文档:吉卜力日志/1999年1月

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 12月 1999年1月 2月
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1999年1月
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吉卜力日志 9901 1.gif
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99.1.5(火)
 仕事始め。といってもメインスタッフは正月返上で仕事をしていたので、社内の空気に休み明けのにおいが感じられない。
 朝一から制作会議。高橋さんから正月中のメインスタッフの動向、今年の予定(ひたすら「となりの山田くん」完成に精進するのみ)が報告される。
 絵コンテ、シーン14-7 185秒、シーン3-2の続きCUT79~96まで101秒アップ。
99年1月5日(星期二)
 今天是新年后的第一个工作日。不过,由于主要工作人员在春节期间也一直在工作,所以公司里并没有那种假期刚结束的氛围。
 一大早就是制作会议。高桥先生报告了春节期间主要工作人员的工作进展以及今年的计划(主要是全力以赴完成《隔壁的山田君》)。
 分镜方面,场景14-7完成了185秒,场景3-2的继续部分从CUT79到CUT96完成了101秒。
99.1.6(水)
 新人動画マンにも「ホーホケキョ となりの山田君」に入ってもらうため、斎藤君から動画作業の注意事項の説明会が約一時間半かけて行われる。実線、内線、輪郭線の各動画、合成、組み線について、それぞれ注意するポイントを分かりやすく解説。
99年1月6日(星期三)
 为了让新加入的动画师也能参与《ホーホケキョ となりの山田君》的制作,斋藤君进行了约一个半小时的动画工作注意事项说明会。他详细讲解了实线、内线、轮廓线等各类动画,以及合成和组合线的要点,并进行了通俗易懂的解释。
99.1.7(木)
 保田さん、高橋さん、奥井さん、高橋さん、神村氏等が集まって仕上げの今後の進行についての話し合いが行われる。このままの状態で行けば外注スタジオにけっこう頼らなければいけない事態になりそうである。またその際スキャンはどうするのか等突っ込んだ内容も検討される。
 二階作画ルームの一部で何故かライトテーブルが点かなくなる事態が続出、原因がまったくわからないため、「単に老朽化」「誰かの陰謀」「家まで電気を引っ張っているヤツがいる」「のろい」等、いろいろな憶測が飛び交っている。取り合えずグローランプを交換して復旧。
99年1月7日(星期四)
 保田先生、高桥先生、奥井先生、高桥先生、神村先生等人聚集在一起,就最终阶段的后续进展进行了讨论。如果继续这样下去,似乎将不得不依赖外包工作室。同时,还深入探讨了扫描等问题。
 在二楼作画室的部分区域,莫名其妙地出现了灯箱无法点亮的情况,由于完全找不到原因,各种猜测纷至沓来,如“单纯的老化”、“某人的阴谋”、“有人把电拉到了家里”、“诅咒”等。暂时更换了灯管后恢复了正常。
99.1.8(金)
 ライトテーブル問題で、業者が二階の問題箇所の電圧を何カ所か計ったところ、83V程度しか無いことが発覚。原因は、エアコンで床付近が寒いので電気膝掛けを使っているとか、タコ足配線のしすぎだとか、いくつもありそう。後日もっと詳しく調べてもらうことに。
 今日から鈴木プロデューサー、高橋さん、門屋さん等が、熱海で宣伝対策合宿に入る。
 原画アップまであと数カ月を残すのみとなり、神村氏が意気込みを表すため、パソコンのデスクトップに「背水の陣」なる壁紙を貼る。たまたま制作部でそれを見た田辺氏は「は~」とため息をつきながらメインスタッフコーナーへ去って行った。
 風邪で制作部石井君は早退。各署で風邪による欠勤、早退が続いてる。
99年1月8日(星期五)
 关于灯光台的问题,业者在二楼的问题区域测量了几处电压,发现只有83V左右。原因可能是由于空调导致地板附近寒冷,有人使用电热毯,或者是因为使用了过多的延长线等,似乎有多种可能性。决定日后进行更详细的调查。
 从今天开始,铃木制作人、高桥先生、门屋先生等人将在热海进行宣传对策的合宿。
 距离原画完成只剩下几个月,神村先生为了表达自己的决心,在电脑桌面上贴上了“背水一战”的壁纸。偶然在制作部看到这一幕的田边先生叹了口气,说了声“哈~”,然后离开了主创人员区域。
 由于感冒,制作部的石井君提前下班。各部门因感冒导致的缺勤和早退情况持续发生。
99.1.9(土)
 五時からラッシュチェックが行われるが、のっけから妙に色がおかしい。と思ったら、プロジェクターその他の設定が狂ってしまっていたのが原因らしい。
 六時半すぎから、今回のラッシュでまたしても問題になった口の中の処理について、高畑監督、奥井さん、動画チェック斎藤君らが集まって話し合いが行われる。
 ○畑○崎作品研究所から近藤喜文さんの追悼文集(一応同人誌)が送られてくる。なかなか読みごたえがある素晴らしい本に仕上がっているので、社内で注文したいと問い合わせ殺到。
99年1月9日(星期六)
 从五点开始进行拉片检查,但一开始就发现颜色有些不对劲。后来发现是因为投影仪等设备的设置出了问题。
 六点半过后,高畑导演、奥井先生以及负责动画检查的斋藤君等人聚集在一起,讨论这次拉片中再次出现的关于角色嘴部处理的问题。
 ○畑○崎作品研究所寄来了近藤喜文先生的追悼文集(算是同人志)。这本书内容非常丰富,制作精良,因此公司内部很多人纷纷询问是否可以进行订购。
99.1.11(月)
 高橋さん、奥井さん、望月さん等が某スタジオにデジタルペイントのお手伝いをお願いしに行く。
 二時より制作会議が行われる。
 三時よりシーン9-5、12-1の色打ち合わせが行われる。
 最近胃の調子が悪いと言っていた○○さんが病院で胃カメラを飲んだところ、胃潰瘍が発見される。薬を飲んでいれば直る程度のものだそうで、一安心。
99年1月11日(星期一)
 高桥先生、奥井先生、望月先生等人前往某工作室请求协助进行数字绘画。
 从两点开始进行制作会议。
 从三点开始进行场景9-5、12-1的色彩讨论。
 最近胃部不适的○○先生在医院做了胃镜检查,发现患有胃溃疡。据说只要服药就能治愈,让人松了一口气。
99.1.12(火)
 シーン7-4、5-9の色打ちが行われる。
 夜、宮崎監督が突然来社し、高畑監督になにやら話しをしていると思ったら、村塾の特別講義の依頼に来たとのこと。前回講義をした押井さんは「アニメから離れているから話すことないよ」と言いながら夜の9時まで話し続けたということだし、何を話すのか興味深いところ。「聞きて~」と言っているスタッフもアリ。神村氏のみ「ラッシュはどうしよう。スケジュールが…」と渋い顔。
99年1月12日(星期二)
 今天进行了场景7-4和5-9的彩色打样。
 晚上,宫崎导演突然来到公司,和高畑导演聊了些什么,原来是来邀请他参加村塾的特别讲座。上次讲座的押井先生虽然说了“我已经远离动画了,没什么可讲的”,但还是讲到了晚上9点,所以这次会讲些什么也让人很感兴趣。有些工作人员也表示“好想听啊~”。只有神村先生一脸为难地说:“样片怎么办,日程安排……”
99.1.13(水)
 以前から問題になっていた、ダビングをシーン毎にするのか、今まで通りロールでするのかが制作の中でクローズアップされるが、手間や金銭的な面からどう考えてもロール別にした方に良いという結論に達する。
 先日小豆島出身のコミックボックス三好氏が、正月休みに田舎ヘ帰ったお土産に持ってきてくれた讃岐うどんを茹で、小豆島産の醤油で汁を作り田辺氏と食べる。あまりの旨さに大興奮。恐るべき讃岐うどん。
99年1月13日(星期三)
 一直以来,关于是将配音按场景进行还是像以前一样按卷进行的问题在制作过程中被提了出来。但从时间和金钱的角度考虑,最终得出的结论是按卷进行更为合适。
 前几天,来自小豆岛的Comic Box三好先生在新年假期回老家时,带来了作为礼物的赞岐乌冬面。我们将其煮熟,用小豆岛产的酱油调制汤底,与田边先生一起享用。其美味令人无比兴奋。赞岐乌冬面真是令人惊叹。
99.1.14(木)
 三時から山口さんの作打ちが行われる。シーン3-2のラストパート。
 四時からシーン13-1、13-7の色打ちが行われる。
 五時から今まで色が点いた部分の通しラッシュが行われる。プロジェクターの色が安定していないのでは、との懸念が出るが、今月末に全て解決する手筈にはなっているとのこと。その後、一度35mmフィルムにしてチェックしてみることに。
 七時から倉田さんの作打ちが行われる。シーン1-0、1-1。シーン1-0は特殊な処理にするため、マック版QARで試しの画面を作ることになる。斎藤氏が早速作業に着手。
99年1月14日(星期四)
 下午三点开始进行山口先生的作打。内容是场景3-2的最后部分。
 四点开始进行场景13-1、13-7的色打。
 五点开始对目前为止已经上色的部分进行通篇拉片。有人担心投影机的颜色不稳定,但据说本月底会全部解决。之后,计划先制作成35毫米胶片进行检查。
 七点开始进行仓田先生的作打。内容是场景1-0、1-1。由于场景1-0需要进行特殊处理,因此将使用Mac版QAR制作试看画面。斋藤先生立即着手进行这项工作。
99.1.15(金)
 成人式で休日、ではなくて出勤日。一応今日から完成まで祭日は無しということになる。そのうち日曜日もなくなる運命にある…。
 釜山のファンタスティック映画祭で「人狼」「平成狸合戦ぽんぽこ」「紅の豚」が上映されたらしい。と制作部で話しをしていたら某氏が「それって動物アニメ特集か」とぽつり。
 夕食に会社からピザが支給される。取り合えず今日仕事をしているのは約四十人強といったところなので、一寸余裕を持って三人で一枚として計十四枚を注文するが、みんな飢えていたのかあっと言う間に無くなってしまう。ところでちょうどその時打ち合わせをしていた高畑監督は「多めに注文したからどうせ余るだろう」と高を括っていたため、ピザにありつけず。
99年1月15日(星期五)
 今天是成人节,但并不是假日,而是工作日。从今天开始直到项目完成,将没有假期。甚至周日也注定会消失……
 听说在釜山的奇幻电影节上放映了《人狼》、《平成狸合战》和《红猪》。在制作部讨论时,某人突然说:“这是动物动画特辑吗?”
 晚餐时公司提供了披萨。今天大约有四十多人在工作,所以稍微多订了一些,按三人一份计算,总共订了十四份。但大家似乎都很饿,披萨转眼间就被吃光了。而当时正在开会的高畑导演却自信满满地说:“我多订了一些,肯定会有剩的。”结果他没能吃到披萨。
99.1.16(土)
 昨年1月14日にジブリを退社した宮崎監督がスタジオジブリ所長として復帰。スタッフは「所って何処だ?」と悩んでいる。
 高橋制作部長が、宮崎監督がジブリに復帰する対策としての、机整理も兼ねた制作電脳計画(単に散らかっていると怒られるのでかたづけるだけ)を進めている。その際ごちゃごちゃに繋がれたハブを机の下に隠そうと色々考えていたところ、コンピュータに強い石井君が「両面テープで机の下に固定すればOK!」と提案。が、他の制作陣は「重いから無理だよ」とその意見に懐疑的。「自分の家でやっているので絶対大丈夫、落ちたらジュースおごります」と意地になった石井君だが固定後約三分で落下し、面目丸潰れ。高橋さん曰く「制作電脳化計画、両面テープに破れる」
 今まで上がった分のラッシュをバーにて全スタッフに見せる。
 一寸遅れたが、鏡開きが行われ、社員にお汁粉が配られる。満腹デカの異名を取る神村氏が日頃のストレス発散にと、まる餅20個を平らげる。
 高畑監督が東小金井村塾の講義を行う為二馬力へ。
99年1月16日(星期六)
 去年1月14日从吉卜力工作室离职的宫崎骏导演以吉卜力工作室所长的身份回归。工作人员们都在疑惑:“所长是哪里?”
 高桥制作部长为了应对宫崎导演回归吉卜力,正在推进一个兼作整理桌面的制作电脑计划(其实只是为了不被骂乱糟糟而整理)。在整理过程中,他试图将乱七八糟的集线器藏在桌子下面,电脑技术很强的石井君提议:“用双面胶固定在桌子下面就行了!”然而,其他制作人员对此表示怀疑:“太重了,不行吧。”石井君坚持说:“我在家里就是这么做的,绝对没问题,如果掉下来我请大家喝果汁。”结果固定后大约三分钟就掉了下来,颜面尽失。高桥说:“制作电脑化计划,败给了双面胶。”
 在酒吧里,向全体工作人员展示了迄今为止完成的样片。
 稍晚一些,举行了镜开仪式,员工们分到了红豆汤。以“满腹大胃王”著称的神村先生为了发泄平日的压力,一口气吃掉了20个年糕。
 高畑导演为了在东小金井村塾讲课,前往二马力。
99.1.18(月)
 シーン4-5、9-8の色打ち合わせが行われる。
 口の中処理のリテークラッシュチェックが行われる。OKは出ず。
 朝から制作会議が行われ、残りの作業について様々な報告がなされる。最近各部署の上がり枚数が急速に増加しているが、それでもこれから処理しなければならない動画枚数を改めて計算すると、とんでもない枚数になっている。高橋さんから「全体像を把握して仕事をせよ」との指示がでる。
 絵コンテシーン7-9、24CUT141秒分が終了。これで残りは二つのエピソードのみ。
99年1月18日(星期一)
 进行了场景4-5、9-8的色彩讨论。
 进行了口腔处理的重新拍摄检查。未通过。
 从早上开始进行了制作会议,对剩余的工作进行了各种报告。最近各部门的工作量迅速增加,但即使如此,重新计算需要处理的动画帧数,仍然是一个惊人的数字。高桥先生指示“要把握整体情况进行工作”。
 分镜场景7-9、24CUT141秒部分完成。至此只剩下两个片段。
99.1.19(火)
 稲村氏、シーン14-7の作打ちが行われる。益岡徹氏の大熱演のシーンだ。
 原画をお願いするため、神村氏が某スタジオを訪問し、○○の作監○○氏等と会う。○○氏は一寸まだ分からないが、△△氏は二月から手伝ってくれることに。
99年1月19日(星期二)
 稻村先生进行了场景14-7的制作会议。这是益冈彻先生热情演绎的场景。
 为了委托原画工作,神村先生访问了某工作室,并与○○的作监○○先生等人会面。○○先生表示暂时还不太清楚,但△△先生已决定从二月开始协助工作。
99.1.20(水)
 T2スタジオのスタッフとテレコム竹内さん来社。デジタルペイントを手伝ってもらう為の打ち合わせ。その後竹内さん、高畑監督がアニメーション業界の現状についてしばらく話し合う。
 神村氏が原画さん個人面談(?)用のグラフをエクセルで作る。予想してたとはいえあまりの低空飛行に愕然(もちろん早い人もいるけど…)。
 「山田くん」は作業が非常に繁雑なため、制作のチェックノートも膨大な数にのぼっており、まだ増えそうな様相を呈している。「いったいどうなるんじゃ~」と気分もハイになった夜中に神村氏、居村氏が大笑い。
 深夜、村塾で使う資料を借りに、荻窪にあるアニドウの事務所ヘ向かう。並木さんは相変わらず元気そう。
99年1月20日(星期三)
 T2工作室的工作人员和Telecom的竹内先生来访。为了协助数字绘画的讨论。之后,竹内先生和高畑导演就动画行业的现状进行了长时间的交流。
 神村先生用Excel制作了用于原画师个人面谈(?)的图表。虽然已经预料到,但结果的低迷还是让人震惊(当然也有进度快的人…)。
 《山田君》的工作非常繁琐,制作检查笔记的数量也非常庞大,而且看起来还会继续增加。在情绪高涨的深夜,神村先生和居村先生大笑起来。
 深夜,为了借用村塾的资料,前往位于荻洼的Anidoo事务所。并木先生看起来依然精神饱满。
99.1.21(木)
 夕方バーにて「バグズライフ」のちょいと長めの予告編を上映する。日本ではオールデジタル映画というとすぐCG技術ばかりに注目が集まるが、ピクサーの作品を見ると、映画の基本はやっぱり脚本演出だと再認識させられる。
 音響監督の若林氏、録音(テレセン副社長)の井上氏来社。音響スケジュールの打ち合わせ。表になったスケジュールを見て高橋さんが「いや~大変ですよこれは」と思わず唸ったら、井上さんが「今頃気付かないでよ~」と嘆いていた。
99年1月21日(星期四)
 傍晚在酒吧放映了《虫虫危机》稍长一些的预告片。在日本,一提到全数字电影,人们的注意力往往会立刻集中在CG技术上,但看了皮克斯的作品后,我再次认识到,电影的根本还是在于剧本和导演。
 音响监督若林先生和录音(电视中心副社长)井上先生来到公司。我们讨论了音响的日程安排。看到排出来的日程表,高桥先生不禁感叹道:“哎呀,这可真是够呛啊。”井上先生则叹息道:“你现在才发现啊~”
99.1.22(金)
 朝から社員全員の健康診断が行われる。昨年春から「ツール・ド・信州」で少しでもまともな成績を収めるべく、暴飲暴食をやめ、トレーニングに励んでいたら、去年より勝手に体重が7キロ近く減っている。その為、保健所の人に「何処か体の調子が…」と疑われてしまった。
 神村、高橋&高畑さんが某氏に会いに出かける。もちろん用件はさらに多くに原画をお願いに行くこと。
 松瀬氏、シーン3-2の7CUT分、シーン1-3の7CUT分作打ち。
99年1月23日(土)
 朝11時半に「バグズライフ」の監督の一人アンドリュー・スタントン氏が、ピクサーの同僚イワン・ジョンソン(スーパーバイジング・レイアウト・アーティスト)、小西園子(アニメーション・サイエンティスト)両氏と来社。宮崎監督の案内で社内見学、ジブリスタッフとの質疑応答、「ホーホケキョ となりの山田くん」の予告編鑑賞等を行う。スタントン氏がピクサーの映画の作り方を「毎朝、メインスタッフ25人が試写も含め二時間のディスカッションを行っている。それらの意見を取り入れジョン・ラセターが全てを決めている」と語っていたが、やはり作品をぐいぐい引っ張っていく人がいることが、面白い作品を作る大前提か、と納得。
 山田氏、シーン14-3作打ち。
 シーン5-1、4-8色打ち合わせ。
 シーン4-7、9-1、今までのリテークのラッシュチェック。今まで問題になっていた口の中処理の方向性がようやく定まる。
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左からA・スタントン、E・ジョンソン、小西園子氏(ジョンソン夫人)。
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宮崎監督がスタントン氏に送ったサイン。
99年1月22日(星期五)
 早上全体员工进行了健康检查。自从去年春天开始,为了在“ツール・ド・信州”中取得稍微像样的成绩,我停止了暴饮暴食,努力训练,结果体重比去年减少了近7公斤。因此,保健所的人怀疑我“身体哪里不舒服……”。
 神村、高桥和高畑先生去见某人。当然,目的是为了请求更多的原画。
 松濑先生完成了场景3-2的7个CUT和场景1-3的7个CUT的制作。
99年1月23日(星期六)
 早上11点半,《虫虫危机》的导演之一安德鲁·斯坦顿先生与皮克斯的同事伊万·约翰逊(监督布局艺术家)和小西园子(动画科学家)两位先生来访。在宫崎导演的带领下,他们参观了公司,与吉卜力员工进行了问答,并观看了《邻居山田君》的预告片。斯坦顿先生谈到皮克斯电影的制作方式时说:“每天早上,25名主要工作人员会进行包括试映在内的两小时讨论。约翰·拉塞特会采纳这些意见并做出所有决定。”这让我更加确信,有一个能够推动作品前进的人,是制作有趣作品的大前提。
 山田先生完成了场景14-3的制作。
 场景5-1和4-8的色彩讨论。
 场景4-7、9-1以及之前重拍的镜头检查。之前一直有问题的口腔处理方向终于确定了。
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从左到右:A·斯坦顿、E·约翰逊、小西园子女士(约翰逊夫人)。
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宫崎导演送给斯坦顿先生的签名。
99.1.25(月)
 シーン4-13、9-1の色打ち合わせが行われる。
 土曜日の金曜ロードショウで放送された「もののけ姫」の視聴率が35.1%となったと社内に張り出される。90年代に放送された劇映画の視聴率では史上最高の数字だそうな。ありがたや、ありがたや…。
 みんなの中にある「どのくらいやって行けば終わるのか」という漠然とした不安感を払拭するため、デスク神村氏が、今後制作終了までの動画、仕上げ上がりの予定表を作成する。
99年1月25日(星期一)
 进行了场景4-13和9-1的色彩讨论。
 公司内部张贴了周六在“金曜ロードショウ”播出的《幽灵公主》的收视率,达到了35.1%。这是90年代播出的电影中史上最高的收视率。真是感激不尽,感激不尽……
 为了消除大家心中“还要做多久才能完成”的模糊不安感,神村先生制作了从当前到制作完成的视频和后期制作的预定表。
99.1.26(火)
 矢野顕子さん演ずる藤原先生登場シーンのスポッティングシートが上がってくる。
 今日から外注さんの椎名さんが動画IN。
 鈴木さんが新しい携帯電話を購入。早速メカに詳しい制作石井君が「ケータイ編集王」を使って古い携帯に入っていたデータを新しい携帯に移し変える作業に入ったのだが、制作の先輩たちは面白がって「間違ってデータを消したらクビだ~」「停電だ~」とか言いながら石井君を苛めていた。
99年1月26日(星期二)
 矢野显子饰演的藤原老师登场场景的spotting sheet已经提交。
 从今天开始,外包公司的椎名先生开始参与动画制作。
 铃木先生购买了一部新手机。对机械很熟悉的制作人员石井君立刻使用“手机编辑王”将旧手机中的数据转移到新手机上,但制作部门的前辈们觉得有趣,一边说着“如果误删了数据就开除你~”“停电了~”之类的话,一边捉弄石井君。
99.1.27(水)
 デジタルペイントを手伝ってくれるT2のスタッフが来社。保田さんと打ち合わせを行う。
 CUT2-2-49の動画が行方不明になり、制作一同大あわて。深夜、作画スタッフが帰った後に机を密かに調べたら、某原画マンの机から無事発見される。制作の一人が参考にとその原画マンに貸したのを忘れていたらしい。
 ジブリ一の大食いで有名な制作デスクの神村氏が、夕食に神楽坂飯店で、「餃子100個食べたらタダ」に挑戦する。この忙しい時期に高畑監督等に「がんばってください」と送り出された手前失敗は許されない、と意気込んで行ったものの、やはり100個の壁は厚く、65個で断念。失意のうちに帰社する。因みに奥田さん等6人の応援団は、必死に餃子を食べる神村氏の横で中華のコース料理を満喫していた。またこの挑戦の模様は、ビデオ録りされ、神村氏には今後も何度か挑戦してもらって、来年の忘年会で「神村氏の挑戦シリーズ」と題した作品にすることが門屋氏から提案されている。
99年1月27日(星期三)
 今天,T2的工作人员来公司帮忙进行数码绘画。与保田先生进行了讨论。
 CUT2-2-49的动画片段突然失踪,整个制作团队都非常慌张。深夜,在作画人员离开后,我们悄悄检查了桌子,最终在某位原画师的桌子上找到了它。原来,制作团队中的一位成员为了参考而借走了它,却忘记了归还。
 以食量巨大而闻名的吉卜力制作台神村先生,在晚餐时挑战了神乐坂饭店的“吃100个饺子免费”活动。在这个忙碌的时期,高畑导演等人鼓励他说“加油”,所以他不能失败,满怀信心地去了。然而,100个饺子的挑战还是太难了,他在吃了65个后放弃了。他带着失望回到了公司。顺便说一下,奥田先生等六位支持团成员在神村先生拼命吃饺子的时候,在旁边尽情享用了中餐套餐。这次挑战的过程被录像了,门屋先生提议让神村先生今后多次挑战,并在明年的忘年会上制作一部题为“神村先生的挑战系列”的作品。
99.1.28(木)
 大森さん来社。音楽打ち合わせが行われる。
 深夜、高橋、神村、川端、望月、田中、居村等が金魚鉢にこもり、どうすればスケジュール内に残りの動画を効率的に上げることが出来るかを話し合う。問題点を各自持ち帰り、明日深夜もう一度打ち合わせ。
99年1月28日(星期四)
 大森先生来访,进行了音乐方面的讨论。
 深夜,高桥、神村、川端、望月、田中、居村等人聚集在金鱼缸(会议室),讨论如何在剩余时间内高效地完成剩下的视频制作。大家各自带回了问题点,并决定明天深夜再次进行讨论。
99.1.29(金)
 朝10時からイマジカにて、35ミリによるフィルムチェックが行われる。特に問題は無し、と思われたが、その後ジブリに戻ってメインスタッフによるチェックが終了した後、キャラクターの輪郭線が一寸きついのではないか、という意見が高畑監督、保田さんから出、いくつかテストを試みることに。
 深夜再び会議が行われる。各部署にスピードアップを促す為の作戦会議。とにかく今作品は、ラフ原画、原画、QAR、作監、実線動画、実線スキャン、内線作監、内線動画、輪郭線動画等々、制作過程が複雑なため、各部署で保留されているCUTを合わせるとかなりの枚数になっている。それぞれの保留枚数、アップまでの作業量、人数等説得力のある数字を提示し、催促していくしかない、との結論に達する。
99年1月30日(土)
 神村氏が若手原画マンを一人ずつ会議室に呼んで、ペースアップのお願いをする。みんな早く上げなきゃという意識は持っているのだが…。
 制作部の床で釣りエサのミミズ状態になっていた、コンピュータの配線を業者の人にお願いして整理してもらう。ようやく神村氏のイスが自由に動くようになる。
 動画のダビッド・エンスィナス氏がフランスに帰り、向こうでアニメーションの仕事をするため今日でジブリを退社。明日は吉祥寺で盛大な送別会を行う予定。
99年1月29日(星期五)
 早上10点开始在Imagika进行35毫米胶片检查。虽然看起来没有特别的问题,但回到吉卜力后,经过主要工作人员的检查,高畑导演和保田先生提出角色轮廓线可能有些过于生硬,因此决定进行一些测试。
 深夜再次召开会议。为了加快各部门的进度,召开了战略会议。由于这部作品的制作过程非常复杂,包括粗略原画、原画、QAR、作监、实线动画、实线扫描、内线作监、内线动画、轮廓线动画等,各部门积压的镜头数量相当多。最终决定通过展示各部门的积压数量、完成所需的工作量、人员等有说服力的数据来催促进度。
99年1月30日(星期六)
 神村先生逐一将年轻的原画师叫到会议室,请求他们加快进度。大家都有意识要尽快完成工作,但……
 制作部的地板上电脑线缆像钓鱼饵料中的蚯蚓一样杂乱,我们请专业人员整理了一下。终于,神村先生的椅子可以自由移动了。
 动画师David Ensignas先生今天离开吉卜力,返回法国从事动画工作。明天计划在吉祥寺举行盛大的送别会。