文档:吉卜力日志/2001年5月

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 4月 2001年5月 6月
千与千寻 制作日志 目录 
 4月 2001年5月 6月
2001年5月
2001年5月
5月1日(火)
 注文していたカット袋の残り分がとうとう来てしまった。あらためて倉庫の整理をしないと入りそうもない。

 △△△の前半の絵コンテが全て上がる。計500カットとなった。
5月1日(星期二)
 之前订购的切割袋的剩余部分终于到了。如果不重新整理仓库,恐怕放不下了。

 △△△的前半部分的分镜图全部完成了。总计500个镜头。
5月2日(水)
 「千と千尋」の作監の上がりが、とうとう動画にぴったりと追いつかれてしまう。なんとか打開策を講じなければ。

 ソウル班では、カッティングを前にがんがん動画が上がって来ている。手空きが出始めているので今日の動画入れはと期待したところ・・・0枚。朝から社長のジョンさんも「作監の出が悪いのかな~」と様子をうかがいに来る。まさにその通りなのだが、とにかくひたすら謝る。
5月2日(周三)
 《千与千寻》的作画监督进度终于被动画制作追上了。必须想办法找到突破口。

 在首尔团队这边,剪辑工作之前动画制作进展顺利,本以为今天会有空闲时间可以处理动画,结果……0张。从早上开始,社长John也来询问情况,说“作画监督的进度是不是不太理想啊~”。确实如此,只能不停地道歉。
5月3日(木)
 「千と千尋」のプリミックス前の音素材確認のため、宮崎監督に試写室で聞いてもらうはずが、ちょっとしたアクシデントのため、一部を音無しで聞いてもらうはめになる。土壇場に限ってアクシデントが起こるのはなぜだろう。

 日本ではGWなのでソウルには日本人が溢れているが、韓国にGWが無いので、ずっとお仕事。もっともあってもこの時期休めないけど。もちろん日本にいても。
5月3日(星期四)
 为了确认《千与千寻》混音前的音效素材,本应请宫崎导演在试映室听取,但由于一点小意外,结果只能让他听了一部分没有声音的部分。为什么总是在最后关头发生意外呢?

 由于日本正值黄金周,首尔到处都是日本人,但韩国没有黄金周,所以一直在工作。即使有,这个时期也无法休息。当然,即使在日本也是一样。
5月4日(金)
 夜、二馬力の篠原さんよりパンとラザニアの差し入れをいただく。これがなかなか素晴らしい味で、皆「何処のお店で買ってきたの?」と聞いてくるほど。一方、「俺が死んだら豚屋はレストランかな・・・」と宮崎監督はぼやいていた。

 昨日今日で動画が約500枚程ソウルIN。細かなカットに分かれているので少し埋まったような気もするが、まだまだ手空きあり。
5月4日(星期五)
 晚上,二马力的篠原先生送来了面包和千层面。味道非常棒,大家都问“这是在哪家店买的?”另一方面,宫崎导演嘟囔着:“我死了之后,猪屋会变成餐厅吧……”

 昨天和今天,大约有500张动画素材进入了制作阶段。虽然因为分成了很多小片段,感觉稍微有些进展,但还有很多工作要做。
5月5日(土)
 昨日の夜に続いて、今夜は高坂さんよりパスタが2キロ振る舞われる。塩茹でしたパスタにオリーブオイルとチーズをふりかけただけのものなのだが、食材からこだわっただけにこれがなかなかうまい。「ビストロ高坂」の腕前を取材するためにテレビマンユニオンも駆けつけていた。

 イッシーが昼休みに、例の新規オープン激安床屋へ行く。「イーセンチカット」とお願いしたところ、向こうもバリカンのポーズで「バリカンかけますか?(韓国語)」と返す、「OK」サインで早速カット開始。とにかく動作が速いらしくあっという間に終了。なかなかいい感じに仕上がっている。シャンプーはなんとセルフサービス。ドライヤーまで置いてあったそうな。う~ん、さすが5000ウォン。因みに所要時間たった15分。
5月5日(星期六)
 继昨晚之后,今晚高坂先生又为大家准备了2公斤的意大利面。只是将盐煮的意大利面撒上橄榄油和奶酪,但由于对食材的讲究,味道相当不错。为了采访“高坂小酒馆”的手艺,电视制作公司也赶来了。

 伊西在午休时去了那家新开业的超便宜理发店。他要求“一厘米剪”,对方也摆出理发器的姿势问“要用理发器吗?(韩语)”,他比了个“OK”的手势,剪发立即开始。据说动作非常快,转眼间就完成了。剪得相当不错。洗发竟然是自助服务。据说还放了吹风机。嗯,不愧是5000韩元。顺便说一下,整个过程只花了15分钟。
5月6日(日)
 音響のアクシデントも覚めやらぬうちに、外注に出した6カットほどが、な んと搬送中に置き引きに遭うという事件が発生。コピーは取ってあったものの、白黒なので原画さんに色トレス線の指示入れをし直してもらう。なんとか対処はできたが、腹立たしい(因みに紛失カットは月曜日の朝一に、捨てられていたのを親切な人が拾ってくれて無事帰還)。

 ソウルでは、普通の店にペペロンチーノがほとんど置いていない。みんなトマトソースかドリアのようにチーズで固めてある。パスタ通の斉藤氏とともに「ペペロンチーノが食べたい」と話していた矢先に高坂氏がパスタを作ったニュースを聞く。二人で、高坂氏に作監作業が終わったらソウルに来てもらおう、と話し合っている。
5月6日(星期日)
 音响事故的余波还未完全平息,又发生了一起意外事件:外包出去的约6个镜头在搬运途中竟然遭遇了盗窃。虽然我们保留了备份,但因为是黑白的,所以不得不请原画师重新标注颜色和线条。虽然最终设法解决了问题,但真是令人气愤(顺便一提,丢失的镜头在周一早上被一位好心人捡到并归还,总算平安无事)。

 在首尔,普通的店里几乎找不到佩佩罗奇诺(Peperoncino)意面。大家要么用番茄酱,要么像焗饭那样用奶酪固定。我和意面爱好者齐藤先生刚聊到“好想吃佩佩罗奇诺”,就听说高坂先生做了意面的消息。于是我们俩商量着,等高坂先生完成作监工作后,就请他来首尔一趟。
5月7日(月)
 昨日の日誌にも書いたが、置き引きにあったカットが無事戻る。なくなった場所近くで見つかったようだ。よく考えてみれば、盗ったのがアニメーションを知らない人なら、原画そのものに物質的価値はないから、捨てるしかないないよね。ホッと一息。当然朝一番に始めていたコピーから起こし直す作業も中止。

 原画作業が終わって動画を手伝っているスタッフも多く、ますます動画供給がうまくいかない。状況はいろんな意味でピンチ。
5月7日(周一)
 正如昨天的日志所写,被偷走的原画顺利找回来了。似乎是在丢失地点附近被发现的。仔细想想,如果偷窃者不了解动画,原画本身并没有物质价值,所以只能丢弃。松了一口气。当然,一大早开始的重制复印工作也停止了。

 原画工作结束后,许多工作人员都在帮忙制作动画,但动画的供应却越来越不顺利。从各种意义上来说,情况都很危急。
5月8日(火)
 カッティングを明後日に控え、線撮り作業が佳境に入る。ただ撮るだけではなく、いかに見やすくするかが肝なので、その作業に腐心する。この点だけは、今のシステムより昔のアナログな作業の方が楽だったかもしれない。良し悪しは常にあるものだ。

 高坂さんが夜中にふといなくなったと思ったら、大量のうどんと大根を買って戻ってきた。夏の「四国自転車お遍路」で味わうであろう讃岐うどんに備えて、このところイメージトレーニングと称する深夜のうどんが流行っているのだ。巨大なざるうどんは、どんぶりいっぱいの大根おろしが辛くてかなり好評。宮崎監督から「今度は天ぷらで」とのリクエストが出る。
5月8日(星期二)
 距离后天剪辑的日子越来越近,线摄工作也进入了关键阶段。不仅仅是拍摄,如何让画面更加清晰易懂才是重点,因此我们在这方面下了很大功夫。单就这一点而言,或许过去的模拟工作方式比现在的系统更加轻松。凡事都有利弊。

 高坂先生半夜突然不见了,原来是去买了一大堆乌冬面和萝卜回来。为了准备夏天“四国自行车巡礼”时要品尝的赞岐乌冬面,最近他自称在进行“形象训练”,深夜吃乌冬面成了流行。那巨大的笊篱乌冬面,配上满满一碗的萝卜泥,辛辣的味道颇受好评。宫崎导演还提出要求:“下次要配上天妇罗。”
5月9日(水)
 カッティングがいよいよ明日に迫り、線撮り抜けのチェックや、台詞のシート確認に追われ驕B前日も明け方まで線撮り作業を行っていたため、演助の二人もQARの松原さんもへろへろ。

 動画チェックの鈴木さんの実家から段ボール箱いっぱいの讃岐うどんが送られてくる。昨日の野望を果たそうと、宮崎監督がこれまた大量の天ぷらを買ってきて、夜中、一気にゆではじめる。量がかなりなのと、天ぷらやら大根おろしやらで5、6人がうどんの準備にあわただしく動く。ふと気が付くと撮影監督・奥井さんも大根をおろしていた。茹で上がったうどんを巨大ざる2枚に大盛りにし、皆で一斉に群がる。これが恐ろしいほどうまい。今まで食べていたうどんは何だったのだ?! しかし讃岐が地元の鈴木さんは「活きが今一つ」と辛口。本場のうどんは更なる高みにあるようだ。夏の「四国お遍路」への期待が高まる。

 このところソウル班では、チェック大橋氏を筆頭に朝9時出社が続いている。さらにデジタルペイントのチェックを担当している石井氏は、ここ10日でスキャン、ゴミ取り、ペイント合わせて約1万枚分の作業をこなしているため、終電帰りも続いている。 毎日ひたすらそれの繰り返しのため、日がたつのが猛烈に早い。もう木曜日だ・・・。
5月9日(周三)
 剪辑工作终于迫在眉睫,明天就要开始了。今天大家都在忙着检查线稿的遗漏和确认台词表。由于前一天线稿工作一直持续到凌晨,两位助理导演和QAR的松原先生都已经筋疲力尽。

 动画检查的铃木先生从老家寄来了一整箱的赞岐乌冬面。为了实现昨天的“野心”,宫崎导演又买来了大量的天妇罗,半夜里大家开始一起煮乌冬面。由于量很大,加上天妇罗和萝卜泥等配料,五六个人忙得不可开交。突然发现,摄影导演奥井先生也在帮忙磨萝卜。煮好的乌冬面被盛在两个巨大的竹篓里,大家一拥而上。这乌冬面好吃得让人惊叹!以前吃的乌冬面算什么?!不过,来自赞岐本地的铃木先生却评价道:“口感还差一点。”看来本地的乌冬面还有更高的境界。大家对夏天的“四国巡礼”更加期待了。

 最近,首尔团队以检查大桥先生为首,每天早上9点就开始工作。负责数字绘制的石井先生在过去10天里完成了大约1万张的扫描、去污和上色工作,因此每天都赶末班车回家。每天重复着这样的工作,时间过得飞快。转眼间已经是周四了……。
5月10日(木)
 本日より3日間の予定でカッティングが始まる。残り3ロールのうち、R-6より作業に取り掛かる。

 尺変更の動画を回収に行ったところ、動画さんから「もう渡しましたよ」との返事。こちらは当然まだ誰も回収に行ってないので真っ青になる。いろいろ連絡をとってもらった結果、他のスタジオの方に間違えて渡したことがわかり、無事回収する。盗難事件のこともあったので、ひやひや。
5月10日(星期四)
 从今天开始,预计进行为期3天的剪辑工作。剩下的3卷中,首先从R-6开始着手。

 去回收长度修改的视频时,视频负责人说“已经交出去了”。我们这边当然还没有人去回收,所以非常紧张。经过多方联系,发现是误交给了其他工作室,最终顺利回收。因为之前发生过盗窃事件,所以这次真是捏了一把汗。
5月11日(金)
 昨日に引き続き「千と千尋」のカッティング作業を行う。

 T2の高橋氏が、△△△ボードの件で打ち合わせに来社。ボードの新しい取り込みデータを見る。これを決め込むことによって、今後の作業の方向性を出す予定。
5月11日(星期五)
 继续昨天的《千与千寻》剪辑工作。

 T2的高桥先生因△△△板的事来公司开会。查看了新的板子导入数据。通过确定这一点,计划明确今后的工作方向。
5月12日(土)
 本日で「千と千尋」のカッティングが終了。へろへろになった宮崎監督が3スタに寄ったところ、監督のチェック待ちがたまっていた美術館のスタッフにつかまりますますへろへろに。

 「千と千尋」の動画チェックの所に原画がたまってきたため、整理を行う。今までに整理したものを含めて、コピー用紙の箱に17箱分にまでなってしまった。まだ動画作業の必要なカットがあるので、最終的には20箱を越える予定。「これ、全部人が描いたんですよね」と制作の伊藤君が新人らしい感想をもらしていた。確かに冷静になって考えて見ると、アニメーションを作るのは、尋常ではない労力と熱意が必要なのだと改めて実感。

 修理に出していた△△△色指定用のモニターが、なんの前触れも無く到着。驚きながらも、奥井さんと修理個所を確認する。あとは実際に使ってみて本当にモニターの異常だったのか、その他の外的要因だったのかを確認する必要があるが、なんにせよ届いてよかった。
5月12日(星期六)
 今天《千与千寻》的剪辑工作结束了。疲惫不堪的宫崎导演来到三号工作室,结果被等待他检查的美术馆工作人员抓住,更加疲惫不堪。

 由于《千与千寻》的动画检查处堆积了大量的原画,我们进行了整理。包括之前整理的部分,已经装满了17箱复印纸的箱子。还有一些需要动画处理的镜头,预计最终会超过20箱。制作部的伊藤君感叹道:“这些,都是人画的吧。”确实,冷静下来想想,制作动画需要非同寻常的劳力和热情,这让我再次深刻体会到。

 送去修理的△△△色指定用的显示器,毫无预兆地到了。虽然感到惊讶,但还是和奥井先生一起确认了修理的地方。接下来需要实际使用一下,确认到底是显示器的问题还是其他外部因素,但无论如何,能收到真是太好了。
5月14日(月)
 テレセン作業中のラッシュを、編集での差し替えのために回収する。瀬山氏による作業の後すぐにテレセンに戻す。それぞれの作業が少しでもいい状態で進行できるよう、今後このようなピストン輸送が増えていく。

 △△△の絵コンテCパートの頭、計42カット、3分40秒が上がる。
5月14日(星期一)
 为了在编辑中进行替换,回收了在Telecine处理中的Rush。在瀬山先生完成处理后,立即将其送回Telecine。为了确保各项工作能够顺利进行,今后这种频繁的运输将会增加。

 △△△的分镜C部分的开头部分,共计42个镜头,3分40秒已经完成。
5月15日(火)
 制作業務の川端さんが、「千と千尋」のエンドクレジットに苦慮している。関わったスタッフがかなりの数になるのだが、クレジットの長さは歌にあわせているため、うまく入りづらいようだ。
アフレコ、音響用に急いで欲しいカットが日本から次々と送られてくる。しかし「マジ?」というスケジュールにもDRスタッフは「上げます」との一言。今まで急ぎのカットでもきれいに上げてくれた実績もあるので、ひたすらお願いします、を連発。 
 △△△原画、レイアウトともに3カットづつの上がりが出る。
5月15日(星期二)
 负责制作业务的川端先生正在为《千与千寻》的片尾字幕感到头疼。由于参与制作的工作人员数量相当多,而字幕的长度需要与歌曲相匹配,因此很难顺利安排。
为了配音和音效制作,日本方面不断送来急需的镜头。尽管时间紧迫,DR团队仍然表示“我们会完成”。鉴于他们之前在处理紧急镜头时也表现出色,我只能不断重复“拜托了”。
 △△△原画和布局方面,各有三个镜头完成了。
5月16日(水)
 昨日二馬力に届いた美術館に飾る巨大なプテラノドン模型が、ホールの渡り廊下から吊り下げられているのを見てびっくり。チェックを終えた宮崎監督は満足そうだったが、美術館では監督がチェックするものや描かないといけない絵がだいぶたまっているらしく、「千と千尋」の作業が終わるのをてぐすね引いて待っている。

 △△△班きってのトイ好き・井上さんが、ジャイアントロボのアクションフィギュアを購入。金属製のボディがなかなかの迫力。しかしそれが伝播し、夜までに演助・鶴岡さんや原画さんが同じモノを買ってきて、3体のロボが3スタに置かれるという事態に。同様におもちゃ大好きの制作・居村氏は「こんな大きなものが3体も」とちょっとうれしそう。
5月16日(星期三)
 昨天,二马力公司收到了一个巨大的翼龙模型,准备装饰在美术馆里。当我看到它被悬挂在展厅的走廊上时,真是吓了一跳。宫崎导演检查完后显得很满意,但据说美术馆里还有很多需要他检查和绘制的作品堆积如山,大家都在焦急地等待《千与千寻》的工作完成。

 △△△组的玩具爱好者井上先生买了一个巨型机器人的动作模型,金属质感的身体非常有气势。然而,这似乎引发了连锁反应,到了晚上,动画助理鹤冈先生和原画师们也买了同样的模型,结果三个机器人被摆在了三个工作台上。同样热爱玩具的制作人居村先生看到这一幕,笑着说:“这么大的东西居然有三个!”看起来还挺开心的。
5月17日(木)
 本日配られた勤怠表で制作・神村氏が3日間無断欠勤扱いになっていた。「千と千尋」の制作があまりにも遅れたので逃亡していたため・・・ではなくて、あまりにも忙しくて3日家に帰れなかった時に、タイムカードをずっと押してなかったので、休みにされてしまったらしい。

 ソウルで作業中のアフレコ、音響用の先行カットについて、神村氏にぎりぎりいつまで?と再確認。何とかなりそうだ。

 △△△の音楽打ち合わせが3時から3スタ会議室で行われた。ちなみにこの会議室も1スタ同様「金魚鉢」と呼ばれている。単にガラス張りなだけなのだが。
5月17日(星期四)
 今天发放的考勤表显示,制作部的神村先生被记录为连续三天无故缺勤。这并不是因为《千与千寻》的制作进度过于缓慢而逃跑,而是因为他实在太忙,连续三天没有回家,期间一直没有打卡,结果被误记为休假。

 关于在首尔进行的配音和音效用的先行剪辑工作,我们再次向神村先生确认了截止时间。看起来问题应该能够解决。

 下午3点,在3号会议室举行了关于△△△的音乐讨论会。顺便说一下,这个会议室和1号会议室一样,被称为“金鱼缸”。其实只是因为它四周都是玻璃墙而已。
5月18日(金)
 大塚康生さんが来社。仕事で来たはずなのだが、真っ先に制作部へ顔を出し「ほらこれ、いいでしょう」とハイジのガシャポンを取り出す。来週から発売のものをもらってきたとのことなのだが、なんと高畑監督のサイン入り!「朝ちょっと寄ってきて、サインしてもらったんですよ」とニコニコ顔。制作部は皆、そのハイジにひれ伏していた。

 △△△原画上がりが兼用も含めて4カット、レイアウトも3カット上がりが出る。

 △△△脚本の吉田玲子さんからシフォンケーキが届く。作品中に登場するケー キのモデルだ。資料として写真撮影され、その後はスタッフの胃袋の中にしまい込まれる。
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美味そうなケーキだが、机の回りがあまりに汚い・・・
5月18日(星期五)
 大冢康生先生来到公司。他本应是因工作而来,但一进门就直奔制作部,拿出一个“海蒂”的扭蛋,笑着说:“看,这个不错吧!”原来他拿到了下周即将发售的扭蛋,而且上面竟然有高畑勋导演的签名!“早上顺路去了一下,让他签了名。”他满脸笑容。制作部的同事们都被这个“海蒂”扭蛋折服了。

 △△△原画完成了4个镜头,包括兼用部分,还有3个镜头的布局也完成了。

 △△△脚本的吉田玲子小姐送来了一块雪纺蛋糕。这是作品中出现的蛋糕的模型。作为资料,我们拍了照片,之后蛋糕就被工作人员们吃掉了。
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蛋糕看起来很美味,但桌子周围实在太乱了……
5月19日(土)
 制作部は昨晩から今朝の4時まで全員フル稼働。21日の「千と千尋」アフレコに向け、湯バーバの口パクをシート通り合わせ、それをデータ化する作業に追われたためだ。おかげで今日は皆、朝からぼろぼろだった。
5月19日(周六)
 制作部从昨晚到今早4点全员全力工作。为了21日的《千与千寻》配音,大家忙于按照分镜表调整汤婆婆的口型,并将其数据化。因此,今天大家从早上开始都疲惫不堪。
5月21日(月)
 「千と千尋」のアフレコが行われる。今回は走り回る大勢の足音や、ガヤを録る必要があり、忙しい中での人員確保が危ぶまれていた。しかし音響担当の稲城さんは何も言わず、ニコニコと各所で弁当を配っている。疑問を持たずに受け取ってしまった人が、30分後、有無を言わさずアフレコ現場に連れて行かれたのは言うまでも無い。タダほど怖いものはないか。そうやってかき集められたメンバーは、蛙の群れとして、裸足になって二馬力の一階をドタバタと走り回っていた。

 ソウル班で、音響用に急いでいたカットが、朝の線撮りで全て終了。最初はあまりの動画の早さにいちいち「おー、もう上がってきた!」と興奮していたが、最近ではずうずうしくも慣れてきて驚きが無くなってしまった。しかし、よく考えてみるとこのスピードはやはり尋常ではない。大橋君は「作業が終了したら、一日作画部屋に張り付き速さの秘密を解明する」と意気込んでいる。
5月21日(星期一)
 《千与千寻》的配音工作正在进行。这次需要录制大量奔跑的脚步声和嘈杂的背景音,因此在忙碌中确保人员到位令人担忧。然而,音响负责人稻城先生什么都没说,只是笑眯眯地在各处分发便当。那些毫无疑虑地接过便当的人,30分钟后毫无疑问地被带到了配音现场。没有比免费更可怕的东西了。就这样被召集起来的成员们,像一群青蛙一样,光着脚在二马力的一楼跑来跑去。

 在首尔团队中,为了音响效果而紧急赶制的镜头,在早上的线稿绘制中全部完成。最初,大家因为动画制作的速度太快而兴奋不已,每次都会惊叹“哇,已经完成了!”,但最近却厚着脸皮地习惯了,不再感到惊讶。然而,仔细想想,这种速度确实非同寻常。大桥君干劲十足地说:“工作结束后,我要一整天待在作画室里,揭开速度的秘密。”
5月22日(火)
 4時より「千と千尋」のラッシュチェックが行われる。ようやくついに、撮影 済みカットが1000カットを超える。まだ道は遠い・・・。

 昼過ぎより△△△動検・坂本氏、作監・井上氏と動画出しの時期等について打ち合わせ。作監の内容と、「千尋」の動向を見ながらタイミングを見極めようと 確認する。
5月22日(星期二)
 从4点开始进行《千与千寻》的样片检查。终于,已拍摄的镜头超过了1000个。但前路依然漫长……

 下午与△△△动画检查的坂本先生、作画监督井上先生就动画出片的时机等进行讨论。确认了要根据作画监督的内容和《千寻》的进展情况来把握时机。
5月23日(水)
 日本テレビから笹寿司900個が差し入れされる。バーに集まったスタッフから歓声が上がる中、なぜか目の前では追加で買ったピザから減っている。「笹寿司は持って帰れるから」という理由が、意地汚いやら貧乏くさいやらで泣けてくる。もちろん笹寿司もわずかな時間で消えていったのだが。

 ソウル班にジブリで取材中の某出版社からお土産が送られてくる。「こりゃありがたい」と袋を開けたところ駄菓子の山。一つ10円、20円のお菓子なので正直あまり美味しそうではない。とても韓国人スタッフに勧める気にもなれない。しかも液体お菓子の一つが破裂し、袋の中はネトネト。おいおい。笹寿司は入ってないのか。

 2時より△△△メインスタッフで、テスト用のフィルムを見る。今回のテストは動画のラインやセルと背景の色味など、かなり欲張った内容となった。
5月23日(周三)
 日本电视台送来了900个笹寿司。聚集在酒吧的工作人员们欢呼雀跃,但不知为何,眼前额外买的披萨却在减少。理由是“笹寿司可以带回家”,这种既吝啬又寒酸的理由让人哭笑不得。当然,笹寿司也在短时间内被一扫而空。

 首尔团队收到了某出版社在吉卜力采访期间送来的礼物。“这可真是太好了”,打开袋子一看,里面是一堆廉价零食。每个零食只要10日元、20日元,说实话看起来并不怎么好吃。完全不想推荐给韩国工作人员。而且其中一个液体零食破裂了,袋子里黏糊糊的。哎呀呀,里面没有笹寿司吗?

 从下午2点开始,△△△的主要工作人员一起观看了测试用的胶片。这次的测试内容相当贪心,包括视频的线条、赛璐珞和背景的色彩等。
5月24日(木)
 「千と千尋」の音響作業のために様々な小道具を用意せよとの指令が出ている。「小豆とざるで海の音」というのがよくイメージされるものではないだろうか。さて、音響スタッフから指示されたものは「木製のお盆」「ちゃぶ台」「チョコレート」「生肉1キロ」・・・。生肉1キロ? 何に使うのか、にやりと笑うばかりで誰も教えてくれない。なんなんだろう生肉1キロ・・・。

 「千と千尋」のエンディングの尺が確定したため、スタッフリストの確認作業が行われる。

 △△△の絵コンテCパートに、30カット2分42秒12コマの追加が出る。
5月24日(星期四)
 为了《千与千寻》的音效工作,接到了准备各种小道具的指令。大家可能会想到“用红豆和筛子来模拟海浪声”这样的常见方法。然而,音效工作人员给出的清单却是“木制托盘”“矮桌”“巧克力”“1公斤生肉”……1公斤生肉?到底用来做什么呢?大家只是神秘地笑着,谁也不肯透露。1公斤生肉到底是要干嘛呢……

 由于《千与千寻》的片尾时长已经确定,工作人员开始核对演职员表。

 △△△的分镜C部分增加了30个镜头,时长2分42秒12帧。
5月25日(金)
 JEMのセル検にペイント上がりが結構たまっていると聞きA半分ほどDRに回収してイッシーが検査することに。一人では厳しいので、スキャンをお願いしていたハムさんにイッシーの助手をお願いする。実はハムさん、トゥーンズをもう何年も使ってきて、かなりの使い手らしい。このままだと後半セル検が厳しいと考えていたので、ハムさんの参加はたいへん心強い。

 ソウル班動画チェック大橋氏が手空きとなる。14日から17日まで動画INが無く、しかもそれ以前のカットは音響先行カットで急がせた為、DRにあったカットがはけてしまった事が原因なのだが、一時的とはいえこの時期手が空くというのは気分のいいものではない。
5月25日(星期五)
 听说JEM的赛璐珞检查中积压了不少已经上色的部分,于是决定将其中一半左右交给DR回收,由伊西负责检查。由于一个人处理起来很困难,所以请负责扫描的哈姆先生担任伊西的助手。其实哈姆先生已经使用Toonz多年,据说相当熟练。考虑到如果继续这样下去,后半段的赛璐珞检查会变得非常困难,所以哈姆先生的加入让人感到非常安心。

 首尔团队的动画检查由大桥先生负责,目前他手头没有工作。从14日到17日没有动画输入,而且之前的镜头因为音效先行处理而加快了进度,导致DR中的镜头已经处理完毕。虽然这只是暂时的,但在这个时期手头没有工作,心情并不太好。
5月26日(土)
 「千と千尋」原画チェック作業も一段落し、わずかながら空き時間が出来てきた宮崎監督。やはり気になるのか美術館スタッフの所へ行く。原画描きの作業がたまりにたまっていることを聞いてなんとかせねばと思ったのか、3スタに自分の作業机を設けて、時間があるときは通って描く、と宣言したそうだ。
5月26日(周六)
 《千与千寻》的原画检查工作告一段落,宫崎骏导演终于有了一些空闲时间。他似乎还是放心不下,于是前往美术馆工作人员的办公室。听说原画绘制工作积压了很多,他觉得自己必须做点什么,于是决定在3号工作室设立自己的工作台,并宣布只要有时间就会过来绘制原画。
5月28日(月)
 「千と千尋」のオケ録りが、すみだトリフォニーホールにて行われ、宮崎監督、鈴木プロデューサーも立会いに向かった。

 △△△原画・栗尾さんの作打ちを行う。続いて夜、撮影監督のT2・高橋さんを交えてテストフィルムを見る。
5月28日(星期一)
 《千与千寻》的管弦乐录音在墨田三声音乐厅进行,宫崎骏导演和铃木制片人也前往现场监督。

 △△△与原画师栗尾先生进行了作画讨论。接着在晚上,与摄影监督T2·高桥先生一起观看了测试影片。
5月29日(火)
 26日から始まった効果アフレコも今日が最終日。無事終了後、こちらが持ち込んだ様々な道具を回収してくる。その中には大量のお菓子も含まれていたのだが、晩のうちにスタッフによって食べつくされてしまった。しかし、なぜか片栗粉が残り、どうしたものかと困ってしまった。

 宮崎監督が美術館の作業をするための机が3スタに設けられているが、ラフ原画1枚を残して「千と千尋の」オケ録りに行ってしまったようだ。
5月29日(星期二)
 从26日开始的音效后期录音今天也迎来了最后一天。顺利结束后,我们回收了带来的各种道具。其中包括大量的零食,但晚上就被工作人员吃光了。然而,不知为何淀粉却剩了下来,让人有些困扰。

 宫崎导演在3号工作室设置了一张用于美术馆工作的桌子,但似乎只留下了一张草图,就去进行《千与千寻》的录音了。
5月30日(水)
 効果アフレコは終わったが、効果音の作りこみはここからが正念場。稲城さんによると、軟禁状態が続いてサティアンと呼ばれていた「耳をすませば」の時の再来というほど大変になるらしい。ちなみに効果音採りのために用意された謎の道具たちは、生肉1キロが「口に手を突っ込むシーン」で、片栗粉は、練ってねちょねちょとした音に使用されたそうだ。それにしても、肉のすき間に手を突っ込んで音を出すとは・・・。制作では、つくづくビデオに録っておきたかったと話題に。

 ようやく△△△の絵コンテQAR撮、A、BパートをAVIDに移す。ライカリール状にして、編集時の差し替えを容易にするためのものだ。
5月30日(周三)
 虽然效果录音已经完成,但音效的制作从现在开始才是真正的挑战。据稻城先生说,这将会像《侧耳倾听》时期被称为“Satian”的软禁状态一样艰难。顺便一提,为了采集音效而准备的神秘道具中,1公斤的生肉用于“把手伸进嘴里的场景”,而片栗粉则被用来制作黏糊糊的声音。不过,把手伸进肉里发出声音……在制作过程中,大家纷纷表示真想录下来看看。

 终于将△△△的分镜QAR拍摄的A、B部分导入到AVID中。将其制作成莱卡卷轴状,以便在编辑时更容易替换。