文档:吉卜力日誌/2002年1月

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2002年1月
2002年1月
1月5日(土)
 仕事始め。あけましておめでとうございます。

 休み中に森田監督がチェックした「猫の恩返し」のレイアウト、原画チェック上がりが一気に上がってくる。スケジュールが厳しいので、春までは厳しい日が続きそう。

 三スタ2階で「メイネコ」班が再始動。今日60ン回目の誕生日を迎えた宮崎監督が先頭に立ってスタッフの士気を高めていた。
1月7日(月)
 メインスタッフルームに風邪が蔓延、色指定三笠、作監井上氏がダウン。無理して出勤してきた制作田中は午後一に早々と早退していた。

 関係各社の担当の方が、制作部、業務部へ次々と新年の挨拶に来社。「こんな田舎まで悪いな~」「本当はこっちから挨拶に行かなきゃ・・・」と思いつつばたばたとお相手をする。本当に今年もよろしくお願いします。
1月8日(火)
 「ギブリーズ」「猫の恩返し」ともにラッシュチェックが行われる。ネコは8カットプラステストのチェックが行われたが、ようやく軌道にのってきた感じがする。近日中にスタッフ試写も行う予定。
1月9日(水)
 5時から「猫の恩返し」のキャスト打ち合わせが行われる。鈴木プロデューサーも参加していたのだが、7時頃「ちょっとトイレ」と席をはずしたまま、戻らない。後で聞いたらそのまま名古屋へ出張に行ったらしい。相変わらず超多忙。
1月10日(木)
 16日のカッティングに向けて、ギブリーズの線撮りに制作斉藤君も駆り出される。清川君もすでに線撮り要員となっており、今後大量の線撮りをどうさばくか、腐心するところだ。
1月11日(金)
 昨日鏡開きしたお餅をお汁粉にして、スタッフに配られる。ところが餅の数が人数分もなく、おまけに小豆の量もスタッフと比較して足りなかったのか、遅れて行った人はまさに汁粉状態だったとか。汁粉が少ないのではなく、さすがに長短合わせて四本も作品が動いているためスタッフの人数が増加しているだけなのだが。

 連絡会議が行われる。現在進行中の作品のスケジュール「猫の恩返し」今年初夏の確認等が行われる。
1月12日(土)
 社内動画大西さんが、来週から「猫の恩返し」の動検補佐に入るため、動検坂本氏と打ち合わせ。

 佐藤好春氏が手伝ってくれることになり、作打ちが火曜日に行われる。同じく4スタで仕事をしていた佐々木美和さんも一緒に作打ち。
1月15日(火)
 ぎりぎりのスケジュールの中、原画佐藤好春さん23カット、佐々木さん11カットの作打ちが行われる。

 「猫の恩返し」ラッシュ。新作19カットに、リテーク上がりも加え、昨日までに入れた撮影入れは、全て上がったことになる。
1月16日(水)
 2時よりテレコム5人分作打ち。前回作打ち分も次々とレイアウト、原画が上がっているので、頼もしい。

 ギブリーズの第一次カッティングが行われる。 送れている二つのエピソードを除きカッティング終了。
1月17日(木)
 昨日のカッティングを受けて「ギブリーズ」の効果打ち合わせが行われる。

 背景スタッフの作業IN等々で、取り溜めしてあった「猫の恩返し」のコンテがあっという間にそこをつく。改めて10部刷りなおし。次回こそは、コピーではなく、ちゃんと印刷してやろう。と心に誓うのであった。
1月18日(金)
 「猫の恩返し」のキャスト打ちが行われる。今日でメインキャストの候補がほぼ決定する。引き続き、森田監督、林音響監督、効果の野口さん等と効果作業の顔合わせ&軽く全体的な打ち合わせが行われる。
1月19日(土)
 「猫の恩返し」初の社内ラッシュが行われる。今までとはちょっと絵や色の印象が違うので、少し面食らっていた人もいたとの事。

 作監の井上鋭さんと共に、原画の平松さんと今後のスケジュールの打ち合わせに行く。

 社内1階のサーバーが落ちてしまい、1日仕上げ、撮影、CG部が、作業できず。復旧は月曜になりそう。しかし原因が特定できていないため、これから佳境を迎えるギブリーズ班は顔面真っ青。
1月20日(月)
 夕方4時より、原画芳尾さん「猫の恩返し」の追加作打ち。

 明日の健康診断に備え、制作部一同は無駄な努力と判りつつ、今日一日だけでも健康的っぽい生活をしようと努力する。特にダイエット宣言から2年目を迎える渡辺氏は、昨年減量に成功してからのリバウンドで数キロ増が見込まれるため、必死。といっても揚げ物を控える程度ですが。
1月21日(火)
 朝からお昼にかけて、順番に健康診断。昨日の夜から飲食をしていないため、なんとなくみんなふらふらしている。とくに女性は午後からの検診のため、なんとなくだがつらそうだ。
1月22日(水)
 昨年末から凄い勢いで上がっていた「猫の恩返し」のレイアウトに続き、ようやく原画も上がり始めた。それに伴いメインスタッフとチェック体制の打ち合わせを行う。いよいよ作業もラストスパートだ。

 ギブリーズの追い込みで大変なため、スケジュール調整。
1月24日(木)
 「猫の恩返し」の主題歌を担当する○○さん来社。もともと美術や作画の女性スタッフが森田監督に自分達のお気に入りの曲としてCDを貸したのが始まり。監督との打ち合わせが済んだ後、彼女等を紹介。一緒に写真を撮ったりしていた。
1月25日(金)
 先月末に制作部の机の一部が木目調のきれいな机に変更したのだが、一部だけでも雰囲気が明るくなったので、全ての机を「鼠色」の事務机から薄茶色のきれいな机に交換。う~ん、机はきれいになったのだが、机の上は相変わらず汚い・・・。

 「ギブリーズ」の音楽を担当している渡野辺マントさん来社。音楽打ち合わせ。
1月26日(土)
 「ギブリーズ」のゆかりさん役を担当する○○さんのアフレコが東京テレビセンターにて行われる。プロデューサの渡辺さん曰く「凄い熱演で、思わず興奮した」なんのこっちゃ。
1月28日(月)
 「猫の恩返し」のデスク出口氏がお休み。本来手分けして流している処理待ちのカットが、居村氏の机に山済み状態となる。メインスタッフが、日曜日に集中してチェック作業を行うため、月曜日の朝はメインから流れてくるカットがもっとも多い日なのだ。

 産休で休職中の長澤嬢に男の子が生まれる。先日生まれた美術田中直哉氏の娘さんまで、長年ジブリにいたスタッフの子供が、ほとんど女の子だったので、「電磁波の影響が~」等騒いでいた、男の子を欲しがっている某スタッフには朗報。
1月29日(火)
 制作部により多くのカットが置けるように棚が新設される。早速制作某氏は作監井上氏に「置くところがあるので、どんどん作監上がりを出してもらっても構いませんよ」とプレッシャーをかけていた。

 3時から「猫の恩返し」、5時から「ギブリーズ」のラッシュチェックが行われる。
1月30日(水)
 テレコム竹内氏来社。別な用件で来社したのだが、しっかり滞り気味のレイアウトバックの催促も忘れない。原画が猛烈に上がっているだけに、しっかりバックせねば。
1月31日(木)
 今後のスケジュール調整にT2スタジオへ。残りカット数がカット数だけに、高橋賢太郎氏も気合を入れなおしていた。

 ギブリーズのアフレコがテレセンで行われる。この日は昼頃から徳さん役の○○ ○さんの収録。しかし、収録の始まる30分前に都営新宿線が人身事故のため電車が止まってしまい百瀬監督や○○ ○さんも途中で立ち往生。収録が遅れることに。収録自体は、さすが個性派俳優、少ない台詞でも味のある演技を見せてくれ、その場にいたスタッフ一同も大喜び。