文档:野中君發吉卜力新聞/2016年

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 2015年 2016年 2017年
「野中くん発 ジブリだより」1月号
《野中君發 吉卜力通訊》1月號
 皆様、新年あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。
 さて、スタジオジブリの新作が昨年12月に発表されました。長編アニメーション映画「レッドタートル THE RED TURTLE」です。以前から情報は少し出ていましたが、東宝の今年のラインナップ発表の中で正式に告知されました。キャッチフレーズは「ジブリの新作がフランスからやって来る。」。そうです、この作品はフランスで制作されているのです。監督はマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット。
 もう10年ほど前ですが、ジブリがデュドク・ドゥ・ヴィット監督に〝長めの作品を作ってみませんか〞と打診したのが事の始まりです。監督は「岸辺のふたり」で第73回米アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞しているオランダ出身の優れたアニメーション作家で、日本にも多くのファンがいます。彼は高畑勲監督を尊敬しており、ジブリともやりとりがあったのですが、それまで専ら短編を作ってきたこのデュドク・ドゥ・ヴィット監督にジブリは前記の提案をしました。彼が意欲を示したので徐々に話が進み、「レッドタートル」として形になってきたのですが、制作現場はヨーロッパだろうから、ということで、ジブリはフランスの映画会社・ワイルドバンチと共同製作することにしました。ワイルドバンチは世界中に優れた映画(例えば「アーティスト」や「英国王のスピーチ」等)を配給している会社で、製作も行っています。ジブリ作品も北米、仏、極東地域以外のほぼ全世界で配給してもらっており、長いお付き合いがあります。「レッドタートル」の実際の制作は、監督を中心に現地のプロダクションとスタッフによって進められ、いよいよこの春完成予定。昨年12月の発表では高畑監督が「アーティスティック・プロデューサー」とクレジットされていましたが、これは、企画段階からずっと、デュドク・ドゥ・ヴィット監督の依頼により高畑監督が様々なアドバイスを行ってきたからです。そういえば、準備段階でデュドク・ドゥ・ヴィット監督がジブリの近所の部屋に長期滞在し、絵コンテ執筆に専念した、ということもありました。ちょっと面白いエピソードですが、あれももう6年ほど前のことになります。
「レッドタートル THE RED TURTLE」はきっと、美しく、芸術的で感動的な作品になることでしょう。日本公開は今年9月予定。どうかご期待下さい。
 各位,新年快樂。今年也請多多關照。
 話說,去年12月,吉卜力工作室的新作已經公佈了。那就是長篇動畫電影《紅海龜 THE RED TURTLE》。雖然之前已經有一些信息透露出來,但在東寶今年的陣容發佈中正式宣佈了。宣傳語是「吉卜力的新作從法國來。」沒錯,這部作品是在法國製作的。導演是米高·杜德克·德·維特。
 大約十年前,吉卜力向杜德克·德·維特導演提出了「要不要嘗試製作一部較長的作品」的建議,這就是事情的開始。導演是憑藉《岸邊兩人》獲得第73屆美國奧斯卡短片動畫獎的荷蘭傑出動畫作家,在日本也有很多粉絲。他尊敬高畑勛導演,與吉卜力也有過交流,但吉卜力向這位一直專注於短片的杜德克·德·維特導演提出了上述建議。由於他表現出濃厚的興趣,事情逐漸推進,最終形成了《紅海龜》。由於製作現場可能在歐洲,吉卜力決定與法國的電影公司Wild Bunch共同製作。Wild Bunch是一家在全球範圍內發行優秀電影(例如《藝術家》和《國王的演講》等)的公司,同時也進行製作。吉卜力的作品也在北美、法國、遠東地區以外的幾乎全世界範圍內由他們發行,有着長期的合作關係。《紅海龜》的實際製作由導演主導,由當地的製作公司和工作人員進行,預計今年春天完成。在去年12月的發佈中,高畑導演被列為「藝術製作人」,這是因為從企劃階段開始,杜德克·德·維特導演就一直在向高畑導演尋求各種建議。說起來,在準備階段,杜德克·德·維特導演曾在吉卜力附近的一個房間裏長期居住,專注於繪製分鏡。這是一個有趣的小故事,但那也是大約六年前的事了。
《紅海龜 THE RED TURTLE》一定會成為一部美麗、藝術且感人的作品。預計今年9月在日本上映。敬請期待。
「野中くん発 ジブリだより」2月号
《野中君發 吉卜力通訊》2月號
 去る1月14日(木)、第88回米国アカデミー賞のノミネートが発表されましたが、米林宏昌監督作品「思い出のマーニー」が長編アニメーション映画部門で5本のノミネート作品の内の1本に選ばれました。大変有難いことです。
「思い出のマーニー」は日本では一昨年の2014年7月に公開されたので、少し前のことのように思えますが、北米での公開は昨年5月でしたので、今回のアカデミー賞の対象となります。「かぐや姫の物語」と同じく、配給を担当したのはGKIDS。公開規模は大きくありませんでしたが、評価は高く、新聞やネットの批評がとても良かったので期待していました。とは言うものの、長編アニメーション映画については去年、アメリカのメジャーな会社が製作した大規模公開作が他に何本もあったので、正直言って若干不安もありました。米林監督は今回のノミネートについて"「思い出のマーニー」がアカデミー賞にノミネートされましたことを大変光栄に思っています。この作品を選んでくださった方々や、関わってくれたすべてのスタッフに感謝します。たくさんの人たちに楽しんで観てもらえるような作品をこれからも作っていきたいと思っています。この度は本当にありがとうございました。"とコメントを述べましたが、私も、選んでくれた方達にこの場を借りて御礼申し上げます。
 スタジオジブリ作品としては「風立ちぬ」「かぐや姫の物語」に続いて、3作品・3年連続ノミネートとなりましたが、果たして今回、3度目の正直となるかどうか。そういえばこの3年の間には、宮崎駿監督のアカデミー名誉賞受賞(2014年11月)もありました。遡れば、ジブリと米国アカデミー賞の関係は2003年の「千と千尋の神隠し」受賞から始まっています。その後「ハウルの動く城」もノミネートを受けているので、ジブリとしては「マーニー」で5回目のノミネートです。授賞式は2月28日(日)、日本時間では29日(月)の午前。米林監督と西村義明プロデューサーが渡米し授賞式に出席予定で、西村プロデューサーは「かぐや」に続き2年連続の出席となります。
 最後に三鷹の森ジブリ美術館の近況を少々。1月18日(月)、新入社員8名が初出社しました。昨夏の募集に応募し、高倍率を潜り抜け選ばれた新人達、この日はあいにくの大雪で交通機関も激しく乱れ波乱の出発となりましたが、ぜひ頑張って欲しいものです。
 1月14日(星期四),第88屆美國奧斯卡獎提名名單公佈,米林宏昌導演的作品《回憶中的瑪妮》在長篇動畫電影部門中被選為五部提名作品之一,這真是非常令人感激的事情。
《回憶中的瑪妮》在日本是前年2014年7月上映的,所以感覺已經有些時間了,但在北美是去年5月上映的,因此成為本次奧斯卡獎的評選對象。與《輝夜姬物語》一樣,負責發行的是GKIDS。雖然上映規模不大,但評價很高,報紙和網絡上的評論都非常好,所以我們對它抱有期待。不過,說實話,去年美國大公司製作的大規模上映作品還有很多,所以還是有些不安。米林導演對此次提名發表了評論:「《回憶中的瑪妮》能夠獲得奧斯卡獎提名,我感到非常榮幸。感謝所有選擇這部作品的人,以及所有參與製作的工作人員。我希望今後能繼續製作出讓更多人享受觀看的作品。這次真的非常感謝。」我也藉此機會向所有選擇這部作品的人表示感謝。
 作為吉卜力工作室的作品,繼《起風了》和《輝夜姬物語》之後,這是第三部作品連續三年獲得提名,但這次是否能成為第三次的幸運呢?說起來,在這三年間,宮崎駿導演還獲得了奧斯卡榮譽獎(2014年11月)。追溯起來,吉卜力與美國奧斯卡獎的關係始於2003年《千與千尋》的獲獎。之後《哈爾的移動城堡》也獲得了提名,所以對吉卜力來說,《瑪妮》是第五次提名。頒獎典禮將於2月28日(星期日)舉行,日本時間是29日(星期一)上午。米林導演和西村義明製作人將前往美國參加頒獎典禮,西村製作人繼《輝夜姬》之後,將連續第二年出席。
 最後,簡單介紹一下三鷹之森吉卜力美術館的近況。1月18日(星期一),8名新員工首次上班。他們是去年夏天通過高倍率選拔的新人,雖然當天大雪導致交通混亂,但希望他們能努力加油。
「野中くん発 ジブリだより」3月号
《野中君發 吉卜力通訊》3月號
 先日、三鷹の森ジブリ美術館の今年度の開館スケジュール予定が発表されましたが、その時、ジブリ美術館初の長期休館についても正式に告知がありました。ジブリ美術館はこれまでほぼ毎年、5月と11月に2週間弱、展示替えとメンテナンスのための休館をそれぞれ実施してきました。しかし今年はいつもと違い、5月9日(月)から7月15日(金)までの2か月強、長期休館を実施し、その間に大規模な改修工事を行う予定です。
 ジブリ美術館が開館したのは2001年10月1日。「千と千尋の神隠し」公開中のことでしたが、あれから10数年が経過し、さすがに毎秋の定期メンテナンスだけではカバーしきれない、色々な修繕をする必要が出てきました。そこで、美術館スタッフは1年以上の期間を掛けて計画を立て、この度、実施の運びとなったものです。展示物もほぼすべて撤去して、空調設備の総入れ替え等、普段は出来ない大がかりな改修工事を行いますのでどうしても長期の休館をせざるを得ません。ご迷惑をおかけし申し訳ありませんが、今後もジブリ美術館を魅力ある建物として維持存続させるために必須の措置ですので、どうかご理解下さいますようお願い申し上げます。なお、好評開催中の企画展示「幽霊塔へようこそ展 ─通俗文化の王道─」は5月8日(日)まで。長期休館開始と共に終了ですので未見の方はどうぞお早目に(ジブリ美術館のチケットは日時指定の予約制。詳しくはホームページをご覧下さい)。
 さて、美術館といえば、三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーから新たなブルーレイ&DVDソフトが3月16日(水)に発売されます。「ひつじのショーン シリーズ4(1)」と「同(2)」の2タイトル。もはや説明の必要もない大ヒットシリーズの最新作で、発売元はいつもと同様ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン。詳しくは同社のホームページをご覧下さい。
 最後になりましたが、愛・地球博記念公園で昨年開催され大好評だった「ジブリの大博覧会」が現在、新潟県立近代美術館で開催中です。会期は5月15日(日)まで。また「この男がジブリを支えた。近藤喜文展」が石巻市の石ノ森萬画館で4月10日(日)まで、「第二楽章 男鹿和雄展 ─吉永小百合と語り継ぐ─」が郡山市のビッグパレットふくしまで3月21日(月・祝)まで、それぞれ好評開催中です。どうぞよろしく。
 近日,三鷹之森吉卜力美術館公佈了本年度的開館日程計劃,同時,也正式宣佈了吉卜力美術館首次長期休館的消息。吉卜力美術館以往幾乎每年都會在5月和11月分別進行為期近兩周的休館,以進行展覽更換和維護工作。然而,今年與以往不同,將從5月9日(周一)至7月15日(周五)進行為期兩個多月的長期休館,期間將進行大規模的修繕工程。
 吉卜力美術館於2001年10月1日開館,正值《千與千尋》上映期間。如今已過去十多年,僅靠每年秋季的定期維護已無法滿足需求,因此需要進行各種修繕工作。為此,美術館工作人員花費了一年多的時間進行規劃,最終決定實施此次長期休館。展覽物品幾乎全部撤除,空調設備也將進行全面更換等大規模修繕工程,因此不得不進行長期休館。對此給大家帶來的不便深表歉意,但這是為了今後繼續將吉卜力美術館作為一座富有魅力的建築而維持下去所必需的措施,懇請大家理解。此外,目前廣受好評的企劃展覽《歡迎來到幽靈塔展——通俗文化的王道——》將持續至5月8日(周日)。隨着長期休館的開始,該展覽也將結束,尚未參觀的朋友請儘早前往(吉卜力美術館的門票為指定日期的預約制,詳情請參見官方網站)。
 說到美術館,三鷹之森吉卜力美術館圖書館將於3月16日(周三)發售新的藍光&DVD軟件,分別是《小羊肖恩 系列4(1)》和《小羊肖恩 系列4(2)》兩部作品。這是無需多言的大熱系列的最新作,發行方與往常一樣為華特迪士尼工作室日本公司。詳情請參見該公司官方網站。
 最後,去年在愛·地球博紀念公園舉辦並大獲好評的《吉卜力大博覽會》目前正在新潟縣立近代美術館展出,展期至5月15日(周日)。此外,《這個男人支撐了吉卜力。近藤喜文展》在石卷市的石之森萬畫館展出至4月10日(周日),《第二樂章 男鹿和雄展——與吉永小百合共同傳承——》在郡山市的Big Palette福島展出至3月21日(周一·假日),均廣受好評。敬請關注。
「野中くん発 ジブリだより」4月号
《野中君發 吉卜力通訊》4月號
 スタジオジブリが手掛ける新しいCMが去る3月15日(火)発表になりました。丸紅新電力と丸紅の企業イメージCMで、題材は鳥獣戯画。鳥獣戯画は800年ほど前に描かれた日本最古の漫画とも言われる絵巻物で、ウサギとカエルの相撲シーンなどがよく知られていますが、言うまでもなく、誰もが一度は目にしたことがある超有名な古典絵画です。以前から鈴木敏夫プロデューサーは鳥獣戯画のアニメーション化を考えており、今回、再生可能エネルギーによる発電を積極的に進めている丸紅新電力が4月からの電力自由化を機に放送する企業CMとして、制作されることになりました。30秒の作品を3本作ることになっており、第1弾「鳥獣戯画 出会い篇」は発表の日からすでに放送を開始しています。今回も「魔女の宅急便」「崖の上のポニョ」等の作画監督で知られる近藤勝也くんが構成・作画を担当しており、鳥獣戯画の雰囲気を色濃く残しながら、独自の解釈でアニメーション化。音楽は国際的に活躍しているあのピアニスト辻井伸行さんのオリジナル曲で、もちろん演奏も辻井さんです。古典の世界がアニメーションと音楽の力で現代に新たな展開を見せた本CM、この後第2弾、第3弾と続きますのでどうかご注目下さい。なお、このCM制作をきっかけとして、プランGという丸紅新電力の個人向け新メニューが誕生、4月よりスタートしています。プランGは丸紅新電力、スタジオジブリ、そして三鷹の森ジブリ美術館のタイアップ企画であり、GはジブリのGとグリーンのGの両方を表しています。そしてプランGは三鷹の森ジブリ美術館、公益財団法人トトロのふるさと基金の支援、さらにその他の森と緑の保全活動の支援をテーマとしており、電気料金の一部がそうした活動に使われます。ジブリ美術館の電気はこれを機に丸紅新電力が供給してくれることになりました。また、プランG契約者にはスタジオジブリが監修した「オリジナル一輪挿し」をプレゼント。木の風合いを生かしたいい雰囲気の品物です。詳しくは丸紅新電力のホームページをご覧下さい。
 https://denki.marubeni.co.jp/

 最後になりましたが、4月16日(土)より長野県信濃美術館で「ジブリの立体建造物展」が、4月23日(土)より愛媛県美術館で「スタジオジブリ・レイアウト展」が、4月27日(水)より阪急うめだ本店で「近藤喜文展」が、それぞれ始まります。どうぞよろしく。
吉卜力工作室製作的新廣告已於3月15日(周二)發佈。這是為丸紅新能源和丸紅公司製作的企業形象廣告,主題是《鳥獸戲畫》。《鳥獸戲畫》是大約800年前繪製的日本最古老的漫畫,也被稱為畫卷,其中兔子和青蛙的相撲場景廣為人知,毫無疑問,這是一幅每個人都曾見過的超著名古典繪畫。此前,製片人鈴木敏夫一直考慮將《鳥獸戲畫》動畫化,此次,隨着積極推動可再生能源發電的丸紅新能源在4月電力自由化之際,決定將其製作成企業廣告。計劃製作三部30秒的作品,第一部《鳥獸戲畫 相遇篇》已於發佈當天開始播放。此次由曾擔任《魔女宅急便》《懸崖上的金魚公主》等作品作畫監督的近藤勝也負責構成和作畫,在保留《鳥獸戲畫》濃厚氛圍的同時,以獨特的視角進行動畫化。音樂由國際知名鋼琴家辻井伸行創作的原創曲目,當然演奏也是由辻井伸行親自完成。這部廣告通過動畫和音樂的力量,將古典世界在現代展現出了新的面貌,接下來還將推出第二部和第三部,敬請關注。此外,以此次廣告製作為契機,丸紅新能源推出了面向個人的新菜單「Plan G」,並於4月啟動。Plan G是丸紅新能源、吉卜力工作室以及三鷹之森吉卜力美術館的合作項目,G代表了吉卜力(Ghibli)和綠色(Green)的雙重含義。Plan G以支持三鷹之森吉卜力美術館、公益財團法人龍貓故鄉基金以及其他森林和綠地保護活動為主題,部分電費將用於這些活動。吉卜力美術館的電力供應也將由丸紅新能源負責。此外,Plan G的簽約用戶將獲得由吉卜力工作室監製的「原創單枝花瓶」,這是一件充滿木質風情的精美物品。詳情請訪問丸紅新能源的官方網站。
最後,4月16日(周六)起,長野縣信濃美術館將舉辦「吉卜力的立體建築展」,4月23日(周六)起,愛媛縣美術館將舉辦「吉卜力工作室佈局展」,4月27日(周三)起,阪急梅田總店將舉辦「近藤喜文展」。敬請關注。
「野中くん発 ジブリだより」5月号
《野中君發 吉卜力通訊》5月號
 スタジオジブリ最新作「レッドタートル ある島の物語」(マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督)ですが、遂に完成し、5月11日(水)から5月22日(日)まで開催される第69回カンヌ国際映画祭に出品されます。ジブリ作品では初めての「ある視点」部門です。同部門は独特のスタイルやビジョンを持つとされる作品が上映され、「ある視点」賞や監督賞、審査員賞の選定もあります。果たしてこの作品がどのような評価を受けるのか、注目です。なお、日本の公開日は9月17日(土)に決まりました。ご期待下さい。
 さて、先月4月号の本誌はLINE特集でしたが、4月から「となりのトトロ」のキャラクターがLINEのスタンプになって発売されました。ジブリ作品のキャラクターをLINEのスタンプとして購入出来るのは今回が初めて。新しいメディアにはいつもとても慎重なジブリですが、先月号にあったように、日本だけで6800万人(昨年12月現在)がLINEの登録をしているそうで、そうした状況もあり、この販売を始めました。現在発売中のイラストは40点で、いずれも鈴木敏夫プロデューサーの描き下ろし。トトロたちが表情豊かに描かれていて好評です。
 鈴木プロデューサーと言えば、5月20日(金)公開の押井守監督の新作実写映画「GARMWARS ガルム・ウォーズ」(Production I.G作品)の日本語版プロデューサーも務めています。鈴木さんは2004年公開の押井監督作品「イノセンス」でも共同プロデューサーを担当しましたが、長年に亘る押井さんとの友情から今回も参加。構想15年、製作費20億円、撮影をすべて北米で行い英語で制作されたこのSFファンタジーの日本語吹替版をプロデュースしました。先日試写を観た押井監督も「期待してなかったけどすごく良かった」と感想を述べたとのこと。ぜひ劇場でご覧下さい。
 最後に三鷹の森ジブリ美術館からのお知らせを。現在、改修工事のため7月15日(金)まで長期休館中ですが、今年も7月と8月の入場チケットについては先行抽選販売を行います。7月分は5月25日(水)〜5月31日(火)に、8月分は6月25日(土)〜6月30日(木)にそれぞれ受け付け、抽選を実施。また、7月入場分から、チケット券面に購入者の氏名を印字する方式に変更されます。いずれも詳しくはジブリ美術館のホームページをご覧下さい。
 吉卜力工作室最新作品《紅海龜 某座島嶼的故事》(導演:米高·杜多克·德威特)終於完成,並將於5月11日(周三)至5月22日(周日)期間在第69屆康城國際電影節上展出。這是吉卜力作品首次入選「一種關注」單元。該單元展映具有獨特風格和視角的作品,並評選「一種關注」獎、導演獎和評審團獎。這部作品將獲得怎樣的評價,備受矚目。此外,該片在日本的上映日期已確定為9月17日(周六),敬請期待。
 上個月4月號的雜誌是LINE特輯,從4月開始,《龍貓》的角色作為LINE貼圖發售。這是吉卜力作品的角色首次以LINE貼圖的形式發售。吉卜力對新媒體一直非常謹慎,但正如上期雜誌所提到的,日本有6800萬人(截至去年12月)註冊了LINE,基於這種情況,吉卜力決定開始銷售這些貼圖。目前發售的插圖共有40幅,全部由製片人鈴木敏夫親自繪製。龍貓等角色被描繪得表情豐富,廣受好評。
 提到鈴木製片人,他還擔任了押井守導演的新作真人電影《GARMWARS 加爾姆戰爭》(Production I.G作品)的日語版製片人。鈴木曾在2004年上映的押井導演作品《攻殼機動隊2:無罪》中擔任聯合製片人,這次也是因為與押井導演多年的友情而參與其中。這部科幻奇幻作品構思了15年,製作費用高達20億日元,全部在北美拍攝並以英語製作,鈴木負責了其日語配音版的製片工作。押井導演在觀看了試映後表示:「雖然之前沒有太多期待,但效果非常好。」請大家務必去影院觀看。
 最後是三鷹之森吉卜力美術館的通知。目前,由於進行修繕工程,美術館將長期閉館至7月15日(周五),但今年7月和8月的入場門票仍將進行先行抽選銷售。7月的門票將於5月25日(周三)至5月31日(周二)期間接受申請並進行抽選,8月的門票則於6月25日(周六)至6月30日(周四)期間進行。此外,從7月入場開始,門票上將印有購票者的姓名。詳情請參閱吉卜力美術館的官方網站。
「野中くん発 ジブリだより」6月号
《野中君發 吉卜力通訊》6月號
 すでに報道されたとおり、先月開催された第69回カンヌ国際映画祭で、スタジオジブリ最新作「レッドタートル ある島の物語」(マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督)が「ある視点」部門の特別賞を受賞しました。"映画そのものが特別""映像と音のポエジー"と高く評価されての受賞です。カンヌ国際映画祭は毎年5月の開催なので、ジブリの新作はいつもまだ制作中で出品は無理でした。しかし本作は春に完成したので、ちょうどカンヌに間に合いました。賞の対象となる、オフィシャルセレクションの「ある視点」部門に初めて出品出来た新作が賞を頂けて本当に嬉しいです。日本公開は9月17日(土)。ご期待下さい。
 ジブリの新作といえば、小金井のスタジオで現在制作中の、三鷹の森ジブリ美術館オリジナル短編アニメーション「毛虫のボロ」(宮崎駿監督作品)ですが、5月9日(月)に最初のラッシュがありました。この作品はこれまでの方法を大きく変えて、CGを制作工程の中心に用いています。そのため、制作開始から初ラッシュまでいつになく時間がかかりましたが、ラッシュを経て20カットほど完成カットが上がりました。私も観ましたが、映像の質の高さがすごかったです。今後もさらに制作を続けていきます。
 さて、愛知・新潟で好評を博した「ジブリの大博覧会」が、内容を大きく更新した上で遂に東京にやってきます。7月7日(木)から9月11日(火)まで、六本木ヒルズ展望台 東京シティビューにて開催。「風の谷のナウシカ」から最新作「レッドタートル ある島の物語」まで、これまでのジブリ作品がどのように生み出され、世に出て行ったのか。会場では当時を振り返るポスターやチラシといった広告宣伝物を中心に、制作資料、企画書など未公開資料を含む膨大な数の資料が所狭しと並び、ジブリの30年間の歩みを体感出来ます。詳しくは公式サイトをご覧下さい。
http://www.roppongihills.com/tcv/jp/ghibli-expo/
 なお、スタジオジブリでは5月26日(木)よりLINEの公式アカウントを始めました。「ジブリの大博覧会」を含む、ジブリのいろんな新情報を随時お知らせしていきますので、こちらもどうぞよろしく。
 最後になりましたが、ジブリ作品を支えるベテランアニメーターの1人だった二木真希子さんが病気のため5月13日(金)に亡くなりました。58歳でした。残念と言う他ありません。ご冥福をお祈りいたします。
 正如已經報道的那樣,在上月舉行的第69屆康城國際電影節上,吉卜力工作室的最新作品《紅海龜 島的故事》(由米高·杜德克·德·維特執導)獲得了「一種關注」單元特別獎。該片因其「電影本身的特別」和「影像與聲音的詩意」而受到高度評價。由於康城國際電影節每年5月舉行,吉卜力的新作通常還在製作中,無法參展。但本片在春季完成,正好趕上了康城電影節。這是吉卜力首次在官方選片「一種關注」單元中參展並獲得獎項,我們感到非常高興。該片將於9月17日(周六)在日本上映,敬請期待。
 提到吉卜力的新作,目前在小金井工作室製作中的三鷹之森吉卜力美術館原創短篇動畫《毛毛蟲波羅》(宮崎駿導演作品)於5月9日(周一)完成了初剪。這部作品大幅改變了以往的製作方法,將CG作為製作過程的核心。因此,從製作開始到初剪花費了比以往更長的時間,但經過初剪後,已經完成了約20個鏡頭。我也觀看了,影像質量非常高。今後將繼續進行製作。
 此外,在愛知和新潟廣受好評的「吉卜力大博覽會」在內容大幅更新後,終於來到東京。展覽將於7月7日(周四)至9月11日(周二)在六本木Hills展望台東京城市觀景台舉行。從《風之谷》到最新作《紅海龜 島的故事》,展覽將展示吉卜力作品是如何誕生並走向世界的。會場將展出大量資料,包括回顧當時的海報、傳單等宣傳物,以及製作資料、企劃書等未公開資料,讓觀眾親身體驗吉卜力30年的歷程。詳情請參閱官方網站。
http://www.roppongihills.com/tcv/jp/ghibli-expo/
 此外,吉卜力工作室從5月26日(周四)起開通了LINE官方賬號。我們將隨時發佈包括「吉卜力大博覽會」在內的各種吉卜力新信息,敬請關注。
 最後,吉卜力作品的資深動畫師之一二木真希子女士因病於5月13日(周五)去世,享年58歲。我們深感遺憾,願她安息。
「野中くん発 ジブリだより」7月号
《野中君發 吉卜力通訊》7月號
 現在、修繕のため休館中の三鷹の森ジブリ美術館ですが、7月16日(土)よりいよいよ再オープン。この日から新しい企画展示「猫バスにのって ジブリの森へ」がスタートします。
 ジブリ美術館が開館したのは2001年10月。最初の企画展示は、当時劇場公開中だった最新作を採り上げた「千と千尋の神隠し」展でした。その後、ほぼ毎年新しい企画展示をジブリ美術館は開催してきました。「千尋」展と同様に、作品を題材とした「アルプスの少女ハイジ展 〜その作り手たちの仕事〜」や「崖の上のポニョ展 │エンピツで映画をつくる│」もあれば、映画が生まれる発想の種、企画の元に焦点を当てた「天空の城ラピュタと空想科学の機械達展」や「3びきのくま展 〜映画にできないとっておきのおはなし〜」「幽霊塔へようこそ展 │通俗文化の王道│」もありました。あるいは他のアニメーションスタジオを採り上げた「ピクサー展」や「イギリスの友人を紹介します。『アードマン』展」なども。これまで14の企画展示があったのですが、今回、それらをすべて一堂に集めたのが「猫バスにのって ジブリの森へ」です。これまでの企画展示のハイライトと言ってもいいかもしれませんが、選ばれた各展示物にアレンジを加え、コラージュ風に展示室いっぱいに並べて、新たな体験をしてもらえるようにしています。本当に巨大な3びきのくまの人形や、大人も乗れるネコバスなど、復活の要望が多かった展示物も再登場。美術館の建物自体も化粧直しされるので、以前来たことがある人も、きっとまた新鮮な気持ちで美術館の空間を楽しんでいただけると思います。皆様、再開するジブリ美術館にどうぞお越し下さい。なお、三鷹の森ジブリ美術館は日時指定の予約制。詳しくはホームページをご覧下さい。
 展示と言えば、愛知、新潟で大好評だった「ジブリの大博覧会」が、東京の六本木ヒルズ展望台 東京シティビューで現在開催中です。構成が変更されてさらにパワーアップ、入場料を当初の告知より下げたので大人は1800円(税込み)でご覧いただく事が出来ます。詳しい情報は公式サイトでぜひご確認下さい。
http://www.roppongihills.com/tcv/jp/ghibli-expo/
 また、7月15日(金)より愛知県の豊田市美術館では「ジブリの立体建造物展」が、7月16日(土)より新潟県立万代島美術館では「スタジオジブリ・レイアウト展」が始まります。いずれもどうぞ宜しく。
 目前,因修繕而暫時閉館的三鷹之森吉卜力美術館將於7月16日(周六)重新開放。從這一天起,新的企劃展覽「乘上貓巴士,前往吉卜力之森」將正式啟動。
 吉卜力美術館於2001年10月開館。最初的企劃展覽是當時正在影院上映的最新作品《千與千尋》展。此後,吉卜力美術館幾乎每年都會舉辦新的企劃展覽。與《千尋》展一樣,既有以作品為主題的《阿爾卑斯少女海蒂展 ~創作者們的工作~》和《懸崖上的金魚姬展 │用鉛筆製作電影│》,也有聚焦電影創作靈感和企劃源頭的《天空之城與空想科學機械展》、《三隻熊展 ~無法拍成電影的珍藏故事~》和《歡迎來到幽靈塔展 │通俗文化的王道│》。此外,還有介紹其他動畫工作室的《皮克斯展》和《介紹英國的朋友:阿德曼展》等。迄今為止,美術館共舉辦了14個企劃展覽,而這次「乘上貓巴士,前往吉卜力之森」則將所有這些展覽匯聚一堂。可以說這是過去企劃展覽的精華,但每個展品都經過重新編排,以拼貼風格佈滿整個展廳,為觀眾帶來全新的體驗。那些備受期待的展品,如巨大的三隻熊玩偶和可供成人乘坐的貓巴士,也將再次亮相。美術館的建築本身也進行了翻新,因此即使之前來過的人,也一定能以全新的心情享受美術館的空間。歡迎大家前來重新開放的吉卜力美術館。需要注意的是,三鷹之森吉卜力美術館實行預約制,具體信息請查看官網。
 說到展覽,曾在愛知和新潟大受歡迎的「吉卜力大博覽會」目前正在東京六本木Hills展望台東京City View舉辦。展覽內容經過調整後更加精彩,門票價格也比最初公佈時有所下調,成人票價為1800日元(含稅)。詳細信息請務必查看官方網站。
http://www.roppongihills.com/tcv/jp/ghibli-expo/
 此外,從7月15日(周五)起,愛知縣豐田市美術館將舉辦「吉卜力立體建築展」,從7月16日(周六)起,新潟縣立萬代島美術館將舉辦「吉卜力工作室佈局展」。歡迎大家前來參觀。
「野中くん発 ジブリだより」8月号
《野中君發 吉卜力通訊》8月號
 スタジオジブリ最新作「レッドタートル ある島の物語」の公開が近づいてきました。先月から予告編やチラシ配布も始まり、宣伝も本格化していますが、今月末にはマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督が来日、記者会見やインタビュー、講演等を行う予定なのでどうぞご注目下さい。公開は9月17日(土)。
 さて、この「レッドタートル〜」の展示が、好評開催中の「ジブリの大博覧会」(於:東京・六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー)内で実施中です。世界初公開となる貴重な資料をふんだんに展示。上映より一足早く、作品世界に触れることが出来ます。「ジブリの大博覧会」は他にも、この東京展が初公開となる「スタジオジブリ 空とぶ機械達展」というパートがあり、52階という会場の特性を生かし、ジブリ作品に登場した様々な飛行機のビジュアルを楽しめます。中でも「天空の城ラピュタ」のオープニングに登場した飛行建造物の巨大立体模型が大人気。この「ジブリの大博覧会」、昼もいいですが夜がさらに美しいと評判です。21時30分まで入場可能、22時閉館です。
 他にも、夏休みなので全国でジブリ関連の展覧会を実施中。まず、新潟県立万代島美術館の「スタジオジブリ・レイアウト展」。韓国・香港・フランスと海外でも開催された人気展が新潟に初お目見え、好評開催中。展示点数は過去最高で、とても充実した状態でご覧頂けます。一方、愛知県の豊田市美術館では「ジブリの立体建造物展」を開催中。今年春に内容を大きく更新して長野市で実施、記録的な動員となりましたが、豊田市でも大好評です。さらに広島県熊野町の筆の里工房では8月28日(日)まで「近藤喜文展」を開催。「耳をすませば」の監督でアニメーターの故近藤喜文さんの、本当に素晴らしい絵を多数堪能出来る展覧会です。そして8月11 日(木)より江戸東京博物館で開催の「伊藤晴雨 幽霊画展」。実はジブリは企画協力を務めており、画集の編集も担当。鈴木敏夫プロデューサーの特設コーナーもあって、この夏、隠れたジブリスポット(?)と言えるかも。いずれもどうぞ宜しく。
 最後にもう1つ、ジブリがスタジオカジノ名義で製作した庵野秀明監督の実写作品「式日」が初ブルーレイ化されました。「庵野秀明監督実写作品集1998-2004」に「ラブ&ポップ」「キューティーハニー」と同時収録。「式日」は4Kデジタル・リマスターなので高画質です。発売元はバップ。どうぞ宜しく。
 吉卜力工作室的最新作品《紅海龜:一座島嶼的故事》即將上映。從上個月開始,預告片和宣傳單張的發放已經啟動,宣傳工作也正式展開。本月底,導演米高·杜德克·德·維特將來到日本,舉行記者會、採訪和演講等活動,請大家密切關注。電影將於9月17日(周六)上映。
 目前,在東京六本木Hills展望台東京城市觀景台舉辦的《吉卜力大博覽會》中,正在進行《紅海龜》的展覽。展覽中首次公開了世界級的珍貴資料,觀眾可以在電影上映前提前感受到作品的世界。此外,《吉卜力大博覽會》還包括首次在東京展出的《吉卜力工作室:飛翔的機械展》,利用52層會場的特性,展示了吉卜力作品中出現的各種飛行器的視覺藝術。其中,《天空之城》開場中出現的飛行建築物的巨大立體模型非常受歡迎。這個《吉卜力大博覽會》不僅在白天吸引人,夜晚更是美不勝收。入場時間截止到21:30,閉館時間為22:00。
 此外,由於暑假期間,全國各地都在舉辦吉卜力相關的展覽。首先,新潟縣立萬代島美術館的《吉卜力工作室·佈局展》首次在新潟展出,之前在韓國、香港和法國等地也舉辦過,受到了廣泛好評。展品數量為歷屆之最,內容非常豐富。另一方面,愛知縣豐田市美術館正在舉辦《吉卜力的立體建築物展》。今年春天在長野市進行了大規模更新,吸引了大量觀眾,在豐田市也受到了熱烈歡迎。此外,廣島縣熊野町的筆之里工房將舉辦《近藤喜文展》,展覽將持續到8月28日(周日)。近藤喜文是《側耳傾聽》的導演和動畫師,展覽中展示了他許多非常出色的畫作。從8月11日(周四)開始,江戶東京博物館將舉辦《伊藤晴雨 幽靈畫展》。實際上,吉卜力工作室參與了策劃,並負責了畫集的編輯。還有鈴木敏夫製作人的特別展區,可以說是這個夏天隱藏的吉卜力景點(?)。請大家多多關注。
 最後,吉卜力工作室以Studio Kajino的名義製作的庵野秀明導演的實拍電影《式日》首次發行藍光版。《庵野秀明導演實拍作品集1998-2004》中同時收錄了《愛與時尚》和《甜心戰士》。《式日》經過4K數字修復,畫質非常高清。發行方為VAP。請大家多多支持。
「野中くん発 ジブリだより」9月号
《野中君發 吉卜力通訊》9月號
 9月17日(土)、スタジオジブリ最新作「レッドタートル ある島の物語」(監督:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット)がいよいよ公開されます。
 改めて書きますと、発端は今から10年前に、マイケル監督に対し鈴木敏夫プロデューサーが、長編映画を作ってみないかと提案したことでした。マイケル監督はオランダ出身のアニメーション作家で、元々アニメーターなので絵も大変うまい人。すでにその時点で短編の監督作「岸辺のふたり」が米アカデミー賞を受賞するなど、世界的に高く評価されていました。しかし長編映画の監督は経験したことがありませんでした。
 マイケル監督はこの提案に興味を示し、ジブリが製作することを前提に企画が動き始めました。そのときにマイケル監督が出したリクエストが、高畑勲監督にアドバイスをしてもらうことでした。初めての長編映画ということで、やはり短編とは異なる点が色々あります。それゆえの希望でしたが、「岸辺のふたり」を以前から絶賛していた高畑監督はこれを快諾。こうしてマイケル監督がシナリオ執筆に着手し、さらに絵コンテ、ライカリール(絵コンテを撮影し順番につないだ映像)の制作に進みますが、その間、日本側とは密にやり取りを重ねました。ライカリール制作の大詰めでは、来日してジブリの近くに借りた部屋で約1ヶ月滞在、高畑監督や鈴木プロデューサーと直接打ち合わせをしながら作業したこともありました。
 映画の形が見えて来たのと並行して、実際の制作現場はヨーロッパになりそうだということで、ジブリは海外配給の長年のパートナーであるフランスのワイルドバンチ社に本作の製作について相談。結果、両社の合作となり、その後本格的に映像制作がフランスで始まりました。その間もマイケル監督からは、音楽を含め様々な相談があり、ジブリは海の向こうのフランスとやりとりを続けました。こうした経緯により、高畑監督はアーティスティック・プロデューサーとしてクレジットされており、鈴木プロデューサーはもちろん本作でもプロデューサーを担当しています。
 2016年春、本作は遂に完成し、5月の第69回カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門特別賞を受賞したことはこの欄でもお伝えした通りです。人と自然、そしていのち、生きること。マイケル監督にしか作れない素晴らしく美しい芸術作品であり、本作はやはりまぎれもなくジブリ作品の1本です。どうぞ宜しく。
 9月17日(周六),吉卜力工作室的最新作品《紅海龜 島的故事》(導演:米高·度德威特)終於要上映了。  
 再次回顧一下,事情的起因要追溯到10年前,當時製片人鈴木敏夫向米高導演提議,是否願意嘗試製作一部長篇電影。米高導演是來自荷蘭的動畫導演,原本就是一名動畫師,繪畫功底非常出色。當時,他的短片作品《父與女》已經獲得了美國奧斯卡獎,並在全球範圍內獲得了高度評價。然而,他從未執導過長篇電影。  
 米高導演對這個提議表現出興趣,並在吉卜力工作室的支持下,項目開始啟動。當時,米高導演提出了一個請求,那就是希望高畑勛導演能夠給予指導。因為是第一次執導長篇電影,與短片有許多不同之處,因此他提出了這個願望。而高畑導演一直以來都對《父與女》讚不絕口,欣然接受了這個請求。於是,米高導演開始着手撰寫劇本,並進一步製作分鏡和動態分鏡(將分鏡拍攝並按順序連接起來的影像)。在此期間,他與日本方面保持了密切的溝通。在動態分鏡製作的最後階段,米高導演還來到日本,在吉卜力附近租了一間房子,停留了大約一個月,與高畑導演和鈴木製片人直接進行討論並推進工作。  
 隨着電影逐漸成形,實際的製作現場可能會設在歐洲,因此吉卜力與長期合作的海外發行夥伴——法國的Wild Bunch公司商討了本片的製作事宜。最終,雙方決定合作,隨後正式的影像製作在法國展開。在此期間,米高導演在包括音樂在內的各個方面都進行了多次諮詢,吉卜力也繼續與遠在法國的團隊保持溝通。由於這一系列的合作,高畑勛導演被列為藝術製片人,而鈴木製片人當然也繼續擔任本片的製片人。  
 2016年春天,本片終於完成,並在5月的第69屆康城國際電影節上獲得了「一種關注」單元特別獎,正如我們之前報道的那樣。人與自然、生命以及生存。這是一部只有米高導演才能創作出的美麗而卓越的藝術作品,同時它無疑也是一部吉卜力作品。敬請期待。
「野中くん発 ジブリだより」10月号
《野中君發 吉卜力通訊》10月號
 絶賛公開中のスタジオジブリ最新作「レッドタートル ある島の物語」(監督:マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット)ですが、コピーの「どこから来たのか どこへ行くのか いのちは?」は、実は谷川俊太郎さんがこの映画のために書いて下さった詩の一節を使わせて頂いています。映画を谷川さんにご覧頂いたところ、気に入ってもらえたので、鈴木敏夫プロデューサーが谷川さんに映画に寄せる詩を依頼。快く書いて下さったのがその詩で、全文は公式サイト等に掲載されていますので是非お読み下さい。映画の本質が鋭く描出されていて、今さらながら、詩人の言葉遣いのすごさを感じます。公式サイトのURLはhttp://red-turtle.jp/ です。
 また、池澤夏樹さんも「レッドタートル」を高く評価して下さり、映画を題材にして池澤さんが構成・文を担当した絵本が岩波書店から出版されました。映画と同じ「レッドタートル ある島の物語」という書名ですが、もともと副題の「ある島の物語」は池澤さんが付けて下さったもの。絵本の方も、映画の美しい場面写真を大きく使いながら、視点を少し変えて、島から見た物語として構成されていて新鮮です。特殊な製本で絵がよく見える、おしゃれな装丁の本です。
「レッドタートル」はアーティスティックな映画であることもあって、多くの作家の方々から好評を頂いていますが、先日は又吉直樹さんからも「『レッドタートル』のような感覚の映画を僕は初めて観ました。とても面白かったです」で始まるコメントを頂きました。前述の公式サイトでは、この又吉さんのコメント全文を掲載するとともに、10月31日(月)まで〝感想キャンペーン〞を実施しています。Twitterやfacebookで「#レッドタートル」を付けてこの映画の感想を書くと、抽選でグッズをプレゼント。詳しくは公式サイトをご覧下さい。
 皆様、ジブリの最新作「レッドタートル ある島の物語」をどうぞよろしく。
 最後になりましたが、ジブリが制作した新たなキャラクター「となりのおにぎり君」がこの秋登場しました。今、伊藤園ではこの新キャラクターをフィーチャーしたキャンペーンを実施中。詳しくは伊藤園の公式サイト内にある専用ページをご覧下さい。近藤勝也くんが腕を振るった新作アニメーションもご覧頂けます。「となりのおにぎり君」で是非検索してみて下さい。
 正在熱映的吉卜力工作室最新作品《紅海龜 某座島的故事》(導演:米高·度德威特)的宣傳語「生命從何而來,又將去向何方?」實際上是使用了谷川俊太郎先生為這部電影所寫的詩中的一節。谷川先生在觀看電影後非常喜歡,因此製片人鈴木敏夫邀請他為電影創作一首詩。谷川先生欣然應允,寫下了這首詩,全文已刊登在官方網站等平台上,請大家務必閱讀。這首詩深刻描繪了電影的本質,讓人再次感受到詩人用詞的非凡之處。官方網站的網址是http://red-turtle.jp/。
 此外,池澤夏樹先生也對《紅海龜》給予了高度評價,並以電影為題材,由池澤先生負責編寫和構圖的繪本已由岩波書店出版。繪本與電影同名,名為《紅海龜 某座島的故事》,而副標題「某座島的故事」原本就是池澤先生所命名的。這本繪本也大量使用了電影中的美麗場景照片,但視角稍有不同,以島為視角重新構建了故事,給人耳目一新的感覺。採用特殊裝訂方式,畫面清晰可見,裝幀時尚。
《紅海龜》作為一部藝術性很強的電影,受到了許多作家的好評。近日,又吉直樹先生也發表了評論,開頭寫道:「我第一次看到像《紅海龜》這樣感覺的電影,非常有趣。」在官方網站上,我們刊登了又吉先生的完整評論,並將在10月31日(周一)之前舉辦「感想活動」。在Twitter或Facebook上使用「#レッドタートル」標籤發表對這部電影的感想,就有機會獲得抽獎禮品。詳情請參見官方網站。
 請大家多多支持吉卜力的最新作品《紅海龜 某座島的故事》。
 最後,吉卜力製作的新角色「隔壁的飯糰君」已於今年秋天登場。目前,伊藤園正在舉辦以這個新角色為主題的宣傳活動。詳情請參見伊藤園官方網站內的專用頁面。您還可以欣賞到近藤勝也先生創作的新動畫。請務必搜索「隔壁的飯糰君」了解更多信息。
「野中くん発 ジブリだより」11月号
《野中君發 吉卜力通訊》11月號
 すでに報道があった通り、長年ジブリで仕上部門の責任者を務めていた保田道世さんが、病気のため10月5日に亡くなりました。77歳でした。
 保田さんはほぼすべてのジブリ作品で色彩設計を担当し、キャラクター等、画面の中で背景の手前で動く部分(デジタル化以前だとセル画で描かれていた部分)の色を決めてきました。色のセンスが大変優れていたのはもちろんですが、色指定の膨大な仕事量を手早く的確にこなす効率性・合理性がすごく、また、多くのスタッフがいる仕上という部署をとりまとめ、外部の仕上スタジオとのやりとりも行うなど、仕上工程の制作管理的な役割も広く担っていました。なので社内での存在感はとても大きなものがありました。
 保田さんがアニメーションの仕事を始めたのはジブリの出来るはるか以前の1958年。発足後間もない東映動画(現・東映アニメーション)に社員一期生として入社し、以後一貫して仕上の仕事をしてきました。当初は主にCMやTVアニメでトレース(動画の線をセルに筆で描き移す作業)を担当しましたが、組合活動を通じて高畑勲さんや宮崎駿さん達と知り合い、「太陽の王子 ホルスの大冒険」(1968年・高畑勲監督)制作に参加します。以後、会社を変わりつつ様々な作品に携わりますが、70年代半ばからは色彩設計に本格的に取り組み始め、「未来少年コナン」(1978年・宮崎駿監督)「赤毛のアン」(1979年・高畑勲監督)などでの仕事を経て、「風の谷のナウシカ」(1984年・宮崎駿監督)以降ほとんどのジブリ作品の色彩設計を担当したのは前述の通りです。「崖の上のポニョ」(2008年・宮崎駿監督)終了後、一旦は現役を退いたのですが、宮崎駿監督が強く要請し「風立ちぬ」(2013年)で再登板、またも素晴らしい仕事ぶりを発揮してくれました。高畑監督が同志、宮崎監督が戦友と呼んだことからも、いかに保田さんが両監督から信頼されていたかが分かります。
 新しいことにも柔軟に対応出来る人でした。「ホーホケキョ となりの山田くん」(1999年・高畑勲監督)から、ジブリも全面的にコンピューターを使ったデジタルペイントに切り替わりましたが、必要な知識を学んで、この大転換に完全に順応していました。
 今でも、モノトーンの服に身を包んだおしゃれな保田さんが目に浮かびます。改めまして、ご冥福をお祈りいたします。本当に有難うございました。
 正如已經報道的那樣,長期在吉卜力擔任上色部門負責人的保田道世女士,因病於10月5日去世,享年77歲。
 保田女士幾乎參與了所有吉卜力作品的色彩設計,負責決定角色等在畫面中背景前移動部分(在數碼化之前是用賽璐珞畫的部分)的顏色。她的色彩感非常出色,同時她能夠迅速準確地完成大量的色彩指定工作,效率極高。她還負責管理上色部門的眾多員工,並與外部上色工作室進行溝通,廣泛承擔了上色工序的製作管理角色。因此,她在公司內的存在感非常強。
 保田女士開始從事動畫工作是在吉卜力成立之前的1958年。她作為東映動畫(現東映動畫)的第一期員工加入公司,之後一直從事上色工作。最初她主要負責廣告和電視動畫的描線工作(將動畫的線條用筆描繪到賽璐珞上),通過工會活動結識了高畑勛和宮崎駿等人,並參與了《太陽王子 霍爾斯的大冒險》(1968年,高畑勛導演)的製作。之後,她換了公司,參與了各種作品,但從70年代中期開始正式從事色彩設計,經歷了《未來少年柯南》(1978年,宮崎駿導演)和《紅髮少女安妮》(1979年,高畑勛導演)等作品,如前所述,從《風之谷》(1984年,宮崎駿導演)開始,她幾乎負責了所有吉卜力作品的色彩設計。在《懸崖上的金魚公主》(2008年,宮崎駿導演)結束後,她一度退休,但在宮崎駿導演的強烈要求下,她再次出山,在《起風了》(2013年)中展現了出色的工作能力。高畑導演稱她為同志,宮崎導演稱她為戰友,由此可見保田女士深受兩位導演的信任。
 她也是一個能夠靈活應對新事物的人。從《我的鄰居山田君》(1999年,高畑勛導演)開始,吉卜力全面轉向使用計算機進行數字上色,她學習了必要的知識,完全適應了這一重大轉變。
 至今,我仍能想起穿着單色衣服、時尚的保田女士。再次祈禱她安息。真的非常感謝。
「野中くん発 ジブリだより」12月号
《野中君發 吉卜力通訊》12月號
 11月8日(火)から10日(木)まで、スタジオジブリと三鷹の森ジブリ美術館は社員旅行に出掛けました。行先は熊野。実は2011年の社員旅行で熊野に行くはずだったのですが、台風12号の水害のため、行き先を変更せざるを得ませんでした。昨年、一昨年とジブリでは社員旅行をしませんでしたが、今年は実施することになり、過去の経緯から熊野が行先として自然に浮上。遂に訪れることになったわけです。
 熊野までは列車で移動しましたが、集合時刻は東京駅に朝7時10分と、もしかしたらジブリ社員旅行史上もっとも早い集合時刻だったかもしれません。乗り遅れる人がいるのでは、と幹事は心配していましたが、幸い遅刻者はいませんでした。名古屋までは新幹線で1時間40分ほどですが、名古屋駅から新宮駅までは3時間半以上。それゆえの早朝出発でしたが、ともかくずっと列車に乗って、新宮到着後、すぐに熊野速玉大社と神倉神社へ向かいました。あいにく雨だったので、神倉神社の石段はかなりしんどかったですが、ほとんどの人は上まで登ったようです。夜は那智勝浦温泉の宿へ。いつも通り全員で大広間で一緒に夕食を頂き、その後は飲み部屋、カラオケ部屋、風呂、睡眠、その他とそれぞれ分かれて楽しみました。
 翌日は、自由行動の人もいましたが、予め設定されていた3つのコースのどれかに参加した人が多かったようです。私は熊野那智大社と原始林巡りのコースにしたのですが、これが想像以上に厳しいルートで、前日以上にきつかったです。まあ、日頃の運動不足が祟ったのでしょう。でも、普通は見られない景色を見ることが出来て、行った価値は十分ありました。宮崎駿監督や鈴木敏夫プロデューサーは林業の見学コースに参加。こちらはこちらでとても充実していて、皆満足だったようです。考えてみると、宮崎監督は三浦しをんさんの『神去なあなあ日常』の本の帯に文を書いていましたね。もう1つのコースは那智の滝と海中公園見学。こちらも十分に楽しめたようですが、ともかくこの日は快晴で、とても有難かったです。2日目の夜もまた全員で夕食、その後も同様でした。
 最終日は熊野本宮大社へ。その後、新宮駅で12時半過ぎの列車に乗り、後は再びひたすら鉄道の旅。18時半頃東京駅着、無事解散となりました。
 久しぶりの社員旅行でしたが、「毛虫のボロ」制作班も含め、皆、いいリフレッシュとなりました。
 11月8日(周二)至10日(周四),吉卜力工作室和三鷹之森吉卜力美術館的員工們進行了一次社內旅行。目的地是熊野。實際上,2011年的社內旅行原本計劃前往熊野,但由於颱風12號引發的水災,不得不更改目的地。去年和前年,吉卜力都沒有組織社內旅行,今年決定重新啟動,考慮到過去的經歷,熊野自然成為了首選目的地。終於,大家得以實現這一願望。
 前往熊野的旅程是通過火車完成的,集合時間是早上7點10分在東京站,這可能是吉卜力社內旅行史上最早的集合時間。組織者擔心會有人遲到,但幸運的是,所有人都準時到達。從東京到名古屋乘坐新幹線大約需要1小時40分鐘,但從名古屋站到新宮站則需要3個半小時以上。因此,大家早早出發,一路乘坐火車,到達新宮後,立即前往熊野速玉大社和神倉神社。不巧的是,當天下雨,神倉神社的石階相當難爬,但大多數人還是堅持登到了頂端。晚上,大家入住那智勝浦溫泉的旅館。和往常一樣,所有人一起在大廳共進晚餐,之後各自分散到飲酒室、卡拉OK室、浴室、臥室等地方享受夜晚。
 第二天,雖然有些人選擇自由活動,但大多數人還是參加了預先設定的三條路線中的一條。我選擇了熊野那智大社和原始森林巡遊的路線,這條路線比預想的要艱難得多,甚至比前一天還要辛苦。可能是平時缺乏運動的緣故吧。不過,能夠看到平時難得一見的景色,這次旅行絕對值得。宮崎駿導演和鈴木敏夫製片人則選擇了參觀林業的路線,這條路線也非常充實,大家都感到滿意。回想起來,宮崎導演曾為三浦紫苑的《神去村日常》一書寫過推薦語。另一條路線是參觀那智瀑布和海中公園,大家也玩得非常開心。幸運的是,當天天氣晴朗,真是太好了。第二天的晚上,大家再次共進晚餐,之後的活動也一如既往。
 最後一天,大家前往熊野本宮大社。之後,在新宮站乘坐12點半的火車,再次踏上漫長的鐵路旅程。大約在18點半抵達東京站,順利解散。
 這次久違的社內旅行,包括《毛毛蟲波羅》製作組在內的所有人都得到了很好的放鬆。