文档:吉卜力日誌/2007年7月

出自宫崎骏与久石让中文百科
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 主頁面 吉卜力日誌 目錄 
 6月 2007年7月 8月
2007年07月
2007年07月
7月2日(月)
レイアウト・・647cut
原画・・・・・438cut
作監・・・・・335cut
動画・・・・・283cut
背景・・・・・359cut
仕上げ・・・・213cut
撮影・・・・・208cut
「ポニョ」制作から約9ヶ月が立ちました!上記は6月一杯までの「ポニョ」の実績です。
作画期間もいよいよ折り返し地点まできました。出来上がっている絵コンテCパートもほとんど作打ちも終わり、現在、監督が作業中のDパートの完成を待つばかりです。Cパートの内容があまりにもハードな為に、コンテ完成時に言っていた監督の一言「見ないほうが良いよ!」という言葉が思い起こされます。Dパートもそんな内容になるんでしょうか。Dパート完成が不安でもあり...楽しみでもあり...。
7月2日(星期一)
分鏡······647cut
原畫······438cut
作監······335cut
動畫······283cut
背景······359cut
後期······213cut
攝影······208cut
《崖上的波妞》製作已經過去約9個月了!以上是截至6月底的《崖上的波妞》的進度。
作畫階段也終於到了轉折點。已經完成的分鏡C部分幾乎都已經製作完畢,現在只等導演完成D部分的工作。由於C部分的內容過於激烈,導演在分鏡完成時說的那句話「最好不要看!」讓人記憶猶新。D部分也會是這樣的內容嗎?D部分的完成既讓人不安……也讓人期待……。
7月3日(火)
7月21日開催の男鹿和雄展に向けて、マスコミの男鹿さんの集中取材が行なわれる。実は男鹿さんは取材が大の苦手で、普段はほとんど取材を受けていない。というのも、取材を受けるとなると3日前くらいから眠れなくなってしまうらしいのだ。今回は、自分の名前を冠した初の展覧会ということで、取材を断っているわけにも行かず、こうして取材日を設定させてもらった次第。取材が上手く行くか、とっても不安だった宣伝スタッフだったが、しゃべりだしたら人懐っこい話し方で言葉もどんどん出てくる、とても和やかな会となっていた。朝から晩まで取材を終えた男鹿さんは、その後、日本酒の美味しい三鷹の店に向かって楽しげに消えていったらしい。
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「事務所の前で写真撮影。結構、緑が多いのです」   美術館で販売している「風の谷のビール」の工場に吾朗さんが視察に行くのに、広報部からも机さんと田村さんが取材で同行する。そこでカメラマン魂を発揮した机さん、張り切って330枚もの写真を撮って帰ってきた。ところが開けてみると、ヤギやウサギの写真、「熱海駅」の連写など、その中身はとっても不思議な内容となっていた。
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「とっても意欲的なヤギの写真」
7月3日(星期二)
為了迎接7月21日舉辦的男鹿和雄展,媒體對男鹿先生進行了集中採訪。其實男鹿先生非常不擅長接受採訪,平時幾乎不接受採訪。據說,一旦要接受採訪,他大約從三天前就開始睡不著覺。這次因為是首次以自己名字命名的展覽會,無法拒絕採訪,所以安排了這次採訪日。宣傳工作人員非常擔心採訪能否順利進行,但男鹿先生一開始說話,就展現出親切的談吐,話語源源不斷,整個採訪過程非常融洽。從早到晚完成採訪的男鹿先生,之後似乎愉快地前往了三鷹一家日本酒很好喝的店。
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「在事務所前拍照。這裡有很多綠色植物。」 美術館正在銷售的「風之谷啤酒」的工廠,吾朗先生前去視察,宣傳部的機先生和田村先生也一同前往進行採訪。機先生在那裡展現了攝影師的熱情,幹勁十足地拍了330張照片回來。然而,打開一看,照片內容非常奇特,有山羊和兔子的照片,還有「熱海站」的連拍等。
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「一張非常有活力的山羊照片」
7月4日(水)
ジブリでは様々な植物を育てていますがその中でも一際小さな植物を発見!
飲料水のオマケについているハーブの一種らしいのだがこのサイズは驚きです!!!
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こんなに小さくてもちゃんと芽が出ることに驚き!「カモミール」(右)。だが、「ききょう」(左)の方はまだ芽が出てこないみたいです。 果たして、これからスクスクと育ってくれるのであろうか。立派に成長する事を願っています。    7月15日に開催されるユニカル主催の第12回国際女性ビジネス会議に百瀬監督が参加することになり、打ち合わせで、百瀬監督、渡辺プロデューサーと広報部机さんが出かける。表参道にちょっと早めに着いた百瀬さんと渡辺さんは、「カフェでお茶しよう」ということになって、キョロキョロとふたりでカフェを探していたらしい。それを見ていた机さんは、“おじさん二人が似合わない!”と思ったらしいが、レポートには、「表参道の打ち合わせに出かけた二人はいつもよりお洒落に見えました」と無難にまとめていた。   ~たまにウシコ~
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「ウシコとムーン。おんなじだ」
7月4日(星期三)
在吉卜力,我們種植了各種各樣的植物,但其中發現了一種特別小的植物!
這似乎是附在飲料贈品上的一種香草,但它的尺寸真是令人驚訝!!!
吉卜力日誌 070704a.jpg
即使這么小,它也能發芽,真是令人驚訝!「洋甘菊」(右)。但是,「桔梗」(左)似乎還沒有發芽。 它們能否茁壯成長呢?我們期待它們能健康地成長。    7月15日,由Unical主辦的第12屆國際女性商業會議將舉行,百瀨導演將參加。在準備會議中,百瀨導演、渡邊製作人和公關部的機小姐一起外出。百瀨和渡邊提前到達表參道,決定「去咖啡館喝杯茶」,於是兩人四處尋找咖啡館。看到這一幕的機小姐覺得,「兩位大叔看起來不太合適!」但在報告中,她只是簡單地寫道:「去表參道開會的兩人比平時看起來更時尚。」   ~偶爾的牛子~
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「牛子和月亮。看起來一樣。」
7月5日(木)
ジブリCG部の長として十数年、腕を振るい続けてきた片塰さんの送別会が吉祥寺のイタ飯屋で行なわれる。参加した人数はなんとスタッフ約100人!片塰さんの人望の大きさが改めて認識させられる送別会になりました。
会の内容は企画盛りだくさんで、ベル部“ハブ”の生演奏があったり、片塰さん似顔絵付きのトートバックのプレゼントなども有りとても盛大な送別会になりました。新天地に行かれても、今後の大活躍を願っております。fromジブリ一同
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「乾杯では、数十人から押しかけられる片塰さん」
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「ベル部の演奏風景。ベル部の面々とゲストでギター担当の渡邊さんが登場」 この為にギターの練習をしていたんですね!
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「プレゼントされたイラスト付きのトートバック。片塰さんの似顔絵はどれも本人そっくり!」 描かれた似顔絵に名前が書いて無かったので、誰がどれを描いたのか聞いて回る片塰さん。おかげで全然食事ができなかったとか・・・
7月5日(星期四)
在吉祥寺的一家義大利餐廳,為擔任吉卜力CG部門負責人十多年的片塰先生舉行了送別會。參加人數竟然達到了約100名員工!這次送別會再次讓大家感受到了片塰先生的深厚人望。
送別會內容豐富,不僅有貝爾部「HUB」的現場演奏,還贈送了印有片塰先生肖像的托特包,場面非常盛大。我們衷心祝願片塰先生在新的天地里繼續大展宏圖。來自吉卜力全體成員。
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「在乾杯時,數十人湧向片塰先生」
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「貝爾部的演奏場景。貝爾部的成員和擔任吉他手的渡邊先生登場」 原來他一直在練習吉他就是為了這個!
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「贈送的帶有插畫的托特包。片塰先生的肖像畫都畫得非常像本人!」 由於肖像畫上沒有署名,片塰先生四處詢問是誰畫的哪一幅。結果他幾乎沒時間吃飯……
7月6日(金)
明日は七夕ということで作画部の三浦さんの席の横に笹の木が設置される。各々が短冊に願いを書いて笹にくくりつけています。願いは様々で世界平和を願う人もいれば、自分の欲しい物を書いている人も、勿論、「ポニョ」の制作に関係することもあります。
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短冊の数はどんどん増えていきます。その中の一つ「絵コンテがDパートで終わりますように!」。名前が書いてありませんでしたが、これは間違いなく監督ですね。制作部も同じ思いでいます!
7月6日(星期五)
明天是七夕,作畫部的三浦先生的座位旁邊放置了一棵竹樹。大家都在短冊上寫下願望,然後系在竹子上。願望五花八門,有人祈願世界和平,有人寫下自己想要的東西,當然,也有與《崖上的波妞》製作相關的內容。
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短冊的數量不斷增加。其中一張寫著「希望分鏡能在D部分完成!」。雖然沒有署名,但這絕對是導演寫的。製作部也有同樣的願望!
7月7日(土)
今日からポスプロ班古城さんによるジブリ試写室の技能講習が行われる。というのも、ジブリでは様々な会社やスタジオからフィルムを借りて試写会を良くやっています。毎回この試写会を取り仕切るのが古城さんなのだが、ジブリでは古城さん以外に映写機を操作できる人がいません・・・。古城さん不在時は試写をやりたくてもできない状況が続いていたのでした。
この状況を打開する為、撮影部の芝原くんと制作慎太郎が今日から古城さんの鬼の講習を週いちで受ける事になりました!その期間は半年から1年(覚えが悪いと永遠に・・・?)
目標は「ポニョ」完成時の家族試写会までに1人で試写会を仕切れるようになること。若手2人には少しでも早く古城さんの負担を減らす為にも頑張って貰いたいものです。
 
この日、広報部西岡部長と田村さんは伊豆テディベアミュージアムの「トトロのぬいぐるみ展」の取材を敢行。行ってみてわかったのは、世の中の人がトトロに対して期待している展示がここにはあるということ。結構見ごたえのある、楽しい展示でした(詳細は後日アップ予定)。この夏、お薦めです。
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「巨大なネコバスがお出迎え。飛んでますね!」 ただ大変だったのは、帰りが夜になり濃霧の中を車で伊豆スカイラインを走らなくてはならなかったこと。視界が1メートルくらいしかなく、カーナビだけが頼りで走ったのだが、本当に無事にたどり着けて良かったと思った旅だった。ふもとにたどり着いたところで料金所のおじさんに、「上は霧すごかった?」と聞かれたのだが、わかっているなら閉鎖して下さいと真剣に思ったのも事実。みなさん、伊豆スカイラインを走る際は、くれぐれも霧にご注意のほどを。
7月7日(星期六)
從今天開始,由後期製作組的古城先生主持的吉卜力試映室技能培訓正式展開。這是因為吉卜力經常從各種公司和工作室借來膠片進行試映會。每次負責這些試映會的都是古城先生,但在吉卜力,除了古城先生之外,沒有人能夠操作放映機……因此,在古城先生不在的時候,即使想進行試映也無法實現。
為了打破這種局面,攝影部的芝原君和製作部的慎太郎從今天開始,每周都要接受古城先生的魔鬼培訓!培訓時間預計為半年到一年(如果學得不好,可能會永遠持續下去……?)
目標是到《崖上的波妞》完成時的家庭試映會之前,能夠獨立主持試映會。希望這兩位年輕人能夠儘快減輕古城先生的負擔。

這一天,宣傳部的西岡部長和田村先生前往伊豆泰迪熊博物館進行「龍貓玩偶展」的採訪。到了那裡才發現,這裡展示了世人對龍貓所期待的展覽。展覽非常有趣,值得一看(詳細內容將在日後發布)。這個夏天,強烈推薦大家去看看。
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「巨大的貓巴士在迎接我們。真是飛起來了!」 唯一讓人頭疼的是,回程時已經是晚上,必須在濃霧中駕車行駛在伊豆天空線上。能見度只有一米左右,只能依靠導航儀前行,最終能夠安全到達真是太好了。到達山腳下時,收費站的大叔問我們:「上面霧很大嗎?」我們真心希望,如果知道這種情況,應該關閉道路。大家在行駛伊豆天空線時,一定要小心霧天。
7月9日(月)
現在までの数字
レイアウト・・655cut
原画・・・・・460cut
作監・・・・・352cut
動画・・・・・305cut
背景・・・・・371cut
仕上げ・・・・242cut
撮影・・・・・236cut
 
撮影が終わったカットの総尺数は約18分で、全体の5分の1程がUPしました。二週間に一回のペースだったラッシュチェック(撮影が終わったカットをメインスタッフでチェックする事)も、ここ最近は毎週行なえるようになってきて全体のペースも軌道に乗り始めました。
「ポニョ」のラッシュを毎回観て感じることは、『シンプルだけど豪勢』。相反する言葉ですが、「ポニョ」の中ではこれが間違いなく共存しています。是非、来年の夏にこの不思議な感覚を皆さんにも体験して欲しいと思います!
7月9日(星期一)
截至目前的數據
分鏡······655cut
原畫······460cut
作監······352cut
動畫······305cut
背景······371cut
上色······242cut
攝影······236cut

已完成攝影的鏡頭總時長約為18分鐘,約占整體的五分之一。原本每兩周進行一次的樣片檢查(由主要工作人員對已完成攝影的鏡頭進行檢查),最近已經能夠每周進行,整體的進度也開始步入正軌。
每次觀看《波妞》的樣片時,感受到的是「簡單卻華麗」。雖然這兩個詞看似矛盾,但在《波妞》中它們確實共存。希望大家也能在明年夏天體驗到這種奇妙的感覺!
7月10日(火)
一週間近く雨が降らず、カラ梅雨状態が続いていたのだが、ようやく関東地方にも雨が降る。しばらく梅雨らしいぐずついた天気が続くらしいのだが、不気味なことに台風4号が週末あたりに関東を直撃しそうな気配。週末には、「アズールとアスマール」の外国人試写会や三鷹むらさき祭りでの野外上映も控えているのに、大ピンチ。ああっ、神さまっ!
7月10日(星期二)
將近一周沒有下雨,持續著乾燥的梅雨天氣,但終於關東地區也迎來了降雨。似乎接下來一段時間會持續典型的梅雨季節的陰雨天氣,但令人不安的是,颱風4號似乎將在周末左右直擊關東地區。周末還安排了《阿祖爾與阿斯瑪爾》的外國試映會和三鷹紫祭的戶外放映,真是大危機。啊,天哪!
7月11日(水)
宮崎監督からDパートの一部の絵コンテが上がってくる。カット数は100カット程だが、Cパートまで作打ちがすべて終わってしまっていたのでこれでなんとか急場はしのげそうだ。
でも読んでみると内容がまた凄い・・・そして面白い。
そんな絵コンテを読む制作部の顔つきは、面白くて表情が緩みそうになる気持ちとこの凄い内容を作り上げるのに必要な期間・労力を想像して愕然する気持ちでなんとも言えない表情になっていた。
7月11日(星期三)
宮崎導演提交了D部分的部分分鏡。雖然鏡頭數大約有100個,但由於C部分之前的製作已經全部完成,所以這次應該能夠勉強應付緊急情況。
然而,一讀內容,發現又非常驚人……而且很有趣。
製作部在閱讀這些分鏡時的表情,既因為有趣而忍不住放鬆,又因為想像到完成這些驚人內容所需的時間和精力而感到愕然,表情變得難以形容。
7月12日(木)
原画の稲村さんが御中元で頂いたシフォンケーキを動画検査の舘野さんと制作のサンキチがデコレーションし作画部に振舞ってくれた。
全員分は無かったので早い者勝ちで出したところ、ものの2分ですべて無くなってしまった。やはり、疲れている時こそ甘い物を欲するのはみんな共通のようです。
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「とても美味しそうにデコレーションされたケーキ。ブルーベリーが良い感じです!」
7月12日(星期四)
原畫師稻村先生收到了中元節的禮物——一個戚風蛋糕,他與視頻檢查的舘野先生和製作的サンキチ一起裝飾了蛋糕,並請作畫部的同事們品嘗。
由於蛋糕不夠所有人分,所以採取了先到先得的方式,結果僅僅兩分鐘就被一掃而空。果然,大家在疲憊的時候都渴望甜食,這是大家的共同點。
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「裝飾得非常美味的蛋糕。藍莓的感覺很棒!」
7月13日(金)
昼食時、制作部ポスプロ班のK氏がいきなり「おわっ!」と驚きの表情でパソコンの画面を見ている。13日の金曜日で何か不吉なことでも!と思い、どうしたのか聞くと、「・・・当たった」と一言。。。。どうやら数ヶ月前から毎週買い続けていた噂の「toto BIG」の3等が当たったとのこと。羨む制作部に数万円をゲットしたT氏は、「継続する事が大事なんですよ」と勝者の一言。宝くじも映画制作と同様に日々、積み重ねる事で華を咲かせるものだと痛感する。「継続は力なり」は万事に共通する事のようです。
 
制作部が使っている車、キューブ2台にようやくETCの機械を付ける事に。「ポニョ」の制作が佳境を迎えると、フィルムや音ネガなどを運ぶ事が増え高速道路を使う機会が増える。今まで大量の領収書を一枚一枚、清算していた制作部としてはその手間が無くなるのは本当にありがたい。
早速、ディーラーに車を持ち込んで付けてもらったのだが、機械の値段も数年前に出た時よりも、かなり安くなっていてとてもお手頃になっている。そろそろ個人的にも付け頃だなと感じるお値段でした。
7月13日(星期五)
午餐時,製作部後期製作組的K先生突然「哇!」地一聲,驚訝地盯著電腦屏幕。13號星期五,難道發生了什麼不吉利的事情嗎?我好奇地問他怎麼了,他簡短地回答:「……中了。」原來,幾個月前開始每周都買的傳說中的「toto BIG」彩票中了三等獎。羨慕的製作部同事們紛紛祝賀,T先生獲得了數萬日元,他感慨道:「堅持才是最重要的。」彩票和電影製作一樣,日積月累才能開花結果。我深刻體會到「堅持就是力量」這句話適用於萬事萬物。

製作部使用的兩輛Cube車終於裝上了ETC設備。隨著《崖上的波妞》製作進入關鍵階段,運送膠片和音軌等材料的頻率增加,使用高速公路的機會也多了。之前製作部需要一張一張地處理大量收據,現在省去了這些麻煩,真是太好了。
我們立刻把車開到經銷商那裡安裝了ETC設備,設備的價格也比幾年前便宜了很多,非常划算。我覺得現在也是個人安裝ETC的好時機。
7月14日(土)
美術の男鹿さんが「ポニョ」の追加美打ちの為に来社。今回の男鹿さんの美打ちカットは、町の全景を見下ろした3カット。この3カットは背景がカットの主役になる為、美術監督の吉田さんが背景のチェックの合間を見て自分で描きたいと言って取っておいたものだが、毎日チェックに追われる吉田さんにはこの大作を作業する時間がどうしても見つからない。
遂にこの日、男鹿さんにお願いする事を決意した吉田さんは、自分で描きたかったという惜別の思いと男鹿さんが描いたらどうなるのかという期待の気持ちが合わさった複雑な表情で美打ちを行なっていた。男鹿さんに吉田さんの分まで込めて下さいと心の中でお願いする制作陣であった。
そんな男鹿さんの個展が今月21日から東京都現代美術館で行なわれます。是非、ジブリ作品を支え続けている男鹿さんの美しい背景画を堪能しに行ってみて下さい。

予想通り台風4号の接近となったこの日、「アズールとアスマール」の在日外国人試写会が催される。この映画は、人種の壁を越えて分かり合うことを重要なテーマにしているため、このような試写会が企画された次第。台風接近中のジブリ会議室で行なわれた試写後の座談会では、熱いトークが繰り広げられ、出席した高畑監督や鈴木プロデューサーはたじたじの様子。あまりの白熱振りに、「ここがヘンだよ日本人」みたいだと思ったのは筆者だけ?この日の模様は、ジブリチャンネルでの放送や、8月10日ごろ出る「熱風8月号」で紹介されるはずなので、是非とも、お楽しみに。
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「試写を観てもらう前に、プロデューサーのウッチーのごあいさつ」
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「試写後はアンケートを書いてもらいました。テレビも取材中」
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「座談会は、出席者のみなさんの発言に、いろいろと考えさせられました」
7月14日(星期六)
美術部門的男鹿先生為了《崖上的波妞》的追加美術工作來到公司。這次男鹿先生負責的美術場景是俯瞰小鎮全景的三個鏡頭。這三個鏡頭中,背景將成為主角,因此美術監督吉田先生原本想在檢查背景的間隙親自繪製,但由於每天忙於檢查工作,吉田先生始終找不到時間來完成這項大作。
最終,吉田先生決定將這項工作委託給男鹿先生。在美術製作過程中,吉田先生流露出複雜的表情,既有對自己未能親自繪製的遺憾,也有對男鹿先生作品的期待。製作團隊在心中默默祈禱,希望男鹿先生能夠將吉田先生的心意也融入其中。
男鹿先生的個人展覽將於本月21日在東京都現代美術館舉行。請大家務必前往欣賞這位一直支撐著吉卜力作品的男鹿先生的美麗背景畫。

正如預期,颱風4號接近的這一天,舉辦了《阿祖爾與阿斯瑪爾》的在日外國人試映會。這部電影以跨越種族壁壘、相互理解為主題,因此策劃了這樣的試映會。在颱風逼近的吉卜力會議室舉行的試映後座談會上,展開了熱烈的討論,出席的高畑導演和鈴木製片人顯得有些措手不及。如此熱烈的氣氛,不禁讓人聯想到「這裡真是日本人奇怪的地方」,難道只有筆者這麼想嗎?這一天的活動將在吉卜力頻道播出,並將在8月10日左右發行的《熱風8月號》中介紹,敬請期待。
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「在試映前,製片人烏齊先生致辭」
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「試映後,大家填寫了問卷。電視台也在採訪中」
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「座談會上,與會者的發言讓人深思」
7月16日(月)
台風4号が大きな被害を各地にもたらして去ったと思ったら、新潟県中越沖地震の痛ましい報道が続く。被災地の皆様方には心よりお見舞い申し上げます。
 
そんな月曜日、雨天で順延になった三鷹むらさき祭りの「アズールとアスマール」の試写に450人もの子供たちが集まる。どうも、ありがとうございました。
7月16日(星期一)
本以為颱風4號在各地造成巨大災害後已經離去,緊接著又傳來了新潟縣中越沖地震的悲痛報導。我們向受災地區的各位表示衷心的慰問。

在這樣的一個星期一,儘管因雨天而推遲的三鷹紫祭的《阿祖爾與阿斯瑪爾》試映會,依然有450名孩子聚集在一起。非常感謝大家的參與。
7月17日(火)
ジブリに、ピンク色の桃が届きました!フタを開けただけでほのかに香る桃が、まるでアロマのようにスタッフの心を和らげます。早速、十分に冷やしてから切ることにしました!程よい熟し加減のお陰で、柔らかくてとても美味しかったです。
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「ありがとうございます。ご馳走様でした☆」
7月17日(星期二)
吉卜力收到了一顆粉紅色的桃子!光是打開蓋子就能聞到淡淡的桃香,就像芳香療法一樣,讓工作人員的心情都放鬆了下來。我們立刻決定把它充分冷藏後再切開!由於熟度恰到好處,桃子柔軟又非常美味。
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「謝謝款待,真是太好吃了☆」
7月18日(水)
このところ、監督は自らのカラダで登場人物の動きを表現し、原画さんに一生懸命説明している姿をよく見かけます。どんな場所でも突然その人物に成りきって動いたり、歩いたり、走ったりします。その時の監督の顔は、もう園児だったり、大人だったりと忙しい。しかもその演技力は、思わずじっと見つめてしまうほど表情豊かであり、その人物がどんなキャラクターなのか、どんな心境なのかがよく伝わってきます。けれども、それをいざ紙の上に描くとなると大変なのでしょうが・・・(汗)
しかし、こうやって動きを一つ一つ、丁寧に仕上げていくからこそ、作品に重みが増すのですね。
7月18日(星期三)
最近,我經常看到導演親自用身體來表現角色的動作,並努力向原畫師解釋。無論在什麼地方,他都會突然化身為那個角色,開始動起來、走路、跑步。那時的導演,表情時而像幼兒園的孩子,時而像成年人,忙得不亦樂乎。而且他的演技非常豐富,讓人不禁目不轉睛地注視,角色的性格和心境都傳達得非常清楚。不過,要把這些動作畫在紙上,想必是非常困難的吧……(汗)
但是,正因為這樣一步步細緻地完成每一個動作,作品才顯得更加有分量。
7月19日(木)
〈ジブリに入って感じたこと その4〉
ここへ来て真っ先に思ったこと!
それは、「もののけ姫」に出てくる『タタラバ』で働く女性達が、まさに「ジブリスタッフの女性陣」そのものであるように感じたことです。
つまり、【女が元気で笑い声が絶えない。】と申しましょうか。「もののけ姫」をご覧になったことがある方ならば、すぐにイメージできるかと思います♪
ほぼ毎日ジブリでは、階段を伝ってどこかで誰かの笑い声が全体に響いてきます〔笑〕
そんな豊かな笑い声につられて、別のスタッフにも笑顔が走る。とてもいい環境です。
おっと。決して男性陣が大人しいというわけではないですよ〔笑〕
男性同様、女性も働きやすい職場だということです。
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「就寝中のウシコ。起こしちゃ駄目ニャ。」 この日、新しく新築中の社内施設の説明・見学会が行なわれる。100名近くの社内スタッフを集めて宮崎監督や鈴木さんから説明があった後、いよいよ現地の見学に繰り出す。現場には、建物を掘ったために出た土を小山のように積み上げていたのだが、それを見るや宮崎監督が率先して駆け上がり、ご覧のように仁王立ち。それを見た色彩決定の保田さんも、周囲がハラハラしているのに、後に続き登ってしまう。この若さこそがジブリ作品の秘密なんだなとつくづく思ったひと時。
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「宮崎監督、仁王立ちです。」
7月19日(星期四)
〈進入吉卜力後的感受 其四〉
來到這裡最先想到的事情!
那就是,在《魔法公主》中出現的「塔塔拉場」工作的女性們,簡直就像是「吉卜力女性員工」的寫照。
也就是說,【女性們充滿活力,笑聲不斷。】這麼說吧。如果看過《魔法公主》的人,應該能立刻想像出來♪
幾乎每天在吉卜力,樓梯上總會傳來某個地方某人的笑聲,迴蕩在整個空間〔笑〕
被這豐富的笑聲所吸引,其他員工也會露出笑容。這是一個非常好的環境。
哦,對了。並不是說男性員工們很安靜哦〔笑〕
這裡是一個無論男女都能輕鬆工作的職場。
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「正在睡覺的牛子。不能吵醒它喵。」 這一天,舉行了新建公司內部設施的說明會和參觀會。近100名公司員工聚集在一起,宮崎導演和鈴木先生進行了說明後,終於出發前往現場參觀。在現場,因為挖掘建築物而堆積起來的土堆成了小山,宮崎導演看到後率先跑上去,像圖中那樣威風凜凜地站著。看到這一幕的色彩設計保田先生,也不顧周圍人的擔心,跟著爬了上去。這一刻,我深深感受到,這種年輕的精神正是吉卜力作品的秘密所在。
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「宮崎導演,威風凜凜地站著。」
7月20日(金) 
本日は『HABU』=ベル部の練習日です。
先々週に行われた、送別会で「サプライズベル演奏」を行ったことにより、度胸がついた部員たち♪今度は、12月の忘年会?!に向けて新たな曲を練習中・・・。しかし、一曲を完成形に持っていくまでに多大な時間と練習量が必要なため、そう何曲も披露できないのが悩みどころ。
部員それぞれに弾きたい曲はあるのですが、どれも難易度の高いものばかり・・〔苦笑〕
一体、何曲披露できるようになるのでしょうか?ポニョの制作も、これからはどんどん追い込みに入っていくので、練習がまともに出来なくなることでしょう。がんばれ「HABU」!! 
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「誰もが知っている有名なこの曲。さて何という曲でしょうか?」   この日、いよいよ明日から始まる「男鹿和雄展」(東京都現代美術館)の内覧会とマスコミ発表会が催される。開会式もご覧のようなたくさんのマスコミも駆けつけ盛大なものとなり、男鹿さんもとても嬉しそうだった。詳しい当日の様子は、こちらから。ちなみに展覧会は、9月30日までです。みなさん、お早めにお越しください。
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「ズラリと囲んだ取材陣と関係者たち。男鹿さん、緊張しましたか?」
7月20日(星期五)
今天是『HABU』=鈴部的練習日。
兩周前舉行的送別會上,我們進行了「驚喜鈴演奏」,這讓部員們變得更加勇敢♪現在,我們正在為12月的忘年會?!練習新曲……。然而,將一首曲子練到完美需要大量的時間和練習,因此無法演奏太多曲子,這是我們的煩惱。
每個部員都有自己想演奏的曲子,但每首曲子的難度都很高……〔苦笑〕
我們到底能演奏幾首曲子呢?《崖上的波妞》的製作也即將進入緊張階段,可能無法正常進行練習了。加油吧,「HABU」!!
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「這首曲子大家都知道,那麼它叫什麼名字呢?」 這一天,終於迎來了明天即將開始的「男鹿和雄展」(東京都現代美術館)的內部預覽和媒體發布會。開幕式上,許多媒體到場,場面非常盛大,男鹿先生看起來也非常高興。當天的詳細情況請點擊這裡。順便說一下,展覽將持續到9月30日。請大家儘早前來參觀。
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「圍成一圈的記者和相關人員。男鹿先生,您緊張了嗎?」
7月21日(土)
作画では、最近『草履率』がやたらと高くなっています。草履は、足の健康にとても良いということなので、作画に集中できるのかもしれません。夏は、普通の靴だと蒸れてしまいますが・・・、これならとても足に良さそうです。今回、写真に協力してくださった作画さんは、草履+5本指ソックスを履いておりました。5本指ソックスは、血流が良くなり足先が冷えにくくなったり、足筋を鍛えて疲れにくくしたりする効果があるそうです。ずっと机に向かう仕事なので、足への配慮は皆さん人一倍敏感のようです。
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「靴より開放感があって気持ちよさそうですね◎」 本日は、「アズールとアスマール」の初日。渋谷のシネマアンジェリカには朝から、関係者が大集合。みんなソワソワしていても立ってもいられない感じ。
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「入り口はこんな感じです。」   ちょっと遅れて登場の担当者の伊平さんは、とっても申し訳なさそう。お詫びにというわけでもないのだが、額に貼るアクセサリーのビンディ(?)を自前で購入し、いろんな人に配っていた。この辺の行動力と発想力が彼女のすごいところなのだが、ビンディはなんとなくインドっぽい気が.....まあ大目に見てあげよう。
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「おでこに注目。男性も貼ってみました」 舞台挨拶は、中島館長の司会でつつがなく進行したのだが、アズール役の浅野さんや韓流ドラマファンにはすっかりおなじみの森岡さんもさわやかで格好良くて良かったのだが、とりわけ、シャムスサバ姫の声を担当した岩崎響ちゃんがとっても魅力的で、将来は大女優になるのかなあと予感させたというのは衆目の一致するところだった。
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「舞台あいさつ。左から岩崎響ちゃん、森岡さん、浅野さん、高畑監督、中島館長」   その後、関係者の集団はBUNKAMURAギャラリーで行なわれている、「イバラード時間 井上直久新作展」の会場に流れていったのだが、会場では、井上さん自身の解説付きで、ブルーレイ版「イバラード時間」を鑑賞できるなど、とてもおトクなひと時であった。
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「イバラード時間を解説する井上さん(本人)。井上さんは毎日いらっしゃるそうです」
7月21日(星期六)
在作畫工作中,最近「草履率」異常高。據說草履對腳部健康非常有益,或許因此能讓人更專注於作畫。夏天穿普通鞋子容易悶熱,但草履似乎對腳部非常友好。這次協助拍照的作畫人員穿著草履加五指襪。據說五指襪能促進血液循環,防止腳趾發冷,還能鍛鍊腳部肌肉,減少疲勞。由於工作長時間面對桌子,大家對腳部的關注似乎比一般人更加敏感。
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「比起鞋子,草履更有解放感,感覺非常舒適◎」 今天是《阿祖爾與阿斯瑪爾》的首映日。澀谷的Cinema Angelica從早上開始就聚集了許多相關人員。大家都顯得非常興奮,坐立不安。
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「入口是這樣的。」 稍晚登場的負責人伊平小姐顯得非常抱歉。雖然不是作為道歉,但她自費購買了額頭裝飾品「Bindi」(?),並分發給許多人。這種行動力和創意正是她的厲害之處,不過Bindi總讓人覺得有點印度風……算了,就睜一隻眼閉一隻眼吧。
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「注意額頭。男性也貼上了。」 舞台致辭在中島館長的主持下順利進行,阿祖爾的配音演員淺野先生以及韓劇迷們熟悉的森岡先生都表現得非常清爽帥氣,但特別值得一提的是,為夏姆薩芭公主配音的岩崎響小姐非常迷人,大家都一致認為她將來可能會成為一位大明星。
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「舞台致辭。從左到右依次是岩崎響小姐、森岡先生、淺野先生、高畑導演、中島館長。」 之後,相關人員集體前往Bunkamura畫廊舉辦的《伊巴拉德時間 井上直久新作展》會場,在井上先生本人的解說下,大家觀看了藍光版的《伊巴拉德時間》,度過了一段非常充實的時光。
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「正在解說《伊巴拉德時間》的井上先生(本人)。據說井上先生每天都會到場。」
7月23日(月)
今日は不定期活動中のバスケ部が練習を行なう!今のところ体育館がなかなか取れないということと、スタッフの体力的に毎週はキツイという事もあり、3週間に一度練習があるか無いかの状態です。経験者はほぼゼロなのですが、皆、体力に不安を抱えながらも楽しそうに活動しています。そんな今日の練習には某スタッフの甥っ子さんも助っ人として参加して下さったのですが、レベルの違いにショックを受けるジブリバスケ部メンバー!これが本当のバスッケットなんだなと認識させられてしまいました・・・。練習をして上手くならなければなと思うジブリメンバーです!
 
夜はブエナさんの主催で、「ゲド戦記」DVD発売記念の暑気払い。DVD関係スタッフは、晴海から出る東京湾の屋形船に招待されたのでした。次から次に出されるお刺身と天ぷらはとても美味しくて、東宝アドの水木くんは「こんなおいしい天ぷら食べたことがない!」と感激し、余った天ぷらをしっかりお持ち帰りしたそう。「さめても旨かったですよ」とは水木くんの後日談。
さて、梅雨も明けておらず小雨もぱらつく中のクルーズだったのだが、お台場沖に停泊してからは、屋上に出て夜景を堪能。東京もまだまだ捨てたもんじゃないなと思った夜でした。
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「舟の上から見る東京湾の夜景もなかなかなもの」
7月23日(星期一)
今天,不定期活動的籃球部進行了練習!目前由於體育館難以預約,以及工作人員的體力問題,無法每周進行練習,大約每三周才有一次練習機會。雖然幾乎沒有人有籃球經驗,但大家雖然體力不足,卻依然愉快地參與活動。今天的練習中,某位工作人員的侄子也作為幫手參加了,吉卜力籃球部的成員們被他的水平震驚了!這讓我們意識到什麼是真正的籃球……吉卜力的成員們覺得,如果不通過練習提高水平是不行的!

晚上,由布埃納公司主辦的《地海戰記》DVD發售紀念消暑活動舉行。DVD相關的工作人員被邀請到從晴海出發的東京灣屋形船上。接連端出的生魚片和天婦羅非常美味,東寶廣告的水木君激動地說:「我從來沒吃過這麼好吃的天婦羅!」並且把剩下的天婦羅打包帶走了。據水木君後來回憶,「即使涼了也很好吃。」
雖然梅雨季節還未結束,小雨也時斷時續,但在停泊在台場附近後,大家登上屋頂欣賞夜景。這個夜晚讓我們覺得,東京依然是一個不可忽視的地方。
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「從船上看到的東京灣夜景也相當不錯。」
7月24日(火)
毎週恒例の制作会議が行なわれる。いよいよ「ポニョ」制作も折り返しに入り各部のスケジュールの見直しと今後の対策が話し合われる。遅れつつあるスケジュールを取り戻すためのポイントとなるのは8月中旬からの夏休み!メインスタッフは休み返上で作業に没頭する事になりそうです(泣)!この夏休みの過ごし方によって夏休み明けからの状況が大きく左右されそうなので、ポイントを絞って効率良く作業を進めなければと改めて気を引き締める制作部なのである。

最近、久々にジブリに来るお客さんからよく聞くのは、「駅、間違えたかと思いました」という台詞。先月末に中央線の下りの高架化が完了し、新駅に移行したからだ。ホームに下りてから、ここはどこだろうと思うお客さんの続出なのである。確かに、今までの地味な駅舎と違って、ご覧のように立派な駅。まるで、地方でよく見かける田んぼの中に建つ新幹線の新駅のよう。確かに東小金井は高いビルがほとんどないので、特にそんな風に見えるのかもしれない。ただ、のぼりの高架化はまだまだかかるようなので完全営業は当分先で、駅に入るテナントもまだ開業できないらしい。東小金井にカフェという文化がやってくるのは、いったい何時の日か...。
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「威容を誇るJR東小金井駅の南口」   夕方から、「アズールとアスマール」を上映中のシネマアンジェリカのトークイベントに本名陽子ちゃんが出演するというので、手伝いに出かける広報部スタッフ。カメラやビデオの撮影を行なう。久々に生で観る本名さんはとてもキレイで芸能人のオーラが出まくりだった。なぜか、読売新聞文化部の福田記者が来ていて最前列に陣取っていたのだが、果たしてこのイベントのニュースは本紙で報道してもらえるのだろうか...?MCを務めた中島館長も、「生で見ると本当にキレイだった」としきりに感心していた夜だった。
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「ナカジマンナイト(通称)は毎週火曜日に開催しています」
7月24日(星期二)
每周例行的製作會議如期舉行。《崖上的波妞》的製作終於進入中期階段,各部門重新審視了日程安排,並討論了今後的對策。為了挽回已經有些滯後的進度,8月中旬開始的暑假將成為關鍵!主要工作人員將不得不放棄休假,全身心投入到工作中(淚)!由於暑假的度過方式將極大地影響暑假後的工作進展,製作部再次繃緊神經,決定集中精力高效推進工作。

最近,久違地來到吉卜力的客人常常會說:「我還以為走錯車站了。」這是因為上月底中央線下行線的高架化工程已經完成,車站遷移到了新站。許多客人下車後都會疑惑自己到底在哪裡。確實,與之前樸素的站舍不同,新站看起來非常氣派,就像在地方常見的建在稻田中的新幹線新站一樣。東小金井幾乎沒有高樓,所以可能尤其給人這種感覺。不過,上行線的高架化工程還需要一段時間,完全運營還要等很久,車站內的商鋪也暫時無法開業。東小金井何時才能迎來咖啡館文化呢……?
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「氣勢恢宏的JR東小金井站南口」 傍晚,宣傳部的員工前往正在上映《阿祖爾與阿斯馬爾》的Cinema Angelica,參加本名陽子的談話活動,並負責拍攝照片和視頻。久違地見到本名陽子本人,她非常漂亮,充滿了明星的氣場。不知為何,讀賣新聞文化部的福田記者也來了,坐在最前排。不知道這次活動是否會在報紙上報導呢……?擔任主持的中島館長也頻頻感嘆:「親眼見到她,真的很漂亮。」這是一個令人印象深刻的夜晚。
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「中島之夜(通稱)每周二舉行」
7月25日(水)
某ベテランアニメーターが懐かしいビデオを制作に持ってくる。「ハウル」の時に作画の参考用にしていたビデオ、そのタイトルは「ベーコンエッグ参考資料」。「ハウル」を見た事のある人なら心当たりがあると思いますが・・・。ソフィーがカルシファーでベーコンエッグを作るシーンを担当したアニメーターが、参考用として実際にベーコンエッグを調理しているところを撮影したビデオなのです。
アニメーターはキャラクターの芝居を上手に表現するため、実際に自分で演技をしてみたり、ビデオカメラを片手に誰かに演技をして貰ったり、実際の動きを見て作画する事が多いです。勿論人間だけでは無く、乗り物や生き物もそうです!今回の「ポニョ」も例外ではありません。
ただ難しいのが実在しない伝説の生物であったり想像上の物、これはもう想像力を働かせるしかありません。実際に存在しない生物をアニメーションで動かしてみた時に、見た人が本当にこんな動きをするのでは無いかと思わせる想像力が試されるのです!「ポニョ」を見る際にも、そんなアニメーターの動きへのこだわりも見て頂ければと思います。
 
お中元のこの時期、他会社とやり取りのある業務系の部署は、色んな贈答品を頂きます。お菓子や飲料が多い中、制作業務部の野中局長宛に送られてきたのは、なんと沖縄県石垣島の“生のパイナップル”!箱を開けた途端、とても良い香りが広がり、スタッフからは歓声が上がりました。
「早速、食べよう」ということになったのですが、生で、しかも丸ごとのパイナップルなんて、そうそう扱う機会があるものではありません。どうやって切ればよいかわからず、「ここはジブリらしく『おもひでぽろぽろ』を観るべきか?」という案も出たのですが、箱をよく見ると、ちゃんと切り方の説明書が添付されていました(最近はスーパーでもカットされたものを販売していることがほとんどなので、切り方のわからない人が多いんでしょうね。お陰で助かりました)。
冷蔵庫で数時間冷やした後、広報部のうっきゃが説明書を見ながら切り分けてくれました。ついもったいない精神で皮を薄めに切ってしまったのですが、皮の近くはトゲが多い上に、甘味が薄いんです。「こりゃ、イカン」と切り直したら、可食部は元の大きさに比べて、随分少なくなってしまいました。パイナップルが高い理由に納得です。
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「見事に解体されたパイナップルの様子」 “生”は、缶詰と違って、爽やかな甘さでとてもおいしかったです。果肉が柔らかくて果汁も多いので、まるでフレッシュジュースを飲んでいるみたいでした。すごい勢いで食べたので、あっという間にお皿は空っぽ!皆さん、ビタミンをたっぷり摂って、笑顔で仕事に戻って行きました。(ながこ筆)
7月25日(星期三)
一位資深動畫師帶來了一段懷舊的視頻,這是他在製作《霍爾的移動城堡》時用作繪畫參考的視頻,標題為《培根雞蛋參考資料》。看過《霍爾的移動城堡》的人應該會有所印象……這是負責蘇菲用卡爾西法製作培根雞蛋場景的動畫師,為了參考而實際拍攝的烹飪培根雞蛋的視頻。
動畫師為了很好地表現角色的表演,經常會自己實際表演,或者用攝像機拍攝別人的表演,然後根據實際動作進行繪畫。當然,不僅僅是人類,交通工具和生物也是如此!這次的《崖上的波妞》也不例外。
但困難的是那些不存在的傳說生物或想像中的事物,這只能依靠想像力。當在動畫中讓實際不存在的生物動起來時,考驗的是能否讓觀眾覺得它們真的會這樣動!希望大家在觀看《崖上的波妞》時,也能注意到動畫師對動作的執著。

在這個中元節的時期,與其他公司有業務往來的部門會收到各種禮品。在眾多點心和飲料中,製作業務部的野中局長收到的竟然是沖繩縣石垣島的「新鮮菠蘿」!打開箱子的瞬間,香氣四溢,工作人員們歡呼起來。
「馬上吃吧」大家決定,但生吃整個菠蘿的機會並不多。大家不知道如何切,有人提議「這裡應該像吉卜力一樣看《兒時的點點滴滴》嗎?」,但仔細看箱子,發現附有詳細的切法說明(最近超市大多賣切好的,所以很多人不知道如何切。多虧了說明,幫了大忙)。
在冰箱裡冷藏了幾個小時後,宣傳部的うっきゃ按照說明書切開了菠蘿。由於捨不得浪費,皮切得比較薄,但靠近皮的地方刺多且甜味淡。「這樣不行」重新切後,可食部分比原來少了很多。終於明白了菠蘿為什麼這麼貴。
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「被完美解體的菠蘿」 「新鮮」的菠蘿與罐頭不同,清爽的甜味非常美味。果肉柔軟,果汁豐富,就像在喝新鮮果汁。大家吃得很快,盤子瞬間空了!大家攝取了充足的維生素,帶著笑容回到了工作崗位。(ながこ筆)
7月26日(木)
今週になってようやく天気が良くなり、暑い日が続いています。
メインスタッフの美術監督の吉田さんの席を訪ねた時の事、今日も素晴らしい背景を描いているのだろうなと思い席にふと目をやると、美監の姿は無く机にはこんな物が・・・。
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「さがさないで下さい・・・」 あまりの暑さと忙しさにとうとう吉田さん脱走をはかりました・・・(笑)と思ったら本当は「美術部にいます」という文字が裏から現われる。
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つまり、3角形の行き先案内板だったのだが、何も書いてなかった面に宮崎監督がいたずらで書き足した物だったのでした!ホッとひと安心でしたが、作品の終盤になると忙しさに本当に逃げ出したくなることもあるでしょう、勿論、制作は死守しますが!!
7月26日(星期四)
這周天氣終於好轉,持續炎熱的日子。
今天去拜訪了主要工作人員之一的美術監督吉田先生的座位,心想他今天也在繪製精美的背景吧,不經意間看向他的座位,卻發現吉田先生不在,桌上只有這樣的東西……
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「請不要找我……」 因為天氣太熱和工作太忙,吉田先生終於決定「逃跑」了……(笑)正這麼想著,卻發現背面寫著「我在美術部」。
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原來,這是一個三角形的去向指示牌,但宮崎導演在空白的一面惡作劇地加上了那句話!雖然鬆了一口氣,但在作品接近尾聲時,忙碌的工作確實會讓人想逃跑,當然,我們會堅守製作到底!!
7月27日(金)
本日も「ポニョ」のラッシュ上映が行なわれる!今日のラッシュはリテーク込みで25cut!「ポニョ」A・Bパートのラッシュも合計すると、278cutという結構な数のcutが撮影upとなりました!冒頭から始まり、どのシーンをとっても目が離せない作品だなとつくづく感じる作品です!まだまだ先は長いですが、気を引き締めて完成を目指していければと思います!
 
ラッシュ終了後、映写技師講習が続けて行なわれる。普段は土曜日に行われているのだが、明日の土曜は会社が休みの為、急遽、本日講習を行なう事になったのです!
とはいうものの、実をいうと講師の古城さんは最初、「別に来週やればいいんじゃないの?」という感じだったので、受講者の芝原君と慎太郎は「1週間空けると内容を忘れる危険性があるので、是非講習をお願いします」と無理やりお願いをして実現したもの。そんな講習の内容は非常に奥が深く覚える事がたくさんあり、講習を受けなければ知ることのない映写機の仕組みを勉強できて非常に楽しい!古城さんは映写機の仕組みをほぼ独学で勉強して覚えたとか。その話を聞かされ、毎週こうして教えてもらえるのは非常に贅沢だなと感じさせられた2人でした。
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「映写機にフィルムを掛ける芝原君。3回目の講習なのでだいぶフィルムの掛け方がスムーズになってきました」 夜は一スタの屋上で、3スタ一階主催のバーベキュー・パーティが催される。この春新設された部署と出版部と海外事業部の親睦を図るためのパーティらしい。とはいえ、いろんな部署の人間もゲストとしていろいろと顔を出し、結構盛り上がっていた。この日は、ちょっと曇っていたため、月明かりもなく、暗い中で食べる焼肉はちょっとした闇鍋状態。口に入れて、「おわっ、ナマだった!」とあわてて火に戻すことも幾度となく...。「豚は危ないから、ちゃんと焼いてね!」などという悲鳴も出る中、楽しい真夏の夜のひとときは過ぎて行くのであった(梅雨はまだ明けないけれど...)。
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「絶好調だぜ!」
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「ヒ~ッ。あまりの火力に腰が引けてます」
7月27日(星期五)
今天也進行了《崖上的波妞》的樣片放映!今天的樣片包括重拍部分共25個鏡頭!《崖上的波妞》A、B部分的樣片加起來,已經拍攝了278個鏡頭,數量相當可觀!從開頭開始,每一個場景都讓人目不轉睛,真是讓人深刻感受到這部作品的魅力!雖然還有很長的路要走,但我會繼續努力,爭取早日完成!

樣片放映結束後,緊接著進行了放映技師培訓。平時都是在周六進行的,但由於明天公司放假,所以臨時決定今天進行培訓!
不過,說實話,講師古城先生一開始覺得「下周再做也可以吧?」,但學員芝原君和慎太郎堅持說「如果隔一周再做,可能會忘記內容,所以請務必今天進行培訓」,最終才得以實現。培訓內容非常深奧,需要記住的東西很多,能夠學習到如果不參加培訓就無法了解的放映機結構,非常有趣!據說古城先生幾乎是自學掌握了放映機的結構。聽到這些,兩人都覺得每周能這樣接受培訓是非常奢侈的。
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「芝原君正在給放映機裝膠片。因為是第三次培訓,所以裝膠片的手法已經變得相當熟練了。」 晚上,在一號樓的屋頂上,三號樓一樓主辦了一場燒烤派對。這似乎是為了增進今年春天新成立的部門與出版部、海外事業部之間的友誼而舉辦的派對。不過,其他部門的員工也作為嘉賓出席,氣氛相當熱烈。由於當天有點陰天,沒有月光,在黑暗中吃烤肉有點像在黑暗中煮火鍋。好幾次把肉放進嘴裡,發現「哇,還是生的!」趕緊又放回火上……在「豬肉很危險,一定要烤熟!」之類的尖叫聲中,一個愉快的仲夏夜晚就這樣過去了(雖然梅雨季節還沒結束……)。
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「狀態絕佳!」
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「哇,火力太猛了,有點退縮了。」
7月30日(月)
ちょうどお昼ぐらいに飲み物を買いに行こうと会社の玄関を出て見ると、そこに宮崎監督と数名のスタッフが集っているのを発見。何をしているのかなぁと思って見ていると、宮崎さんの手に速度を測るスピードガンが。どうやらそのスピードガンで、社内の自転車好きのスタッフが、自転車でどれだけのスピードが出せるのか測っていたのだとか。しかし、何でスピードガンなんて持ってるんだろう・・・?
7月30日(星期一)
正好中午時分,我打算去買飲料,走出公司大門時,發現宮崎導演和幾位工作人員聚集在那裡。我好奇他們在做什麼,仔細一看,宮崎導演手裡拿著一個測速槍。原來他們正在用測速槍測量公司里喜歡騎自行車的員工能騎出多快的速度。不過,為什麼他會帶著測速槍呢……?
7月31日(火)
早くも7月が終わってしまった。毎月末に同じようなボヤキをしているような気がするが、とにかく一ヶ月なんてアっという間に過ぎてしまう。「崖の上のポニョ」も来年夏公開予定といわれているので、公開まで一年を切っているのです。現時点で絵コンテは最後まで出来上がっておらず、この先一体どれだけの作業が残されているかも判らないまま不安でいっぱいの毎日。しかし、目の前のことをコツコツやるしかないのですよね。(過去の月末の日誌をぜひ見てみてください。幾度も同じ事を書いているような気がします)
 
現在までの数字... 
レイアウトUP 699カット
原画UP 510カット
動画UP 360カット
美術UP 423カット
仕上UP 301カット
撮影UP 274カット
7月31日(星期二)
轉眼間7月已經結束了。每到月底似乎都會發出類似的感嘆,但無論如何,一個月的時間總是轉瞬即逝。據說《崖上的波妞》預計明年夏天上映,所以距離上映已經不到一年了。目前分鏡還沒有全部完成,接下來還有多少工作要做也完全不清楚,每天都充滿了不安。不過,眼下只能一步一步地踏實做好眼前的事情。(大家可以看看過去月底的日記,我似乎已經多次寫過同樣的話了。)

截至目前的數據……
分鏡完成:699個鏡頭
原畫完成:510個鏡頭
動畫完成:360個鏡頭
美術完成:423個鏡頭
上色完成:301個鏡頭
攝影完成:274個鏡頭