文档:小蟲的角度與動畫人的角度

出自宫崎骏与久石让中文百科
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  與養老先生談話後,我所想到的 宮崎駿

宣傳文案

虫好きの解剖学者とアニメーション映画監督が語り合う『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』のこと、自然と人間のこと、そして子供たちのこと。
喜歡昆蟲的解剖學家與動畫電影導演暢談《幽靈公主》《千與千尋》的故事、自然與人類的關係,以及孩子們的話題。
「虫眼」の人、 解剖学者の養老孟司と「 アニ眼」の人、宮崎駿との3度にわたる対談集。『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』などの宮崎作品、自然と人間との関わり合い、若者や子どもをめぐる現状などについてざっくばらんに語り合う。このほか養老の書き下ろしエッセイと、宮崎駿の描き下ろしカラー読み物も収録。
《蟲眼》之人、解剖學者養孟司與《動畫眼》之人宮崎駿的三次對談集。圍繞《幽靈公主》、《千與千尋》等宮崎作品,自然與人類的關係,以及年輕人和兒童的現狀等話題,進行了坦誠的交流。此外,書中還收錄了養孟司的原創隨筆和宮崎駿的原創彩色讀物。

目錄

養老さんと話して、ぼくが思ったこと(宮崎駿)
『もののけ姫』の向こうに見えるもの(みんな「人間嫌い」になっている
あまった「感性」が人間に向いた
生きていくための武装に欠けている ほか)
『千と千尋の神隠し』をめぐって(「懐かしさ」という感覚をめぐって
日本の建物を描く
言葉と情報 ほか)
見えない時代を生き抜く―宮崎アニメ私論(養老孟司)
與養老先生交談後,我的思考(宮崎駿)
《幽靈公主》背後所見的(大家都變得「討厭人類」
多餘的「感性」轉向了人類
缺乏生存所需的武裝 等)
圍繞《千與千尋》(圍繞「懷念」這一感覺
描繪日本的建築
語言與信息 等)
在看不見的時代中生存——宮崎動畫私論(養老孟司)

文庫版 宣傳文案

小さな虫の動きも逃さず捉えて感動できる「虫眼の人」養老孟司と、日本を代表する「アニメ(眼)の人」宮崎駿が、宮崎作品を通して自然と人間のことを考え、若者や子供への思いを語る。自分を好きになろう、人間を好きになろう、自然と生きるものすべてを好きになろうという前向きで感動的な言葉の数々は、時代に流されがちな私たちの胸に真摯に響く。カラーイラスト多数掲載。
能夠捕捉到小蟲的每一個動作並為之感動的「蟲眼之人」養老孟司,與代表日本的「動畫(眼)之人」宮崎駿,通過宮崎駿的作品,思考自然與人類的關係,並表達對年輕人和孩子們的關懷。他們積極而感人的話語,如「要喜歡自己,要喜歡人類,要喜歡自然和所有生命」,深深觸動了我們這些容易被時代潮流所左右的心靈。書中還附有大量彩色插圖。
巨匠と呼ばれる二人の少年
加藤登紀子
 尽きることがない! 果てることがない!
 巨匠と呼ばれる二人の少年の、とめどなく続く対話の森。
 信じがたいほどの博識。笑ってしまうほどのディテールへのこだわり。どこまでも入りこんでいく好奇心……。
 そばで私も話を聞いていたかったなあ、と思いながら、読ませていただきました。
 宮崎駿さんとは、一九九二年『紅の豚』の時からのご縁でジブリにも何度かお訪ねしています。
 アトリエの一角に、『馬鹿っ』という私の書が、立派な額になって飾られていて、ちょっとドッキリ。
『紅の豚』で、危うく死にかけたポルコ・ロッソに電話口からしかりつけるジーナのこのセリフ、画面を見ながらセリフを録音するアフレコの時、なかなかOKが出なくて何十回もやり直したのでした。
「男ってものは、全く本当にどうしようもない馬鹿なんで、そのどうしようもなさに対しての何十年、何百年もつもりつもった思いをこめて、思いっきり言ってやって下さい」
 ほかのセリフはほとんどファーストテイクOKだったのに、このセリフだけは、宮崎さんのこだわりがすごかった。
 この本のテーマになっている『もののけ姫』でも『千と千尋の神隠し』でも描きこまれている背景や登場人物の顔や建物のディテールへのこだわりが半端じゃないことと、結局、「女の子が正しい」という共通項があるようだ。
「女は、男をふるいたたせる魅力を持ち、いざとなったら男を助けに行くくらい強い」
「それじゃ、宮崎さん、女に頼りすぎじゃないの?」というのが私の感想でもあるけれど、去年はじめてお逢いして対談させていただいた養老孟司さんもどうも同じ持論らしい。
「女の子はねえ、全く心配ないんです。男の子が心配です」
 対談の時、しきりにおっしゃってた。多分、養老さんにとって、女は少し「虫」に近い生きもので、宮崎さんにとっては「もののけ」に所属しているのでしょう。
 免疫学で有名な多田富雄さんの名言に、
「女は実体で、男は現象だ」という言葉がある。
 サルトルは著書『存在と無』の中で、
「女は即自存在で男は対自存在」だと書いていて、男と女の違いがよくわからなかった学生時代の私は、大いに悩んだことがあった。女体験をたっぷりさせてもらった今は、深くうなずける。
 お二人の対談、そして数ある作品から伝わってくること。
「世界は『得体の知れないモノ』で溢れている。そのことが面白くてたまらない」(養老)。そのディテールをひたすら無視し、面白くなくしてしまっているのが今の時代。
「つまりそれは虫でしょ」とか「大切なのは愛ですよね」とか、そんなに簡単に言っちゃいけないんだ、と。
 まっすぐな線ばかりで街をつくり、実体のない言葉で語り、過剰なまでに人間を気にしすぎ、どんどんと「人間嫌い」になってしまう今の時代。
「現代人の身体感覚がこんなにも希薄になっていいのか」と人体の標本を展覧会に出した養老さん。
「(今の子供たちは)信じられないくらいに、生きていく武装に欠けている。(中略)世界のことを予見する知恵とか、当座の困難を手先で切り抜ける方法とか」(宮崎)
 人間を脳ミソのお化けにしないために、自然のディテールと向き合って、ドキドキしたり、ジタバタしたり、オロオロしたり、降参したり、混乱しながら行けばいいんですよね。
「先はどうなるかわからない、それこそが生きるってことですよね。(中略)そんなに先のことが見えないと生きられないのか問いたいですね」(宮崎)
「『お先まっ暗』でいいじゃないですか。だからこの世は面白いんですよ」(養老)
 世の中が高度になればなるほど「男」は単細胞化し、「何があっても大丈夫」なはずの「女」もどんどん「もののけ」から遠ざかり、男と同じ脳ミソのお化けになりつつある。
 気を付けなくっちゃね!!
(かとう・ときこ 歌手)
波 2008年2月号より
被稱為巨匠的兩位少年
加藤登紀子
 無盡的!沒有終點的!
 被稱為巨匠的兩位少年,那永無止境的對話森林。
 難以置信的博學。對細節的執着讓人發笑。無盡的好奇心……。
 我在一旁也想聽聽他們的對話,一邊讀着這本書。
 我和宮崎駿先生自1992年《紅豬》時結緣,也曾多次拜訪吉卜力工作室。
 在工作室的一角,我的書法作品《笨蛋》被裝裱得十分精美,讓我有些驚訝。
在《紅豬》中,吉娜在電話里訓斥差點死去的波魯克·羅索的這句台詞,在看着畫面錄音時,一直無法通過,反覆錄了數十次。
「男人啊,真是無可救藥的笨蛋,對於這種無可救藥,請帶着幾十年、幾百年積累的情感,盡情地說出來吧。」
 其他台詞幾乎都是一次通過,只有這句台詞,宮崎先生的執着非常強烈。
 這本書的主題《幽靈公主》和《千與千尋》中,對背景、人物面部和建築細節的執着非同尋常,最終似乎都有一個共同點:「女孩子是正確的。」
「女性擁有激勵男性的魅力,關鍵時刻還能去幫助男性。」
「那麼,宮崎先生,是不是太依賴女性了?」這是我的感想,但去年首次見面並對話的養老孟司先生似乎也有同樣的觀點。
「女孩子啊,完全不用擔心。男孩子才讓人擔心。」
 在對話時,他反覆提到。也許對於養老先生來說,女性更接近「蟲子」,而對於宮崎先生來說,女性則屬於「幽靈」。
 免疫學專家多田富雄先生有一句名言:
「女性是實體,男性是現象。」
 薩特在《存在與虛無》中寫道:
「女性是自在存在,男性是自為存在。」在學生時代,我對男女之間的區別感到非常困惑。如今,經歷了豐富的女性體驗後,我深有體會。
 從兩位的對話以及眾多作品中傳達出的信息:
「世界充滿了『無法理解的事物』。這讓人感到無比有趣。」(養老)而如今的時代,卻一味地忽視這些細節,使其變得無趣。
「也就是說,那是蟲子吧」或「重要的是愛吧」,不能這麼簡單地斷言。
 如今的時代,用直線建造城市,用空洞的語言表達,過度關注人類,逐漸變得「討厭人類」。
「現代人的身體感覺變得如此稀薄,真的好嗎?」養老先生在展覽會上展示了人體標本。
「(現在的孩子們)缺乏難以置信的生存武裝。(中略)預見世界的智慧,或是用手頭的方法解決眼前困難的能力。」(宮崎)
 為了不讓人變成大腦的怪物,應該面對自然的細節,心跳加速,手忙腳亂,驚慌失措,投降,混亂地前行。
「未來會怎樣,誰也不知道,這才是活着。(中略)我想問,難道看不到未來就無法生存嗎?」(宮崎)
「『前途一片黑暗』不也挺好嗎?所以這個世界才有趣。」(養老)
 社會越發達,「男性」就越單細胞化,而「無論發生什麼都無所謂」的「女性」也逐漸遠離「幽靈」,變成和男性一樣的大腦怪物。
 必須小心啊!!
(加藤登紀子 歌手)
摘自《波》2008年2月號

文庫版 目錄

養老さんと話して、ぼくが思ったこと 宮崎駿
『もののけ姫』の向こうに見えるもの
対談1 1997
みんな「人間嫌い」になっている/あまった「感性」が人間に向いた/生きていくための武装に欠けている/日本は自然に助けられてきた/お先真っ暗だから面白い
対談2 1998
理屈じゃなしに通じる宮崎作品/固定しているものも動いているという意味/ジタバタしているときに立ち込めるエネルギーの匂い/戦争に負けて抵抗の少ないほうへ行った/濡れ場があるとかないとかは最低のこと/混ざって生きていくしか対応しようがない/ブルーカラーがどこかで働いている/あの子を楽しませたい
『千と千尋の神隠し』をめぐって
対談3 2001
「懐かしさ」という感覚をめぐって/日本の建物を描く/言葉と情報/アニメーションはリアリズム/子どもたちの心によりそった映画を作りたい/電車のシーンを描けてよかった
見えない時代を生き抜く――宮崎アニメ私論 養老孟司
文庫版あとがき 宮崎駿
與養老先生談話後,我所想到的 宮崎駿
《幽靈公主》背後所見的景象
對談1 1997
大家都變得「討厭人類」/過剩的「感性」轉向了人類/缺乏生存所需的武裝/日本一直受到自然的幫助/因為前途一片黑暗所以有趣
對談2 1998
宮崎作品無需道理也能理解/固定的東西也在動的意義/在掙扎時瀰漫的能量氣息/戰敗後走向了阻力較小的方向/有沒有情色場面是最低層次的問題/只能混在一起生活下去應對/藍領在某個地方工作/想讓那個孩子開心
圍繞《千與千尋》
對談3 2001
圍繞「懷舊」這種感覺/描繪日本的建築/語言與信息/動畫是現實主義/想製作貼近孩子們心靈的電影/能畫出電車的場景真是太好了
在看不見的時代中生存——宮崎動畫私論 養老孟司
文庫版後記 宮崎駿