」をやる時は、すごく悩んだんです。あの映画にある、愛と夢と冒険というのは、ぼくとは全然相容れないから(笑)。どちらかというと、ぼくは不純だからね。例えば、マイナーのアダルトなメロディを書く方が楽なんですよ。ところが、メロディ自体が非常に夢を持っていて、優しくて包容力があるものとなると、すごくむずかしいんです。制作中は、えらい騒ぎだった。困ったなと思っていたら、今度はもっと可愛らしい話になって(笑)、「うわぁ、どうしよう」というのが正直な話。しかも「となりのトトロ」のイメージアルバムを作りながら同時進行していたのがセゾン劇場(東京銀座)で上演した、沢田研二さんや役所広司さん出演の「楽劇ANZUCHI」の音楽。かたや、えらくおどろおどろしい悪魔の世界ですからね。それと、あの清純な世界が同時進行していたんだから、ちょっと気が狂いそうだった(笑)。でも、それはある意味で試練であるわけです。」

-ラッシュはご覧になったんですか?
久石 「部分ごとにできたものを、全然脈略なしにつないだフィルムを、先日一度観せていただきました。」

-かなり、手がかりに?
久石 「なりましたね。やはり、また素晴らしい作品になりそう。かなりメロディラインを重要視して、何かとっかかりができるんじゃないだろうかって気がしたんです。いわゆるストーリーらしいストーリーの展開をしていないでしょう。」

-そうですね。「ナウシカ」や「ラピュラ」は、物語のメリハリで見せるというか、緩急自在な展開の映画でしたからね。
久石 「そう。ハッキリと、ストーリーがあったでしょう。でも今度は、田舎の1日というか、ちょっとしたシークエンスが、つながっていく種類のもので、ストーリーが大きく展開するものじゃないからね。その分だけ、こちらも従来のやり方とは、スタンスを変えなきゃいけないという気がするんですよ。まだ具体的には言えないけど、非常に直感的に今回は仕事に入りたいなという気がしてるんです。」

-3本続けて組まれてみて、宮崎さんの映画作りについての印象を。
久石 「宮崎さんは、生きる姿勢というものと、アニメーションを通して表現していくこととが、全部一致してるんですね。映画のための映画、アニメのためのアニメではなくて、自分が生きるという姿勢の中に、ちゃんとアニメーション-アニメーションじゃなくてもいいんですけど、そういう自分の創造物がありますから。非常に姿勢が明確というか、個人的にすごく尊敬しています。
 仕事自体は中途半端なことはできないから、メチャクチャ苦しいんですよ。ただ、それをやることによって、こちらも一回りも二回りも大きくなれる。試練の場でもあるし、修行の場でもある。と同時に、自分のアイデンティティを確認できる場でもあるから、とても大切にしています。
 ぼくらの場合は、年間にかなりの量の仕事をこなしますでしょう。すると、その中にはビジネスのための仕事があったり、いろいろあるわけですよ。だけど、その中でやっぱり、自分がこれは、という仕事って、年間に何本かあるんです。宮崎さんの映画は、その中でも、ぼくにとっては、特に一番大きな仕事ですね。」
——上部動畫電影「天空之城」的音樂,是以愛爾蘭民謠風來作曲的;那麼這次的「龍貓」會以什麼樣的曲風來呈現呢?
久石 這個嘛……挺難回答的耶。事實上,在製作「天空之城」的時候,我實在是傷透腦筋。那部電影所闡述的愛、夢想與冒險,和我本人的調性根本合不來(笑)。其實應該說,我是那麼的不純真!比方說好了,我寫非主流的成人音樂可能還比較輕鬆,而這部電影要求的旋律本身就要聽起來有夢想、柔和且具包容力,這就非常困難了,在製作過程中,還造成不小的騷動。當我正感到困擾之時,這次來的故事(指龍貓)又變得更可愛了(笑),老實說我聽到的時候真的是直覺「哇啊!該怎麼辦?」而且,在我創作「龍貓」印象音樂的同時,我也接下了在Saison劇場(東京銀座)上演,由澤田研二和役所廣司主演「歌舞劇ANZUCHI」的編曲工作。一邊是可怕驚悚的惡魔世界,而另一邊則是清新純真的世界,兩邊同時着手進行的我,都覺得快要人格分裂了(笑)!不過,就某種意義來說,我認為這也是一種試煉。

——你看過「毛片」了嗎?
久石 看過一部分完全沒有脈絡的剪輯片段。

——有看出什麼頭緒來嗎?
久石 算是有吧!看起來又將會是個很棒的作品。作品滿重視主旋律的貫通性,感覺上已經有了些頭緒吧!跟一般故事的情節鋪陳不太一樣。

——是啊!「風之谷」以及「天空之城」看得出故事發展的明確節奏,是輕重緩急安排得很自在的電影。
久石 沒錯!這兩部作品的故事脈絡是非常清楚的,不過這次的作品是敘述鄉下的一天,故事情節有點像是用很多片段來組成一個作品的感覺,並不是以什麼大格局來展開的故事。光是這點,我就覺得必須要改變以往的做法跟心態,雖然具體上還說不上來,但是我很直覺地想着手展開這個工作。

——連續三部電影你都跟宮崎導演合作,你對宮崎導演的作品有什麼印象?
久石 宮崎導演把生活的態度透過動畫表現出來,且全部都反映在他的作品當中。他的作品並不是為拍電影而做的電影、或為畫動畫而做的動畫,而是將自己的生活態度,確實地透過動畫(其實不是動畫似乎也OK)來傳達。大概就是這樣非常個人的創作物吧!他的定位很明確,我個人非常地尊敬他。
  我的工作不能虎頭蛇尾,雖然很辛苦,但在經過這樣的歷練之後,也讓我一吋一吋地成長不少。我當這是個考驗我的場域,也當成是我修行的地方,同時還是確認自我認同的所在,所以我很珍視這份工作。
  以我們這行來說,一年中需要完成的工作量相當大,那其中有純粹的商業行為、也有為其他種種因素所承接的工作。這當中還是有幾部是自己想要做的作品!宮崎導演的電影就在其中,對我來說是最重要的工作。
●’88年4月号「月刊アニメージュ」の「野村正昭のジブリ制作レポート・音楽監督から見た〈トトロ〉&〈火垂るの墓〉」より転載。