文档:野中君发吉卜力新闻/2017年
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「野中くん発 ジブリだより」1月号 |
《野中君发 吉卜力通讯》1月号 |
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皆様、新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。 今年の干支は酉。宮崎駿監督が描き下ろしたスタジオジブリの年賀状が、今回も公式サイトに掲載されていますが、ニワトリと可愛らしいキャラクターが登場する楽しい絵柄ですので、宜しければご覧下さい。ちなみに、ジブリの公式サイトでは「最新情報」のコーナーで、毎年元旦の頃に会社の年賀状の絵柄(大半が宮崎監督の描き下ろしです)を掲載していますので、ずっと遡って見て行くと結構面白いです。今だと2006年以降のものは掲載されているようです。 さて、スタジオでは現在、昨年から引き続き三鷹の森ジブリ美術館の新作オリジナル短編アニメーション「毛虫のボロ」を制作中です。昨年11月に放送されたNHKスペシャル「終わらない人 宮崎駿」でもこの作品は中心的に採り上げられていましたが、宮崎監督の最新作である本作は、手描きの原動画・背景の作業を昨年中にほぼ終え、CG、仕上、撮影等の残された作業を進めているところです。従来のジブリ作品よりずっとCGの比重が高い本作は、手描きとCGのハイブリッドといった感じですが、ラッシュで観た完成カットは見たこともないような映像の連続で、またもすごいものになりそうです。完成までもう少しお待ち下さい。なお、先述のNHKスペシャルはとても好評だったらしく、NHKのBS1で1月29日(日)に70分のロングバージョンが放送予定とのことです。地上波は50分枠だったので、すでに観た方も再度観る価値がありそうですね。※ テレビと言えば、おなじみの金曜ロードSHOW!で1月には3週連続のジブリ作品放映が実施されます。題して「3週連続 冬もジブリ」。1月13日(金)に「風の谷のナウシカ」、20日(金)に「千と千尋の神隠し」、そして27日(金)は「耳をすませば」。どうぞお楽しみください。同時展開でデジタル媒体では様々な楽しい仕掛けも実施されますので、詳しくは日本テレビの特設サイトをご覧下さい。 最後になりましたが、現在、静岡市美術館では「スタジオジブリ・レイアウト展」を好評開催中。2月5日(日)までですので静岡県のみならず近隣の県の方々もぜひどうぞ。 では、改めまして、本年も宜しくお願い申し上げます。 ※『熱風』本誌2017年1月号に掲載された本文章に誤記がありました。上記の通り"BS1"が正しく、"BSプレミアム"は誤りです。お詫び申し上げます。 |
各位,新年快乐。今年也请多多关照。 今年的生肖是鸡。宫崎骏导演亲自绘制的吉卜力工作室的贺年卡,这次也在官网上发布了,画面中出现了鸡和可爱的角色,非常有趣,欢迎大家前去欣赏。顺便一提,在吉卜力的官网上,“最新消息”栏目中每年元旦前后都会发布公司的贺年卡图案(大部分是宫崎导演亲自绘制的),如果一直回溯去看的话会非常有趣。现在可以看到2006年以后的贺年卡。 目前,吉卜力工作室正在制作去年开始的三鹰之森吉卜力美术馆的新作原创短篇动画《毛毛虫波罗》。去年11月播出的NHK特别节目《永不结束的人 宫崎骏》中也重点介绍了这部作品。作为宫崎导演的最新作品,这部动画的手绘原画和背景工作已经在去年基本完成,目前正在进行CG、上色、摄影等剩余的工作。与以往的吉卜力作品相比,这部作品的CG比重更高,感觉像是手绘与CG的混合体,从样片来看,画面效果前所未见,似乎又将是一部令人惊叹的作品。请大家再耐心等待一段时间。另外,之前提到的NHK特别节目似乎非常受欢迎,NHK的BS1频道将于1月29日(周日)播出70分钟的加长版。由于地面波是50分钟的版本,即使已经看过的朋友也值得再看一次。※ 说到电视,大家熟悉的“金曜ROAD SHOW!”将在1月连续三周播出吉卜力作品。主题是“连续三周 冬天也是吉卜力”。1月13日(周五)播出《风之谷》,20日(周五)播出《千与千寻》,27日(周五)播出《侧耳倾听》。敬请期待。同时,在数字媒体上也会展开各种有趣的活动,详情请参见日本电视台的特设网站。 最后,目前静冈市美术馆正在举办“吉卜力工作室·布局展”,展览将持续到2月5日(周日),不仅静冈县的朋友,附近县市的朋友也请务必前来参观。 再次祝大家新年快乐,今年也请多多关照。 ※《热风》杂志2017年1月号刊登的本文中有误记。如上所述,“BS1”是正确的,“BS Premium”是错误的。特此致歉。 |
「野中くん発 ジブリだより」2月号 |
《野中君发 吉卜力通讯》2月号 |
既報の通り、スタジオジブリ最新作「レッドタートル ある島の物語」が米アカデミー賞長編アニメーション映画部門にノミネートされました。 本作はオランダ出身のマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督初の長編映画で、昨年カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門特別賞を受賞。9月に日本でも公開され大変高い評価を得ました。マイケル監督は「父と娘」(原題:Father and Daughter、旧邦題「岸辺のふたり」・2000年)でアカデミー賞短編アニメーション映画賞を受賞しており、「お坊さんと魚」(1994年)も同賞にノミネートされています。「父と娘」で〝人生〞を描いたマイケル監督ですが、「レッドタートル」は〝自然と人間〞というテーマも重ねながら、シンプルで大変美しい映像でさらに深く〝人生〞を描いて大きな感動を与えてくれました。授賞式は2月26日(日)夜(日本時間27日午前)。受賞を期待したいです。なお、今号から1年間『熱風』の表紙をマイケル監督が描いてくれることになりました。お楽しみに。 そして、本作のブルーレイディスクとDVDが3月17日(金)にウォルト・ディズニー・ジャパンから発売されます。ブルーレイはマイケル監督の短編映画5本(前記短編2本+「アロマ・オブ・ティー」「掃除屋トム」「インタビュー」)もすべて収録し、監督自身が監修したデジタルリマスター版での初ブルーレイ化です。また映像特典として「ロンギング〜メイキング・オブ・レッドタートル」(約57分)、「高畑勲がマイケル監督と語る、アニメーションの源泉と文化 『レッドタートル ある島の物語』はどこから来たのか?」(約47分)、予告編集も収録されており、特に「ロンギング」は映画の制作過程と共に、マイケル監督の人となりも丁寧に捉えられていて必見でしょう。2枚組で税抜希望小売価格1万円。DVDは本編は「レッドタートル」のみですが前記特典はすべて収録、2枚組で税抜希望小売価格4700円です。レンタルもセル発売日と同日に開始。ぜひ皆様ご覧下さい。 ところで、1月14日(土)に三鷹の森ジブリ美術館が1千万人目のお客様をお迎えすることが出来ました。開館16年目となるジブリ美術館ですが、本当に有難いことに未だにチケット完売が続いています。中島清文館長が14日のセレモニーで「感謝しかないです」と話しましたが、本当にそう思います。これからもどうかジブリ美術館を宜しくお願い申し上げます。 |
正如之前报道的那样,吉卜力工作室的最新作品《红海龟:小岛物语》已获得美国奥斯卡奖最佳长篇动画电影提名。 该片是荷兰导演迈克尔·杜多克·德威特的首部长篇电影,去年在戛纳国际电影节“一种关注”单元中获得了特别奖,并于9月在日本上映,获得了极高的评价。迈克尔导演曾凭借《父与女》(原题:Father and Daughter,旧译《岸边的两人》,2000年)获得奥斯卡最佳短片动画奖,其作品《和尚与鱼》(1994年)也曾获得该奖项提名。在《父与女》中,迈克尔导演描绘了“人生”,而在《红海龟》中,他通过“自然与人类”这一主题,以简洁而美丽的画面更深入地描绘了“人生”,给观众带来了极大的感动。颁奖典礼将于2月26日(周日)晚上(日本时间27日上午)举行,期待能够获奖。此外,从本期开始,迈克尔导演将为《热风》杂志绘制一年的封面,敬请期待。 同时,本片的蓝光碟和DVD将于3月17日(周五)由华特迪士尼日本公司发行。蓝光碟收录了迈克尔导演的五部短片(包括前述的两部短片以及《茶的芳香》、《清洁工汤姆》、《采访》),并由导演亲自监制的数字修复版首次以蓝光形式发行。此外,影像特典还包括《渴望——红海龟的制作过程》(约57分钟)、《高畑勋与迈克尔导演对话:动画的源泉与文化——红海龟:小岛物语从何而来?》(约47分钟)以及预告片剪辑,特别是《渴望》不仅记录了电影的制作过程,还细致地展现了迈克尔导演的为人,值得一看。蓝光碟为双碟装,不含税建议零售价为1万日元。DVD仅收录《红海龟》正片,但包含所有特典,双碟装不含税建议零售价为4700日元。租赁服务也将于发售日当天开始。请大家务必观看。 另外,1月14日(周六),三鹰之森吉卜力美术馆迎来了第1000万名游客。吉卜力美术馆已开馆16年,令人感激的是,门票依然持续售罄。中岛清文馆长在14日的仪式上表示“唯有感谢”,我深有同感。今后也请大家继续支持吉卜力美术馆。 |
「野中くん発 ジブリだより」3月号 |
《野中君发 吉卜力通讯》3月号 |
この原稿がギリギリ修正可能な最終日は米アカデミー賞授賞式当日。結果は残念でしたが、その少し前、2月4日(日本時間5日)にはアニメーション界のアカデミー賞と言われるアニー賞の発表があり、スタジオジブリ最新作「レッドタートル ある島の物語」はお陰様でインディペンデント長編アニメーション映画賞を受賞しました。マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督は授賞式に出席していたので自らトロフィーを受け取り、アーティスティック・プロデューサーの高畑勲さん、鈴木敏夫プロデューサーをはじめこの映画のスタッフ、関係者に対し壇上で感謝の言葉を述べました。アカデミー賞の結果は前述の通りですが、ノミネートだけでも大きな意味のある賞であり、作品が認められたことの証でしょう。ともあれ、3月17日(金)にいよいよ「レッドタートル」のブルーレイディスクとDVDがウォルト・ディズニー・ジャパンから発売されます。ブルーレイはアカデミー賞短編アニメーション映画賞受賞の「父と娘」(旧題「岸辺のふたり」)を含むマイケル監督の短編映画5本もすべて収録。大変見応えのあるメイキング・ドキュメンタリーや、高畑さんとマイケル監督のセミナー等、特典も充実しています。詳しくは本作の公式サイト(http://red-turtle.jp/)をご覧下さい。 なお、お気づきと思いますが先月から本誌の表紙をマイケル監督が描いています。 さて、スタジオジブリでは三鷹の森ジブリ美術館のオリジナル短編アニメーション第10作「毛虫のボロ」の制作がいよいよ終盤を迎えています。宮崎駿監督最新作となる本作はCGを大幅に採り入れており、作り方がかなり変わりました。そのため完成期日についてはなかなか言えなかったのですが、2月中旬の段階で映像については残すところ数カットまで来ました。音響等、ポストプロダクションの作業はこれからですが、ともかく終わりが見えてきたのは確かです。完成まであともう少しお待ち下さい。 最後になりましたが、鈴木プロデューサーが描き下ろし、伊藤園のキャンペーンに使われているオリジナルキャラクター「となりのおにぎり君」が好評なので、LINEスタンプが3月16日に発売されることになりました。こちらもどうぞ宜しく。伊藤園による公式サイト(https://www.itoen.co.jp/tonarinoonigirikun/)では、近藤勝也くんの描いた大変面白い動画を楽しむことも出来ます。どうぞご覧下さい。 |
这篇稿件的最后修改截止日期是美国奥斯卡颁奖典礼当天。虽然结果令人遗憾,但在那之前,2月4日(日本时间5日)举行了被誉为动画界奥斯卡的安妮奖颁奖典礼,吉卜力工作室的最新作品《红海龟:小岛物语》幸运地获得了独立长篇动画电影奖。导演迈克尔·杜多克·德威特出席了颁奖典礼,亲自领取了奖杯,并在台上向艺术制片人高畑勋、制片人铃木敏夫以及这部电影的工作人员和相关人员表达了感谢。虽然奥斯卡的结果如前所述,但提名本身已经是一个具有重大意义的奖项,证明了作品得到了认可。无论如何,3月17日(周五)《红海龟》的蓝光光盘和DVD将由华特迪士尼日本公司发行。蓝光光盘还收录了获得奥斯卡最佳动画短片奖的《父与女》(原题为《岸边的两人》)等五部迈克尔导演的短片。此外,还包括非常值得一看的制作纪录片、高畑勋与迈克尔导演的研讨会等丰富的特典。详情请访问本作的官方网站http://red-turtle.jp/。另外,您可能已经注意到,从上个月开始,本杂志的封面由迈克尔导演绘制。 与此同时,吉卜力工作室位于三鹰之森吉卜力美术馆的原创短片动画第10部作品《毛毛虫波罗》的制作也即将进入尾声。这部由宫崎骏导演的最新作品大幅采用了CG技术,制作方式有了很大的变化。因此,关于完成日期一直难以确定,但到2月中旬,影像部分只剩下几组镜头。虽然音响等后期制作工作还未完成,但无论如何,终点已经近在眼前。请再稍等片刻,等待作品的完成。 最后,铃木制片人绘制的原创角色“隔壁的饭团君”在伊藤园的活动中大受欢迎,因此LINE贴图将于3月16日发售。也请大家多多支持。在伊藤园的官方网站https://www.itoen.co.jp/tonarinoonigirikun/上,您还可以欣赏到近藤胜也绘制的非常有趣的动画。请务必观看。 |
「野中くん発 ジブリだより」4月号 |
《野中君发 吉卜力通讯》4月号 |
4月になりました。ジブリの社内行事として春にはいつもお花見弁当の配付というものがありますが、今年は4月3日(月)の実施でした。この日は昼休みがいつもより長く2時間あり、お弁当がスタッフ全員に支給され、行ける人は小金井公園など各自好みの場所でお花見をしてきたはずですが、関東地方の開花予想は平年並みとのことだったので、果たして桜の花は十分残っていたでしょうか。今年この日に設定したのは、4月1日付で入社した新人たちの出勤初日だったのでお昼を用意することになり、それなら恒例のお花見弁当も同じ日にしよう、となったからです。この春、11人の新人が三鷹の森ジブリ美術館スタッフに加わりました。昨年8月末に募集を開始したところ、大変多くの応募があり、秋から冬にかけてじっくり選考を行った末に採用が決まった人たちです。他の仕事を経験してきた人が大半ですが総じて若く、フレッシュな働きを期待したいですね。新人といえばスタジオでもわが制作業務部の1名を含め3名ほどメンバーが増えました。春らしく、新たな気持ちで仕事に取り組んでいきたいものです。 さて、4月はまた各地でジブリ関連の展覧会が開催されます。まず4月15日(土)には長崎歴史文化博物館で「ジブリの大博覧会」がスタート。愛知、新潟、東京と好評を博してきたこの展覧会ですが九州は初。会期は6月25日(日)までです。また、4月20日(木)からは山口県立美術館で「スタジオジブリ・レイアウト展」が始まります。同展はもうすぐ10年目を迎えようとしており、人気の高さがうかがえます。その間、内容は向上し続けており、以前観た人も新たな発見があるはずです。6月18日(日)まで。そして現在、長野県の安曇野ちひろ美術館では開館20周年記念の一環として、高畑勲監督が手掛けた展覧会「高畑勲がつくるちひろ展 ようこそ!ちひろの絵のなかへ」が開催中です。こちらの会期は5月9日(火)まで。詳しくは同館のホームページをご覧下さい。http://www.chihiro.jp/azumino/ 最後になりましたが、鈴木敏夫プロデューサーの本『ジブリの文学』が岩波書店から先月末に発売されました。『ジブリの哲学』の続編で、今回は書名にあるように文芸や教養に関する文章が主です。朝井リョウ・池澤夏樹・中村文則・又吉直樹といった方たちとの対談も収録。興味のある方はご覧になってみて下さい。 |
四月到了。吉卜力工作室的春季惯例活动之一是发放赏花便当,今年定在4月3日(周一)进行。这一天午休时间比平时长,有2个小时,全体员工都领到了便当,能去的人应该都去了各自喜欢的地方,比如小金井公园等地赏花。不过,关东地区的樱花开花预测与往年持平,所以樱花是否还足够盛开呢?今年之所以定在这一天,是因为4月1日入职的新员工们第一天上班,所以准备了午餐,于是决定把传统的赏花便当也安排在同一天。今年春天,有11名新人加入了三鹰之森吉卜力美术馆的团队。去年8月底开始招聘,收到了大量申请,经过从秋到冬的严格筛选,最终确定了这些人选。他们中大部分都有过其他工作经验,但总体都很年轻,期待他们带来新鲜活力。说到新人,工作室的制作业务部也增加了一名成员,总共增加了大约三名新成员。春天来了,希望以全新的心情投入到工作中。 接下来,四月各地还将举办吉卜力相关的展览。首先,4月15日(周六)在长崎历史文化博物馆将启动“吉卜力大博览会”。这个展览在爱知、新潟、东京等地都大受欢迎,但在九州还是首次。展期将持续到6月25日(周日)。 此外,4月20日(周四)起,山口县立美术馆将开始举办“吉卜力工作室·布局展”。这个展览即将迎来第十个年头,可见其受欢迎程度。在此期间,展览内容不断升级,即使之前看过的人也会有新的发现。展期至6月18日(周日)。目前,在长野县的安昙野千寻美术馆,作为开馆20周年纪念的一部分,正在举办由高畑勋导演策划的展览“高畑勋创作的千寻展 欢迎来到千寻的绘画世界”。展期至5月9日(周二)。详情请参见该馆的官方网站。 最后,铃木敏夫制作人的新书《吉卜力的文学》已于上月底由岩波书店出版。这是《吉卜力的哲学》的续篇,正如书名所示,主要内容涉及文艺和修养。书中还收录了与朝井辽、池泽夏树、中村文则、又吉直树等人的对谈。有兴趣的朋友可以一读。 |
「野中くん発 ジブリだより」5月号 |
《野中君发 吉卜力通讯》五月号 |
昨年の今頃は、三鷹の森ジブリ美術館で開館以来初となる改修工事のための長期休館があり7月中旬までお休みしましたが、今年は例年通り、展示替えのために5月15日(月)から26日(金)まで2週間ほど休館した後、5月27日(土)より新しい企画展示「食べるを描く。」が始まります。 スタジオジブリ作品は、食事のシーンが印象に残るとよく言われます。食事だけでなく、色んな日常生活の描写を丁寧にしているのがジブリ作品の特徴の1つだろうと思うのですが、中でも食べるシーンとそこに出てくる食べ物が語られることは多く、一部では"ジブリ飯"なる言葉も使われているようです。どんなシーンがあったのか、そこにはどういう意図がこめられていたのか、そしてどういう工夫がなされてきたのか。今回の企画展示は様々なジブリ作品で描かれてきた"食べること"をテーマにして構成されています。 展示では、「千と千尋の神隠し」で千尋がおにぎりを涙を流しながら食べるシーンや、「ハウルの動く城」でハウルがベーコンエッグを作りソフィーやマルクルと一緒に食べるシーンなどの、原画や絵コンテ、背景画などの制作資料を見せながら、作画の技術、作り手の意図や工夫を解説します。また、「となりのトトロ」の草壁家の台所、「天空の城ラピュタ」のタイガーモス号のキッチンを実物大(もちろん本当は実物はないのですが、まあつまり実際の人間のサイズに合わせた大きさということですね)で制作し、映画の世界を体験し楽しんでいただけるようになっています。さらに、"食"を描くことは登場人物たちの暮らしや文化を描くことでもある、ということで、映画を作るときの資料になるような参考図書の紹介コーナーも設けます。こうした展示を通して"食べる"ということを今一度振り返ると共に、映画の楽しみ方がさらに豊かになるのではないでしょうか。今回の企画展示は観終ったあと、お腹がすごく空きそうですね。企画・監修は宮崎吾朗監督が担当します。ご期待下さい。 なお、今年もジブリ美術館では夏休みシーズンチケットの先行抽選販売を実施します。7月分は5月25日(木)から5月31日(水)まで、8月分は6月25日(日)から6月30日(金)までインターネットと電話で受け付けます。一般販売分はいつも通り前月10日より発売開始。詳しくはジブリ美術館のホームページをご覧下さい。http://www.ghibli-museum.jp/}- |
去年这个时候,三鹰之森吉卜力美术馆因进行开馆以来的首次大规模修缮工程而长期休馆,直到7月中旬才重新开放。而今年,美术馆将按照惯例,为了更换展览内容,从5月15日(周一)至5月26日(周五)休馆两周,之后从5月27日(周六)开始,将推出新的特别展览“描绘饮食”。 吉卜力工作室的作品常常因其饮食场景而给人留下深刻印象。不仅限于饮食,吉卜力作品中对各种日常生活的细致描绘也是其特色之一。其中,饮食场景和出现的食物常常成为讨论的焦点,甚至出现了“吉卜力饭”这样的词汇。这次特别展览以“饮食”为主题,展示了吉卜力作品中各种与饮食相关的场景,探讨了这些场景背后的意图和制作技巧。 展览中,观众可以看到《千与千寻》中千寻流泪吃饭团的场景,以及《哈尔的移动城堡》中哈尔制作培根蛋并与苏菲、马鲁克一起用餐的场景等。通过展示原画、分镜稿、背景画等制作资料,展览详细解释了作画技术、创作者的意图和制作过程中的巧思。此外,展览还以实物大小(当然,实际上并不存在实物,这里指的是按照实际人类尺寸制作)再现了《龙猫》中草壁家的厨房和《天空之城》中虎蛾号的厨房,让观众能够亲身体验电影中的世界。同时,展览还设有介绍与“饮食”相关的参考书籍的专区,这些书籍在电影制作过程中被用作参考资料。通过这些展示,观众不仅可以重新审视“饮食”这一主题,还能进一步丰富对电影的欣赏方式。看完这次展览后,想必大家都会感到非常饿吧。本次展览由宫崎吾朗导演策划和监修,敬请期待。 此外,今年吉卜力美术馆将继续实施暑假期间门票的提前抽选销售。7月份的门票抽选销售将从5月25日(周四)至5月31日(周三)进行,8月份的门票抽选销售将从6月25日(周日)至6月30日(周五)进行,可通过互联网和电话申请。普通门票销售将一如既往地在前一个月的10日开始发售。详情请访问吉卜力美术馆官网。 |
「野中くん発 ジブリだより」6月号 |
《野中君发 吉卜力通讯》6月号 |
5月19日(金)、スタジオジブリは宮崎駿監督の新作長編アニメーション映画制作に向けての、新人スタッフ募集を発表しました。 昨年11月にNHK総合で放送された(今年1月にBS1で長尺版も放送)NHKスペシャル「終わらない人 宮﨑駿」は、三鷹の森ジブリ美術館の新作オリジナル短編アニメーション「毛虫のボロ」の制作過程を主に追った番組でしたが、その中で、宮崎駿監督の長編新企画の件が紹介されました。その後、「ボロ」制作をほぼ終えた宮崎監督がその新作長編の絵コンテ執筆を手掛けていることも世間には伝わっていたと思いますが、このたび、ジブリは新人スタッフ募集を発表し、宮崎監督が新作長編アニメーション映画制作に踏み切ることを公式に明らかにしました。 募集職種は動画と背景美術で、いずれも若干名の新人を期間3年の契約社員として採用予定。現在応募受付中です。今月号の『熱風』にもこの募集の告知ページがあり、どのような経緯があって、どういう意図で今回の募集に至ったかの説明がありますのでぜひそれをご覧下さい。募集要項等ももちろん記載されています。応募に必要な提出物のうち、履歴書はジブリのホームページから専用フォームをダウンロードして頂くことになるので、その気のある方は最初からホームページをご覧頂くのが早道かもしれません。今回ジブリが発表した内容、応募に必要なすべての情報がホームページには掲載されています。応募書類の提出締切は7月20日(木)必着。合格者の入社は10月1日付の予定で、まずは6ヶ月間の研修があり、その後は新作長編の制作に加わってもらいます。「若い力を貸して下さい」。どうか宜しくお願い申し上げます。 さて、現在、長崎歴史文化博物館では「ジブリの大博覧会」が、山口県立美術館では「スタジオジブリ・レイアウト展」がそれぞれ好評開催中ですが、長崎は6月25日(日)まで、山口は6月18日(日)までと会期の終わりが近づいてきました。一方、福島さくら遊学舎では「近藤喜文展」が始まりました。いずれも見応え十分ですので、それぞれのエリアにお住まいの方はこの機会にぜひご覧ください。さらに、高畑勲監督が手掛け、安曇野ちひろ美術館で大変好評だった「高畑勲がつくるちひろ展 ようこそ!ちひろの絵のなかへ」も現在、東京のちひろ美術館で開催中です。こちらもぜひどうぞ。 |
5月19日(周五),吉卜力工作室宣布为宫崎骏导演的新长篇动画电影制作招募新员工。 去年11月在NHK综合频道播出的NHK特别节目《未完之人 宫崎骏》(今年1月在BS1频道也播出了加长版)主要追踪了三鹰之森吉卜力美术馆的新原创短篇动画《毛毛虫波罗》的制作过程,其中也介绍了宫崎骏导演的新长篇企划。之后,宫崎导演在几乎完成《波罗》制作的同时,也开始了新长篇动画的分镜绘制,这一消息已经传开。此次,吉卜力正式宣布招募新员工,表明宫崎导演将着手制作新长篇动画电影。 招聘职位为动画和背景美术,计划各招募若干名新人,作为为期三年的合同员工。目前正在接受申请。本月号的《热风》杂志中也有此次招聘的公告页面,详细说明了此次招聘的来龙去脉和意图,请务必查看。招聘要求等也都有详细记载。申请所需的材料中,简历可以从吉卜力官网下载专用表格,因此有意者可以直接访问官网获取所有信息。申请材料的提交截止日期为7月20日(周四),合格者预计于10月1日入职,首先进行为期6个月的培训,之后将参与新长篇动画的制作。“请借给我们年轻的力量。”恳请各位多多支持。 目前,长崎历史文化博物馆正在举办“吉卜力大博览会”,山口县立美术馆也在举办“吉卜力工作室布局展”,两场展览都备受好评,长崎的展览将持续至6月25日(周日),山口则至6月18日(周日),展期即将结束。此外,福岛樱花游学馆的“近藤喜文展”也已开幕。这些展览都非常值得一看,居住在各地区的观众请务必抓住机会前往参观。另外,由高畑勋导演策划、在安昙野千寻美术馆大获好评的“高畑勋创作的千寻展 欢迎来到千寻的画中”目前正在东京的千寻美术馆展出,也请务必前往参观。 |
「野中くん発 ジブリだより」7月号 |
《野中君发 吉卜力通讯》7月号 |
夏の季節がやってきました。この夏も各地でジブリ関係の展覧会が開催されます。まず「ジブリの大博覧会」が7月7日(金)から大分県立美術館で始まっています。大分でジブリの展覧会が開催されるのは初めて。「ジブリの大博覧会」は愛知、新潟、東京、長崎と巡回し好評を博してきましたが、途中から「スタジオジブリ 空とぶ機械達展」のパートが加わり、そこがさらにパワーアップして今の展示内容になっています。次に長崎県美術館では「スタジオジブリ・レイアウト展」が7月15日(土)からスタート。アニメーションの画面作りの要と言えるレイアウトを約1300点展示していて見応え十分のこの展覧会、長崎では「長崎ジブリイヤー」として、6月まで開催していた「ジブリの大博覧会」からの連続開催となります。また、秋田県の大仙市大曲交流センターでは「第二楽章 男鹿和雄展」をやはり7月15日(土)から開催。背景美術の第一人者男鹿さんが吉永小百合さんとコラボレーションし、平和への願いを込めて描いた絵の数々を男鹿さんの出身地秋田で展示します。貴重な機会ですのでぜひどうぞ。地元と言えば、愛媛県新居浜市のあかがねミュージアムでは7月8日(土)より「近藤勝也展」を開催中。「魔女の宅急便」「崖の上のポニョ」等の作画監督として力を発揮してきた勝也くんですが、新居浜出身ということで当地での展覧会開催となりました。幅広い展示内容でこれまた見応えがあります。他にも、福島さくら遊学舎で6月から開催中の「近藤喜文展」も、8月末までやっていますので、夏の間に福島に行かれる方はぜひお立ち寄り下さい。 さて、スタジオジブリでは6月から7月にかけて社内で引越しがありました。宮崎駿監督の新作長編制作のために、いくつかの部署の場所を変更したのです。ここ2年程、第1スタジオの2階には事務系の部門が置かれていましたが、ここが制作部門に戻り、我々事務系部門は以前と同様に第5・第3スタジオに移りました。徐々に新作制作の体制が整いつつありますが、そのために実施中の新人募集もいよいよ締切が近づいています。動画と背景美術で若干名を募集中ですので、その気がある方は至急ジブリのホームページをご覧下さい。応募書類は7月20日(木)必着です。 最後になりましたが、金曜ロードSHOW!では7月14日(金)に米林宏昌監督作品「思い出のマーニー」を放送します。こちらもどうぞ宜しく。 |
夏天已经到来,今年夏天各地也将举办与吉卜力相关的展览。首先,「吉卜力大博览会」将于7月7日(周五)在大分县立美术馆开幕。这是大分首次举办吉卜力展览。「吉卜力大博览会」曾在爱知、新潟、东京、长崎巡回展出,广受好评。展览中途加入了「吉卜力工作室 飞翔的机械展」部分,并进一步升级,形成了现在的展示内容。接下来,长崎县美术馆将从7月15日(周六)开始举办「吉卜力工作室·布局展」。该展览展出了约1300件动画画面制作的核心——布局,极具观赏价值。长崎将此次展览作为「长崎吉卜力年」的一部分,延续了此前持续到6月的「吉卜力大博览会」。此外,秋田县大仙市大曲交流中心也将从7月15日(周六)开始举办「第二乐章 男鹿和雄展」。作为背景美术的领军人物,男鹿和雄与吉永小百合合作,创作了多幅表达和平愿望的画作,并在他的家乡秋田展出。这是一个难得的机会,千万不要错过。说到家乡,爱媛县新居滨市的赤金博物馆将从7月8日(周六)开始举办「近藤胜也展」。近藤胜也曾担任《魔女宅急便》《悬崖上的金鱼公主》等作品的作画监督,由于他是新居滨出身,因此当地举办了此次展览。展览内容丰富,值得一看。此外,福岛樱花游学馆从6月开始举办的「近藤喜文展」也将持续到8月底,如果夏天前往福岛,请务必前去参观。 与此同时,吉卜力工作室在6月至7月期间进行了内部搬迁。为了宫崎骏导演的新长篇动画制作,部分部门的位置进行了调整。过去两年,第一工作室的二楼一直是事务部门的办公地点,现在这里重新成为制作部门的办公地,而我们事务部门则像以前一样搬到了第五和第三工作室。新作制作的体制正在逐步完善,为此正在进行的新人招募也即将截止。目前正在招募若干动画和背景美术人员,有意者请尽快查看吉卜力的官方网站。申请材料需在7月20日(周四)前送达。 最后,金曜ロードSHOW!将于7月14日(周五)播出米林宏昌导演的作品《回忆中的玛妮》。敬请期待。 |
「野中くん発 ジブリだより」8月号 |
《野中君发 吉卜力通讯》8月号 |
この欄でも以前書いたように、スタジオジブリでは動画と背景美術の新人募集を5月に開始しました。締切は7月20日、この日に応募書類必着ですが、この原稿を書いている締切日直前の時点で、すでにかつてないほど多数の応募を頂いています。こういう募集は締切日に向かってどんどん届く書類が増えますが、今回は本当に数が多く、担当部署の管理部だけでは処理しきれないので制作部や事務系部門の人間も手伝って、応募書類の処理をしています。今回、海外からの応募がとても多いことが特徴の1つとして挙げられます。以前同じように募集したときは、海外からの応募はほんの数える程でした。これはやはり、グローバル化の影響があるのでしょう。SNSの発達も関係していそうです。新人募集とは違いますが、三鷹の森ジブリ美術館の来館者もここ数年、海外からのお客さんが本当に増えていて、それと通じるものがあるように思います。ともあれ、この号が配布される8月10日には書類選考はすでに終わっていて、9月には書類選考通過者に対する実技試験や面接が行われる予定です。合格者は10月から入社し6ヶ月の予定で研修を受け、必要な技能を身につけた後に、宮崎駿監督の新作長編映画のスタッフとなって腕を振るってもらう予定。新しい力に期待したいです。 その宮崎監督の新作ですが、本格的に作業に入るべく、先月も書いたように7月頭に社内で引越しを行い、制作系の各部署を新たな場所に配置しました。メインスタッフと制作進行は以前と同じ場所に戻りましたが、他の部署は今回変更があり、新鮮なレイアウトとなりました。7月3日(月)には午前中にメインスタッフに向けて宮崎監督が自ら作品説明を行い、その後、制作部門の新たなスタートということで〝開所式〞を実施。昼食を第1スタジオのスタッフ他で一緒に頂き気持ちを新たにしました。この後も徐々にスタッフが増える予定で、さらに制作は本格化していきます。 さて、新人採用と言えば、三鷹の森ジブリ美術館でも来年4月入社予定の新人を募集開始しました。締切は8月31日(木)。詳しくはジブリ美術館のホームページをご覧下さい。http://www.ghibli-museum.jp/ 最後になりましたが、ジブリ美術館の新企画展示「食べるを描く。」のパンフレットが完成しました。大変好評の展示と併せてパンフレットもどうぞ宜しく。館内で販売中です(ジブリ美術館は予約制です)。 |
正如之前在本栏目中提到的那样,吉卜力工作室于5月开始了动画和背景美术的新人招聘。截止日期是7月20日,所有申请材料必须在这一天之前送达。在我撰写这篇稿件时,距离截止日期已经很近,而我们已经收到了前所未有的众多申请。通常,这类招聘在截止日期前会收到越来越多的申请材料,但这次的数量确实非常多,以至于负责的管理部门无法独自处理,因此制作部和行政部门的员工也加入了进来,协助处理申请材料。这次招聘的一个显著特点是来自海外的申请数量大幅增加。以前类似的招聘中,海外申请者寥寥无几。这显然是全球化的影响,社交媒体的发展也可能与此有关。虽然与新人招聘不同,但三鹰之森吉卜力美术馆的访客中,近年来海外游客的数量也显著增加,这似乎与招聘情况有相似之处。无论如何,到8月10日这期杂志发行时,文件筛选工作已经完成,9月将对通过文件筛选的申请者进行技能测试和面试。合格者将从10月开始入职,接受为期6个月的培训,掌握必要的技能后,他们将加入宫崎骏导演的新长篇电影的制作团队,大展身手。我们对这些新力量充满期待。 关于宫崎导演的新作,正如上个月提到的,为了正式进入制作阶段,我们在7月初进行了公司内部的搬迁,将制作相关的各部门重新安排到了新的地点。主要制作人员和制作进度管理团队回到了原来的位置,但其他部门的位置有所调整,形成了全新的布局。7月3日(周一)上午,宫崎导演亲自向主要制作人员进行了作品说明,随后举行了制作部门的“开所仪式”,标志着新的开始。中午,第一工作室的员工们一起共进午餐,焕发了新的精神。此后,制作团队将逐步扩大,制作工作也将全面展开。 说到新人招聘,三鹰之森吉卜力美术馆也开始了明年4月入职的新人招聘。截止日期是8月31日(周四)。详情请参阅吉卜力美术馆的官方网站:http://www.ghibli-museum.jp/ 最后,吉卜力美术馆的新企划展览“描绘食物”的宣传册已经完成。这个展览非常受欢迎,宣传册也请大家多多支持。宣传册在馆内销售中(吉卜力美术馆实行预约制)。 |
「野中くん発 ジブリだより」9月号 |
《野中君发 吉卜力通讯》9月号 |
スタジオジブリでは例年、8月15日を含む週が夏休みとなります。去年から山の日が始まったので、今年は8月11日(金)から20日(日)までの10日間、連続休暇となりました。天候が今ひとつだったのは残念でしたが、スタッフはおおむねゆっくりと休むことが出来たようです。もっとも三鷹の森ジブリ美術館は当然ながら夏休みはなく、毎日沢山のお客様にお越しいただきました。企画展示「食べるを描く。」も相変わらず好評で、有難いことです。8月19日(土)には三鷹の阿波踊りが中止になるほどの激しい雷雨がありましたが、ほぼ問題は無かったようです。 さて、先月お披露目がありましたが、宮崎駿監督が機体の塗装デザインを監修し、鈴木敏夫プロデューサーが尾翼の社名を揮毫した水陸両用飛行機が今、瀬戸内海などの空を飛んでいます。広島県尾道市に本拠を置くせとうちSEAPLANESが昨年、日本で半世紀ぶりに水陸両用機による遊覧飛行等の航空運送事業をスタートさせましたが、その1周年を記念して塗装された特別な機体です。昨年、たまたま縁があってこの件の打診を受けたのですが、宮崎監督がその水陸両用機の機体を気に入り塗装デザイン監修をすることに。さらに話が進むうちに鈴木プロデューサーも一肌脱ぐことになって紋章周りの社名の揮毫(きごう)をし、この度晴れて塗装が完成、運航開始となりました。愛称は「ラーラ ロッサ」。〝赤い翼〞という意味のイタリア語の言葉をベースにして命名されました。この機体が多くの人に愛され、また、水陸両用機による航空事業が発展することを期待したいです。 ところでちょうど広島では、熊野町の筆の里工房で「スタジオジブリ 鈴木敏夫 言葉の魔法展」が開催中です。先ほども揮毫の話に触れましたが、この展覧会は、これまで鈴木プロデューサーが書いてきた様々な書や、ジブリ作品関連の膨大な手書き資料、あるいは名台詞を書き下ろした書やキャラクターデザイン、イラストなど、〝手書き〞と〝手描き〞の両面にわたる多数の展示で、言葉の魅力を表現しています。熊野筆はジブリの美術スタッフもよく使っており、そうしたこともあって、筆の里工房ではこれまでにもジブリ関連の展覧会がいくつか開催されてきましたが、今回は一段と筆と関連の深い内容と言えそうです。会期は11月5日(日)まで。中国地方にお住まいの方、あるいはお越しの方はぜひお立ち寄り下さい。 |
在吉卜力工作室,每年包含8月15日的那一周都是暑假。由于去年开始有了山之日,今年从8月11日(周五)到20日(周日)连续放假10天。虽然天气不太理想,但工作人员大多能够好好休息。不过,三鹰之森吉卜力美术馆当然没有暑假,每天都有很多游客前来参观。特别展览“描绘食物”依然广受好评,真是令人欣慰。8月19日(周六)三鹰的阿波舞因暴雨和雷电被迫取消,但基本上没有其他问题。 上个月已经向大家介绍过,由宫崎骏导演监修机身涂装设计,铃木敏夫制片人题写尾翼公司名称的水陆两用飞机,现在正在濑户内海等地上空飞行。总部位于广岛县尾道市的濑户内SEAPLANES公司去年在日本时隔半个世纪重新启动了水陆两用机的观光飞行等航空运输业务,而这架飞机是为了纪念其一周年而特别涂装的。去年,我们偶然有机会接到这个项目的咨询,宫崎导演非常喜欢这架水陆两用机,决定监修其涂装设计。随着讨论的深入,铃木制片人也参与其中,题写了尾翼上的公司名称,最终涂装完成并开始运营。这架飞机的爱称是“ラーラ ロッサ”(Lala Rossa),基于意大利语中“红色翅膀”的意思命名。希望这架飞机能受到大家的喜爱,同时也期待水陆两用机的航空事业能够蓬勃发展。 另外,正好在广岛,熊野町的笔之里工房正在举办“吉卜力工作室 铃木敏夫 语言的魔法展”。刚才提到了铃木制片人的题字,这次展览展示了他多年来书写的各种书法作品、与吉卜力作品相关的海量手写资料,以及他亲自书写的名台词、角色设计和插图等,涵盖了“手写”和“手绘”两方面的众多展品,展现了语言的魅力。吉卜力的美术工作人员也经常使用熊野笔,因此笔之里工房之前也举办过多次与吉卜力相关的展览,而这次的内容与笔的关联更加紧密。展览将持续到11月5日(周日)。住在中国地区或即将前往的朋友,请务必前来参观。 |
「野中くん発 ジブリだより」10月号 |
《野中君发 吉卜力通讯》10月号 |
このコーナーでも以前書いたスタジオジブリの新人採用ですが、合格者が決まりました。今回、宮崎駿監督の新作長編スタッフとして働いてもらうことを前提に、動画と背景美術の部門で若干名の募集をしたわけですが、有難いことに本当に沢山の方に応募していただきました。7〜9月に書類選考、実技試験、面接を行い、その結果、動画6名、背景美術5名が選ばれました。10月頭から半年間まず研修を受け、その後に実作業を通してさらに学びつつ仕事をしてもらうことになります。若い力に期待したいです。新人が一度にこれだけ入社するのは結構久しぶりのことなので、受け入れの担当者もなかなか大変と思いますが、スタジオの雰囲気もきっと少し変わることでしょう。 さて、秋の季節がやってきました。ジブリでは一部の例外を除き毎年、秋に社員旅行を実施してきましたが、今年もその予定です。しかし、今回は諸事情により、行くことは決まっているのに目的地がなかなか決まらず社内の皆がいささかやきもきしておりました。ですがこの原稿を書いている9月中旬、やっと決まったとの知らせが届き、ちょっとほっとしているところです。何だかんだ言いながら、私も含め、社員旅行を結構楽しみにしている人が多いのだなあと改めて感じた次第。そう言えば前述の新人たちは、入ったと思ったらすぐ社員旅行となりますね。まあ、社内の色んな人と触れ合ういい機会となるのではないでしょうか。 新人採用と言えば三鷹の森ジブリ美術館でもこの夏に募集をしましたが、こちらも多数の応募者があり現在選考中です。ジブリ美術館はこの10月1日で開館から丸16年が経過しました。相変わらず沢山のお客さんに来館いただいており、満員が続いていて本当に有難いことです。開館当初は、何年か経ったら来館者も減ってきて、チケットの予約制も必要なくなっていくかも、と予想するスタッフもいたのですが、嬉しい方向にその予想ははずれ、17年目の今も、ローソンのチケット予約販売システムは改良を加えられながらフル稼働が続いています。ジブリ美術館自体も少しずつ変化していて、たとえば昨年の改修工事の折には、屋上庭園に「天空の城ラピュタ」をイメージした新たな造形物が追加されたりしましたが、そうした点も盛り込んで、美術館の図録の新バージョン・増補改訂版(第四版)が近日中に発売開始予定です。こちらもどうぞ宜しく(ジブリ美術館は予約制です)。 |
在这个专栏中,我之前提到过关于吉卜力工作室的新人招聘,现在合格者已经确定了。这次招聘是以宫崎骏导演的新长篇作品的工作人员为前提,动画和背景美术部门各招募了若干名人员。非常感谢大家的踊跃报名。在7月至9月期间,我们进行了文件筛选、技能测试和面试,最终选出了6名动画师和5名背景美术师。从10月初开始,他们将接受为期半年的培训,之后通过实际工作进一步学习和工作。我们对这些年轻的力量充满期待。这是很久以来一次性有这么多新人加入,负责接待的同事可能会有些辛苦,但工作室的氛围也一定会有所变化。 现在,秋天已经到来。吉卜力工作室每年除了个别例外,都会在秋天举行员工旅行,今年也不例外。然而,由于各种原因,虽然已经决定要去旅行,但目的地迟迟未定,让公司内部的人都有些焦急。不过,在我写这篇稿子的9月中旬,终于收到了目的地确定的消息,稍微松了一口气。尽管大家嘴上说着各种话,但包括我在内,很多人都非常期待这次员工旅行。说起来,前面提到的新人们,刚入职就要参加员工旅行了。这应该是一个与公司内部各种人接触的好机会吧。 提到新人招聘,三鹰之森吉卜力美术馆今年夏天也进行了招聘,同样收到了大量的申请,目前正在筛选过程中。吉卜力美术馆在今年10月1日迎来了开馆16周年。依然有很多游客前来参观,持续满员,真是非常感激。开馆之初,有些员工预测几年后游客可能会减少,门票预约制度也可能不再需要,但令人高兴的是,这个预测并没有成真,17年后的今天,罗森的票务预约销售系统在不断改进中继续全力运转。吉卜力美术馆本身也在逐渐变化,例如在去年的装修工程中,屋顶花园新增了以《天空之城》为灵感的新造型物。这些变化也将被纳入美术馆图录的新版本——增补修订版(第四版),预计将在近期发售。请大家多多支持(吉卜力美术馆是预约制)。 |
「野中くん発 ジブリだより」11月号 |
《野中君发 吉卜力通讯》11月号 |
秋が深まり、気が付くと今年も残り少なくなってきました。スタジオでは10月に入社した動画・美術の新人の研修が続いています。もちろん新作長編も制作中。そんな中、12月からまた、スタジオジブリの展覧会がいくつか開催されます。 まず、大阪のあべのハルカス美術館では12月2日(土)に「ジブリの立体建造物展」がスタート。東京・長野・愛知・熊本と巡回し好評を博してきた展覧会が関西初お目見えとなります。ジブリ作品に出てくる沢山の建造物に焦点を当てて、各種制作資料、色々な建物を立体化した模型が展示されており、中でも「千と千尋の神隠し」の舞台となった湯屋・油屋の約3メートルの大きな造形物が目を惹きます。建造物展と言いつつ、それだけでなく、建造物を通してジブリ作品の世界にじっくり触れることが出来る内容が恐らく人気の理由なのでは。期間は来年2月5日(月)まで。 また、福井県立美術館では「スタジオジブリ・レイアウト展」が12月8日(金)から来年3月11日(日)まで開催されます。このレイアウト展は現在10年目を迎えており、これまで国内だけでなく韓国やフランスなどの海外も巡回してきました。アニメーション映画の制作過程で要となる、1カット毎の設計図とも言うべきレイアウト画を約1300点展示しており、ジブリが出来る前に高畑勲監督、宮崎駿監督が手掛けた作品のレイアウトも含まれていて見応えがあります。福井県でジブリの展覧会が開催されるのは初めて。近県の方もこの機会にぜひどうぞ。 そしてもう1つは、ソウルの世宗文化会館で12月5日(火)から始まる「スタジオジブリ大博覧会 ナウシカからマーニーまで」。これまで六本木を含む5つの会場で多くの方にご覧頂いてきた「ジブリの大博覧会」が、初めて海外で開催されます。膨大な数の資料でジブリ30年の歩みを体感出来るこの展覧会、韓国ではどんな反応があるでしょうか。来年3月2日(金)までの予定です。 最後になりましたが、鈴木敏夫プロデューサーの書についての初めての本『人生は単なる空騒ぎ │言葉の魔法│』が近日中にKADOKAWAから発売されます。〝手書きの「書」から紐解く鈴木敏夫の「言葉」〞。また、文春ジブリ文庫では11月9日(木)に『ジブリの教科書 崖の上のポニョ』が発売されました。シリーズも巻を重ねて17冊目。どうぞ宜しく。 |
深秋已至,不知不觉中今年也所剩无几。工作室里,10月入职的视频和美术新人的培训仍在继续。当然,新作长篇也在制作中。与此同时,从12月开始,吉卜力工作室的展览也将在多个地方举办。 首先,大阪的阿倍野HARUKAS美术馆将于12月2日(周六)开始举办“吉卜力的立体建筑展”。这个展览曾在东京、长野、爱知、熊本等地巡回展出,获得了广泛好评,此次是首次在关西地区亮相。展览聚焦于吉卜力作品中出现的众多建筑,展示了各种制作资料和立体化的建筑模型,其中《千与千寻》中的汤屋——油屋的约3米高的巨大造型尤为引人注目。虽然名为建筑展,但展览内容不仅限于此,通过建筑深入体验吉卜力作品的世界,或许是它受欢迎的原因。展览将持续至明年2月5日(周一)。 此外,福井县立美术馆将于12月8日(周五)至明年3月11日(周日)举办“吉卜力工作室·布局展”。这个布局展已经迎来了第十个年头,此前不仅在日本国内巡回,还曾到访韩国、法国等海外地区。展览展示了约1300幅动画电影制作过程中至关重要的布局画,这些画作可以说是每一帧的设计图,其中包括了高畑勋导演和宫崎骏导演在吉卜力成立之前参与的作品的布局画,非常值得一看。这是福井县首次举办吉卜力的展览,附近地区的观众也请务必抓住这个机会。 还有一个展览是12月5日(周二)在首尔世宗文化会馆开始的“吉卜力大博览会 从《风之谷》到《记忆中的玛妮》”。此前在包括六本木在内的五个场馆吸引了众多观众的“吉卜力大博览会”将首次在海外举办。这个展览通过大量资料让观众亲身体验吉卜力30年的发展历程,不知在韩国会引发怎样的反响。展览将持续至明年3月2日(周五)。 最后,铃木敏夫制片人关于书法的第一本书《人生不过是喧嚣 | 语言的魔法 |》将于近日由KADOKAWA出版。这本书从手写的“书”中解读铃木敏夫的“语言”。此外,文春吉卜力文库于11月9日(周四)出版了《吉卜力的教科书 悬崖上的金鱼姬》。这是该系列的第17册,敬请期待。 |
「野中くん発 ジブリだより」12月号 |
《野中君发 吉卜力通讯》12月号 |
11月7日(火)から9日(木)にかけて、スタジオジブリと三鷹の森ジブリ美術館は合同で恒例の社員旅行に行ってきました。先々月号で書いたように、今年は行き先がなかなか決まらず、やや変則的な旅程になったので行き先の表現が難しいのですが、まあ、大雑把に言うと近畿の旅ということでしょうか。 初日はまず、皆で揃って奈良へ行きました。早朝の新幹線で京都に向かいバスに乗り換えて奈良へ。春日大社に行って皆でご祈祷を受けて、終わった後は昼食も含め自由行動。毎回言っていますが、ジブリの社員旅行は行き帰りの交通機関と宿、夕食は皆揃ってですがそれ以外は自由が基本。この日も集合時間まで、ちょうど奈良国立博物館で開催中だった「正倉院展」を観る人、東大寺に行く人など様々でした。私は平城宮跡に行き、復元された朱雀門や大極殿を見てきました。さて、再び集合しバスで大阪に移動。ホテルにチェックインし宴会場で全員で夕食、その後はラウンジを2時間借り切って二次会が行われました。翌日、翌々日は完全にフリーで、皆それぞれ好きな所へ出かけて楽しみましたが、京都へ行った人が結構いたようです。もちろん大阪を巡った人も多く、かく言う私も実は大阪をちゃんと訪れたことが無かったので、大阪初心者ということで大阪城や難波に初めて行きました。2泊目も同じ大阪のホテルでしたが、今回は珍しく2日目の夕食はフリー。何せ食い倒れの街だからそれぞれ好きな物を食べましょう、ということだったようです。最終日、やはり初めてということで私は通天閣へ。14時過ぎに新大阪駅の新幹線の中で全員再集合、揃って東京に帰ってきました。今回の参加者は約200名とそれなりの人数でしたが、10月から研修を開始した動画と美術の新人ももちろん参加し、先輩達と色んな機会に交流を深めていたようです。いつになく自由度の高い旅でしたが、いいリフレッシュになりました。 さて、スタジオジブリは先月末に社長が代わりました。10年近く社長を務めてきた星野康二が会長になり、新社長にはジブリ美術館館長だった中島清文が就任。美術館館長は展示の責任者を務めてきた安西香月が新たに就任しました。ちょうどいいタイミングだったので、社員旅行初日の全員での夕食時に、星野、中島、安西の3人が前に出てそれぞれ挨拶し、その場の皆が気持ちを新たにしました。新体制となったスタジオと美術館をどうぞ宜しく。 |
11月7日(周二)至9日(周四),吉卜力工作室和三鹰之森吉卜力美术馆联合举行了例行的员工旅行。正如上个月所写,今年的目的地迟迟未能确定,行程也略显不寻常,因此很难准确描述目的地,但大致可以说是一次近畿地区的旅行吧。 第一天,大家一同前往奈良。清晨乘坐新干线前往京都,然后换乘巴士前往奈良。大家一同前往春日大社接受祈祷,结束后包括午餐在内的时间自由活动。每次我都会提到,吉卜力的员工旅行在往返交通工具、住宿和晚餐时是集体行动,其余时间则基本自由。这一天,在集合时间之前,有人去参观了正在奈良国立博物馆举办的“正仓院展”,也有人去了东大寺。我则前往平城宫遗址,参观了复原的朱雀门和大极殿。之后,大家再次集合,乘坐巴士前往大阪。在酒店办理入住后,全体人员在宴会厅共进晚餐,随后租用了两小时的休息室举行了二次聚会。第二天和第三天完全自由,大家各自前往自己喜欢的地方游玩,似乎有不少人去了京都。当然,也有很多人游览了大阪,其实我也是第一次真正游览大阪,作为大阪的新手,我首次参观了大阪城和难波。第二晚也住在大阪的同一家酒店,但这次第二天的晚餐是自由的。毕竟大阪是美食之都,大家各自选择了自己喜欢的食物。最后一天,我也是第一次去了通天阁。下午两点多,大家在新大阪站的新干线中再次集合,一同返回东京。这次旅行的参与者约有200人,人数不少,10月开始培训的动画和美术新人也参加了,他们似乎借此机会与前辈们加深了交流。虽然这次旅行的自由度比以往更高,但大家都得到了很好的放松。 另外,吉卜力工作室在上月底更换了社长。担任社长近十年的星野康二转任会长,新任社长由吉卜力美术馆馆长中岛清文担任。美术馆馆长则由一直负责展览的安西香月新任。正好在员工旅行第一天的全体晚餐时,星野、中岛、安西三人上前致辞,让大家重新振奋了精神。请大家继续支持新体制下的吉卜力工作室和美术馆。 |