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パリからのメールが届きました。
実は、昨日のお昼に成田空港を発った久石。
ブラジルのマナウスにて11月7日~13日に開催される
“Amazonas Film Festival”の審査員として招致されているのです。
成田からパリ経由でリオデジャネイロ、そしてマナウスへと
片道30時間超えの長旅。
パリの空港に到着後、早速メールを送ってくれた久石。
それでは、本人からのメール、第一弾をお届けします。
JPN Time:01:02AM Nov.7th,2008
From Joe Hisaishi-----
パリ着。12時間かかってもまだ半分にも
なってないとは(>_<)ブラジルは遠い。
パリは東京よりやや寒い。夕暮れの空港は
何か物哀しい。タバコでも吸おうか、外で。
パリの空港です。
(※携帯電話にて撮影)
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收到了來自巴黎的郵件。
其實,久石昨天中午從成田機場出發了。
他受邀作為11月7日至13日在巴西馬瑙斯舉行的
「亞馬遜電影節」的評委。
從成田經巴黎到里約熱內盧,再到馬瑙斯,
單程超過30小時的長途旅行。
久石在抵達巴黎機場後,立刻發來了郵件。
那麼,接下來就為大家送上他本人的郵件,第一彈。
日本時間:2008年11月7日凌晨1:02
來自久石讓-----
抵達巴黎。即使花了12小時,旅程還沒過半(>_<)巴西真遠。
巴黎比東京稍微冷一些。黃昏時分的機場
有些淒涼。不如去外面抽根煙吧。
這是巴黎的機場。
(※用手機拍攝)
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Rio de Janeiro
2008年11月07日
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From Joe Hisaishi-----
リオデジャネイロ着。
バッゲージ出るのが遅くやや焦る。
意外に暑くない。早朝のせいか。
飯島君は24時間中20時間寝ていた。
今バリバリで元気だ。
Mobile Phoneより久石撮影
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來自久石讓-----
抵達里約熱內盧。
行李出來得有點慢,有點着急。
意外地不熱。可能是因為清晨的緣故。
飯島君在24小時裏睡了20個小時。
現在精神抖擻,狀態很好。
久石用手機拍攝
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JPN Time,01:59AM Nov.8th,2008
From Joe Hisaishi-----
マナウス到着です。34時間さすがに遠い。
地球の真裏からそれより奥地に来たわけだからね、
映画祭の審査員、本業でもないのにこんなところまで来ちゃって、
一生こういう機会でもないと来ることないから、
まあそれですね(´ー`)
思ったほど暑くなく今は雷を伴った雨が降ってきた。
雷の音は日本と同じで何故かホッとする、当たり前か。
今晩レッドカーペット歩いて最初のコンペ作品を観る。
意外に待ち時間が多いのでこのmailは続くかも(^―^)
と書いていたら停電になった。たいした雷でもないのに。
不穏なムード漂うマナウス……。
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日本時間,2008年11月8日凌晨1:59
來自久石讓-----
到達瑪瑙斯了。34小時的路程果然很遠。
從地球的另一端來到更深處的地方,
作為電影節的評委,雖然不是本職工作,但還是來到了這裏,
如果不是有這樣的機會,可能一輩子都不會來,
嗯,就是這樣(´ー`)
沒有想像中那麼熱,現在下起了伴有雷聲的雨。
雷聲和日本的一樣,不知為何讓人感到安心,這是理所當然的吧。
今晚要走紅毯,然後觀看第一部參賽作品。
意外的等待時間很多,所以這封郵件可能會繼續(^―^)
剛寫完就停電了。明明雷聲並不大。
瑪瑙斯瀰漫着不安的氣氛……。
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From Joe Hisaishi-----
初日のプログラムをこなした。
レッドカーペットを歩くのが7時で白バイ(こちらでは何というのか?)
先導の隊列を作っての移動だったが、渋滞にあって20分遅刻。
それでも誰も気にしない、さすがブラジル(^ー^)
道路の排気ガスの匂いは昭和の日本を思い出す。
セレモニーは何処もおなじ、一部のオッサンが「私がやった」的に
ダラダラスピーチして長くて締まりのないものだった。
隣にいた『スクリーム』などで主演した女優(ネーブ・キャンベル)さんと
下向いて苦笑。
コンペの作品は僕が大好きな映画――のパクリ、若いブラジルの監督だが、
こういうことをすると後がきついだろう。作家は自分を偽ると作れなくなる。
他山の石、夢夢忘れること無きように肝に命じた。
ほんと、眠い。48時間くらいまともに寝てない。
明日は11時からスクリーニング、できたらその前に泳ぎたい。
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來自久石讓-----
完成了第一天的行程。
7點走了紅毯,還有警用摩托車(這裏叫什麼來着?)開道,
但因為堵車遲到了20分鐘。
不過沒人介意,不愧是巴西(^ー^)。
路上的尾氣味讓我想起了昭和時代的日本。
儀式哪裏都一樣,一些大叔在那兒「我做了啥啥」地
囉囉嗦嗦地演講,冗長又沒重點。
旁邊坐着《驚聲尖叫》等電影的主演女演員(內芙·坎貝爾),
我們低頭苦笑。
競賽作品是我很喜歡的電影的——山寨版,導演是個年輕的巴西人,
但這樣做以後會很辛苦吧。作家如果欺騙自己,就創作不出東西了。
以此為戒,銘記於心,不要忘記夢想。
真的,好睏。已經差不多48小時沒好好睡覺了。
明天11點開始放映,如果可以的話,想在那之前游個泳。
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From Joe Hisaishi-----
昨日は2本映画を観た。
感想は今度書く。
今はクルージングの真っ最中。
写真を送る。
Mobile PhoneよりJoe Hisaishi撮影
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來自久石讓-----
昨天看了兩部電影。
感想下次再寫。
現在正在巡航中。
送上照片。
久石讓用手機拍攝
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From Joe Hisaishi-----
昨日はアマゾン川(ネグロ川)のクルージングの後、
劇場に戻ってケリーチャン主演の香港映画(娯楽としてはいいが
映画祭の出品としては場違いだろう、ちょっと恥ずかしかった)
を観て、小休止してチェチェンの映画を観た。
好きなタイプの映画ではないがグレードは高かった。
審査委員長のアランパーカー(『エビータ』などの監督)と
劇場の音が大き過ぎると再三クレームを入れたが
ここブラジルではこれが当たり前らしい。
その後お決まりのパーティーなのだが、映画が終わるのが
11時過ぎなので場所移動して適当に消えるのが13時近くなる。
でも楽しい。
皆僕の音楽を知ってるし、とても大事にしてくれているのがわかる。
来てよかった。娘の麻衣も合流、日本チーム意気盛んです。
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來自久石讓-----
昨天在亞馬遜河(內格羅河)遊船之後,
回到劇院觀看了由Kelly Chan主演的香港電影(作為娛樂還不錯,
但作為電影節的參展作品有點不合適,有點尷尬),
稍作休息後觀看了車臣的電影。
雖然不是我喜歡的類型,但質量很高。
評審委員會主席艾倫·帕克(《艾薇塔》等電影的導演)多次抱怨
劇院的聲音太大,但在巴西這裏似乎這是常態。
之後是例行的派對,電影結束時已經過了11點,
換地方後差不多到凌晨1點才結束。
但很開心。
大家都認識我的音樂,我能感受到他們非常重視我。
來對了。女兒麻衣也加入了,日本團隊士氣高漲。
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Jungle and Guitar
2008年11月12日
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From Joe Hisaishi-----
ジャングルのアリアウホテルで一泊して、今朝は
ピンクのイルカと泳いだ。餌の魚も直接あげて満足だったが、
飯島くんはイルカの体当たりにあい、その感触にへこむ(^ー^)
昨日チェッキーが(『ドーベルマン』などで有名な個性派俳優)
僕のためにギターの弾き語りで歌ってくれた。
ソロアルバムもいただいた。役者としてもすごいのに
多才でしかも一途、良い奴だ。
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來自久石讓-----
在阿里亞烏叢林酒店住了一晚,今天早上
和粉色的海豚一起游泳。直接給它們餵魚也很滿足,
不過飯島君被海豚撞了一下,對那種觸感感到驚訝(^ー^)
昨天切基(以《杜賓犬》等作品聞名的個性派演員)
為我彈唱了結他。
還收到了他的個人專輯。作為演員已經很厲害了,
還多才多藝且專一,真是個好人。
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Sunny and the Elephant
2008年11月13日
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From Joe Hisaishi-----
昨夜はポルトガル語と英語で舞台挨拶をした。
今回はインタビューすべてを英語でこなしている、
いやー、アハハ。
その後、去年書いたフレデリック・ルパージュ監督の
「サニー&エレファント(Sunny and the Elephant)」が
野外で上映された。初めて観たが音響などいつくか問題あり。
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來自久石讓-----
昨晚我用葡萄牙語和英語進行了舞台致辭。
這次所有的採訪都是用英語完成的,
哎呀,哈哈哈。
之後,去年我為弗雷德里克·勒帕熱導演的
《桑尼與大象(Sunny and the Elephant)》寫的音樂
在戶外放映了。這是我第一次觀看,音響等方面有些問題。
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Rio de Janeiro 2
2008年11月14日
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From Joe Hisaishi-----
今、無事にリオデジャネイロに着いた。
これから少し眠ります。
ホテルの部屋からの眺めを届けます。
Mobile PhoneよりJoe Hisaishi撮影
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來自久石讓-----
現在,我已經安全抵達里約熱內盧。
接下來我要稍微休息一下。
送上從酒店房間看到的景色。
由久石讓用手機拍攝
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From Joe Hisaihi-----
映画祭は審査員全員一致でイラン映画
『FOR A MOMENT,FREEDOM』に決まった。
不思議なものでアメリカ、ヨーロッパの役者、イギリス、
ブラジルの監督、フランスの脚本家、それに日本の作曲家など
環境がまったく違う審査員がいろいろあって結束して、
最後はファミリーのように仲がよかった。
このまま続いてもいいと思うほどだったが、
すべてには終わりがくる。
盛大なパーティーを抜けてリオにきたのだが、
意外に寒かった。四季もあり今は春の始まりだ。
夜はサンバのライヴを観た。ショーアップされていて、まあまあ。
明日はいよいよ最後、街で買ったCDや中古レコードが
かさばるのでパッキングが心配だ。
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來自久石讓-----
電影節評審團一致決定將獎項授予伊朗電影
《FOR A MOMENT, FREEDOM》。
奇妙的是,來自美國、歐洲的演員,英國、
巴西的導演,法國的編劇,以及日本的作曲家等
背景完全不同的評審員們,經過各種討論後團結一致,
最後像一家人一樣關係融洽。
我覺得這樣繼續下去也不錯,
但一切都有結束的時候。
在盛大的派對結束後,我來到了里約,
沒想到這裏還挺冷的。這裏也有四季,現在是初春。
晚上看了桑巴的現場表演。表演很華麗,還算不錯。
明天終於要結束了,在街上買的CD和二手唱片
體積很大,打包讓我有點擔心。
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From Rio de Janeiro
2008年11月15日
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From Joe Hisaishi-----
写真送ります。
Mobile PhoneよりJoe Hisaishi撮影
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來自久石讓-----
發送照片。
由久石讓用手機拍攝
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ブラジル回顧記 Part.1
2008年11月26日
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ブラジルから帰国後早々、久石は今回のブラジル滞在のこと、
そして審査員として参加した映画祭のことについて語ってくれました。
スタッフが聞いた久石のインタビューをお送りします。
Interview with Joe Hisaishi Part.1-----
今回34時間もかけてブラジルに訪れた目的は、マナウスで開催される映画祭(正式名称“Amazonas Film Festival”)の審査員に招致されたためです。
初の試みとして、毎日時間のあるときに携帯に日記を書いて、日本に送信していたのですが、最終日に携帯を失くしてしまって…(苦笑)
このブラジル回顧記は今回のブラジル旅行の総括編です。
さて、今回の映画祭は、南米・ブラジルのアマゾン地域の町で映画祭が開催されたのですが、なぜこの町で映画祭が行われるのか? ということに、僕はとても興味を持っていました。
映画祭の実行委員会はLionelさん率いる外国人チームで構成され、モロッコ映画祭などの世界各地の映画祭を手掛けているメンバーによって取り仕切られていたのですが、実に素晴らしいシステムだと感じました。
というのも、マナウスは160万人くらいの想像以上に大きな町で、町の中心にはアマゾナス劇場というパリのオペラ座を模倣したシアターがあり、そこで連日映画祭の作品が上映されていました。
ブラジルの地方都市の中でも規模の大きい都市で、物価も高く、なおかつ産業的にも拓けていて、近年は海外からの注目も非常に高く、今後もものすごく発展していくだろうと思われる都市なのですが、残念なことに文化がないのです。町全体の雰囲気も、どこかひと昔前の工業地帯のようで、文化の香りがしません。
こういった、文化の未熟な場所で、海外のチームが率いるフェスティバルのシステムを導入した最大の目的が、町全体で映画祭に取り組むことにより、文化レベル・知的レベルの向上を目指し、そして観光地としての都市のイメージアップを図るということだったのです。
今回で5回目となるこの映画祭では、僕の審査した主要作品部門の他にも、ドキュメンタリー部門や5分のショートフィルム部門も充実していました。特に後者のショートフィルム部門では一般参加型となっていて、マナウス近郊に住む人たちもワークショップを開いたり参加したり、出品できるのです。こうした町全体が映画祭に参加していたことは、社会貢献度の高いとても意義のある素晴らしいものであったと思います。
【Part.2へとつづく…】
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從巴西回國後不久,久石讓就向我們講述了這次在巴西的停留經歷,以及他作為評審參加的電影節。以下是工作人員對久石讓的採訪。
久石讓訪談第一部分-----
這次花了34個小時前往巴西的目的,是因為受邀擔任在瑪瑙斯舉辦的電影節(正式名稱為「亞馬遜電影節」)的評審。作為初次嘗試,我每天有時間的時候都會在手機上寫日記並發送回日本,但在最後一天手機丟了……(苦笑)這篇巴西回顧記是這次巴西旅行的總結。
這次電影節是在南美巴西的亞馬遜地區的一個小鎮上舉辦的,我對為什麼在這個小鎮上舉辦電影節非常感興趣。電影節的執行委員會是由Lionel帶領的外國團隊組成的,他們曾參與過摩洛哥電影節等世界各地電影節的策劃,我覺得他們的系統非常出色。瑪瑙斯是一個擁有約160萬人口的大城市,比我想像的要大得多,市中心有一個模仿巴黎歌劇院的亞馬遜劇院,電影節的作品每天都在那裏放映。瑪瑙斯是巴西地方城市中規模較大的城市,物價高,工業發達,近年來也受到了海外的高度關注,未來有望進一步發展,但遺憾的是這裏缺乏文化。整個城市的氛圍有點像過去的工業區,沒有文化的味道。在這樣的文化不成熟的地方,引入由外國團隊領導的電影節系統的最大目的是通過整個城市參與電影節,提高文化水平和知識水平,並提升城市作為旅遊目的地的形象。這次是第五屆電影節,除了我評審的主要作品單元外,還有紀錄片單元和5分鐘的短片單元。特別是後者短片單元是面向公眾的,住在瑪瑙斯附近的人們也可以開設工作坊、參與或提交作品。我覺得整個城市都參與到電影節中,是一件非常有意義且社會貢獻度很高的好事。
【未完待續,進入第二部分…】
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ブラジル回顧記 Part.2
2008年11月28日
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Interview with Joe Hisaishi Part.2-----
映画祭では、僕は主要映画部門の作品を9作品観たのですが、オープニング作品と、エンターテイメント性の強かった香港映画を除いて、残りの7作品は、すべて戦争がらみの題材を扱っているということが最大の特徴でした。
世界各地で起こっている紛争の中で、亡命している人間や、戦争でどんどん狂気に陥っている人間を描いていて、今現在、世界の情勢がどれほど激しく動いているのかを強く実感できたのが大きな収穫でした。個人的な印象で言うと、大きい国々が戦っていないから第三次世界大戦のように“戦争”という意識がないけれど、世界各地ではこんなにも紛争が起こってしまっている…。“戦後”ではなく、今は“戦時下”なんだという認識を強く持ちました。
そしてまったく無関係に、認識もなく生きている日本人はこれでいいのか?とも強く感じましたね。
やはり日本人はもう少し世界の中での動きや、それに対しての日本のあり方を真剣に考えないと、ますます世界中から取り残されてしまっているだろうと、危機感を感じました。新聞には載っていないような、世界の動きを、我々はもっと知らなければいけなかったのだと、自分も含めてすごく反省する良いきっかけになりました。
グランプリはイラン映画の『FOR A MOMENT, FREEDOM』に全員一致で決まりました。
でも、全員一致というのは、あんまり正しくないですね。本来であれば、各々が「あれがいい!」「いやこれがいい」と意見を戦わせて最後に選ばれるのが映画祭の醍醐味だと思うからなのですが。でも、この作品は群を抜いて良くて、僕も反対のものを何か選ぼうとしたけれど難しかったんです。人物も非常に丁寧に描かれていて、特に脚本が素晴らしかったとも言えますね。
あとは、映画祭の審査員がすごくみんな仲良くなって、別れるのがつらいと言っていたのが印象的ですね。審査員の中には女優さんもいらしたのだけれど、「私は観客を考えない人は嫌い。そういう映画はよくない!」っていう視点から、自分の意見をすごくはっきり述べていて、他のみんなも映画に対するリスペクトがとても感じられてすごく良かったです。みんなやっぱり根っから好きなんだなって、感心しました。
個人的には、今年はミュージカルから始まり、宮崎さんの作品とか、夏の武道館や秋のコンサートツアーと、ちょうどこの時期にまったく違う場所に行って、非常に気分転換や意識転換ができてとてもよかったです。
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與久石讓的訪談 第二部分
在電影節上,我觀看了主要電影單元的9部作品,除了開幕作品和娛樂性較強的香港電影外,其餘7部作品都以戰爭為主題,這是最大的特點。
這些作品描繪了在世界各地發生的衝突中,流亡的人們以及逐漸陷入瘋狂的戰爭受害者,讓我深刻感受到當前世界局勢的劇烈動盪。從個人印象來說,雖然大國之間沒有發生戰爭,因此沒有「戰爭」的意識,但世界各地卻發生了如此多的衝突……我強烈意識到,現在不是「戰後」,而是「戰時」。
同時,我也強烈感受到,與此完全無關、毫無意識的日本人是否應該繼續這樣生活?日本人如果不更加認真地思考世界的變化以及日本在其中應有的立場,恐怕會越來越被世界所拋棄。包括我自己在內,我們都應該更加了解那些沒有出現在報紙上的世界動態,這是一個很好的反思機會。
最終,伊朗電影《FOR A MOMENT, FREEDOM》獲得了全體評委一致通過的大獎。
不過,全體一致其實並不太正確。本來,電影節的最大魅力在於大家各自發表意見,爭論「這個好!」「不,那個更好!」最後選出最佳作品。但這部作品確實脫穎而出,我也曾試圖反對,但很難找到理由。人物刻畫非常細膩,尤其是劇本非常出色。
此外,電影節的評委們關係非常好,分別時大家都感到不舍,這讓我印象深刻。評委中有一位女演員,她非常明確地表達了自己的觀點:「我不喜歡不考慮觀眾的電影!這樣的電影不好!」其他評委也表現出對電影的極大尊重,這讓我感到非常欣慰。大家都發自內心地熱愛電影,這讓我很感動。
就我個人而言,今年從音樂劇開始,到宮崎駿的作品,再到夏季的武道館演出和秋季的巡迴音樂會,正好在這個時期去了完全不同的地方,心情和意識都得到了很好的轉換,感覺非常棒。
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