文档:野中君發吉卜力新聞/2018年
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「野中くん発 ジブリだより」2018年1月号 |
《野中君發 吉卜力通訊》2018年1月號 |
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皆様、新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。 今年もスタジオジブリでは会社で作る年賀状の絵を宮崎駿監督が描いていて、例年通り干支の動物(当然今年は犬です)が描いてあります。三鷹の森ジブリ美術館の年賀状もこれまたいつも通り宮崎吾朗監督が描いているのですが、なんだか今年は両者がやや似ていて面白いですね。どちらもそれぞれのホームページに上がっているので、ぜひ見てみて下さい。なお、美術館の方の絵に登場している人物は内容からして新館長の安西香月さんをイメージしているのではないかと私は勝手に想像しているのですが、はたして。 さて、スタジオでは現在、昨年から引き続き、宮崎駿監督の新作長編「君たちはどう生きるか」を制作中です。タイトルは吉野源三郎著のあの名作からもらって来ていますがあの本は原作ではなく、映画の内容はオリジナルであり、鈴木敏夫プロデューサーの書いた文章から引用すると"冒険活劇ファンタジー"となります。また、もう1本、宮崎吾朗監督の新作長編も並行して制作中で、こちらはCG作品です。映像以外の分野でも継続して色んな事業を行っていますが、愛知県でのジブリパーク(仮称)の事業も今年から具体的に動き出すべく準備中です。 一方、ジブリ美術館ですが、オリジナル短編アニメーションの新作「毛虫のボロ」が3月21日(水)から遂に上映開始です。短編ではありますが、本作は「風立ちぬ」以来約5年ぶりの宮崎駿監督の新作であり、一昨年秋に放送されたNHKの番組で採り上げられたりしたので、多くの方から期待の声を頂いておりました。3月分チケットは2月10日からの発売ですので、ご覧になりたい方はもう少しだけお待ち下さい。(三鷹の森ジブリ美術館は予約制です) 最後に展覧会と映画の情報を。現在、大阪市のあべのハルカス美術館では「ジブリの立体建造物展」を、福井市の福井県立美術館では「スタジオジブリ・レイアウト展」をそれぞれ開催中です。また、1月13日(土)より、中国のCGアニメーション映画の大ヒット作「西遊記 ヒーロー・イズ・バック」(監督:田暁鵬)が公開されますが、日本語吹替制作監修を宮崎吾朗監督が担当しています。いずれもぜひどうぞ。 というわけで、改めまして、本年もスタジオジブリとジブリ美術館を宜しくお願い申し上げます。 |
各位,新年快樂。今年也請多多關照。 今年,宮崎駿導演再次為吉卜力工作室繪製了公司的新年賀卡,和往年一樣,賀卡上畫有生肖動物(當然,今年是狗)。三鷹之森吉卜力博物館的新年賀卡也一如既往地由宮崎吾朗導演繪製,有趣的是,今年的兩張賀卡有些相似。兩張賀卡都已經發佈在各自的官網上,請大家務必去看看。我個人猜測,博物館賀卡上的人物可能是新館長安西香月女士的形象,但這也只是我的想像。 目前,吉卜力工作室正在繼續製作宮崎駿導演的新長篇動畫《你們怎樣生活》。雖然片名取自吉野源三郎的名著,但電影內容並非改編自該書,而是原創作品。根據鈴木敏夫製片人的描述,這將是一部「冒險奇幻片」。此外,宮崎吾朗導演的新長篇動畫也在同步製作中,這是一部CG作品。除了動畫製作,我們還在其他領域持續開展各種項目,包括計劃今年正式啟動的愛知縣吉卜力公園(暫定名)項目。 另一方面,吉卜力博物館將於3月21日(周三)開始上映新的原創短篇動畫《毛毛蟲波羅》。雖然是一部短篇,但這是自《起風了》以來,宮崎駿導演時隔約五年的新作,前年秋天曾在NHK的節目中介紹過,因此受到了許多觀眾的期待。3月的門票將於2月10日開始發售,想觀看的朋友請再稍等片刻。(三鷹之森吉卜力博物館實行預約制) 最後,關於展覽和電影的信息。目前,大阪市的阿倍野HARUKAS美術館正在舉辦「吉卜力的立體建築展」,福井市的福井縣立美術館正在舉辦「吉卜力工作室·佈局展」。此外,1月13日(周六)起,中國CG動畫電影《西遊記之大聖歸來》(導演:田曉鵬)將在日本上映,宮崎吾朗導演負責了日語配音的監修工作。請大家務必去觀看。 再次祝大家新年快樂,今年也請繼續支持吉卜力工作室和吉卜力博物館。 |
「野中くん発 ジブリだより」2018年2月号 |
《野中君發 吉卜力通訊》2018年2月號 |
先月もお知らせしたとおり、3月21日(水・祝)から三鷹の森ジブリ美術館では新作オリジナル短編アニメーション「毛虫のボロ」が、映像展示室の土星座で上映開始されます。ご存知の方も多いと思いますが、ジブリ美術館は日時指定の予約制で、毎月10日に翌月分のチケットを一斉に発売しています。ですので「ボロ」上映開始の日から3月末までのチケットは2月10日(土)に発売開始。この文章が載っている『熱風』2月号の配布開始は2月9 日(金)なので、翌10日がまさに3月分のチケット発売日となるわけで、宮崎駿監督の最新作を早く観たいという方は、この日にご留意下さい。なお、通常ですと土星座の上映作品は約1か月毎に替わるのですが、今回は待望の新作なので、8月31日(金)まで「ボロ」は連続して上映予定です。3月のチケットが入手出来なかった方も、3月以降の毎月10日にどうぞご注目を。チケット購入の方法はジブリ美術館のホームページに掲載されています。さらに、「ボロ」については上映より少しだけ早く、3月14日(水)より、館内2Fのギャラリーで同作をテーマにした展示もスタートします。「ボロ」はCGの使い方等でこれまでにない新たな試みをしていますが、その一方、企画自体は20年以上前の「もののけ姫」の頃から存在しており、長編企画が短編に形を変えて今回遂に映像化されました。さらに、発想の元はずっと以前に遡ります。こうした作品の背景を、ギャラリー展示ではうかがい知ることが出来るのではないでしょうか。ところで展示と言えば、昨年5月よりジブリ美術館で開催中の企画展示「食べるを描く。」ですが、こちらも好評につき、通常より約半年間期間を延長して本年11月まで開催予定となっております。こちらもぜひどうぞ。 もう1つ、この号の配布と同時期のトピックをお知らせしますと、文春ジブリ文庫『ジブリの教科書 コクリコ坂から』が2月9日(金)に発売されます。2013年4月に『風の谷のナウシカ』からスタートした文春ジブリ文庫の『ジブリの教科書』シリーズも18冊目。毎回、独自の視点で新たに書かれた評論や、制作当時の貴重なインタビュー、資料の再録などがあって読み応えのある内容となっています。 最後に展覧会についてですが、福井市の福井県立美術館では「スタジオジブリ・レイアウト展」を3月11日(日)まで開催中です。ぜひどうぞ。 |
正如上個月所通知的,從3月21日(周三·假日)開始,三鷹之森吉卜力美術館將在影像展示室「土星座」上映新作原創短篇動畫《毛毛蟲波羅》。眾所周知,吉卜力美術館實行日期指定預約制,每月10日統一發售下個月的票。因此,《波羅》上映開始日到3月底的票將於2月10日(周六)開始發售。這篇文章刊登在2月9日(周五)開始分發的《熱風》2月號上,所以第二天10日正是3月份票的發售日,想要儘早觀看宮崎駿導演最新作品的朋友,請留意這一天。通常,土星座的上映作品大約每月更換一次,但這次是期待已久的新作,所以《波羅》計劃連續上映至8月31日(周五)。未能獲得3月票的朋友,也請關注3月以後每月的10日。購票方法請參見吉卜力美術館的官方網站。此外,關於《波羅》,在上映前稍早一些,從3月14日(周三)開始,館內2樓的畫廊將啟動以該作品為主題的展覽。《波羅》在CG使用等方面進行了前所未有的新嘗試,但另一方面,企劃本身自20多年前的《幽靈公主》時期就已存在,長篇企劃轉變為短篇,這次終於影像化。此外,構思的源頭可以追溯到更早以前。在畫廊展覽中,或許可以窺見這些作品的背景。說到展覽,自去年5月起在吉卜力美術館舉辦的企劃展「描繪飲食。」也因好評如潮,計劃比通常延長約半年,至今年11月。也請務必前來參觀。 另外,還有一個與本號分發同時期的消息,文春吉卜力文庫《吉卜力的教科書 來自虞美人坡道》將於2月9日(周五)發售。自2013年4月《風之谷》開始的文春吉卜力文庫《吉卜力的教科書》系列也迎來了第18冊。每次都有從獨特視角新寫的評論、製作當時的珍貴訪談、資料的再錄等,內容十分值得一讀。 最後關於展覽,福井市的福井縣立美術館正在舉辦「吉卜力工作室·佈局展」,至3月11日(周日)。也請務必前來參觀。 |
「野中くん発 ジブリだより」2018年3月号 |
《野中君發 吉卜力通訊》2018年3月號 |
今月号の特集にもあるように、3月21日(水・祝)から、三鷹の森ジブリ美術館ではオリジナル短編アニメーションの新作「毛虫のボロ」の上映が始まります。宮崎駿監督最新作の本作は、2015年6月から準備作業&制作を開始。2016年11月にNHKのドキュメンタリー番組「終わらない人宮﨑駿」で制作過程が採り上げられ、同番組はかなり話題になったので(再放送や長尺版制作、海外放送もされました)、「ボロ」も世間では結構知られていたと思います。海外では長編の新作と誤解されたりもしたようですが、「ボロ」はジブリ美術館の映像展示室・土星座で上映される10作目のオリジナル短編です。いよいよ公開を迎えることとなりましたが、内容については本号の特集をご覧下さい。ともかくユニークな作品であることは間違いないと思います。上映は8月末までを予定しています。ジブリ美術館は日時指定の予約制ですので、詳しくはホームページをご覧下さい。 さて、神戸の竹中大工道具館では現在、「アニメーションにみる日本建築-ジブリの立体建造物展より-」を開催中です。「ジブリの立体建造物展」は各地を巡回し好評裏に終了しましたが、同展から「となりのトトロ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」など、日本建築に関わる部分を選び出し再構成したのが今回の展覧会。背景画や美術ボード、美術設定等の複製画を紹介する他、「トトロ」の草壁家を立体で一部表現し、その設計の源に触れます。開催は5月6日(日)まで。詳しくは同館のホームページをご覧下さい。 最後になりましたが、二木真希子さんの絵本が復刊されます。二木さんはジブリ作品で大きな役割を果たしたアニメーターの一人で、草木や動物、自然と人のふれあいの描写等で、二木さんにしか描けないような素晴らしいシーンをいくつも描いてきましたが、本当に残念なことに2016年5月に病で亡くなりました。二木さんが生前に描いたオリジナル絵本『小さなピスケのはじめての旅』『小さなピスケのはじめての友だち』はずっと絶版でしたが、二木さんを尊敬する人たち、ファンの方たちの働きかけで、このたび復刊ドットコムから復刊が決まったものです。『小さなピスケのはじめての旅』は3月中旬、『小さなピスケのはじめての友だち』は5月中旬の発行予定で、二木さんの生前の希望に沿って、文字遣いやレイアウトを見直し再編集した新装版となります。さらに、幻の3巻目も今夏刊行するべく検討中とのこと。皆様どうか宜しく。 |
正如本月號的特集所介紹,從3月21日(周三·假日)開始,三鷹之森吉卜力美術館將開始上映原創短篇動畫新作《毛毛蟲波羅》。這部由宮崎駿導演的最新作品,自2015年6月開始籌備和製作。2016年11月,NHK的紀錄片節目《未完之人宮崎駿》中介紹了其製作過程,該節目引起了相當大的關注(包括重播、加長版製作以及海外播出),因此《波洛》在公眾中也相當知名。雖然在海外被誤認為是長篇新作,但《波洛》實際上是吉卜力美術館影像展示室「土星座」上映的第十部原創短篇。終於迎來公映,關於內容請參閱本號的特集。無論如何,這無疑是一部獨特的作品。預計上映將持續到8月底。吉卜力美術館實行日期指定預約制,詳情請參見官網。 此外,神戶的竹中大工工具館目前正在舉辦「動畫中的日本建築——吉卜力立體建築展精選」 。雖然「吉卜力立體建築展」已在各地巡迴並圓滿結束,但本次展覽從中精選了與日本建築相關的部分,如《龍貓》、《幽靈公主》、《千與千尋》等,並進行了重新構架。除了介紹背景畫、美術板、美術設定等的複製畫外,還立體展示了《龍貓》中草壁家的一部分,並探討了其設計來源。展覽將持續至5月6日(周日)。詳情請參見該館的官網。 最後,二木真希子的繪本將重新出版。二木是吉卜力作品中發揮重要作用的動畫師之一,她在描繪草木、動物、自然與人的互動等方面,創造了許多只有她才能描繪的精彩場景。不幸的是,她於2016年5月因病去世。二木生前創作的原創繪本《小皮斯凱的第一次旅行》和《小皮斯凱的第一個朋友》一直絕版,但在尊敬二木的人士和粉絲的努力下,這次決定由復刊.com重新出版。《小皮斯凱的第一次旅行》預計於3月中旬發行,《小皮斯凱的第一個朋友》預計於5月中旬發行,根據二木生前的願望,對文字使用和佈局進行了重新審視和編輯,成為新裝版。此外,幻之第三卷也正在考慮於今年夏天出版。請大家多多支持。 |
「野中くん発 ジブリだより」2018年4月号 |
《野中君發 吉卜力通訊》2018年4月號 |
3月21日(水)から、三鷹の森ジブリ美術館のオリジナル短編アニメーション最新作「毛虫のボロ」の公開が、映像展示室・土星座で始まりました。 公開に先立ち、3月14・15日(水・木)の夜、閉館後のジブリ美術館でマスコミ向けの試写会を実施しましたが、宮崎駿監督の久しぶりの新作ということで注目度が高かったせいか、メディアでの採り上げられ方もこれまでの美術館短編より随分目立っていたように思います。話題の1つに、ラストで流れる久石譲さんの音楽を除き、音声をタモリさんが1人で担当していることがあります。セリフはありませんが、独特の発声で効果音とイメージ上の音をすべて表現しており、この映画の特徴の1つとなっています。試写会で発表された宮崎駿監督のコメントを以下、再録します。 「ごあいさつ 生まれたばかりのちっぽけな毛虫に世界はどう見えているのでしょう。 小学生のとき、植物の光合成について教えられて、光合成はどう見えるのかズーッと気になっていました。 毛虫には空気の粒は見えるのかなぁとか、葉っぱをかじった時はゼリーのような味がするのかなぁとか、 狩人蜂は今の戦場でとびまわっている無人攻撃機みたいなものかなぁとか...。 それでこんな映画ができてしまいました。 さいごまでつきあってくれたスタッフと、ノボロギクを教えてくれた家内と、音をあててくれたタモリさんに感謝します。 タモリさんなくしては、この映画は完成しませんでした。 ありがとう |
3月21日(周三)起,三鷹之森吉卜力美術館的原創短篇動畫最新作《毛毛蟲波羅》在影像展示室「土星座」開始上映。在公映之前,3月14日和15日(周三、周四)晚上,吉卜力美術館閉館後舉行了面向媒體的試映會。由於這是宮崎駿導演久違的新作,關注度較高,媒體對此的報道也比以往的美術館短篇動畫更加突出。其中一個話題是,除了片尾播放的久石讓的音樂外,所有音效都由塔摩利一人負責。雖然沒有台詞,但他用獨特的聲音表現出了所有的音效和意象上的聲音,成為這部電影的一個特色。以下是試映會上宮崎駿導演的發言: 「致詞 剛出生的微小毛蟲眼中的世界是怎樣的呢? 小學時,老師教我們植物的光合作用,我一直很好奇光合作用看起來是什麼樣子的。 毛蟲能看到空氣中的顆粒嗎?啃葉子時會不會有果凍般的味道? 獵蜂是不是像現在戰場上飛來飛去的無人攻擊機一樣……? 於是就有了這部電影。 感謝一直陪伴到最後的工作人員,告訴我野菊的妻子,以及為電影配音的塔摩利先生。 沒有塔摩利先生,這部電影就無法完成。 謝謝 |
「野中くん発 ジブリだより」2018年5月号 |
《野中君發 吉卜力通訊》2018年5月號 |
4月5日(木)午前1時19分、高畑勲監督が亡くなりました。死因は肺がん。82歳でした。残念でなりません。言うまでもなく、高畑さんはジブリの主要メンバー3人の1人であり、ジブリで5本の長編映画を監督してきましたが、作品制作のみならず、節々でその知性と教養に裏打ちされた助言を頂戴することも多く、ジブリの精神的支柱とも言うべき存在でした。 これまた言うまでもないことですが、高畑さんはジブリが出来るはるか以前からアニメーションの制作に携わってきており、その歴史は60年近くに及びます。高畑さんがいなければ、日本の、いや世界のアニメーションは現在とは大きく異なっていたでしょう。「太陽の王子 ホルスの大冒険」は、真正面から現代的なテーマと心理描写に取り組み、アニメーションで深いドラマ性のある物語を描けることを証明しました。「アルプスの少女ハイジ」では日常の生活をアニメーションで描くことに挑戦し、1年間のシリーズを通して圧倒的な臨場感、存在感のある作品世界を構築してみせました。いずれも前例のない試みであり、その影響は計り知れません。「火垂るの墓」における徹底的なリアリズムの追求もまたしかり。さらに、レイアウトシステムの創出など、制作システムや技術面での創造も革新的でした。訃報が報じられたとき、日本だけでなく、世界中の主要なメディアがその業績を伝える詳しい記事を一斉に載せたのを見て、今さらながら高畑さんの為してきたことのすごさを感じました。 音楽、美術に造詣が深く、趣味の範囲をはるかに超えた知識を持ち、絵画については『一枚の絵から』等、本まで書いてしまうほどでしたが、好きなことはとことん楽しんで追求する〝エピキュリアン〞でもありました。一方、平和と民主主義を大切にし、「九条の会」の活動なども積極的に行っていました。最後の著作『君が戦争を欲しないならば』(岩波ブックレット)は、高畑さんのそうした面が良く分かる本です。 何でもとことん考え抜き、とことん調べる高畑さん。徹底的に論理の人だったけれど、同時にとんでもないエネルギーを持っていた人でもあり、しばしばそのエネルギーには圧倒されました。もっといろんなお話をお聞きしたかった。掛け替えのない人を喪ったという思いが日に日に増しています。 高畑さんとの「お別れの会」が、5月15日(火)、三鷹の森ジブリ美術館で行われます。 |
4月5日(星期四)凌晨1時19分,高畑勛導演去世了。死因是肺癌,享年82歲。我感到非常遺憾。毫無疑問,高畑先生是吉卜力工作室的三位核心成員之一,他在吉卜力執導了五部長篇動畫電影。他不僅在作品創作上貢獻巨大,還經常以其深厚的智慧和學識為我們提供寶貴的建議,堪稱吉卜力的精神支柱。 同樣不言而喻的是,高畑先生在吉卜力成立之前就已經投身於動畫製作,其職業生涯長達近60年。如果沒有高畑先生,日本乃至世界的動畫發展可能會與現在大不相同。他的作品《太陽王子 霍爾斯的大冒險》直面現代主題和心理描寫,證明了動畫也能講述深刻的戲劇性故事。在《阿爾卑斯山的少女海蒂》中,他挑戰用動畫描繪日常生活,通過一年的系列作品構建了一個充滿臨場感和存在感的世界。這些都是前所未有的嘗試,其影響難以估量。《螢火蟲之墓》中對現實主義的極致追求也是如此。此外,他在製作系統和技術方面的創新,如佈局系統的創立,同樣具有革命性。當訃告發佈時,不僅日本,全球主要媒體都紛紛刊登了詳細介紹他成就的文章,這讓我再次感受到高畑先生所做之事的偉大。 高畑先生對音樂和美術有着深厚的造詣,他的知識遠遠超出了興趣的範疇,甚至在繪畫方面還撰寫了《從一幅畫開始》等書籍。他是一個對喜歡的事物追求到底的「享樂主義者」。同時,他珍視和平與民主,積極參與「九條之會」等活動。他的最後一本著作《如果你不希望戰爭》(岩波小冊子)很好地展現了他的這一面。 高畑先生是一個凡事深思熟慮、徹底調查的人。他是一個極度理性的人,但同時擁有驚人的能量,常常讓我感到震撼。我多麼希望能聽到他更多的故事。失去這樣一個無可替代的人,我的遺憾與日俱增。 高畑先生的告別會將於5月15日(星期二)在三鷹之森吉卜力美術館舉行。 |
「野中くん発 ジブリだより」2018年6月号 |
《野中君發 吉卜力通訊》2018年6月號 |
5月15日(火)、「高畑勲 お別れの会」が開催されました。場所は三鷹の森ジブリ美術館。中央ホールの真ん中の階段踊り場とその下に、高畑監督の笑顔の写真を草花で囲んで祭壇を設け、会場としました。この日は快晴。約3200人の方にお越しいただき、高畑監督を偲びました。 会は2部構成で行われました。まず、11時からは関係者による式典。お別れの会委員長の宮崎駿監督が開会にあたり追悼の文章を読み上げ、全員で黙祷の後、4人の方からお別れの言葉を頂戴しました。東映動画の先輩だったアニメーターの大塚康生さん、同期入社で同じくアニメーターの小田部羊一さん、作曲家の久石譲さん、「レッドタートル ある島の物語」監督のマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットさん。その後は二階堂和美さんに「かぐや姫の物語」の主題歌「いのちの記憶」をお別れの歌として歌っていただきました。喪主で高畑監督のご長男の高畑耕介さんが親族を代表してご挨拶をされ、最後は鈴木敏夫プロデューサーがご挨拶。献花に移り、宮崎、鈴木、耕介さん、そして奥様の高畑かよ子さんが献花した後、会場内の参列者が順番に献花。さらに、美術館に隣接する広場に設置された別会場のテント内で参列していただいた方々に館内に順次移動していただき、献花は続きます。式典・関係者の献花がすべて終了した後、14時からは一般の方々の献花に。広場内の待合所から館内に移動していただき、順番に祭壇前で献花。17時まで受け付けて、約2000人の方々に高畑監督を偲び、お別れをしていただきました。 会場内には他に、高畑監督の写真を沢山貼り付けたパネルや、ゆかりの品々、著書などの展示や、その生涯を綴った約10分の特別映像の上映もあり、多くの方々が見入っておられました。 沢山の方々にご参列いただきましたこと、改めまして御礼申し上げます。有難うございました。式典でのお別れの言葉、挨拶、歌、いずれも本当に心がこもった胸を打つ内容でした。また、平日にもかかわらず多くのファンの方々にもご参列いただき、高畑さんと、その作品がとても愛されていることを改めて感じました。皆様のおかげで、温かく、優しく、清々しいお別れの会になったと思います。私自身、未だに悲しい気持ちはありますが、1つ区切りがついた気がします。 最後に改めまして、高畑さん、有難うございました。 |
5月15日(星期二),「高畑勛告別會」在三鷹之森吉卜力美術館舉行。中央大廳的樓梯平台及其下方被佈置成會場,周圍用花草裝飾,中間擺放着高畑導演笑容滿面的照片作為祭壇。當天天氣晴朗,約3200人前來參加,共同緬懷高畑導演。 告別會分為兩部分進行。首先,從上午11點開始是相關人員舉行的儀式。告別會委員會主席宮崎駿導演在開場時宣讀悼詞,全體默哀後,四位嘉賓分別發表了告別感言。他們分別是東映動畫的前輩動畫師大塚康生、同期入職的動畫師小田部羊一、作曲家久石讓,以及《紅海龜》導演米高·杜多克·德威特。隨後,二階堂和美演唱了《輝夜姬物語》的主題曲《生命的記憶》作為告別之歌。喪主、高畑導演的長子高畑耕介代表家屬致辭,最後由鈴木敏夫製片人發言。接着進行獻花儀式,宮崎駿、鈴木敏夫、高畑耕介以及高畑導演的夫人高畑佳代子依次獻花,隨後會場內的參與者按順序獻花。此外,美術館旁廣場上設置的另一個會場的參與者也被引導進入館內繼續獻花。儀式和相關人員的獻花結束後,從下午2點開始,普通參與者開始獻花。他們從廣場的等候區進入館內,依次在祭壇前獻花。獻花活動持續到下午5點,約2000人前來緬懷高畑導演,向他告別。 會場內還展示了大量高畑導演的照片、相關物品、著作等,並播放了約10分鐘特別製作的回顧其生平的影片,吸引了眾多觀眾駐足觀看。 再次感謝眾多人士的參與。儀式上的告別感言、致辭和歌曲都充滿了真摯的情感,令人感動。儘管是工作日,仍有眾多粉絲前來參加,這讓我再次感受到高畑導演及其作品深受喜愛。在大家的支持下,這場告別會充滿了溫暖、柔和與清新的氛圍。雖然我心中仍感悲傷,但覺得這是一個階段的結束。 最後,再次感謝高畑導演。 |
「野中くん発 ジブリだより」2018年7月号 |
《野中君發 吉卜力通訊》2018年7月號 |
夏が近づき、今年もジブリ関連の展覧会が各地で開催されますのでまとめてご紹介します。 まず、すでに開催中の展覧会から。宮崎県立美術館では「スタジオジブリ・レイアウト展」を開催中。2008年から10年間に亘り、海外を含む各地を巡回してきたレイアウト展ですが、とうとうこの宮崎が日本では最後の開催となりました。奇しくも宮崎県でのジブリもの展覧会は今回が初。9月17日(月・祝)までですのでこの機会にぜひどうぞ。 「スタジオジブリ 鈴木敏夫 言葉の魔法展」は名古屋の松坂屋美術館で7月16日(月・祝)まで開催中。鈴木敏夫プロデューサーの書や手書きの原稿、企画資料など様々な言葉と膨大な展示品を通して、ジブリ作品誕生の背景を知ることが出来ます。同展はすぐに金沢に移動し、7月27日(金)から8月25日(土)まで、金沢21世紀美術館で開催されます。 浜松市美術館では「近藤喜文展」を開催中。高畑作品、宮崎作品を支えた日本屈指のアニメーターであり、「耳をすませば」を監督した近藤さんが亡くなって今年でちょうど20年。近藤さんの素晴らしい絵の数々を展示するこの展覧会は9月9日(日)までです。 また、「近藤勝也展」が新潟県立万代島美術館では開催されています。抜群の画力でやはりジブリ作品を支えてきた勝也くんは、キャラクターデザインでも大きな働きをしてきました。多数の原画でその絵の魅力を見せる同展は9月24日(月・祝)までの開催です。 そして海の向こうの上海では、中国本土で初のジブリもの展覧会「World of GHIBLI in China」が開催中。場所は上海環球金融中心。高層ビルの上下2つのフロアーを使用して、「ジブリのアートの世界」展を4階で、「天空の城│ジブリの飛行夢想」展を94階でそれぞれ展示。巡回展ではなく、広大な中国のスケールに合わせた新たな内容です。中国に行かれる方はご覧になってみてはいかがでしょう。10月7日(日)まで。 さらに、今後開催されるものとして、広島県立美術館で7月21日(土)から始まる「ジブリの大博覧会」があります。各地で大好評の同展ですが、中国四国地方は初。9月24日(月・祝)までの開催です。 最後になりましたが、書籍『トトロの生まれたところ』(宮崎駿 監修、スタジオジブリ 編、岩波書店刊)が好評で重版が続いています。宮崎朱美さんの草花のイラストが特に魅力的です。こちらもどうぞ宜しく。 |
隨着夏天的臨近,今年各地也將舉辦與吉卜力相關的展覽,以下是相關介紹。 首先,已經開始的展覽。宮崎縣立美術館正在舉辦「吉卜力工作室·佈局展」。自2008年起,這個佈局展已經在包括海外在內的各地巡迴展出了10年,而宮崎將是其在日本的最後一站。巧合的是,這也是宮崎縣首次舉辦吉卜力相關的展覽。展覽將持續至9月17日(周一,假日),請務必抓住這個機會。 「吉卜力工作室 鈴木敏夫 語言的魔法展」正在名古屋的松坂屋美術館展出,直至7月16日(周一,假日)。通過鈴木敏夫製作人的書法、手稿、企劃資料等多種語言和大量展品,可以了解吉卜力作品誕生的背景。該展覽隨後將移至金沢,於7月27日(周五)至8月25日(周六)在金沢21世紀美術館展出。 濱松市美術館正在舉辦「近藤喜文展」。近藤喜文是支持高畑勛和宮崎駿作品的日本頂尖動畫師,也是《側耳傾聽》的導演,今年是他去世20周年。展覽將展示近藤先生的眾多精美畫作,直至9月9日(周日)。 此外,新潟縣立萬代島美術館正在舉辦「近藤勝也展」。勝也以卓越的繪畫能力支持了吉卜力作品,並在角色設計方面做出了巨大貢獻。展覽通過大量原畫展示了他的繪畫魅力,將持續至9月24日(周一,假日)。 而在海外的上海,中國內地首次舉辦的吉卜力展覽「World of GHIBLI in China」正在進行中。地點位於上海環球金融中心,利用高層建築的兩個樓層,分別在4樓展出「吉卜力的藝術世界」,在94樓展出「天空之城│吉卜力的飛行夢想」。這不是巡迴展,而是根據中國的廣闊規模設計的新內容。如果您前往中國,不妨一看。展覽將持續至10月7日(周日)。 此外,即將舉辦的展覽包括廣島縣立美術館從7月21日(周六)開始的「吉卜力大博覽會」。該展覽在各地廣受好評,但在中國四國地區是首次舉辦。展覽將持續至9月24日(周一,假日)。 最後,書籍《龍貓的誕生地》(宮崎駿監修,吉卜力工作室編,岩波書店出版)因好評如潮而不斷重印。宮崎朱美的花草插圖尤為吸引人。也請多多關注。 |
「野中くん発 ジブリだより」2018年8月号 |
《野中君發 吉卜力通訊》2018年8月號 |
この原稿を書いているのは7月中旬ですが、すでに梅雨明けから2週間経過していて、暑い日が毎日続いています。関東地方で6月に梅雨明けしたのは観測史上初とのことですが、まさに異常気象ということだと思います。恐らくはその影響の1つだったのでしょう、7月上旬には豪雨が西日本の広い範囲で発生し、大きな被害がありました。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。『熱風』のこの号が出る8月10日頃も、まだまだ暑い盛りではないかと心配ですが、これ以上の水害や酷暑による被害のないことを願っております。 さて、この夏も金曜ロードSHOW!ではスタジオジブリ作品の連続放送が実施されます。題して「3週連続 夏はジブリ」。まず、8月10日(金)には「ハウルの動く城」。翌週の8月17日(金)には「となりのトトロ」。そして 8月24日(金)は「猫の恩返し」が放送されます。どうかご覧下さい。また、今回も、データ放送やSNS等でのデジタル展開が予定されていますので併せてお楽しみ下さい。 この夏はジブリ関連の本がいくつか発売されましたのでここで改めてご紹介します。まず、スタジオジブリ出版部編集のいしいひさいちさんの『ののちゃん全集』11巻が7月27日に発売されました。朝日新聞朝刊連載4コマ漫画の単行本ですが、11巻は2016年、2017年の掲載分をすべて収録。巻末にはののちゃんの幼稚園時代を描いた描き下ろし漫画「ののちん」も入っています。昨年連載7000回を達成したこの漫画、変わらぬ面白さで本当にすごいことです。今回は同時期に『ののちゃんセレクション ポチ!』も発売されました。また、文春ジブリ文庫では『ジブリの教科書19 かぐや姫の物語』が8月3日に発売。「ナウシカ」から始まった『ジブリの教科書』シリーズもこれがひとまず最終巻、全20巻の完結となります。そして鈴木敏夫プロデューサーの『禅とジブリ』が淡交社から7月5日に出ています。雑誌『なごみ』に連載された3人の禅僧との対談をまとめた本ですが、発売即、重版がかかっており、「禅」と「ジブリ」の組み合わせが皆さんの興味を引きつけているのかも。 最後になりましたが、先月もお伝えしたように現在、各地でジブリの展覧会が開催中です。上海で開催中の「World of GHIBLI in China」を含めると6つ。機会がありましたらこちらもどうかご覧下さい。 |
在撰寫這篇稿件時,已經是7月中旬,距離梅雨結束已經過去了兩周,每天都是炎熱的天氣。據說這是關東地區有史以來首次在6月就結束了梅雨季節,這無疑是一種異常氣候現象。可能正是受此影響,7月上旬西日本廣大地區發生了暴雨,造成了嚴重的災害。我向受災的各位表示深切的慰問。預計《熱風》這期雜誌在8月10日發行時,天氣依然會非常炎熱,我衷心希望不再有更多的水災和酷暑帶來的損害。 此外,這個夏天,金曜ロードSHOW!將繼續播放吉卜力工作室的作品,主題為「連續三周,夏天是吉卜力」。首先,8月10日(周五)將播放《哈爾的移動城堡》,接下來的一周8月17日(周五)將播放《龍貓》,然後在8月24日(周五)播放《貓的報恩》。請大家不要錯過。同時,這次也計劃通過數據廣播和社交媒體等進行數字推廣,希望大家也能享受這些內容。 今年夏天,有幾本與吉卜力相關的書籍出版,我在這裏再次向大家介紹。首先,由吉卜力工作室出版部編輯的石井壽一的《ののちゃん全集》第11卷已於7月27日發售。這是朝日新聞早報連載的四格漫畫的單行本,第11卷收錄了2016年和2017年的所有連載內容。書末還附有描繪ののちゃん幼兒園時期的原創漫畫「ののちん」。這部漫畫去年連載達到了7000回,其不變的趣味性真是令人驚嘆。同時,同期還發售了《ののちゃんセレクション ポチ!》。此外,文春吉卜力文庫的《吉卜力的教科書19 輝夜姬物語》已於8月3日發售。從《風之谷》開始的《吉卜力的教科書》系列,這將是最後一卷,全20卷將完結。還有,鈴木敏夫製作人的《禪與吉卜力》已於7月5日由淡交社出版。這本書整理了與三位禪僧在雜誌《なごみ》上的對話,一經發售便重印,可能是「禪」與「吉卜力」的結合吸引了大家的興趣。 最後,正如上個月所提到的,目前各地正在舉辦吉卜力的展覽,包括在上海舉辦的「World of GHIBLI in China」在內共有六個。如果有機會,也請大家前去參觀。 |
「野中くん発 ジブリだより」2018年9月号 |
《野中君發 吉卜力通訊》2018年9月號 |
スタジオジブリは8月15日を含む1週間を例年夏季休暇としており、今年も8月11日(土)〜19日(日)がお休みでした。制作部門は新作の公開年は1週間ではなく2週間だったりしますが、今年はそうではないので、小金井のスタジオでは「君たちはどう生きるか」制作スタッフを含めほとんどの人がこの期間、夏休みでした。今年の夏は異常な暑さでしたが、この号が出る9月10日頃、果たして秋の気配をどこまで感じられる気候になっているでしょうか。 一方、三鷹の森ジブリ美術館は当然ながら夏休みはなく、8月も連日沢山のお客様をお迎えしていました。昨年5月から始まった企画展示「食べるを描く。」展は、この欄でもお伝えした通り期間を延長して11月初めま で開催予定ですが、3月から始まった新作短編映画「毛虫のボロ」の上映は8月一杯でひとまず終了、現在土星座では9月末まで「めいとこねこバス」を上映中です。それに伴い2階ギャラリーの「毛虫のボロ」展も9月頭に終了し、9月12日(水)から新しいギャラリー展示〝「トトロの生まれたところ」ふるさとスケッチ日記〞が始まります。5月末に岩波書店から出た書籍『トトロの生まれたところ』(宮崎駿 監修、スタジオジブリ 編)は、宮崎朱美さんが描いた、所沢の四季折々の自然や植生の美しいスケッチと日記、宮崎駿監督の「となりのトトロ」のイメージボードと新たなインタビュー、鈴木敏夫プロデューサーによる八国山の写真探訪記などで構成されていて、〝トトロの生まれたところ〞である所沢の自然の魅力が伝わる素敵な本に仕上がっています。お陰様で重版が何度もかかるほど好評ですが、今回は、書籍に収録しきれなかった、瑞々しい野生の息吹が伝わる朱美さんの原画やスケッチブックの数々を展示し、その絵の魅力を改めてご紹介します。ジブリ美術館は予約制。詳しくはホームページをご覧下さい。 最後になりましたが、この夏各地で行われたジブリ関連の展覧会、開催中のものがまだいくつかありますので、この機会にぜひどうぞ。宮崎県立美術館で「スタジオジブリ・レイアウト展」が9月17日(月・祝)まで、広島県立美術館で「ジブリの大博覧会」が9月24日(月・振休)まで、新潟県立万代島美術館で「近藤勝也展」が同じく9月24日まで、そして中国・上海の上海環球金融中心で「World of GHIBLI in China」が10月7日(日)まで、それぞれ開催中です。 |
吉卜力工作室每年都會將包括8月15日在內的一個星期作為夏季假期,今年也不例外,8月11日(周六)至19日(周日)是假期。製作部門在新片上映的年份有時會休假兩周,但今年並非如此,因此在小金井的工作室,包括《你想活出怎樣的人生》製作人員在內的大多數人都在這段時間享受了暑假。今年夏天異常炎熱,但在這期雜誌出版的9月10日左右,天氣是否已經能讓人感受到秋天的氣息呢? 另一方面,三鷹之森吉卜力美術館當然沒有暑假,8月也每天迎接了大量遊客。自去年5月開始的特別展覽「描繪食物」展,正如本欄目之前報道的那樣,已延長展期至11月初。而自3月開始上映的新作短片《毛毛蟲波羅》則於8月底暫時結束,目前土星座影院正在上映《梅伊與小貓巴士》,展期至9月底。與此同時,二樓畫廊的《毛毛蟲波羅》展覽也將在9月初結束,9月12日(周三)起將開始新的畫廊展覽「《龍貓的誕生地》故鄉素描日記」。5月底由岩波書店出版的書籍《龍貓的誕生地》(宮崎駿監修,吉卜力工作室編)收錄了宮崎朱美描繪的所澤四季自然與植被的美麗素描與日記,宮崎駿導演的《龍貓》形象板與新訪談,以及鈴木敏夫製片人的八國山攝影探訪記等內容,成為一本展現「龍貓的誕生地」所澤自然魅力的精彩書籍。由於廣受好評,該書已多次重印。此次展覽將展示書中未能收錄的朱美女士的原畫與素描本,再次呈現這些畫作的魅力。吉卜力美術館實行預約制,詳情請參閱官網。 最後,今年夏天在各地舉辦的吉卜力相關展覽中,仍有幾場正在進行中,歡迎大家藉此機會前往參觀。宮崎縣立美術館的「吉卜力工作室·佈局展」將持續至9月17日(周一·假日),廣島縣立美術館的「吉卜力大博覽會」將持續至9月24日(周一·調休),新潟縣立萬代島美術館的「近藤勝也展」同樣持續至9月24日,而中國上海環球金融中心的「World of GHIBLI in China」展覽將持續至10月7日(周日)。 |
「野中くん発 ジブリだより」2018年10月号 |
《野中君發 吉卜力通訊》2018年10月號 |
皆さんの中で、LPレコードで音楽を聴いたことがある人はどれくらいの比率になるのでしょうか。ふとそんなことを思ったのは、11月3日(土・祝)に、スタジオジブリの初期3作品「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」のLPレコードの復刻盤が発売されるからです。ご存じのように、80年代にLPはCDに取って代わられました。私もそれまでLPを買っていましたが、1988年に初めてCDプレーヤーを購入し、以後はずっとCDを聴いてきました。「となりのトトロ」「火垂るの墓」のサントラ盤はLPで買いましたが、「トトロ」のサウンドブックのアルバムはCDで買ったことを覚えています。メーカーも、ジブリ作品のLPは「魔女の宅急便」のサントラ盤を限定BOXの形で出したのが最後だったようです。ですが、近年LPレコードが一部で見直されつつあるそうで、生産枚数も伸びているのだとか。そこでLPの魅力をさらに知ってもらおうということで、数年前から11月3日に「レコードの日」というイベントを行うようになったそうで、今回の復刻発売もその一環として行われます。各作品3タイトルずつ、それぞれイメージアルバム、サントラ盤、シンフォニー編(「トトロ」のみサウンドブック)が発売されるので合計9タイトル。この企画のために新たにマスタリングした音源を使用しており、ジャケットや帯、ライナーノーツも極力オリジナルを再現。今回復刻される9タイトルは、現行CDとはジャケットの絵柄が違う物が多ています。30センチ四方の大きなサイズでその絵柄が楽しめるわけで、これはLPならではの魅力ですね。中には、元々そういう仕様だったので複製セル画付きの物もあり、そうしたこともあって価格はタイトルごとに違います。発売元は徳間ジャパンコミュニケーションズ。詳しくは「レコードの日」公式サイトをご覧下さい。http://レコードの日.jp さて、この季節は毎年、来年のカレンダーが発売される時期ですが、今年も長編21作品を収めた「スタジオジブリ アートフレームカレンダー」と「となりのトトロ」の2種が出ました。定番商品ですね。 最後になりましたが、夏に続いて、秋にも金曜ロードSHOW!で再びスタジオジブリ作品が放送されます。題して「2週連続放送 秋のジブリ」。今回は10月26日(金)に「もののけ姫」、11月2日(金)に「紅の豚」が放送されます。どうぞ宜しく。 |
大家中有多少人曾經用LP唱片聽過音樂呢?我突然想到這個問題,是因為11月3日(周六·假日)將發售吉卜力工作室早期三部作品《風之谷》、《天空之城》和《龍貓》的LP唱片復刻版。眾所周知,80年代LP被CD取代。我之前也一直購買LP,但在1988年第一次購買了CD播放器,之後就一直聽CD。我記得《龍貓》和《螢火蟲之墓》的原聲帶是買的LP,但《龍貓》的配樂專輯是買的CD。製造商似乎也以限定盒裝形式發行了《魔女宅急便》的原聲帶LP,這似乎是吉卜力作品LP的最後一次發行。但近年來,LP唱片在某些領域重新受到關注,生產數量也在增加。因此,為了讓大家更了解LP的魅力,幾年前開始每年11月3日舉辦「唱片日」活動,這次的復刻發行也是其中的一部分。每部作品將發行三種版本:印象專輯、原聲帶和交響樂編曲(《龍貓》只有配樂專輯),共計九種。為了這個項目,使用了重新製作的音源,封面、封帶和歌詞本也儘量還原了原版。這次復刻的九種版本中,許多與現行CD的封面圖案不同。30厘米見方的大尺寸可以更好地欣賞這些圖案,這正是LP的獨特魅力。有些版本原本就有這樣的設計,還附有複製賽璐珞畫,因此價格因版本而異。發行方是德間日本通信。詳情請參見「唱片日」官方網站http://レコードの日.jp。 每年這個時候,都會發售明年的日曆,今年也推出了收錄了21部長篇作品的「吉卜力工作室藝術框架日曆」和《龍貓》兩種。這是經典商品。 最後,繼夏季之後,秋季的「周五路SHOW!」將再次播放吉卜力工作室的作品。這次的主題是「連續兩周播放 秋季吉卜力」。10月26日(周五)將播放《幽靈公主》,11月2日(周五)將播放《紅豬》。敬請期待。 |
「野中くん発 ジブリだより」2018年11月号 |
《野中君發 吉卜力通訊》2018年11月號 |
10月18日(木)と19日(金)、スタジオジブリ恒例の社員旅行がありました。行先は栃木県。今年は日程を1日短縮し、1泊2日とコンパクトなバスの旅でした。また、スタジオと美術館は今年は別々の実施となり、スタジオのスタッフのみで出掛けました。 初日朝、東京駅と武蔵野線の新秋津駅の2か所で別々に集合。高速道路途中のサービスエリアで合流し、最初の目的地である渡良瀬遊水地へ。ボランティアのガイドに案内をしていただき、エリアの広さ、葦の高さを実感しました。再びバスに乗って栃木市へ。一旦自由行動となり、昼食をそれぞれとった後、蔵の街として知られる市内を各自散策しました。宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサーは途中まで一緒に動いていて私もそこにくっついていたのですが、宮崎監督の勧めで横山郷土館へ行き、その後、たまたま中島清文社長の母校・栃木高等学校がすぐそばだったのでそこの古い建物を少し見学。その後巴波川の周辺を歩き回り、バスに戻って全員で大谷資料館へ。地下の大谷石採掘場跡は、神殿のような独特の雰囲気で面白かったです。その後は那須のホテルへ移動、みんなで揃って夕食を頂き、卓球部屋と二次会部屋でさらに親睦を深めました。卓球部屋の設置は久しぶりでしたが、幅広い年齢層が一緒に楽しめるのが卓球のいいところ。若手スタッフと共に宮崎監督、鈴木プロデューサーも参加し、トーナメント戦で盛り上がりました。 2日目は茶臼岳、美術館めぐり(奈良美智さんのNʼs YARDなど)、那須どうぶつ王国、自由行動とそれぞれコースに分かれての観光。茶臼岳は山頂が濃霧でロープウェイの終点までで止めた人が多かったそうです。昼食は再び集合しジンギスカン&バイキング。そしてバスに乗り帰京しました。今回、日程が短かったこともあり、割と決まったスケジュールに沿って皆で動いた点もいつもと違っていましたが、その分中身は濃かったと思います。幸い雨もほぼ降らず、各自リフレッシュ出来たのではないでしょうか。 さて、富山市の高志の国文学館では「生誕100年記念特別展 堀田善衞─世界の水平線を見つめて」が開催中です。宮崎駿監督が尊敬し愛読した堀田さんの展覧会、ジブリも協力していて、宮崎吾朗監督によるアニメーション化企画「路上の人」のイメージボード等の展示もあります。会期は12月17日(月)まで。ぜひご覧下さい。 |
10月18日(星期四)和19日(星期五),吉卜力工作室舉行了慣例的員工旅行。這次的目的地是栃木縣。今年的行程縮短了一天,變成了緊湊的兩天一夜巴士之旅。此外,今年工作室和美術館的旅行分開進行,只有工作室的員工參加了這次旅行。 第一天早上,大家分別在東京站和武藏野線的新秋津站集合。在高速公路的服務區匯合後,前往第一個目的地——渡良瀬游水地。在志願導遊的帶領下,大家親身感受到了這片區域的廣闊和蘆葦的高度。隨後再次乘坐巴士前往栃木市。到達後,大家自由活動,各自享用午餐,並在以「藏之街」聞名的市內自由散步。宮崎駿導演和鈴木敏夫製片人一開始和大家一起行動,我也跟隨他們。在宮崎導演的建議下,我們去了橫山鄉土館,之後偶然發現中島清文社長的母校——栃木高中就在附近,於是順便參觀了那裏的古老建築。接着,我們在巴波川周邊散步,隨後返回巴士,全體前往大谷資料館。地下的大谷石採石場遺址有着如神殿般的獨特氛圍,非常有趣。之後,大家前往那須的酒店,共進晚餐,並在乒乓球室和二次會房間進一步加深了交流。乒乓球室的設置是久違的安排,乒乓球的好處在於能讓不同年齡層的人一起享受樂趣。年輕員工與宮崎導演、鈴木製片人一起參加了乒乓球比賽,氣氛非常熱烈。 第二天,大家分別選擇了不同的觀光路線,包括茶臼岳、美術館巡遊(如奈良美智的N's YARD)、那須動物王國以及自由活動。據說茶臼岳山頂被濃霧籠罩,許多人選擇在纜車的終點站停下。午餐時大家再次集合,享用了成吉思汗烤肉和自助餐。隨後乘坐巴士返回東京。由於這次行程較短,大家按照固定的日程行動,與以往有所不同,但內容卻更加充實。幸運的是,幾乎沒有下雨,每個人都得到了充分的放鬆。 此外,富山市的高志之國文學館正在舉辦「堀田善衛誕辰100周年紀念特別展——凝視世界的水平線」。宮崎駿導演非常尊敬並喜愛堀田善衛的作品,吉卜力也參與了這次展覽的協辦。展覽中還包括了宮崎吾朗導演策劃的動畫《路上的人》的形象板等。展覽將持續至12月17日(星期一),歡迎大家前來參觀。 |
「野中くん発 ジブリだより」2018年12月号 |
《野中君發 吉卜力通訊》2018年12月號 |
三鷹の森ジブリ美術館の新しい企画展示が11月17日(土)から始まりました。題して「映画を塗る仕事」展。アニメーションの制作工程の中で、キャラクター等の色を決め、その色を塗る部門を仕上と呼びますが、今回の展示はその仕上部門に焦点を当てています。それも少し前の時代の仕上の仕事。コンピューターを使いデジタル技術で色を塗る以前の、セルとセル絵の具を使っていた頃を採り上げています。ジブリ作品で言えば「もののけ姫」までですね。 アニメーションは実写と違い、画面に映るものはすべて描かなければなりません。塗る色もすべて作り手が決めているわけで、そこには演出家の意図があります。キャラクターの性格や心情、物語の中の時間経過や天候、場の雰囲気を表すために、さらには、リアリティと存在感を高め、映画をより豊かで訴求力のあるものにするために、どういう色を塗るのがいいのか。故・高畑勲監督と宮崎駿監督は、これまでの作品において色彩ついてどのような演出意図があったのか。また、監督たちの意図を受けて、色彩設計の担当者は、実際にどういう色を選んで、どうやってセルに絵の具で色を塗ってきたのか。この展示では、各作品の実例を具体的に紹介し、「映画を塗る仕事」の秘密と魅力に迫ります。デジタルペイントになってからは、使える色の数は理論上無制限になりました。しかし、セルとセル絵の具を使っていた頃は、厳然たる物理的制約がありました。当時、制作スタッフ達は、知恵と工夫でどうやってその制約を乗り越えていったのか。今回の展示は、制作当時に使われた実際のセル画を200点ほど展示してそれを説明しており、とても見応えがあります。ここ20年ほど、セル画を目にすることは普段ほとんどないのですが、今回まとまった数のセル画を久しぶりに見て、やはり独特の魅力があるなあと改めて思いました。単純に、見ているだけでも楽しいです。また、580色分のセル絵の具の瓶も雰囲気を出しています。会期は来年11月までの予定。どうぞお越しください。なお、ジブリ美術館は予約制です。 さて、各地を巡回しお陰様で好評の「ジブリの大博覧会」が、12月8日(土)より富山市ガラス美術館で開催されています。今回は9会場目となりますが、富山ならではの新たな展示物も増えているとのことですので、富山県や近県の方はぜひどうぞ。来年2月24日(日)までの開催です。 |
三鷹之森吉卜力美術館的新企劃展覽已於11月17日(周六)開始。展覽名為「為電影上色的工作」。在動畫製作過程中,決定角色等顏色並為其上色的部門被稱為「仕上」,本次展覽聚焦於這一部門,尤其是較早時期的仕上工作。展覽展示了在計算機和數碼技術用於上色之前,使用賽璐珞和賽璐珞顏料的時代。以吉卜力作品來說,就是到《幽靈公主》為止。 動畫與實拍不同,畫面中所有內容都需要繪製。上色的顏色也全部由創作者決定,其中包含了導演的意圖。為了表現角色的性格和心情、故事中的時間流逝和天氣、場景的氛圍,以及增強真實感和存在感,使電影更加豐富和有吸引力,應該使用什麼樣的顏色?已故的高畑勛導演和宮崎駿導演在他們的作品中,對色彩有着怎樣的導演意圖?此外,色彩設計負責人如何根據導演的意圖,實際選擇顏色,並用賽璐珞顏料上色?本次展覽通過具體介紹各作品的實例,深入探討「為電影上色的工作」的秘密與魅力。自從數字上色技術出現後,理論上可以使用的顏色數量變得無限。然而,在使用賽璐珞和賽璐珞顏料的時代,存在着嚴格的物理限制。當時,製作人員是如何通過智慧和創意克服這些限制的?本次展覽展出了約200幅製作時實際使用的賽璐珞畫,並進行了詳細說明,非常值得一看。近20年來,我們平時很少有機會看到賽璐珞畫,這次看到如此多的賽璐珞畫,再次感受到它們獨特的魅力。單純觀賞也讓人感到愉悅。此外,580種賽璐珞顏料的瓶子也為展覽增添了氛圍。展覽將持續到明年11月,歡迎大家前來參觀。需要注意的是,吉卜力美術館實行預約制。 此外,巡迴各地並廣受好評的「吉卜力大博覽會」將於12月8日(周六)在富山市玻璃美術館舉辦。這是本次巡迴的第9站,據說還增加了富山特有的新展品,富山縣及附近地區的觀眾千萬不要錯過。展覽將持續到明年2月24日(周日)。 |