文档:天空之城 美国版原声音乐/专辑解说

来自宫崎骏与久石让中文百科
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  • 译文来源:台湾版CD小册子
『天空の城ラピュタ』USAヴァージョン
“天空之城” USA Version
 『ラピュタ』のオリジナルを作ったのは、16年も前のことです。『風の谷のナウシカ』をやって、徳間書店さんの大作アニメの二番目の作品である『アリオン』をやった後だったので、宮崎駿監督が新作を作っていると聞いても、僕に音楽が回ってくるとは思っていませんでした。でも、結局、久石がいいということになって、プロデューサーだった高畑勲さんと鈴木敏夫さんが、僕のところに依頼しに来て下さった時は、本当に嬉しかった。
 制作“天空之城”已经是16年前的事情了。那时刚好是做完德间书店之第二出动画大作“亚里安”之后,听到宫崎骏监督有新作在制作中,而我也没想到自己的音乐会再被起用。而结果是久石让的名字再次参与其中,那时候担任监制的高畑勲先生与铃木敏夫先生将此配乐任务交托给我,真是很高兴。
 『ナウシカ』は、実は音楽自体にまとまりがないんです。シンセのウチコミの音だったり、オーケストラだったりして、全体の統一感に乏しい。ただ、『ナウシカ』の物語に気持ちを入れこんで作ったので、統一感のなさが問題にならないくらいの説得力があった。そういうこともあって、『ラピュタ』は音楽としての完成度をすごく上げたいと思って作ったんです。僕自身、映画音楽としてのまとまりのある仕事が出来たのは『ラピュタ』が初めてだったような気がします。完成したフィルムを観ると、画面が呼吸しているんです。音楽がなんとなく流れているんじゃなくて、突然アップテンポになって、ガッと下がって、また上がって。序破急と言うんでしょうか、緩急のメリハリがすごくあって、自分でも、こんなに上手く作れたんだと感心できた作品でした。
 其实“风之谷”的音乐本身是不整齐。有电子合成器做出来的音乐、也有管弦乐演奏出来,整体上是缺乏统一感。但是、因为“风之谷”是全心投入那故事里而制作的,所以统一感的问题已经不成问题, 是说得通的。就是因为基于有这原因,很希望再次将“天空之城”之音乐完成度提升。在我而言,“天空之城”可算是我首次完成的电影配乐。观看完成后的菲林片,画面在呼吸著似的。配乐并不只是在电影中播放着,突然间的快节奏,忽然间降下来,然后又再上扬。可能会说是序破急吧![1]有很多缓急的高低音交错,就连自己也很感谢能制作到有如此好的作品。
 『ラピュタ』の音楽はそういうふうに完成度が高かったので、アメリカでリリースするに際しても、本当は手を加えたくなかったんです。しかし、アメリカ映画は最初から最後まで音楽が鳴っているのが普通だから、今までの『ラピュタ』の音楽の付け方だと、アメリカの観客はなじめないんじゃないかということで、もう一度録り直すことにしました。宮崎駿監督にも確認をとったんですが、自由にやっていい、ということでしたので。
 由于“天空之城”的音乐是在如此完成度高下完成,即使在美国出版时,也没有再加上什么。但是由于美国电影在配乐上普遍彻头彻尾也有音乐衬底,而现在的“天空之城”的音乐配衬底可能对美国的观众而言会有感到不是耳熟能详的样式,所以决定再一次重新灌录。为此得到宫崎骏先生的允许,而且他亦让我自由发挥。
 実は僕は、ハリウッド映画の音楽の作り方は、そんなに好きなほうじゃないんです。僕の映画音楽の作り方というのは、監督の作りたい世界を根底に置いて、そこからイメージを組み立てていく。しかし、ハリウッド映画は、基本的にキャラクターのための音楽を作っていくんです。はっきり言ってしまえば嫌いなやり方なんですけど、あえてそういう単純明快なアプローチを試してみようと思いました。『ラピュタ』は冒険活劇なので、ハリウッド的な音楽もいいかな、と。
 其实我个人对于好莱坞电影配乐的制作方法并不是很喜欢的。我在制作电影配乐上的方法,是先将监制所想创造的世界先放置一旁,由那里开始进行创作将印象组合起来。但好莱坞电影音乐制作却是以基本人物方向为主。说明确一点我是不太喜欢这様的制作模样,但话虽如此,这样单纯明快的方法我却想尝试一下。因“天空之城”是激发冒险之作品,以好莱坞形式的音乐模样制作可能会更适合。
 今回は、もともと完成されたオリジナルがあるということで、気楽なスタンスで作ることができました。音楽を作る時、いちばん厳しいのは、新しいメロディを作り出すことです。今回はそれがなかったので、精神状態が安定していて、曲にゆとりが生まれました。作品に入れこみすぎて、一生懸命になりすぎてしまうと、かえって視野が狭くなって、豊かなイマジネーションが損なわれてしまうものなんです。その結果、出来上がった音は、堅苦しい音になってしまう。でも、今回は音に遊びがあって、自分で聴き直して、素直にいいなぁと思える出来になりました。トラックダウンをやっていても、すごいな、これ、と。自分ですごいなんて言っちゃいけないんですけど(笑)、今回の音は屈託がないんですよ。いい意味で、ノビノビしているんです。
 这次是将之前已完成的原本有的东西,轻松的随自己本身立场的去做,而且顺利完成。制作音乐时最困难部分应该是怎样将新旋律做出来。但这次竟然没有这个问题,在精神状态安稳情况下,歌曲就是在这充裕下应运而生。如果硬要将作品加入,加大力度上去做的话,相反可能会令视野变得狭窄,这样便会损害到丰富的想像力。这样的结果,会让做出来的音乐,会变得太僵硬了。但这次我却是与音乐在游玩似的,自己听了后再修改,我相信坦白自然是最好的想法而去制成音乐。就算在做混音的时候也感到这作品真的厉害。虽然是不应自吹自擂说自己的作品很厉害(笑),这次在音乐上可算是完全没有担心。就是好的意思,一直在延申中。
 かと言って、楽して作ったかというと、そんなことは全然ありません。ハリウッドでもこれだけお金をかけることはないですというくらいの壮大な費用を使っていますし、スコアの量もすごいですから。音は、正統派のオーケストラサウンドです。もちろん、シンセを入れたりはしていますが、東洋的な音を入れたりするような、奇をてらうことは、一切していません。ハリウッド映画をやっているオーケストラや指揮者の方に演奏していただきましたが、結局は自分のやりたい音になりました。真っ当なオーケストラで、自分のオイジナリティを出そうと思って作った作品ですね。
 说真的,做的很轻松的情况,那可以说完全没有。在好莱坞一般是不会花费这么庞大的费用去制作,但这次却用了大量金钱去制作,单是用上乐谱的数量也非常厉害。音乐是正统派的管弦乐团声音。当然当中有电子合成器、东洋式音乐原素,但却完全没有奇怪不合之感。得到由为好莱坞电影演奏的管弦乐团及指挥所演奏,结果出来的音色完全就是自己所想要的音色。真的是真正管弦乐团,将自己真正的独创性表现出来的作品。
久石譲
久石让
  1. 序破急:日本传统音乐的抑扬分段