文档:吉卜力日誌/2006年10月

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 9月 2006年10月 11月
2006年10月
2006年10月
10月2日(月)
いよいよ次回作○○○の制作が本格的に始動!午前中は、制作スタッフ全員が第2スタジオ地下の試写室に集められ、宮崎監督自らが、テストカットの映像を見せつつ今回の作品内容や制作方針について説明する。監督の新たな挑戦となる次回作○○○に期待と不安が膨らむ思い。
そして午後からは早速、作画打ち合わせ。といっても、今日は3人で終了。明日もまだまだ作画打ち合わせは続く予定。
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「監督登場。緊張の一瞬」
10月2日(周一)
終於,下一部作品○○○的製作正式啟動!上午,全體製作人員聚集在第二工作室地下的試映室,宮崎導演親自展示了測試片段,並詳細說明了本次作品的內容和製作方針。對於導演的新挑戰——下一部作品○○○,大家既充滿期待又感到些許不安。
從下午開始,立即進入了作畫討論。不過,今天只有三個人參與。明天作畫討論還將繼續。
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「導演登場,緊張的一刻」
10月3日(火)
今日も朝から○○○の作打ち。9人分の打ち合わせが終了し、Aパートの作打ちは、一部を除きほぼ終了。明日からBパートに入るのだが、残念ながらまだBパートの絵コンテは完成していない。夕方に宮崎監督からBパートの一部の絵コンテを貰い、明日の作打ちに備えることに。
10月3日(周二)
今天從早上開始繼續○○○的製作會議。完成了9個人的討論,A部分的工作除了少數部分外,基本已經結束。明天將進入B部分的工作,但遺憾的是,B部分的分鏡還沒有完成。傍晚從宮崎導演那裡拿到了B部分的一些分鏡,為明天的製作會議做準備。
10月4日(水)
ジブリでは長編以外でもいろいろな作品を並行して作っている。そのひとつは美術館の「動きはじめの部屋」で展示されている“フィルムぐるぐる”の最新作。今日は、その動画の打ち合わせが行われる。美術館に行かれたことがある方はご存知かもしれないが、子どもたちに映画はフィルムで上映されていることを理解してもらうための大掛かりな展示装置で、アニメーションのフィルムがループして繰り返し繰り返し上映されている。今回も奇想天外な発想で作画されているのだが、その枚数が何と1カット約2500枚!まだ完成時期は見えないのだが、出来上がったら、ぜひ美術館で観て欲しい。
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「これがフィルムぐるぐるだ!」©Museo d'Arte Ghibli
10月4日(周三)
在吉卜力,除了長篇作品外,還有許多其他作品在同時製作。其中之一就是美術館「動起來的房間」中展示的「膠片循環」最新作。今天,我們進行了這部動畫的討論。去過美術館的朋友可能知道,這是一個為了讓孩子們理解電影是通過膠片放映的大型展示裝置,動畫膠片會循環播放。這次的製作同樣充滿了奇思妙想,但令人驚訝的是,每一段畫面竟然有大約2500張!雖然完成時間還不確定,但完成後,希望大家一定要去美術館看看。
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「這就是膠片循環!」©Museo d'Arte Ghibli
10月5日(木)
さて昨日に続き、並行して制作している作品として、井上直久さんのDVD「イバラード□□」も進行中。このDVDは井上さんの描くイバラードの世界を音楽と共に鑑賞する映像作品で、基本的には動かない絵にカメラワークをつけ、CGを使ったり一部作画によって動かしていくように見せている。アニメーションのように動かすというよりは、風や光や人物などの動きを足すことにより、絵を生きている風景に見せているのである。今日は、大阪から井上さんが来社をしていただき、進行している作画のチェックをしていただく。まだまだ途中なのだが、その出来具合に井上さん本人が一番興奮しているようだった。この作品の完成ももう少し先のことですが、ぜひ、楽しみにしていてください。

夜、「ゲド戦記」のインターネット宣伝で大変頑張っているフォアキャストの堂園さんを、若手宣伝スタッフの発案で接待することに。とはいえ行くのは、いつもの駅近くの”寛”という居酒屋である。この季節、サンマがとにかく旨く、一巻100円のサンマの握りは超おすすめ品。ところが、この日に限って期待していたのサンマの握りがなく、仕方なくサンマの塩焼きを3匹も頼んでしまったのであったが...。(追加でおもわず白ゴハンも)
10月5日(星期四)
繼昨天之後,作為同時進行的作品,井上直久先生的DVD《伊巴拉德□□》也在製作中。這部DVD是一部通過音樂欣賞井上先生描繪的伊巴拉德世界的影像作品,基本上是對靜止的畫作進行攝像處理,使用CG或部分作畫使其看起來像是在動。與其說是像動畫那樣動起來,不如說是通過添加風、光和人物等動態元素,使畫作看起來像是活生生的風景。今天,井上先生從大阪來到公司,對正在進行的作畫進行了檢查。雖然還在製作中,但井上先生本人似乎對目前的成果最為興奮。這部作品的完成還需要一些時間,但請大家務必期待。

晚上,為了犒勞在《地海戰記》網絡宣傳中非常努力的Forecast公司的堂園先生,由年輕宣傳團隊提議進行接待。不過,去的地方還是車站附近那家叫「寬」的居酒屋。這個季節,秋刀魚非常美味,一卷100日元的秋刀魚壽司是超級推薦品。然而,偏偏這一天沒有期待已久的秋刀魚壽司,無奈之下點了三隻鹽烤秋刀魚……(還忍不住加了一碗白米飯)。
10月6日(金)
メインスタッフに置かれている色彩設計の保田さんのマシンが突如、クラッシュ!作品制作はまだまだ序盤なので作業に支障はないものの、追い込み時にはこんなことがないよう祈りたい。
今年はどうやらコンピューター、システム関係の厄年のようで、システムを入れ替えた途端に地下のサーバールームが水浸しになったり、落雷でシステムの一部がクラッシュしてしまう事故も起きている。そんなわけで、3人のエキスパートたちで構成されているシステム部は日夜不眠不休(本当?)の態勢でコンピューターの管理をしてくれている。本当に頭が下がる思い。
そのシステム部の長である北川内氏は、今週、ようやく遅い夏休みで旅行に出かけている。出発前どこへでかけるのか一切明かしていかなかったのだが、その代わりに毎日会社宛にメールで写真を送ってきている。しかし、会社中のスタッフに見せてまわっても、だれもその場所が特定できない。ちょっと悔しい。彼は一体今どこに?まあ、どこにいても構わないが、無事に帰還さえしてくれれば。
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「彼は何処へ?」 ところで今日は、一日中、本格的な雨模様。なんとなくお天気が荒れた日はスタジオは静かだし、デスクワークもはかどるというもの。夕方、第一スタジオに行った戻りに第三スタジオを外から見ると、まるで、先週見たCG映画に出てくる建物の様。どことなくハロウィンっぽい感じもするのだが、どうだろう。
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「ちょっとだけホラーな感じの第三スタジオの外観」
10月6日(周五)
負責色彩設計的主要工作人員保田先生的電腦突然崩潰了!雖然作品製作還處於初期階段,暫時不會影響工作,但還是希望到了趕工的時候不要再發生這樣的事情。
今年似乎是與計算機、系統相關的厄運年,剛更換了系統,地下服務器室就被水淹了,還有因為雷擊導致部分系統崩潰的事故。因此,由三位專家組成的系統部門日夜不休(真的嗎?)地管理着計算機。真是讓人佩服。
系統部門的負責人北川內先生這周終於迎來了遲來的暑假,出去旅行了。出發前他完全沒有透露要去哪裡,但每天都會通過郵件給公司發照片。然而,即使給全公司的人看,也沒有人能確定他所在的地方。有點讓人不甘心。他現在到底在哪裡?不過,無論他在哪裡都沒關係,只要他能平安回來就好。
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「他去了哪裡?」 順便說一下,今天一整天都在下大雨。天氣不好的時候,工作室總是特別安靜,辦公效率也提高了。傍晚,從第一工作室回來時,從外面看第三工作室,感覺就像上周看的CG電影裡的建築。不知為何,還有點萬聖節的感覺,你覺得呢?
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「有點恐怖感覺的第三工作室外觀」
10月7日(土)
夕方、一スタの玄関に自転車用の荷物がたくさん並んでいる。そうか、明日は、アニメーション業界の秋の自転車イベントの日なのである。今年は、ちょっと風はあるけれど珍しく天気も良く、みんな完走できればいいなぁと、他人事ながら応援する気持ち。外にでると、十五夜ではないけれどとてもきれいな満月が、見守るようにのぼってきていた。
10月7日(周六)
傍晚,一スタ的門口擺放着許多自行車用的行李。原來,明天是動畫行業秋季自行車活動的日子。今年雖然有點風,但難得天氣很好,雖然不關我的事,但還是希望大家都能夠順利完成比賽,心裡默默為他們加油。走出門外,雖然不是十五夜,但一輪非常美麗的滿月正緩緩升起,仿佛在守護着這一切。
10月8日(日)
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「ツーリング・デ・信州」
10月8日(日)
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「信州之旅」
10月10日(火)
次回作○○○の絵コンテのBパートが完成する。これまでに比べたら、とても快調なペースでコンテが出来上がっているので、制作部としては諸手を挙げて喜びたいところなのだが、そのコンテの内容が物凄い!現場のことを考えるとその大変さが予想されて涙が浮かぶ(笑)。制作部全員で夜中に絵コンテのコピーを取りながら、今回だけは観客になりたいとしみじみ語り合ったのだった。

またこの日、鈴木Pが心より応援する中日ドラゴンズがセリーグ優勝を決める。おめでとうございます。思えば今年は、「ゲド戦記」の竜に始まり、ドラゴンズの優勝で締めくくるという「竜」づくしの一年だった。鈴木さんにとっては最高の一年ではないだろうか。あと目指すは、ドラゴンズの日本一だけですね。
10月10日(星期二)
下一部作品○○○的分鏡B部分完成了。與以往相比,這次分鏡的完成速度非常快,作為製作部門,我們本應為此感到無比高興,但分鏡的內容卻令人震驚!想到現場的工作量,不禁讓人感到壓力山大,甚至有些想哭(笑)。製作部的全體成員在深夜複印分鏡時,紛紛表示這次真想當一回觀眾。

此外,這一天,鈴木製作人衷心支持的中日龍隊贏得了中央聯盟的冠軍。恭喜!回想起來,今年從《地海戰記》中的龍開始,到中日龍隊的奪冠,這一年可謂是「龍」的一年。對鈴木先生來說,這應該是最棒的一年了吧。接下來,目標就是中日龍隊成為日本第一了。
10月11日(水)
制作進行の慎太郎は最近、丸刈りのヘアスタイルにしている。年齢が若いこともあるが顔も童顔なので、まるで高校生のような風貌。このヘアスタイルは、どうやら自宅でバリカンを使って刈っているそうで、彼の弟、“裕次郎”と一緒に刈りあっているとのこと。仲のよい兄弟である。慎太郎と裕次郎がバリカンでお互いの頭を丸刈りにしている姿は、彼を知らない人にしてみたらカッコの良い姿を想像するかもしれないが、残念ながら生まれも育ちも顔も石○家とは無縁の男だということは、改めていうまでもない...。
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「カツオか関口か。見事な丸刈り頭である」
10月11日(周三)
製作進行的慎太郎最近剃了個光頭。由於他年紀輕,臉也長得娃娃臉,看起來簡直像個高中生。據說這個髮型是他自己在家用推子剃的,還和他的弟弟「裕次郎」一起剃。他們兄弟倆關係很好。慎太郎和裕次郎互相用推子給對方剃光頭的樣子,或許會讓不認識他們的人想象成很帥氣的場景,但遺憾的是,他無論是出身、成長還是長相,都與石○家毫無關係,這一點無需多言……
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「是勝男還是關口?真是漂亮的光頭。」
10月12日(木)
先週が雨だったので、今日は2週間ぶりの野球の練習日のはずが、メンバー全員(!?)が仕事でそれぞれ忙しく、練習に参加することができないため急遽中止となる。夜7時からのナイター練習とはいえ、忙しくなると片時も会社を離れることができない状態になってしまうため仕方ないのだが・・・。しかも、11月以降の冬の間はグラウンドのナイター施設が使えなくなるため、平日の練習場所が確保できなくなってしまうらしい!このままオフシーズンに入るのはなんとも切ない話。どこか練習する場所を語損じないですか?情報求ム。

夜は、来春公開を予定している海外の新作短編アニメーション□□□の試写が行なわれる。(まだ詳細は明らかに出来ないのだが、素晴らしい作品です)。その試写に、長年ジブリ映画の宣伝をやってもらっていたのだが、2年前に会社のリストラで別会社に行っていた、小柳さんがやってくる。来月から東宝アドという会社に移って、またジブリの宣伝をやってくれるのだそう。「あっ、東宝アドの小柳さん」と会う人会う人から声を掛けられるのだが、まだ入社前なので、「フリーです」「まだ入社してません」と返していたのだが、なんとなく嬉しそうでその顔から笑みがたえることはなかった様子。
10月12日(星期四)
上周因為下雨,今天本應是兩周以來的第一次棒球練習日,但所有成員(!?)都因為工作繁忙無法參加,所以練習突然取消了。雖然晚上7點開始的是夜間練習,但一旦忙起來,連片刻都無法離開公司,這也是沒辦法的事……而且,11月以後的冬季期間,球場的夜間設施將無法使用,平日的練習場地似乎也無法確保了!就這樣進入休賽期,真是令人感到遺憾。有沒有什麼地方可以練習呢?求信息。

晚上,預定於明年春天上映的海外新作短篇動畫□□□的試映會舉行。(雖然還不能透露詳細信息,但這是一部非常棒的作品)。在試映會上,多年來一直負責吉卜力電影宣傳的小柳先生也來了。兩年前因為公司裁員,他去了另一家公司,但下個月他將轉到東寶廣告公司,再次負責吉卜力的宣傳。見到他的人都會說「啊,是東寶廣告的小柳先生」,但他還沒正式入職,所以他會回答「我是自由職業者」「還沒入職呢」,不過他的臉上總是掛着笑容,看起來非常高興。
10月13日(金)
朝から「ズームインSUPER」で、日テレ本社に設置される宮崎監督デザインの大からくり時計が紹介される。その中継をスタッフも密かに楽しみにしていたのだか、見た反応は、「...」。時計は素晴らしかった。そして、からくりも面白かった。時計が汐留に設置されるのも楽しみになった。だが、あのコスプレはどうよ?ちょっと複雑な気持ち。
10月13日(星期五)
早上在《Zoom in SUPER》節目中,介紹了設置在日視總部的宮崎駿導演設計的大型機關鍾。工作人員也暗自期待着這次直播,但看完後的反應是「......」。鐘錶本身非常出色,機關也很有趣。鐘錶將設置在汐留,這讓人更加期待。但是,那個cosplay是怎麼回事?心情有點複雜。
10月14日(土)
PD室で社長アシスタントをしている白木さんが、ひとり息子の“さあくん”を連れて出勤してくる。さあくんはとても元気で宮崎監督を相手に楽しそうに遊んでいた。その傍らで、お母さんの白木さんは息子が宮崎さんに失礼なことはしないかとハラハラしててる様子だったが、さあくんにとっては「絵のうまいおじさん」でしかなく、そのギャップがとても面白い光景だった。またPD室でプロデューサー補をしている岸本くんはわが子の“ぶんちゃん”を連れて出勤。どうやら奥さんが教習所に通っているらしく、その間の子守りらしい。ジブリはこのところベイビーブームで、続々と赤ちゃんが生まれている。こんな風景が日常茶飯事になるのだろうか?
10月14日(周六)
在PD室擔任社長助理的白木女士帶着她的獨生子「小佐」來上班。小佐非常活潑,和宮崎導演玩得很開心。在一旁,白木女士擔心兒子會不會對宮崎先生失禮,但小佐眼裡宮崎先生只是個「畫畫很好的叔叔」,這種反差讓人感到非常有趣。另外,在PD室擔任製作人助理的岸本先生也帶着他的孩子「小文」來上班。據說他的妻子正在駕校學習,這段時間他負責照顧孩子。吉卜力最近迎來了嬰兒潮,陸續有寶寶出生。這樣的場景會不會成為日常呢?
10月16日(月)
来年DVDでリリースされる作品「イバラード□□」で原画を担当していた面々が先週にその作業を終わらせ、今日から次回作○○○の原画作業に入るため作打ちを行う。これでAパート、Bパートの殆どが作打ち済みとなり、いよいよこれで原画スタッフは次回作一色になる。レイアウトはテストカット以外、まだ1カットも上がってないが、一日も早く原画以降のスタッフも次回作一色になる日を目指していきたいと決意を新たにする。
10月16日(周一)
明年將在DVD上發布的作品《イバラード□□》的原畫團隊已於上周完成了相關工作,從今天開始將進入下一部作品○○○的原畫製作,並進行製作會議。至此,A部分和B部分的製作會議已基本完成,原畫團隊終於可以全身心投入到下一部作品的製作中。雖然除了測試鏡頭外,布局部分還沒有任何鏡頭完成,但我們決心儘快讓原畫及後續團隊也全面投入到下一部作品的製作中。
10月17日(火)
朝から、昨日の夜の「のだめ」の話があちらこちらで。「案外良かった」「原作のイメージぴったり」などと好意的な感想を語り合っている。というのも、原作の漫画が一昨年あたりから密かに社内でブームで、そのため、クラシック音楽を聴きに行く会が発足するくらいだったからだ。これから、月曜日の夜は早帰りのスタッフが増えるのは間違いないだろう。

昼には、出版部の伊平嬢が腕を振るって「蟹味噌ラーメン」を茹で、出版スタッフを中心に美味しく食す。どうやら、夏に遊びに行った新潟のお土産の賞味期限が本日までということで、あわてて振舞われることになったのが真相らしい。でも、写真のように大変美味しい出来でした。
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「赤く見えるのは蟹ではありません。蟹風味かまぼこです。残念ながら。」 先日もベイビーブームの話題が出たのだが、午後にはPD室の西村家の小夏ちゃんがお母さんの“うっきゃあ”と来社する。お母さんは広報室のスタッフなのだが現在は産休中。この小夏ちゃん、元気な子供でとても大きな声で泣く。どうも今日は寝不足らしく社内でもところ構わずに大きな声で泣いていたので、堪らず会社の外に連れ出してあやすことに。会社では本当に子供の世話をしているかあやしい印象の西村くんも立派に父親振りを垣間見せていた様子(のはずが、お父さんが抱いても泣き止まず、結局はお母さんがあやしているところを見ると、まだまだ疑いは晴れず...)。赤ちゃんの不思議な力のひとつは、赤ちゃんの顔を見ると誰もが幸せな顔になるということ。本当に素敵な力です。
10月17日(星期二)
從早上開始,昨晚的《交響情人夢》的話題就在各處傳開了。大家紛紛交流着「意外地不錯」「和原作的形象完全吻合」等積極的感想。這是因為前年左右,原作漫畫在公司內部悄然流行,甚至因此成立了一個去聽古典音樂的小組。從今以後,周一晚上早退的員工肯定會增加吧。

中午,出版部的伊平小姐大顯身手,煮了「蟹味噌拉麵」,以出版部的員工為中心,大家美美地享用了。原來,夏天去新潟遊玩時帶回來的特產的保質期到今天為止,所以匆忙拿出來請大家品嘗。不過,正如照片所示,味道非常棒。
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「看起來紅紅的並不是蟹肉,而是蟹味魚糕。很遺憾。」 前幾天還提到了嬰兒潮的話題,下午,PD室的西村家的小夏醬在媽媽的「哇啊」聲中來到公司。媽媽是公關部的員工,目前正在休產假。這個小夏醬是個活潑的孩子,哭起來聲音特別大。今天似乎睡眠不足,在公司里不管不顧地大聲哭鬧,於是不得不把她帶到公司外面哄。在公司里看起來不太會照顧孩子的西村君,這次也展現出了父親的風範(不過,爸爸抱着她也不停哭,最後還是媽媽哄好的,看來疑慮仍未消除……)。嬰兒的神奇力量之一就是,看到嬰兒的臉,每個人都會露出幸福的表情。這真是一種美妙的力量。
10月18日(水)
3スタの2階には制作業務のスタッフと広報部のスタッフが机を置いているのだが、この日に限って、全スタッフが朝から会議・外出・お休みの連発で不在。それで、やむを得ず広報部の部長がひとりで留守番をすることに。ただ、このごろは宣伝期間でもないので、電話も殆んど鳴らず、案外平和な午後を満喫していたということは、誰にも知られていないのだった。
10月18日(周三)
3樓的二樓是製作部門和公關部門的辦公區域,但這一天,所有員工從早上開始就接連開會、外出或休假,導致整個辦公室空無一人。因此,公關部部長不得不獨自留守。不過,最近並不是宣傳期,電話也幾乎沒響,部長意外地度過了一個平靜的下午,而這件事誰也不知道。
10月19日(木)
本日、テストカットの試写が行われる。試写と言っても、色がつけられている止めのカットを見せながら具体的に作画方針や作画の仕方の説明を宮崎監督が行うというもの。その中で、改めて宮崎監督は、アニメーションとは動かすことが基本であり、そのためにアイデアをひねり出す作業が今こそ必要であり、どんなに大変でも労を惜しまず手で描いていくという作業が何かを産み出すのではないだろうか、という主旨のことを話す。そのためには、これまで宮崎監督世代のアニメーターが産み出し、培ってきたアニメーション技法の一部を禁じ手にして、新たな手描きのアニメーションに挑戦しようとしているのである。つまり、創成期のように鉛筆の線で何でも動かして表現してみようという心意気とアイデアと労力でアニメーションを作っていこうと言う事なのだろう。いやはや大変な作品に立ち会うことになってしまったと、身震いしてしまう。

ところで、この日の夕方、夕日がきれいということで屋上に上ったところ、美術部が夕日を眺めながら、一杯やっている場面に遭遇する。もちろん、こうした美しい夕日を眺めてこれからの作品制作に生かすのも美術部の重要な仕事なのだが、なぜかその中にPD室のナヨも赤い顔で混じっていたという。
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「ジブリ一スタ屋上の様子です」
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「ジブリ日誌恒例の夕日の一枚。ススキの穂が秋を感じさせますね」
10月19日(星期四)
今天進行了測試鏡頭的試映。雖然說是試映,但實際上是宮崎導演在展示已經上色的靜止鏡頭的同時,具體說明作畫方針和作畫方法。在這個過程中,宮崎導演再次強調,動畫的基本在於讓畫面動起來,因此現在正是需要絞盡腦汁想出創意的時候,無論多麼辛苦,只要不吝惜勞力,親手繪製的過程一定會創造出些什麼。為此,他決定摒棄一些由宮崎導演這一代動畫師創造並傳承下來的動畫技法,挑戰全新的手繪動畫。也就是說,他打算以創世時期的那種用鉛筆線條表現一切動態的精神、創意和努力來製作動畫。真是讓人不禁為即將參與這樣一部艱巨的作品而感到顫抖。

順便一提,這天傍晚,因為聽說夕陽很美,我上了屋頂,結果遇到了美術部的人一邊欣賞夕陽一邊喝酒的場景。當然,欣賞這樣美麗的夕陽並將其運用到接下來的作品製作中也是美術部的重要工作,但不知為何,PD室的ナヨ也紅着臉混在其中。
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「吉卜力工作室屋頂上的情景。」
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「吉卜力日誌慣例的夕陽照片。芒草的穗讓人感受到秋天的氣息。」
10月20日(金)
昨日からレイアウトが上がり始める。ちなみに、記念すべき一番乗りは山下さんと稲村さんのレイアウト。彼らは「ゲド戦記」の演出・作監コンビで、ほんの数ヶ月前までメインスタッフとして大変な作業をこなしてきた二人なのだ。完成後もなかなか疲れが取れず、年内は無理は頼めないなぁと思っていたが、作打ちをしたらそんな疲れなどどこ吹く風、かなりのペースで描き上げている。年齢もキャリアも含めて一番油の乗りきっている時なのだろう。本当に頼りになります!
10月20日(周五)
從昨天開始,布局工作逐漸展開。值得一提的是,率先完成布局的是山下先生和稻村先生。他們曾擔任《地海戰記》的導演和作畫監督,就在幾個月前,他們還是主要工作人員,完成了繁重的工作。本以為他們在完成工作後疲憊不堪,年內無法再承擔更多任務,但沒想到在接到新任務後,他們仿佛將疲憊拋諸腦後,以相當快的速度完成了繪製。無論是從年齡還是經驗來看,他們現在都處於最佳狀態。真是讓人感到非常可靠!
10月21日(土)
世間は秋の行楽シーズン真っ盛りの今日この頃。旅の楽しみのひとつが駅弁であることに異を唱える方はいないだろう。最近では現地に行かずとも駅弁が買える駅弁フェアが各地で大人気...ということで1スタの本日のお昼は、システムのマッキーとポスプロの古城くんが買いに行ってくれた駅弁の数々をみんなで食す集いが催される。本当に最近の駅弁は、“らしからぬ”豪華さで、その価格も超豪華(笑)。旅の楽しみというよりは、旅の目的になってもおかしくない贅沢品になっている感じ。とはいえ、旅の飯で思い出に残っているのは、案外、素朴なおにぎりだったりする。少し冷たくなって、そして海苔が御飯に貼り付いたおにぎりの素朴な味、これに敵う旅の弁当はなかなかないのでは?あー、おにぎりをもってどこか旅に出たい今日この頃...。
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「各地の駅弁でちょっとした旅気分を。」 一方、そのころ3スタでは、「きしめんパーティ」が催されていた。制作業務部品川君が誕生日なので、ちょっとだけお祝いしようというのと、火曜日に来社した産休中の広報部員“うっきゃあ”が配ってくれた内祝いのきしめんをみんなで食べようという集いだ。広報部員“イトノン”が大活躍で味噌と醤油の二つの味のきしめんを煮てくれて、みんなでありがたく頂戴したのだが、最初の味噌味の方は、あっという間にスープを吸ってドロドロ気味(でもとてもおいしかったです)。2回目の醤油味の方はご覧のように、大変上品な感じに仕上がりました。料理上手のイトノン、大活躍お疲れ様でした。
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「最初の味噌味の様子。ちょっと水分が足りないかも?」
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「これが後で作ったきしめん醤油味。とっても美味しそうに出来ました。」
10月21日(周六)
正值秋日旅遊旺季的當下,旅行的樂趣之一莫過於品嘗車站便當,相信沒有人會反對吧。最近,即使不去當地,也能在各地的車站便當展銷會上買到各式各樣的車站便當,非常受歡迎……因此,今天中午,1號工作室的大家聚在一起,享用由系統部的麥基和後期製作部的古城君買來的各種車站便當。不得不說,最近的車站便當真是「超乎想象」的豪華,價格也相當「豪華」(笑)。與其說是旅行的樂趣,不如說它們已經成為了旅行的目的之一,甚至可以說是奢侈品了。不過,說到旅行中的美食,最讓人印象深刻的,反而可能是那些樸素的手握飯糰。稍微涼了一些,海苔緊緊貼在米飯上的飯糰,那種樸素的味道,恐怕沒有多少旅行便當能與之匹敵吧?啊,最近真是想帶着飯糰去某個地方旅行呢……
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「用各地的車站便當,感受一下旅行的氛圍。」 與此同時,3號工作室正在舉辦「寬面派對」。因為製作業務部的品川君過生日,大家決定小小慶祝一下,同時也為了享用周二來公司探訪的正在休產假的公關部成員「うっきゃあ」帶來的慶祝寬面。公關部成員「イトノン」大顯身手,煮了味噌和醬油兩種口味的寬面,大家都很感激地享用了。不過,最初的味噌口味寬面很快就吸收了湯汁,變得有點糊糊的(但還是很美味)。第二次的醬油口味寬面則如你所見,做得非常精緻。擅長烹飪的イトノン,真是辛苦了!
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「最初的味噌口味寬面,可能水分有點不夠?」
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「這是後來做的醬油口味寬面,看起來非常美味。」
10月23日(月)
「イバラード□□」の音響打ち合わせが行われる。今回音響を担当するのは、ジブリ美術館作品「星をかった日」で効果を担当していただいた笠松さん。打ち合わせには、井上直久さんのほか音楽を担当していただいている小室さんと松尾さんも同席し、井上さんがシーンごとにイメージを伝えていく。“イバラード”は井上さんが創り上げた架空の世界でありながら、井上さん自身の中ではとてもリアルな世界で、効果音に関しても、頭の中のイバラードの風景の音を言葉にしながら説明しているような感じである。しかしそれは誰も聞いたことのない音がゆえ、いやはやどんな音作りになるのか、とても楽しみなのだ。
10月23日(星期一)
《伊巴拉德□□》的音效討論會舉行。此次負責音效的是曾在吉卜力美術館作品《買下星星的日子》中負責音效的笠松先生。討論會上,除了井上直久先生外,負責音樂的小室先生和松尾先生也一同出席,井上先生逐一向大家傳達每個場景的構想。「伊巴拉德」是井上先生創造的一個虛構世界,但在井上先生的心中,這是一個非常真實的世界,關於音效,他仿佛是在將腦海中伊巴拉德風景的聲音用語言描述出來。然而,正因為這是誰都沒有聽過的聲音,所以究竟會製作出怎樣的音效,真是令人非常期待。
10月24日(火)
「イバラード□□」で原画・作監作業をしてくれていた小西さんがようやくその仕事を終え、次回作○○○の原画に入る。これで社内原画分は全て作打ちが完了。徐々にレイアウトも上がり始めてきている。とはいえ、まだまだ先の見えない話なのは間違いない。一歩一歩着実に進めていきたいものである。

この日は、最高気温が15度までしか上がらない冬のような寒い一日で、空はどんよりと曇り、今にも泣き出しそう。そんな中、スタジオの隣にある“オリーブガーデン”さんに火曜日にやって来る「出茶屋」さんが人気の様子。今日は一杯300円の暖かいコーヒーを求めて出版部と音響関係のスタッフの姿が。お花に囲まれて、冷たい空気の中で飲む煎れたてのコーヒーの美味しいことといったら!これから冬にかけて、しばしば見かけることになりそうなひとコマだった。
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「どんよりとした空....冬も近いですね」
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「のどかな、くつろぎタイム」
10月24日(星期二)
在《イバラード□□》中負責原畫和作監工作的小西先生終於完成了他的任務,接下來將進入下一部作品○○○的原畫工作。至此,公司內部的原畫部分已經全部完成。分鏡也逐漸開始提交。儘管如此,未來的工作仍然充滿不確定性。我們希望能一步一步穩步推進。

今天的最高氣溫只有15度,仿佛冬天般的寒冷,天空陰沉沉的,仿佛隨時會下雨。在這樣的天氣里,位於工作室旁邊的「橄欖花園」每周二都會迎來一家受歡迎的「出茶屋」。今天,出版部和音響部門的員工們紛紛前來購買一杯300日元的熱咖啡。在鮮花環繞中,在寒冷的空氣中,喝上一杯剛煮好的咖啡,真是美味無比!隨着冬天的臨近,這樣的場景可能會經常出現。
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「陰沉沉的天空……冬天也快到了呢。」
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「悠閒的放鬆時光」
10月25日(水)
次回作○○○と並行して百瀬さんが手掛ける短編アニメーションが進行している(この情報は本邦初公開!)。今日は動画をお手伝いいただくトロトロの山○さんが打ち合わせのため来社。トロトロは、いつもジブリ作品で大変お世話になっているスタジオなのだ。さて、百瀬さんが手掛ける短編アニメーションは、capsule(というアーティスト)のPV以来の映像作品。今回はとてもきれいな3DCGと2Dアニメーションとを融合させた新しい絵作りを目指している。完成はまだ先なのだが、その日をぜひ楽しみにしていてください。

午後一スタの3階では、40代以上のスタッフが集まって、ちょっとした病気自慢大会。いかに、自分の腰が悪いかという話で盛り上がる。宮崎監督や鈴木プロデューサーも参加して、自分の“腰”談義に話を咲かす。そこで、腰痛には椅子に座っての“股割り”のポーズが効くということになり、野中さんを宮崎さんと鈴木さんが押さえつけて無理やり“股割り”を。大物二人に襲われてちょっと照れくさそうな野中局長なのであった。
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「襲われる野中さん」
10月25日(周三)
在下一部作品○○○的並行製作中,百瀨先生負責的短篇動畫也在進行中(這一消息是首次公開!)。今天,負責動畫製作的トロトロ工作室的山○先生來公司進行討論。トロトロ工作室一直以來在吉卜力的作品中給予了我們極大的幫助。百瀨先生負責的短篇動畫是自capsule(一位藝術家)的PV以來的又一影像作品。這次的目標是將非常精美的3DCG與2D動畫融合,創造出新的畫面效果。雖然完成還需要一段時間,但請大家務必期待那一天的到來。

下午一點,三樓的40歲以上的員工們聚在一起,進行了一場小小的「疾病自誇大會」。大家熱烈討論着自己的腰有多不好。宮崎導演和鈴木製作人也參與其中,紛紛談論自己的「腰」問題。最後得出結論,對於腰痛,坐在椅子上做「股割」姿勢很有效,於是宮崎先生和鈴木先生按住野中先生,強行讓他做「股割」。被兩位大人物「襲擊」的野中局長顯得有些害羞。
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「被襲擊的野中先生」
10月26日(木)
今日はジブリ野球部の今シーズン最後の練習ということで紅白戦を行う。この野球部が活動再開してから初めての試合だったので形になるか不安だったのだが、これまでの練習の成果でかなりしっかりとした試合になったといえよう(自負)。もちろん、まだまだ練習を積み重ねていかなければならないところは一杯あるのだがが、あとは試合経験かなとも思う(実践)。ぜひ来シーズンは数多く試合をこなしていければと心に誓う(決意)。

練習後にスタジオに戻ると丁度、日本シリーズの日ハム優勝のとき。テレビに釘付けでその瞬間を目に焼き付けようと練習を終えた若手のスタッフが集まる。日ごろはライオンズファンだったり、ホークスファンだったりするのに、この一瞬は、ほとんどの視聴者が日ハムを応援してしまう心理は何故だろう。鈴木さんには悪いのだが、日本ハム万歳!の夜が更けてゆく。
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「テレビを見つめながら、その瞬間を固唾を呑んで見守る」
10月26日(星期四)
今天是吉卜力棒球部本賽季的最後一次練習,我們進行了紅白對抗賽。這是棒球部重新開始活動以來的第一場比賽,雖然一開始有些擔心能否順利進行,但通過之前的練習,比賽進行得相當順利(自豪)。當然,還有很多地方需要繼續練習,但我覺得比賽經驗也很重要(實踐)。我心中暗暗發誓,下個賽季一定要多參加比賽(決心)。

練習結束後回到工作室,正好趕上日本系列賽日本火腿隊奪冠的時刻。年輕的工作人員們聚集在電視機前,目不轉睛地盯着屏幕,想要將那一刻深深印在腦海中。平時大家可能是獅子隊的粉絲,或者是鷹隊的粉絲,但在這一刻,幾乎所有觀眾都在為日本火腿隊加油。雖然對鈴木先生有些抱歉,但「日本火腿萬歲!」的夜晚漸漸深了。
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「凝視着電視,屏息凝神地注視着那一刻」
10月27日(金)
ジブリも設立以来20年の歳月が過ぎ、色々なものが増え続けている。作品のフィルムや音素材、原画、動画、背景、作品のビデオテープ、レーザーディスク、DVDなどが、作品ごとに発生し増えている。もちろん社内だけでは保存しきれないので、結果、いくつかの倉庫に分散して保管することになる。その中のひとつ△△倉庫には過去作品VHS、DVDなどを保管しているのだが、ここ数年、荷物を詰め込むだけ詰め込んでおり、根本的な整理をしていなかったため、これ以上、ものが増えるとスペースが・・・。ここに来てようやく重い腰を持ち上げ、新たな棚を組み立てつつ大幅なレイアウト変更に取り掛かる。何とかあと数年は大丈夫な位に整理できればよいのだが・・・。
10月27日(周五)
吉卜力自成立以來已經走過了20年的歲月,各種物品不斷增加。每部作品都會產生並積累大量的膠片、音效素材、原畫、動畫、背景、錄像帶、激光影碟、DVD等。當然,僅靠公司內部是無法完全保存的,因此最終只能分散存放在幾個倉庫中。其中一個△△倉庫存放着過去作品的VHS、DVD等,但近幾年來,只是不斷將物品塞進去,沒有進行根本性的整理,導致如果再增加物品,空間將無法容納……。現在終於下定決心,開始組裝新的貨架並進行大幅度的布局調整。希望能整理得至少再撐幾年……。
10月30日(月)
次回作○○○のレイアウトが順調に上がり始めてきたところで、制作の伊藤くんが原画UPスケジュールの打ち合わせを各原画さんたちと行う。「ゲド戦記」の時よりスケジュールに時間があるものの、コンテ内容のすごさを考えると既に憂鬱な雰囲気が漂っている。とはいえ時間は限られているので、よい作品を作っていくためには原画さんに限らずあらゆるスタッフとの綿密な打ち合わせと状況把握が必要。あらゆる場所で制作進行が現場スタッフと渋い顔をしながら打ち合わせる姿がこれから頻繁に見られることだろう。このコミュニケーションが制作進行の仕事の重要な第一歩なのです。
10月30日(周一)
在下一部作品○○○的布局順利開始之際,負責製作的伊藤君與各位原畫師們進行了原畫上傳日程的討論。雖然相比《地海戰記》時期,日程安排上有了更多的時間,但考慮到分鏡內容的複雜程度,現場已經瀰漫着一種憂鬱的氛圍。儘管如此,時間畢竟是有限的,為了製作出優秀的作品,不僅需要與原畫師們進行細緻的討論和情況把握,還需要與所有工作人員密切溝通。接下來,製作進行與現場工作人員面帶嚴肅表情進行討論的場景將會頻繁出現。這種溝通是製作進行工作中重要的第一步。
10月31日(火)
毎週火曜日に行われている制作会議が行われる。この制作会議は、それぞれの制作スタッフの情報を報告し共有していくことが主な目的だが、その会話の中に顔をのぞかせる不安要素の解消も見逃せないポイント。各々が不安や迷いを持っているときは、なんとなく言葉の端々に出てくるもの。それを敏感に感じとって、周りのスタッフがアドバイスをする。制作の仕事は会議の中では解決しない仕事ばかりですが、多少は迷いがなくなったり、反対に自信が付いたりする大切な時間なのだ。反対に落ち込むこともあるのだが・・・。

最近、日本でも少しずつ定着してきた“ハロウィン”。このカボチャたち、今夜のために美術部のみなさんで作ったとか。
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「一つだけ猫がいますよ、猫が。」     こうして、2006年の10月も終わる。
10月31日(星期二)
每周二舉行的製作會議如期進行。這次製作會議的主要目的是讓每位製作人員匯報並共享信息,但會議中大家流露出的不安情緒也不容忽視。當每個人心中存有疑慮或迷茫時,這些情緒往往會不經意間從言語中流露出來。其他同事會敏銳地察覺到這些情緒,並給予建議。雖然製作工作大多無法在會議中解決,但這樣的會議確實能幫助大家消除一些迷茫,甚至增強信心。當然,有時也會讓人感到沮喪……
最近,日本也逐漸興起了「萬聖節」的習俗。這些南瓜燈是美術部的同事們為了今晚特意製作的。
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「其中有一個是貓哦,是貓。」 就這樣,2006年的10月也結束了。