文档:吉卜力日誌/1997年3月

出自宫崎骏与久石让中文百科
跳至導覽 跳至搜尋
 主頁面 吉卜力日誌 目錄 
 2月 1997年3月 4月
幽靈公主 製作日誌 目錄 
 2月 1997年3月 4月
1997年3月
1997年3月
吉卜力日志 san4.gif
吉卜力日誌 san4.gif
97.3.1(土)
 ラッシュチェックあり。作画追加や特効直し、色パカ等リテーク多数あり。
 昨年から毎週土曜日に整体の先生に来てもらって、1日5、6人治療してもらっているが、宮崎監督、鈴木プロデューサーを筆頭に、仕事があまりに忙しい人が多いため、多少元気になっても、数日でもとのだるい身体に戻ってしまうそうな。
97年3月1日(星期六)
 進行了緊急檢查。追加了作畫,修正了特效,以及多次重做了色彩變化等。
 從去年開始,每周六都會請整骨師來,一天治療5、6個人,但以宮崎導演和鈴木製片人為首,很多人工作太忙,即使稍微恢復了一些,幾天後又會回到原來疲憊的狀態。
97.3.2(日)
 森友さんらがおでんを作り、夕方スタッフに配布。
 原画の手持ちが終わる人がぼちぼち出始めたため、宮崎監督と残り原画について割り振りを話し合う。結果、外で手伝ってもらっているI氏の原画が終わりそうにないので、賀川さんが手持ちを終了させた時点で手伝いに入ってもらう。そしてその他の原画マンについては、手持ちが終了した時点で、危機的状況にある動画の手伝いに入ってもらうことにする。
97年3月2日(星期日)
 森友等人製作了關東煮,並在傍晚時分分發給工作人員。
 由於有些人手頭的原畫工作即將完成,宮崎導演與大家討論了剩餘原畫的分配問題。最終決定,由於在外協助的I先生的原畫工作似乎無法按時完成,賀川先生在自己手頭工作結束後將加入協助。其他原畫師則在自己手頭工作完成後,將協助處理處於緊急狀態的動畫工作。
97.3.3(月)
 仕上げの残り枚数を計算するも、1月末に予想した枚数よりも遥かに増えている。特に、デイダラボッチが出てくるだけで、マスク等で他の動画上がりの枚数の2倍以上になってしまうのだ。
 フランスのおたく王デイビッド君が持っている秘密のビデオを10分程見る。それはイギリスのアニメーター、リ○○○○・○○○○○スがこつこつと何年もかけて作っている新作長編作品のライカリールビデオ。凄い。
97年3月3日(星期一)
 在計算剩餘的製作數量時,發現比一月底預計的數量要多得多。特別是,只要出現迪達拉波奇,使用面具等道具的視頻數量就會比其他視頻多出兩倍以上。
 看了法國御宅王大衛君持有的秘密視頻大約10分鐘。那是英國動畫師,理○○○○・○○○○○斯多年來精心製作的新長篇作品的樣片視頻。非常厲害。
97.3.4(火)
 原画の上がっていないCUTを絵コンテを見ながら、枚数を予測し、総枚数を出してみたところ、予想をかなり超える枚数になってしまった。明日保田さんに報告するのが恐ろしい。
 MITスタジオにて、甲六役の西村○彦氏、エボシ役の田○裕子さん等のアフレコがある。西村さんの第一印象は、思っていたより背がずいぶん高く、とても気さくな人だなあということ。隣に座った演助の伊藤氏と親しく話をしていた。しかし、アフレコに入ると表情は一転、それまで西村さんの声をあまり聞いたことが無かった宮崎監督でしたが、声を聞いた途端「うーん」と唸り「素晴らしい」と一言。「普通の役者がやっていたらただの平凡な人に終わっていた甲六が、独自のキャラクターを持った」とその演技力を絶賛。アフレコ中にも西村さんの迫真の演技と、甲六のコミカルなキャラクターが見事にマッチして思わず笑い声が上がる場面が何度もあった。一方田○さんは2回目ということもあり落ち着いたもの。例えて言うなら動の西村、静の田○と言ったところでしょうか。文句の付けようもなく順調にアフレコは進行したのでした。
 杉野さんの原画が予想よりかなり早く上がりそうなため、遠藤さんのCUTを2CUT程分ける。
97年3月4日(星期二)
 今天,我一邊看着分鏡稿,一邊預測了尚未完成的原畫CUT的數量,結果發現總數量遠遠超出了預期。明天要向保田先生報告,真是有點害怕。
 在MIT工作室,進行了甲六角色的西村○彥先生和埃博西角色的田○裕子女士的配音錄製。西村先生給我的第一印象是,他比我想象中要高很多,而且非常平易近人。他和坐在旁邊的演出助理伊藤先生聊得很投機。然而,一開始配音,他的表情就完全變了。宮崎導演之前沒怎麼聽過西村先生的聲音,但一聽到他的聲音就「嗯」了一聲,然後說「太棒了」。他稱讚西村先生的演技,說「如果是一般的演員來演甲六,可能只會演成一個平凡的角色,但西村先生賦予了甲六獨特的個性。」在配音過程中,西村先生逼真的演技和甲六這個角色的喜劇性完美結合,多次讓人忍不住笑出聲來。另一方面,田○女士因為是第二次配音,顯得非常沉穩。如果用比喻的話,可以說是動如西村,靜如田○吧。配音進行得非常順利,沒有任何問題。
 由於杉野先生的原畫比預期要早完成,所以決定將遠藤先生的CUT分成兩個部分。
97.3.5(水)
 外注で動画2人IN。そのうちの一人、先日TELのあった動画希望のアニメーターが来社。打ち合わせの後、社内見学。因みに実に礼儀正しい若者であった。
 高畑監督出社。相変わらず元気そう。久しぶりの出社の為、喋りまくっている。退社したはずの野崎氏による「母をたずねて三千里」LDボックス用のインタビューが行われる。
 契約で社内で原画を描いているスタッフに、引き続き動画を手伝って欲しい、とお願いする。
97年3月5日(星期三)
 今天有兩位外部的動畫師來公司。其中一位是前幾天通過電話聯繫過的,表示希望參與動畫製作的人。在進行了簡單的會議後,我帶他參觀了公司。值得一提的是,這位年輕人非常有禮貌。
 高畑導演今天也來公司了,看起來依然精神飽滿。由於他很久沒來公司了,所以一直在不停地聊天。另外,已經離職的野崎先生今天也來了,他接受了關於《尋母三千里》LD盒裝版的採訪。
 我還向在公司內負責原畫製作的員工提出了請求,希望他們能繼續幫忙處理動畫部分的工作。
97.3.6(木)
 宮崎監督が出社と同時に鍼へ行ってしまう。
 昨日、「また明日」と言って帰って行った高畑監督は夕方6時になっても出社せず。結局来たのは6時半。
 D1パートとD2パートの区切りをCUT1,317にすることに。
 今日午後から野中さんが公団の補欠申込に行ってきたが、午前中に当選が決まった人が、すでに申し込みに来ていて、受付の人に「ちょっと難しいですね」と言われたそうな。しかしまだ野中さんは「契約日は19日のはず。その間に気が変わるかも」とはかない夢に望みを託している。
97年3月6日(星期四)
 宮崎導演一到公司就立刻去針灸了。
 昨天說「明天見」然後回家的高畑導演,直到傍晚6點都沒有來公司。結果他6點半才到。
 決定將D1部分和D2部分的分界點定在CUT1,317。
 今天下午野中先生去公團申請替補,但上午已經有人中選並來申請了,接待的人說「有點難啊」。不過野中先生還是抱着「合同日是19號,在那之前可能會有變化」的渺茫希望。
97.3.7(金)
 遅刻常習犯E氏が1時になっても出社しないため、何時も食事を一緒にしているK氏が、E氏の机の上に宮崎監督を真似て「いいかげんにしろ! もう来るな!!」と貼紙をした。出社してきたE氏はそれを見て顔面真っ青。真相を聞かされて床にへたり込んでいた。
 Cパートのカッティングを前に黒田さんが最後の背景に苦戦している。一応動撮はしてあるが、なんとか間に合って欲しいもの。
 予想枚数が増えたため、倉庫に予備のセルを取りに行く。多めに買っておいて良かった。
 稲村氏手持ち終了。
97年3月7日(星期五)
 經常遲到的E先生到了1點還沒來上班,平時一起吃飯的K先生在他的桌子上模仿宮崎導演的語氣貼了一張紙條:「適可而止吧!別再來了!!」E先生來上班後看到紙條,臉色瞬間變得蒼白。得知真相後,他癱坐在地上。
 在C部分的剪輯工作開始前,黑田先生正在為最後的背景畫面而苦惱。雖然已經進行了動態拍攝,但還是希望能趕得上進度。
 由於預計的膠片數量增加了,所以去倉庫取備用膠片。幸好之前多買了一些。
 稻村先生的手頭工作結束了。
97.3.8(土)
 ラッシュチェックあり。
 浦谷さんの取材が入る。今日は動画作業を集中的に追いかける。
 山森氏手持ち終了、動画IN。
 コミックボックス才谷氏来社。相変わらず服装がきたない。
 高畑監督、今日は4時頃に出社。
97年3月8日(星期六)
 有緊急檢查。
 浦谷先生來進行採訪。今天集中進行視頻編輯工作。
 山森先生的手持拍攝結束,視頻導入完成。
 《Comic Box》的才谷先生來公司。他的穿着依舊邋遢。
 高畑導演今天大約4點來公司。
97.3.9(日)
 CG部片塰さんがエヴァンゲリオンに狂っている。昨日まで放送されていたテレビの再放送ではまったらしい。途中で放送が待ち切れず友人にビデオを借りていたとか。
 休日の作画スタッフの出社時間が遅くなってきている。さすがにずっと休み無しでは辛いか。
97年3月9日(星期日)
 CG部的片塰先生對《新世紀福音戰士》非常着迷。據說直到昨天還在看電視台的重播。中途等不及播出,還向朋友借了錄像帶。
 假日裡作畫人員的上班時間越來越晚了。畢竟一直不休假確實很辛苦吧。
97.3.10(月)
 赤坂プリンスで製作発表。それに加えて望月さんが忌引の為製作業務部が一人もいない。朝の電話攻勢に対処しなければ、と思ったらいつも電話をかけてくる人達がみんな製作発表に行っている為、静かなもの。
 以前男鹿さんからCGの絡むCUT1,465付近のレイアウトを催促されていたが、CG部からも「早くしてくれ、間に合わん」と急かされる。早速宮崎監督に再度催促。
 高畑さんが毎日制作、出版部横のスチール机に出勤しているが、老眼鏡をかけながら周りの人に「そんなことも分からないんですか」と議論を仕掛けている。
 原画チェックに詰まった宮崎監督が、制作部に来ては高畑監督と「宮沢賢治は…」と議論をしたり「パクさんがそこに座っていると、ここがどっかの町役場に見えるな」とからかったりして気晴らしをしている。
吉卜力日志 kaiken.jpg
赤坂プリンスでの製作発表記者会見
97年3月10日(星期一)
 在赤坂王子酒店舉行了製作發布會。此外,由於望月先生因喪假缺席,製作業務部一個人也沒有。本以為要應對早上的電話攻勢,結果發現平時總是打電話的人都去參加製作發布會了,所以非常安靜。
 之前男鹿先生催促我處理涉及CG的第1465號鏡頭附近的布局,CG部也催促說「快點,來不及了」。我立刻再次向宮崎導演催促。
 高畑先生每天都會來製作部和出版部旁邊的鋼製桌子辦公,戴着老花鏡,對周圍的人說「這種事情你都不懂嗎?」並引發討論。
 宮崎導演在檢查原畫時遇到瓶頸,來到製作部和高畑導演討論「宮澤賢治是……」,或者開玩笑說「朴先生坐在那裡,這裡看起來像某個鎮公所」,以此來放鬆心情。
吉卜力日誌 kaiken.jpg
在赤坂王子酒店舉行的製作發布會記者會
97.3.11(火)
 Cパート最後の背景を、昨日から黒田さんが徹夜で描き、昼頃に上げる。すぐさま撮影し、4時にイマジカへラボ入れ。
 朝から、テレビ信州、山形放送、中京テレビ、福岡テレビ、札幌テレビの合同取材が行われる。各テレビ局が順番に社内をぐるぐる。
 札幌テレビの道産子紹介のコーナーで、山田君と二人でインタビューに答える。「カメラのご両親に向かってどうぞ」だって。ハズカシー。
 Cパートつなぎ込みの為、ラッシュを瀬山編集へ持っていく。
 演助の有富氏が寝違えて、時間が経つにつれ首が回らなくなる。夕方に制作の車で病院送り。
97年3月11日(星期二)
 從昨天開始,黑田先生徹夜繪製C部分的最後背景,中午時分完成。我們立即進行拍攝,並於4點將素材送到Imagica實驗室。
 從早上開始,信州電視台、山形放送、中京電視台、福岡電視台和札幌電視台的聯合採訪進行。各家電視台依次在公司內轉來轉去。
 在札幌電視台的「道產子介紹」環節中,我和山田君一起接受了採訪。他們說:「請對着攝像機的父母說點什麼。」真是讓人害羞。
 為了C部分的剪輯,我們將樣片帶到瀬山編輯室。
 演出助理有富先生因為睡落枕,隨着時間的推移,脖子越來越轉不動。傍晚時,製作組的車將他送往醫院。
97.3.12(水)
 ラッシュが行われる。
 瀬山さん来社。Cパートのカッティング。上がったラッシュはすぐにオムニバスへ。SE打ち合わせは14日。
 例のCGCUTのレイアウトを含め、「もののけ姫」全てのレイアウトが上がる。
 有富氏の首はますます悪化。人間フォークリフトと呼ばれている。
97年3月12日(星期三)
 進行剪輯工作。
 瀬山先生來訪。C部分的剪輯。完成的剪輯立即送往綜合編輯。音效會議定於14日。
 包括那個CG剪輯的布局在內,《幽靈公主》的所有布局都已完成。
 有富先生的脖子狀況越來越糟。被稱為「人形叉車」。
97.3.13(木)
 D1パートのカッティングを、当初の28日から瀬山さんにむりしてもらって27日に繰り上げる。  原画を手伝ってくれていたIさんが手持ち終了。
 D1パートのカッティングに向け、各美術に催促。仕上げもきびしい状況のため、色見本となるボード作業とのバランスが難しい。
 最近すっかり胃がおかしくなっている私だが、宮崎監督は「食うことに生きがいを感じていたのに、胃がおかしくなったらアイデンティティの崩壊だ」とやけに楽しそう。鈴木プロデューサーはホワイトボードに「食いすぎで死んだ田中の墓」の絵を描いて喜んでいるし…。これってイジメ?
鈴木プロデューサーの描いた田中さんの墓
鈴木プロデューサーの描いた田中さんの墓
97年3月13日(星期四)
 D1部分的剪輯工作,原本定在28日完成,但在瀬山先生的努力下提前到了27日。 一直在幫忙原畫的I先生也完成了手頭的工作。
 為了D1部分的剪輯,我們向各個美術部門進行了催促。由於後期製作的時間也非常緊張,與作為顏色樣本的板子工作之間的平衡變得非常困難。
 最近我的胃一直不太好,但宮崎導演卻似乎很開心地說:「我本來覺得吃飯是人生的樂趣,現在胃出問題了,感覺像是身份認同的崩潰。」鈴木製作人還在白板上畫了「因吃太多而死的田中的墓」並樂在其中……這算是欺負嗎?
鈴木製作人畫的田中的墓
鈴木製作人畫的田中的墓
97.3.14(金)
 効果の伊藤さん、若林さんと宮崎監督とで先日カッティングが終了したCパートのSE打ち合わせ。
 清水氏手持ち原画終了。原画が残り40CUTを割る。
97年3月14日(星期五)
 與負責音效的伊藤先生、若林先生以及宮崎導演一起,就前幾天完成剪輯的C部分的音效進行了討論。
 清水先生的手繪原畫已完成。剩餘的原畫已不足40個鏡頭。
97.3.15(土)
 三原氏原画作業終了。九州一周自転車旅行に出発するとか。
 手持ちを終了させ、他の原画マンの手伝いに入っていた粟田氏だが、それも終わってしまいそうなので、再度手伝いで2CUT追加をお願い。
 徐々に原画マンが手持ちを終了するにしたがい、空き机が出てきた。社内で作業をした方が能率が上がりそうな外注の動画マンをリストアップ。
 うわさの「のなかくん」人形をスキャナーで取り込んでみた。なかなか本人の特徴をとらえていると思うが…… 次は「よねちゃん」人形か!? ちなみにデザインは鈴木プロデューサーである。
サン
うわさの「のなかくん」
97年3月15日(星期六)
 三原先生的原畫工作已經完成。據說他要出發去九州進行自行車環島旅行。
 粟田先生已經完成了手頭的工作,並開始幫助其他原畫師,但似乎他的工作也快結束了,所以再次請他幫忙增加2個CUT。
 隨着原畫師們逐漸完成手頭的工作,空出的桌子也多了起來。列出了一些外包的動畫師,他們在公司內部工作可能會提高效率。
 嘗試用掃描儀掃描了傳說中的「野中君」人偶。我覺得它很好地捕捉到了本人的特徵……接下來是「米子」人偶嗎?順便說一下,設計是由鈴木製作人完成的。
サン
傳說中的「野中君」
97.3.16(日)
 久しぶりに宮崎監督がお休み。
 原画賀川さん、大谷さんが手持ち終了。動画のお手伝いへ。
97.3.17(月)
 調子が悪かったマックのキーボードを取り替える。打った文字が確実にモニターへ表示される快感。日誌を書くときのストレスが激減。
 今日も高畑監督が来ない…。
 CUT1097の背景動画のCUTが上がってきたが、だんだんデジタルの背景処理に目が慣れてきたメインスタッフにとっては、背景動画がどうもいまいちの処理に見えてきたらしくリテーク。宮崎監督は「昔は背景動画はぜいたくな手法だったのに…」とこぼしていたが、結局デジタルで少し処理を加えることに。
97.3.18(火)
 テレコム竹内氏、山路氏が来社。今後の事について話し合う。映画後半は重たいCUTが多く「いつもの作品のように上がらなくてすみません」と山路氏は恐縮するが、あれだけ大変なCUTを社内の何倍かのスピードで上げてくれるテレコム動画スタッフに、私は地面に頭をすりつけて感謝したい気分である。
 昼食を取りに東小金井南口へ行こうと駅の改札前を通りかかったら、パンツ一丁の男が正座をして、警官の職務質問を受けていた。天気が良いと怪しい奴が出没する。
 午後5時頃「進め!電波少年」のスタッフが「宮崎監督はこの作品を最後に本当に引退するのか」を確かめたいと突如来社する。松本明子嬢が宮崎監督に質問し、監督は「そのつもり」と答えたらしい。因みにそのついでに「もののけ姫」で声の出演をしたい、とお願いもしていたが、結局どうなったかは不明。しかし、本当にアポ無しでくるのね。
吉卜力日志 denpa1.gif
後ろで机に向かっているのは宮崎監督です
 芳尾氏手持ち終了。そこで宮崎監督が、遅々として進まないK氏の手持ち3CUTのうちから、2CUTを回収し芳尾氏にまわす。 97.3.19(水)  背景を手伝ってもらっている谷口氏に優先CUTの催促。3CUT上がっているとの事なので回収。  CG部で男鹿さんと宮崎監督が最後のシーンのCGCUTの打ち合わせ。  鈴木プロデューサーから最終スケジュールを計算せよ、との指令。 97.3.20(木)  D1パート最後の、笹木氏の原画が上がる。宮崎監督にチェックを優先してもらうよう要望。笹木氏は動画へ。  3時に宮崎監督からおはぎが、近藤喜文氏からシュークリームが(本当はおはぎに合わせて和風に団子を買おうと思っていたらしいのだが、いつもの団子屋が休みだった為シュークリームとなる)全スタッフに配られる。  外で手伝っていただいたT氏、手持ち終了。
97.3.16(日)
 久違地,宮崎導演休息了。
 原畫師賀川先生、大谷先生完成了手頭的工作。轉向動畫的協助。
97.3.17(月)
 更換了狀態不佳的Mac鍵盤。敲擊的文字準確顯示在屏幕上的快感。寫日誌時的壓力大幅減少。
 今天高畑導演也沒來…。
 CUT1097的背景動畫的CUT提交上來了,但對於逐漸習慣了數字背景處理的主創人員來說,背景動畫的處理似乎不太理想,因此需要重做。宮崎導演抱怨說:「以前背景動畫是一種奢侈的手法…」,但最終還是決定用數字技術稍作處理。
97.3.18(火)
 Telecom的竹內先生、山路先生來訪。討論了未來的事情。電影後半部分有很多繁重的CUT,山路先生抱歉地說:「像往常的作品那樣沒能及時完成」,但對於以公司內部幾倍的速度完成這些艱難CUT的Telecom動畫工作人員,我感激得想在地上磕頭。
 去東小金井南口吃午飯時,經過車站的檢票口前,看到一個只穿內褲的男人正坐在地上接受警察的詢問。天氣好的時候,奇怪的人就會出現。
 下午5點左右,「前進!電波少年」的工作人員突然來訪,想確認「宮崎導演是否真的會在這次作品後退休」。松本明子小姐向宮崎導演提問,導演回答「有這個打算」。順便她還請求在《幽靈公主》中配音,但最終結果不明。不過,他們真的是沒有預約就來了。
吉卜力日誌 denpa1.gif
後面坐在桌前的是宮崎導演  芳尾先生完成了手頭的工作。於是宮崎導演從進展緩慢的K先生的3個CUT中回收了2個,轉交給芳尾先生。 97.3.19(水)  向協助背景的谷口先生催促優先CUT。聽說已經完成了3個CUT,於是回收。  CG部門的男鹿先生和宮崎導演討論了最後一個場景的CGCUT。  鈴木製作人指示計算最終日程。 97.3.20(木)  D1部分最後的笹木先生的原畫提交上來了。請求宮崎導演優先檢查。笹木先生轉向動畫。  3點時,宮崎導演給全體員工發了おはぎ(一種日式甜點),近藤喜文先生發了シュークリーム(泡芙)(原本想買和風的糰子來搭配おはぎ,但常去的糰子店休息了,所以買了泡芙)。  在外面幫忙的T先生完成了手頭的工作。
97.3.21(金)
 粟田氏が手持ち終了。
 D1パートカッティングに向け線撮りが最高潮を向かえる。D2パートはもっと凄いことになりそう。
 鈴木プロデューサーと最後の追い込みについての打ち合わせ。
97年3月21日(星期五)
 粟田先生的工作告一段落。
 D1部分的切割工作進入高潮,線描工作也達到了最高峰。D2部分似乎會更加驚人。
 與鈴木製作人進行了關於最後衝刺階段的討論。
97.3.22(土)
 テレビマンユニオンの取材陣が来社。今日はベーカムにステディカムを付けて取材。
 作画スタッフを会議室に集めて現在の状況説明と今後アップに向けての心構え等を話す。とにかく日常生活を犠牲にして上げていくしかないのだ。最後の1カ月間死ぬ気で頑張ろう。やっぱり精神主義になってしまうなぁ。
 ある動画スタッフがゴミステーションで、「拾ってください。病気は持っていません。いいかめです」と書いてガラスケースに入れて捨てられているカメを発見。かわいそうなので拾ってきて引き取り手を探したところ、宮崎監督が名乗りを上げる。早速「亀次郎」と命名。
97年3月22日(星期六)
 電視製作公司「テレビマンユニオン」的採訪團隊來到公司。今天他們在貝克漢姆身上安裝了穩定攝像機進行採訪。
 將作畫工作人員召集到會議室,向他們說明當前的情況以及為接下來的工作做好心理準備等。總之,只能犧牲日常生活來完成任務。在最後一個月里,拼盡全力吧。果然還是變成了精神主義。
 某位動畫工作人員在垃圾站發現了一隻被丟棄在玻璃箱裡的烏龜,箱子上寫着「請撿走我。我沒有病。我是好烏龜。」覺得它很可憐,於是撿回來尋找領養人,結果宮崎導演主動提出收養。立刻給它取名為「龜次郎」。
97.3.23(日)
 宮崎監督が今日も徒歩で通勤しようとしたが、時間がかかりすぎたため途中でタクシーを拾ったという。最初は滝山団地付近でタクシーに乗ろうと考えたが、なかなかつかまらなかったため、結局花小金井の付近まで歩いてきてしまったらしい。
 宮崎監督が昨日拾った亀次郎を持ち帰り、早速自宅の池に放したそうだ。
97年3月23日(星期日)
 宮崎導演今天也打算步行上班,但由於花費了太多時間,中途打了出租車。最初他打算在滝山住宅區附近打車,但一直沒打到,結果似乎走到了花小金井附近。
 宮崎導演昨天撿到的龜次郎被他帶回家,並立刻放入了家中的池塘。
97.3.24(月)
 二木さんが手持ち終了、動画の手伝いに。
 特効村上さんに仕事出し。
 毎日新聞の論説委員だった動画の野口さんのお父さんが死去する。
 6時過ぎ、ヘール・ボップ彗星が見えるとの情報に、急いで屋上に行く。北西の空に、周りに靄のかかったような白い星が見える。双眼鏡を貸してもらい、見てみると確かに白い尾をひいている。しかし、肉眼でも見えるなんて本当に感動ものだ。
 今日はマル秘事項が多くて少ない日誌である。
97年3月24日(星期一)
 二木先生完成了手頭的工作,來幫忙處理視頻。
 給特效師村上先生分配了任務。
 每日新聞的評論委員,視頻中的野口先生的父親去世了。
 六點過後,聽說海爾-波普彗星可見,急忙跑到屋頂。在西北的天空中,看到一顆周圍似乎籠罩着薄霧的白色星星。借來雙筒望遠鏡一看,確實拖着白色的尾巴。不過,肉眼也能看到,真是令人感動。
 今天有很多機密事項,所以日記內容較少。
97.3.25(火)
 朝9時頃、畑をはさんだジブリ北側の家が火事。屋根から炎を吹き上げ、ものすごい火力である。しかし、すぐに消防車が駆け付け消火活動が行われ約15分後には鎮火する。自分の作業がなかなか進まない宮崎監督は「ジブリも燃えてしまえば良かったのに」と一言。
 外注として動画を手伝っていた山田さんが社内で作業を行うために来社。じゃない今日から出社か。4月1日からは同じく動画の川田氏が社内で作業を行うことに。
 最近仕上げで風邪が流行している。保田さんも今日は早退。
97年3月25日(星期二)
 早上9點左右,隔着田地的吉卜力北側的房子發生了火災。火焰從屋頂噴出,火勢非常猛烈。然而,消防車迅速趕到並進行了滅火工作,大約15分鐘後火被撲滅。工作進展不順的宮崎導演說了一句:「要是吉卜力也燒掉就好了。」
 作為外包幫忙製作動畫的山田先生來到公司工作。難道不是從今天開始上班嗎?從4月1日起,同樣負責動畫的川田先生也將在公司內工作。
 最近在後期製作部門感冒流行。保田先生今天也早退了。
97.3.26(水)
 中央線が国立付近の火事で9時半頃から11時すぎまでストップ。おかげで多くのスタッフが途中で足止めを食らう。総武線が動いていたため、三鷹駅から歩いてきた人もいた。
 テレコムに仕上げ入れ。
 明日のカッティングに向け、イマジカを何度か往復。夕方上がりの分を夜8時からラッシュチェック。残りは11時上げ、明日朝のラッシュ。
 いろいろ問題が起こり、11時上げのときに再度撮り直したものをイマジカに入れ、明日のカッティング中に回収することになるが、撮るのに思いの外時間がかかり、イマジカに出発したのは12時すぎ。
97年3月26日(星期三)
 中央線因國立附近發生火災,從9點半左右到11點多停運。因此,許多工作人員在中途被耽擱。由於總武線仍在運行,有些人從三鷹站步行過來。
 向電信公司提交了最終版本。
 為了明天的剪輯工作,多次往返於Imagica。傍晚完成的部分從晚上8點開始進行緊急檢查。剩下的部分在11點完成,明天早上再進行緊急檢查。
 出現了各種問題,11點完成時重新拍攝的部分需要送到Imagica,並在明天的剪輯過程中回收。但拍攝花費了比預期更多的時間,出發去Imagica時已經過了12點。
97.3.27(木)
 D1パートのカッティングが行われる。土曜日からのアフレコに向け、「線撮り部分を解説しとかないとアフレコがしづらいな」との宮崎監督の危惧から、つながった時点で若林さんにも来てもらう。
 2時より鈴木プロデューサー、保田さん、舘野さんらの緊急スケジュール会議。
97年3月27日(星期四)
 D1部分的剪輯工作正在進行。為了準備從周六開始的後期錄音,宮崎導演擔心「如果不先解釋線描部分,後期錄音會很難進行」,因此在剪輯完成後,也請若林先生過來。
 下午2點開始,鈴木製片人、保田先生、舘野先生等人召開了緊急日程會議。
97.3.28(金)
 D1パートの社内ラッシュと英語版プロモーションフィルム35mm上映会を行う。その際毎年恒例となった花見弁当と団子の配布がある。小金井公園あたりで花見をしながら食べるのが本当であるが、だいたいこの時期は忙しくて花見に行く暇が取れないのであった。
 社内の動画マンを一人づつ呼んで4月30日の最終アップに向け手持ちをいつまでに上げて、あと何枚をできるのかを聞いていく。
97年3月28日(星期五)
 D1部門舉行了公司內部的緊急會議和英語版宣傳片的35mm放映會。屆時,按照每年的慣例,分發了賞花便當和糰子。原本應該是在小金井公園一邊賞花一邊享用,但通常這個時期非常忙碌,根本抽不出時間去賞花。
 我們逐一叫來公司內部的視頻製作人員,詢問他們為了在4月30日之前完成最終上傳,手頭的任務何時能完成,以及還能再製作多少內容。
97.3.29(土)
 スタジオキリーの岩切氏来社。これから追い込みに向けてなんとか一枚でも多くやって欲しい、と泣きつく。
 制作のアルバイトの面接。4月1日から鈴木健一郎君が来てくれることに。
 MITスタジオにてCD1パートのアフレコが行われる。
97年3月29日(星期六)
 Studio Kiri的岩切先生來訪。他懇求我們為了即將到來的衝刺階段,儘可能多做一些工作。
 進行了製作兼職的面試。決定從4月1日起,鈴木健一郎君將加入我們。
 在MIT Studio進行了CD1部分的後期錄音。
97.3.30(日)
 今日は本当に久しぶりにスタジオ全体がお休み。ただMITスタジオではアフレコが行われる。今日は名古屋章氏等。
97年3月30日(星期日)
 今天真是久違地整個工作室都休息了。不過,MIT工作室那邊有配音工作在進行。今天有名古屋章先生等人參與。
97.3.31(月)
 今日もアフレコが行われる。石田ゆり子、西村雅彦両氏。
 宮崎監督が1時から行われるアフレコに、会社を朝9時前に出発したため、朝の短い時間を使って打ち合わせをしようとしていた保田さんの色指定がストップ。もっとも動画が順調に上がっていないから山積みになることはないけど…。
 先週末から助っ人動画マンをぞくぞくと投入。動画アップまであと1カ月だ。
97年3月31日(星期一)
 今天也進行了配音錄製。參與的有石田百合子和西村雅彥兩位。
 宮崎導演因為要在1點開始的配音錄製前,早上9點前就離開公司,所以原本打算利用早晨的短暫時間進行討論的保田先生的色彩指定工作被迫停止。不過,由於動畫製作進展並不順利,所以工作量並沒有堆積如山……
 從上周末開始,陸續投入了支援的動畫師。距離動畫完成還有一個月的時間。