文档:吉卜力日誌/2003年3月

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 2月 2003年3月 4月
2003年3月
2003年3月
3月1日(土)
 今日からマッドハウスに行っていた3人が戻り、早速作打ち。

 昼過ぎに、制作で今後の原画さんのIN状況を再確認。やはり、絵コンテがキーになりそうだ。

 ジブリでは、基本的に週末に整体士さんに来てもらって、整体を受けているのだが、今日空きがあったので制作の渡辺さんが久々に受ける。最後に受けた神村の話によると、「渡辺さんの体、ガタガタですね。」と整体の先生が言っていたとか。
3月1日(周六)
 今天,去Madhouse的三個人回來了,立刻開始了製作會議。

 中午過後,製作部門再次確認了今後原畫師的加入情況。果然,分鏡腳本似乎成為了關鍵。

 在吉卜力,基本上每周末都會有按摩師來為大家做按摩,今天有空檔,製作部門的渡邊先生久違地接受了按摩。據上次接受按摩的神村說,按摩師曾表示:「渡邊先生的身體狀況很糟糕啊。」
3月3日(月)
 10時より定例の制作会議。月初めなので先週と先月の総括を話す。その後スケジュール表に先週の上がりを書いたのだが、グラフの角度が今まで見た事無い上がり具合。宮崎さんも「制作のつけ間違いじゃないか。」と言ってくる始末。間違いないです。ちゃんとチェックしてます。レイアウトは上がってます。

 試写室で某映画の試写が行われる。高橋、西岡、田中、中年トリオが「我々のような精神的に弱い人間がこの映画を理解できるんだよ」と、たまたま理解できなかった石井君に集中砲火。因みに鈴木プロデューサーは「この主人公は西岡そのものだ」と会社中に触れ回っていた。
3月3日(星期一)
 上午10點開始例行製作會議。因為是月初,所以討論了上周和上個月的總結。之後,我在日程表上填寫了上周的進度,但圖表的上升幅度是我從未見過的。宮崎先生甚至說:「是不是製作進度填錯了?」我確認過,沒有錯。我仔細檢查過了。佈局確實有進展。

 在試映室進行了某部電影的試映。高橋、西岡、田中這三位中年人對石井君集中火力,說:「像我們這樣精神脆弱的人都能理解這部電影。」順便提一下,鈴木製作人在公司里到處宣傳:「這個主角簡直就是西岡本人。」
3月4日(火)
 昨日の制作会議後、状況を聞いて回る。チェック表片手に神村氏が「3月に入りました。」と一人一人に話しかけていた。

 たまには、別の食い物でという事で、ポストプロダクションの稲城氏が雑誌の写真で見かけたカレー屋へ。TAKEOUTが出来るので、声をかけたところ皆、東小金井の食べ物屋に飽きていたようで7人「買って来てくれ。」と。まずまずの味に皆満足。

 夕方、宮崎さんが制作に来て、しばし談笑。その話の中で、近くにある定食屋の話が。味は、ふつーなのだが、なにか時間が止まっているような感じがして雰囲気が怪しいというか懐かしいというか?制作の居村君も行った事があるようで、「僕も好きですよ。」と言って宮崎さんと盛り上がっていた。
3月4日(星期二)
 昨天製作會議結束後,我四處詢問了情況。神村先生一手拿着檢查表,對每個人說:「已經進入3月了。」

 偶爾想換換口味,於是和後期製作的稻城先生一起去了他在雜誌上看到的一家咖喱店。因為可以外帶,我詢問了大家,似乎大家都對東小金井的餐館有些厭倦了,有7個人說「幫我帶一份回來。」大家對味道還算滿意。

 傍晚,宮崎先生來到製作部,大家聊了一會兒。在談話中,提到了附近的一家定食店。味道雖然普通,但總感覺時間仿佛停滯了,氛圍有些詭異又有些懷舊?製作部的居村君似乎也去過,他說「我也很喜歡。」和宮崎先生聊得很投機。
3月5日(水)
 昨日一時止まっていたレイアウトのチェック分が流れ始める。次々とやってくるレイアウトの戻りを制作総出でコピー&タップ張り。急に流れてくるレイアウトに美術も少しびっくり。

 「ハウル」開始以来、2スタ3スタの壁が白いため殺風景だ、との事で、壁に様々な絵を貼り付けているが、頼んでいた騙し絵の拡大コピーが完成。早速2stの階段に貼る事に。拡大率を400%にしたのだが、元の絵が小さいため「なんか寂しいね。」と言うコメントがちらほら。でも、見た目は不思議な空間に。
3月5日(周三)
 昨天一度停滯的佈局檢查部分開始重新流動。製作團隊全員出動,陸續處理返回的佈局,進行複製和粘貼。突然湧來的佈局讓美術團隊也感到有些驚訝。

 自從《哈爾移動城堡》開始以來,由於2號和3號工作室的牆壁是白色的,顯得單調乏味,因此我們在牆上貼了各種畫作。之前委託的錯視畫的放大複製品已經完成,我們立刻決定將其貼在2號工作室的樓梯處。雖然放大率設定為400%,但由於原畫較小,有人評論說「感覺有點冷清。」不過,整體看起來卻營造出了一種奇妙的氛圍。
3月6日(木)
 この忙しいのに月末に予定されている餅つきイベントの買出しに出かける。本当は合羽橋道具街へ行けば一発で揃うのだが、時間が無いので武蔵野近辺を探索するも、結局見つからず。こんなことなら初めから合羽橋へ行けばよかった。後日再び買出しに行くことに。

 レイアウト上がりがひと段落したのか、原画さんが制作にこない。あても無くもの欲しそうに制作の神村氏が原画さんのフロアをうろうろ。

 コンテの進行状況に応じて原画さんにINしてもらわないと困るので、渡辺氏・神村氏・石井氏の三人がコントロールルームで何やら怪しげな密談。前を通るスタッフが覗き込んでいた。
3月6日(星期四)
 儘管很忙,但還是為了月底計劃舉行的搗年糕活動出去採購。其實如果去合羽橋道具街的話,一下子就能買齊,但因為時間不夠,就在武藏野附近尋找,結果還是沒找到。早知道一開始就去合羽橋了。決定改天再去採購。

 可能是因為佈局工作告一段落,原畫師沒有來製作。製作部的神村先生似乎沒什麼事做,在原畫師的樓層里轉來轉去。

 如果不根據分鏡的進展讓原畫師參與進來,事情就會變得很麻煩,所以渡邊先生、神村先生和石井先生三人在控制室里進行了一些可疑的密談。路過的員工還探頭看了看。
3月7日(金)
 ジブリミーティングが行われる。「ハウル」の進行状況等が報告される。Bパートまでは、「千尋」より早い展開になっているが・・・。

 アニメフェアが近づく中、ジブリブースの制作も大詰めを迎えている。ムービックの森田氏と何度も打ち合わせを重ね、面白いブースになっている。フェア会場では、いろいろな作品上映会もあるのでアニメフェアにぜひ遊びに来て欲しい。

 雨の中朝から制作の斎藤氏とポスプロの古城氏が、餅つき用の臼と杵を古城氏の実家までとりに行く。雨の上に週末、道は渋滞。戻って来たのは、夕方でした。ご苦労様です。
3月7日(星期五)
 舉行了吉卜力會議。報告了《哈爾移動城堡》的進展情況等。到B部分為止,進度比《千與千尋》要快,但是……

 隨着動畫展的臨近,吉卜力展位的製作也進入了最後階段。與Movic的森田先生多次商討,展位變得非常有趣。在展會現場,還會有各種作品的上映會,所以希望大家一定要來動畫展玩。

 從早上開始,製作部的齋藤先生和後期製作的古城先生冒着雨去古城先生的老家取搗年糕用的臼和杵。雨天加上周末,道路非常擁堵。他們直到傍晚才回來。真是辛苦了。
3月8日(土)
 今日は、「ハウル」Aパートの一部プレスコ。本番にも使う予定なので、朝からセッティングにバタバタ。その際、スタッフ用に注文したお弁当が余り、制作におすそ分け。美味しゅうございました。

 このところ、原画さんの上がりは週末に偏っているが、今週も同じ。夕方からレイアウトが上がってくる。

 昨今、ジブリ内で妙にくしゃみや鼻水を流している人が目に付く。「どうしました?」と聞くと「いや~風邪をひいてしまいました」とみんながまったく同じような答え。どう見ても花粉症の疑いが…。そう本人に言うと「花粉症と思ったら負けです」と精神主義を唱える人も出現。それにしても年々増えているような気がするなー。
3月8日(周六)
 今天進行了《哈爾移動城堡》A部分的一些預錄音。因為打算在正式錄音時也使用,所以從早上開始就忙着佈置場地。期間,為工作人員訂購的便當有剩餘,便分給了製作人員。非常美味。

 最近,原畫師的完成時間都集中在周末,這周也是如此。從傍晚開始,分鏡稿陸續提交。

 最近,在吉卜力工作室里,打噴嚏和流鼻涕的人明顯增多。問他們「怎麼了?」大家都回答「哎呀,感冒了。」怎麼看都像是花粉症……當我這樣對他們說時,有人甚至說「如果認為是花粉症就輸了」,表現出一種精神主義的態度。不過,感覺每年花粉症的人都在增加。
3月10日(月)
 午後から美術館で餅つきのリハーサルが行われる。マキストーブに火を入れ始めてから、蒸篭でもち米を蒸し、餅をつき、あんこ、きな粉を塗すまでの時間を計りながら、蒸篭三つ分の餅をつく。結果、餅をつくのはあっという間だが、もち米を蒸すのに意外と時間がかかることが判明する。特に今回は今年切った薪を使ったため、ストーブの中で燃え上がるのに時間がかかったのだ。本番は約7倍のもち米を蒸す予定なので、とにかく乾燥した薪を用意しよう、という結論に。

 定例の制作会議をしようと思ったら、渡辺さんが会議・居村君が用事があって参加できず。今週は中止となりました。こんなことではいかんのだが。

 予想通り週末に上がったレイアウトチェック戻りが次々にやってくる。居村君斎藤君がフル回転。

 毎度のことだが、大判組み線用のセルが無い事に気づき慌てて倉庫に取りに行く。
3月10日(星期一)
 下午在美術館進行了搗年糕的綵排。從點燃柴火爐開始,到用蒸籠蒸糯米、搗年糕,再到塗上豆沙和黃豆粉,整個過程都計時進行,一共做了三蒸籠的年糕。結果發現,搗年糕的過程很快,但蒸糯米卻意外地費時。特別是這次用了今年新砍的柴火,爐子裏的火燃起來需要更多時間。正式活動時預計要蒸大約七倍的糯米,所以結論是無論如何要準備好乾燥的柴火。

 原本打算召開定期的製作會議,但渡邊先生因為會議、居村君有事無法參加。這周的會議因此取消了。這樣下去可不行。

 正如預料的那樣,周末提交的版面檢查反饋陸續回來了。居村君和齋藤君忙得不可開交。

 每次都會發現缺少大版排版用的單元格,這次也不例外,趕緊去倉庫取。
3月11日(火)
 週末に上がってきた大判フレームの原版を持って、フレームを発注に行く。

 動画チェックの舘野さんから「ハウル」用の作画注意事項下書きが出来たので、斎藤君が早速清書作業に。

 アニメフェア用の素材を取りに倉庫に行く。探し物を求め、ダンボールを物色していたら「○○○○」のセルなどを見つける。「おー懐かしい」と思わず声を上げる。

 昨年のツール・ド・信州での高橋さんの活躍(?)を見て、今年のツールに出場することを決意した野中氏の自転車がようやく決まる。昨年高橋氏に自転車を売りつけたジブリの自転車商人C氏が、この間サイクルハウスイシダの店長と結託し、様々なマウンテンバイクやクロスバイクを候補に上げたのだが、某監督の「これじゃダサい」「おまえが乗りたい自転車を売りつけようとしているだろう」との声になかなか決定しなかったのだ。今回決めた自転車は簡単に言うと軽量ロードバイクのハンドルをストレートに変えたもの。基本は昨年の高橋氏と同じなのだが、昨年のものより1キロほど軽くなる予定。将来レースに参加したくなってもハンドルを変えるだけですぐ参戦が可能だ。これを聞いたかどうか知らないが、高橋氏はさらに軽量なロードレーサーを購入する。と言っているとか。
3月11日(星期二)
 帶着周末完成的大尺寸框架原版,去訂購框架。

 從負責動畫檢查的舘野先生那裏收到了《哈爾移動城堡》的作畫注意事項草稿,齋藤君立刻開始進行清稿工作。

 去倉庫取動畫展用的素材。在尋找物品時,翻看紙箱時發現了「○○○○」的賽璐珞片等物品。不禁發出「啊,真懷念」的聲音。

 看到去年在環信州自行車賽中高橋先生的表現(?),決定今年參賽的野中先生的自行車終於定下來了。去年向高橋先生推銷自行車的吉卜力自行車商人C先生,最近與Cycle House Ishida的店長合作,提出了各種山地車和越野車作為候選,但由於某位導演的「這樣太土了」「你是想推銷你自己想騎的自行車吧」的意見,一直未能決定。這次決定的自行車簡單來說就是將輕量公路車的車把改為直把。基本上與去年高橋先生的相同,但預計比去年的輕約1公斤。即使將來想參加比賽,只需更換車把即可立即參賽。不知道是否聽說了這件事,高橋先生據說又購買了一輛更輕量的公路賽車。
3月12日(水)
 週半ばにきて、レイアウトが上がってくる。これにより、又数人原画作業に入る。早速神村氏が原画のアップ予定をすかさず聞いていた。

 試写室のプロジェクターを最新式に交換する。プロジェクターは専用台に載せられているのだが、その台の下に空間が出来たため、そこに棚を置くことになる。早速倉庫にエレクターを探しに行くが、大きさがあわず買出しに。ところがちゃんと計って買いにいったはずなのに、微妙にサイズが小さく神村氏は「なぜ?」と頭を抱えていたが、ようは計り間違えだとおもうのだが。

 通称「草屋」にアニメフェア用の展示物を取りに。しかし、最近のプリント技術はすごい。印刷した背景がほとんど本物と見分けがつかない。
3月12日(周三)
 到了周中,佈局方案終於出來了。這樣一來,又有幾個人開始進入原畫工作。神村先生立刻詢問了原畫的提交時間。

 試映室的投影儀被換成了最新型號。投影儀原本是放在專用台上的,但台子下方多出了空間,於是決定在那裏放置一個架子。我們立刻去倉庫尋找合適的架子,但沒找到合適尺寸的,只好出去購買。然而,明明事先量好了尺寸,買回來的架子卻稍微小了一點,神村先生困惑地問「為什麼?」,我想大概是測量時出了差錯。

 去俗稱「草屋」的地方取動畫展覽用的展示物。不過,最近的印刷技術真是厲害,印刷出來的背景幾乎和實物難以區分。
3月13日(木)
 明日は、3月14日、ホワイトデー。制作も各部署から色々義理チョコをもらっているので。どうしようかと対策会議。しかしこの時点でもう駄目駄目。

 アニメフェア展示用に製作してもらっている「キリクと魔女」のキリクと見張り鬼のモデルをチェックしにアレグロへ。資料が映像しかなかったのに、そのキャラクターの雰囲気を見事に捉えている。さすが、と、感心することしきり。


3月14(金)
 レイアウトのピークがひと段落したようだ。本日は、上がりが無い。その代わり、少しずつではあるが、確実に原画が上がってきている。

 今日は、日本のキャンデーメーカーが決めた「ホワイトデー」。昨日も書いたが制作部も各部署からもらっているので、今年も例年通り、パイを配る。

 朝から来週の「アカデミー賞」の壮行会が行われる。その模様を取材するTV局のスタッフも来社。
3月13日(星期四)
 明天是3月14日,白色情人節。製作部從各個部門收到了很多義理巧克力,所以我們在討論該怎麼辦。但到了這個時候已經來不及了。

 為了動畫展覽,我們去Allegro檢查了製作的《基里克與魔女》中的基里克和看守鬼的模型。雖然只有影像資料,但他們完美地捕捉了角色的氛圍。真是令人佩服。


3月14日(星期五)
 佈局的高峰似乎告一段落。今天沒有新的進展。不過,原畫正在一點一點地穩步推進。

 今天是日本糖果製造商決定的「白色情人節」。正如昨天提到的,製作部也從各個部門收到了巧克力,所以今年我們照例分發派。

 從早上開始,公司舉行了為下周「奧斯卡獎」壯行的活動。電視台的工作人員也來公司採訪。
3月15日(土)
 今日は本当に上がりが無い。皆、ラフ等の作業に集中している為だが。しかし制作としては、個人の状況をきちんと調べて、詳しく聞いて回らねばなるまい。

 制作には、ビデオ等をチェックするテレビとビデオデッキが置いてあるが、先日数少ない窓をなるべく塞がないように低いテレビ台を設置。しかし、ここにきて映像のチェック等が多く見づらく不便になってきたので、余っていた棚を解体して高さを調整し、新たなテレビ台として使う事にした。設置してみると、以外にOK。あれこれ悩んで前のテレビ台を決めたポスプロの津司さんは、ちょっとガッカリ。

 韓国DRムービーから日本に原画マンとして出向に来ていたキムさんが来社。千尋で韓国へ行ったスタッフと旧交を温める。ところで一緒に昼食を食べにいったのだが、「何が食べたい?」と聞いたところ、「白いスープのラーメン」との返事。DRの社長ジョンさんの牛丼好きといい、日本で独自に進化した食べ物恐るべし。
3月15日(星期六)
 今天真的沒有什麼進展。大家都在專注於草稿等工作。但作為製作人,必須仔細調查每個人的情況,詳細詢問。

 製作室里有一台用於檢查視頻等的電視和錄像機,前幾天為了儘量不擋住為數不多的窗戶,安裝了一個低矮的電視櫃。但是,最近視頻檢查等工作增多,變得難以看清,很不方便,於是決定拆解一個閒置的架子,調整高度,作為新的電視櫃使用。安裝後發現意外地不錯。之前為選擇電視櫃而煩惱的後期製作部的津司先生,有點失望。

 從韓國DR電影公司借調到日本的原畫師金先生來到公司。與曾去韓國的千尋工作人員重溫舊情。順便一起出去吃午飯,問他想吃什麼,他回答說「白湯拉麵」。DR公司的總裁約翰先生喜歡牛肉飯,看來在日本獨自進化的食物真是令人敬畏。
3月17日(月)
 定例の制作会議。レイアウトは順調に上がってきたのだが、ここに来て原画が上がってこない。このままでは、動画に影響が出る恐れが、早速神村氏が原画マンに状況確認してまわる。

 明日は、「キリクと魔女」の完成披露試写会がある。前日乗り込みで準備できないので、夜中にポスターや等を車に詰め込む。しかし、いつにない準備のよさに制作一同「本当に全部積んだかなー」とみな不安げ。
3月17日(星期一)
 定期的製作會議。佈局工作進展順利,但到了這個階段,原畫卻遲遲沒有完成。如果繼續這樣下去,可能會影響到動畫的製作進度。神村先生立即開始聯繫原畫師,確認情況。

 明天是《基里克與魔女》的完成披露試映會。由於無法提前一天到場準備,我們只能在深夜將海報等物品裝進車裏。然而,由於這次準備得異常順利,製作團隊的每個人都顯得有些不安,紛紛懷疑「真的把所有東西都裝好了嗎?」
3月18日(火)
 今日、一部原画が上がってきたが、まだまだ目標値には、ほど遠い。月末に向けて対策を考えねば。

 朝一で前日荷物を積み込んだ車を、銀座まで持っていった神村氏。午後は、アニメフェアの荷物を届けに晴海のビックサイトへ。朝から夕方まで車に乗っていたのは久しぶりだが、やはり疲れる。

 高畑監督と鈴木プロデューサーがアニメフェアのジブリブースを見学に来る。高畑監督は「キリクと魔女」のブースを見てニコニコしていたが、はたして気に入ってくれたのだろうか。
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アニメフェアジブリブース
3月18日(星期二)
 今天收到了一部分原畫,但離目標還差得很遠。必須為月底制定對策。

 神村先生一大早就把前一天裝好貨物的車開到了銀座。下午,他又把動漫展的貨物送到了晴海的Big Sight。從早到晚都在開車,雖然很久沒有這樣了,但果然還是很累。

 高畑導演和鈴木製片人來參觀了動漫展的吉卜力展位。高畑導演看到《千與千尋》的展位時笑得很開心,但不知道他是否真的喜歡。
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動漫展吉卜力展位
3月19日(水)
 夜中に、渡辺・神村両氏が残っている所に、宮崎さんが現れる。そこにタイミング良く総務の一村氏がアイスクリームを持って登場。宮崎さん曰く「ジブリの成人病トリオがそろったな」。明日は、待望の健康診断。何の準備もしていなかったくせに、必ずオール「A」を取るぞと誓う3人だった。

 アニメフェア班一同は、朝8時にビックサイトに集合。今日はビジネスデーなので、人も少ないだろうと思いつつ、なんとなく緊張している。9時半いよいよ開場。「キリクと魔女」を全面に押し出しているジブリブースは、一見するとジブリブースには見えないためか、通り過ぎてしまう人も結構いる。しかし、前面のモニターでキリクの予告編が流れ出すと、日本のアニメとは違った色彩や、アフリカの音楽に足を止める人多数。しめしめ。
3月19日(星期三)
 深夜,渡邊和神村兩位先生還在工作時,宮崎先生出現了。這時,總務的一村先生恰巧帶着雪糕登場。宮崎先生說道:「吉卜力的成人病三人組到齊了。」明天是期待已久的健康檢查。儘管三人沒有做任何準備,但他們發誓一定要全部拿到「A」。

 動畫展覽會小組全體成員早上8點在Big Sight集合。今天是商業日,本以為人不會太多,但大家還是感到有些緊張。9點半,終於開館了。吉卜力的展位主打《基里克與魔女》,乍一看並不像吉卜力的展位,因此有不少人直接走過去了。然而,當前面的屏幕上開始播放基里克的預告片時,許多人被其不同於日本動畫的色彩和非洲音樂所吸引,停下了腳步。看來效果不錯。
3月20日(木)
 原画の上がりが悪いので社内を回り原画さんに催促。少しではあるが、上がりを回収。しかし、予定数より少ない・・・。

 今日は、朝から健康診断。「ジブリの成人病トリオ」も覚悟を決めて検診かと思ったら、渡辺氏は急に仕事が入り、キャンセル。横で神村氏が「卑怯者」と叫んでいた。ちなみに今日もアニメフェア班はビックサイトに行っている為検診は受けられず後日ということに。成人病トリオとは違って日ごろ自転車に乗っている某スタッフは、「今年は冬の間も体重増が無かったので、受けたかったのに・・・」と愚痴をこぼしていた。
3月20日(星期四)
 由於原畫的進度不理想,我在公司內四處走動,向原畫師們催促。雖然回收了一些作品,但數量仍然比預期的要少……

 今天早上開始是健康檢查。本以為「吉卜力的成人病三人組」也會下定決心來檢查,結果渡邊先生突然有工作,取消了檢查。旁邊的神村先生大喊「膽小鬼」。順便說一下,今天動畫展團隊去了Big Sight,所以他們的檢查要改天進行。與成人病三人組不同,平時騎自行車的某位員工抱怨道:「今年冬天體重沒有增加,本來想檢查的……」
3月21日(金)
 アニメフェア班は今日もビックサイトでお仕事。今日から一般デーなので開場と同時にもの凄い人数のお客さんが脱兎のごとくお目当ての先着お宝グッズを求めてブースへ。その光景たるや、昔見た映画「パニックインスタジアム」で逃げ惑う人々を思い起こさせた。おーこわ。
3月21日(星期五)
 動畫展團隊今天也在Big Site工作。從今天開始是公眾開放日,所以一開場就有大量的觀眾像脫韁的野馬一樣沖向各個展位,爭搶他們心儀的限量商品。那場景讓人想起了以前看過的電影《體育場大逃亡》中四處逃竄的人群。哇,真是嚇人。
3月22日(土)
 今日もレイアウトは順調に上がっているのだが、原画が・・・。このままでは、今月の目標にはるかに届かない。順調だったのは最初だけか・・・。

 今日で無事、東京アニメフェアは、終了。最終日、「キリクと魔女」上映の手伝いで参加していた渡辺さんは夕方途中で抜けてジブリへ。その後片付けを済ませた主要アニメフェア班が疲れきった表情で戻ってくる。ホッと一息と思うまもなくアカデミー対策会議へとなだれ込み、日が変わるまで打ち合わせ。
3月22日(周六)
 今天佈局工作也進展順利,但原畫卻……照這樣下去,本月的目標遠遠無法達成。難道順利的只有最初那段時間嗎……

 今天,東京動畫展順利結束。最後一天,幫忙放映《基里克與魔女》的渡邊先生在傍晚中途離開前往吉卜力。之後,主要動畫展團隊收拾完畢後,帶着疲憊的表情回來了。還沒來得及鬆一口氣,就立刻投入到應對學院獎的會議中,討論一直持續到深夜。
3月24日(月)
 朝からアカデミー賞を報道するため、TV局、新聞社等々、様々なメディアの記者がジブリに押し寄せる。となりの畑の前は黒塗り車が長蛇の列。受賞が決まるとバーにて鈴木プロデューサーの記者発表が始まり、ジブリ1スタは妙に興奮状態。そんな中ジブリ2スタ、3スタでは、外の騒ぎが嘘のように「ハウルの動く城」の制作が静かに進んでいた。
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何処までも続く車の列。近所のみなさん申し訳ありませんでした。
3月24日(星期一)
 為了報道奧斯卡獎,從早上開始,電視台、報社等各種媒體的記者紛紛湧向吉卜力。隔壁田地前,黑色轎車排成長龍。獲獎確定後,鈴木製片人在酒吧開始了記者發佈會,吉卜力1號工作室異常興奮。然而,在吉卜力2號、3號工作室,外面的喧囂仿佛不存在一般,《哈爾移動城堡》的製作在安靜地進行着。
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無盡的車隊。對附近的各位真是抱歉。
3月25日(火)
 昨日から出社している田中敦子さんの作打ちを行う。これで435カットの作打ちが終了。まだまだ先は長い。

 原画の上がりが悪いので、また原画さんを一人一人回り、状況を確認し催促していた神村氏、辛いところです。
3月25日(星期二)
 從昨天開始,田中敦子小姐來到公司進行作畫檢查。至此,435個鏡頭的作畫檢查已經完成。但前路依然漫長。

 由於原畫的進度不佳,神村先生不得不逐一拜訪每位原畫師,確認情況並催促他們,這對他來說確實是個艱難的任務。
3月26日(水)
 発売中の「人間は何を食べてきたか」のDVDは、ジブリ社内でも大人気で、多くのスタッフがBOXセットを注文しているが、予想を超える売れ行きのため、まだ誰も手にしていない。一度社内発売日が延期され28日がその予定日になっている。「早く見たいぞー。今度遅れたら半額販売かな」と担当の禰津さんをいじめている人約一名。

 4月から人事異動に伴い多少机の移動があるので、必要な机がないかと倉庫に調べに行くも、制作がすでにもっていった後。

 野中さんの自転車が完成、ついに納車となる。こんな細いタイヤとサドルの高い自転車に乗るのははじめてらしく、「こぎ出しと、止まり方が難しい」と感想をもらしていた。
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さっそく、バーで愛機のお披露目をする野中さん
3月26日(周三)
 正在發售的《人類吃什麼》的DVD在吉卜力內部也非常受歡迎,許多工作人員都訂購了BOX套裝,但由於銷量超出預期,目前還沒有人拿到手。公司內部的發售日一度被推遲,預計將在28日進行。「真想早點看到啊。這次要是再延遲的話,是不是可以半價出售呢?」有一位同事在開玩笑地調侃負責的禰津小姐。

 從4月開始,由於人事調動,辦公桌會有一些移動,所以去倉庫查看是否有需要的桌子,但製作部門已經提前拿走了。

 野中先生的自行車終於完成了,即將交付。他似乎是第一次騎這種輪胎細、座椅高的自行車,表示「起步和停車都挺難的」。
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野中先生立刻在酒吧展示他的新愛車。
3月27日(木)
 アニメフェアで使った原画やら動画やらの素材が返却されてくる。これをまた倉庫にカット番号順に戻していくかとげんなり。とりあえず鈴木プロデューサーに見つかると「早く片付けろ」と怒られるので、さりげなく机の下に隠す。

 昔からの知り合いであるアルゴの細谷さんの紹介で、トルコ人監督ハッサンさんが来社。企画の話をするはずだったのだが、イラク戦争の話題がほとんどとなる。日本のニュースで聞くのとはずいぶん違う印象を受けた。

 結局、引越し用の机は、買出しに。急ぎなのとQAR用という事で、近くの中古品を扱っている店に。いやー中古と言っても、結構新品同様でいいものがあります。
3月27日(星期四)
 在動畫展上使用的原畫和動畫素材被歸還了。想到又要按照剪輯編號把它們放回倉庫,真是讓人感到厭煩。不過,如果被鈴木製作人發現的話,他肯定會生氣地說「快點收拾好」,所以我悄悄地把它們藏在了桌子下面。

 通過老朋友阿爾戈的細谷先生的介紹,土耳其導演哈桑先生來到公司。本來應該討論企劃的,但大部分時間都在談論伊拉克戰爭的話題。與在日本新聞中聽到的相比,給我的印象大不相同。

 最後,為了搬家用的桌子,我去了附近的二手店購買。因為急需且是為了QAR用途,所以選擇了附近的二手店。哎呀,雖然是二手貨,但有些東西幾乎和新的一樣,質量很好。
3月28日(金)
 12時から「人間は何を食べてきたか」のDVDがバーで販売される。待たされただけあって喜びもひとしお。

 中々原画がペース良く上がってこないので、神村氏が高橋・田中氏にアドバイスを聞く。その夜、臨時の制作会議を行う。

 広報が一時誰もいなくなるので、お留守番に制作神村氏が。一人ポツーンと広報に座っているのって、なんか寂しい。
3月28日(星期五)
 從12點開始,酒吧將開始銷售《人類吃什麼》的DVD。等待了這麼久,喜悅之情更是倍增。

 由於原畫的進度遲遲未能跟上,神村先生向高橋和田中先生尋求建議。當晚,他們舉行了臨時的製作會議。

 由於公關部門暫時無人,製作部門的神村先生負責留守。一個人孤零零地坐在公關部門,感覺有些寂寞。
3月31日(月)
 朝一で百瀬、渡辺氏がソニーPCLにて「ギブリーズ」DVD用のマスターチェック。引き続き森田等「猫の恩返し」のメインスタッフがマスターチェック。

 朝、神村氏から「お腹の調子が悪いので・・・」と電話がある。昼過ぎに「病院にいった結果、本日休みます。」と。詳しくは書けないし、笑っちゃいけないんだけど、理由を聞いた一同は大笑い。

 コンピューターの入れ替えを行った際に出た大量の空き箱を始末しなければならなくなるが、後々の事を考えると捨てる訳にはいかないので、いつも通り倉庫へ。中身が無いので軽いが、一箱一箱が大きく量もあるので結局3人がかりで作業をすることに。
3月31日(星期一)
 早上,百瀬和渡辺在索尼PCL進行了《吉卜力》DVD的母帶檢查。隨後,森田等《貓之報恩》的主要工作人員也進行了母帶檢查。

 早上,神村打來電話說:「肚子不舒服,所以……」中午過後,他又說:「去了醫院,今天休息。」雖然不能詳細寫出來,也不能笑,但聽到原因後,大家都大笑起來。

 在更換電腦時,產生了大量的空箱子需要處理,但考慮到以後的事情,不能扔掉,所以像往常一樣搬到倉庫。雖然裏面沒有東西,很輕,但每個箱子都很大,數量也多,最終需要三個人一起工作。